市バス118番で、古代ローマ時代へ気ままにタイムトラベル!
ローマの市バスで行く、アッピア街道
ローマ市内は、地下鉄や電車よりも市バスが網目のように走っています。
だから、乗るバスを押さえれば行きたいところへスムーズに到着できます。
バスチケットは90分乗り放題。
最初にバスに乗った時の刻印が大事です。
ローマは永遠の都市です。
遺跡めぐりが好きな方にお勧めのアッピア街道を自由自在に移動ができる市バスをご紹介します。
アッピア街道は「すべての道はローマに通ず」といわれた街道のひとつ。
ローマのコロッセオで古代ローマ時代1世紀を旅した後は、コロッセオ駅前から走る118番バスにのって、お次は古代ローマ3世紀へ旅しませんか?
コロッセオ前・チルコマッシモ競技場前・カラカラ浴場前からも乗車できる「118番」バスでさっそくアッピア街道を旅してみましょう。
石畳の道をガタゴト揺られてセバスティアーノ門へ
バスは石畳の道をがガタンゴトンと走行していきます。
まずは、アウレリアヌス城壁の「Porta S. Sebastiano セバスティアーノ門」へ到着します。
アウレリアヌス城壁は、271年~275年にかけて、ローマ皇帝アウレリアヌスとプロブスが治めていた時代に
異民族から領地を守るためにつくられたもの。
セバスティアーノ門と並行している手前のドゥルーゾ(Druso)門に停留所があります。
ドゥルーゾ門は厳密にいうと門ではなく、カラカッラ浴場へ水を引いていた古代水道橋の一部だそう。
セバスティアーノでは城壁美術館(市営)があるので、見学してみてはいかがでしょうか。
紀元3世紀に造られた城壁内部を歩くことも出来ます。
(火~日 9:00~14:00オープン)
門の内側のローマンコンクリートには、中世時代(15世紀~19世紀)の落書きを見ることができます。
時代的には偉大な芸術家の時代です。落書きをしたのはもしかしたら・・・!?
美術館を見た後は再度118番バスに乗って次の停留所へ向かいます。
ピエトロがキリストと再会したといわれる「ドミネ クオ ヴァディス教会」へ
セバスティアーノ停留所から2~3停留所先で降ります。
下車するとすぐに「インフォメーション」があり自転車も借りれます。
この下車ポイントでのお勧めは「ドミネ クオ ヴァディス(Domine quo vadis)教会」です。
キリストの足跡(コピー/オリジナルはもう少し先のS.セバスティアーノ教会内)があります。
皇帝ネロの時代に、キリスト迫害を恐れ、ローマから逃げようとしたピエトロとキリストが再会したといわれている場所です。
ピエトロ(ペトロ)は、新約聖書に登場する人物で、イエス・キリストに従った使徒の一人。
教会内にアッピア街道の石畳もあるので、ぜひ立ち寄ってみては?
キリスト教に殉じた兵士を埋葬した「バジリカ・サン・セバスティアーノ」
再び、バスに乗り4つ目の停留所「バジリカ・セバスティアーノ」で降ります。
キリスト教を迫害した最後の皇帝ディオクレティアヌスの時代にキリスト教徒であった軍人、セバスティアーノのカタコンバ(墓)と教会です。
セバスティアーノ教会内には、なんとベルニーニ作のキリストが展示されています。
この時ベルニーニはすでに82歳。
ベルニーニの最後の作品としても注目を集めています。
そして次なる停留場で降りると「マクセンティウヌス皇帝の邸宅・競技場遺跡」に辿りつきます。
(バジリカ・セバスティアーノ教会から東へ歩いていくこともできます)
マクセンティウヌス競技場は、現存する古代ローマ競技場の中で最も保存状態が良いといわれています。
紀元2世紀から4世紀にかけてのローマ兵の歩いた道のりを楽しむ事が出来る、ローマの市バス「118番」はローマの歴史を感じるお散歩コースにとっても役立つことでしょう。
帰りは同じく118番バスに乗れば、コロッセオまで簡単に戻れます。
ローマより 桜子
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