「借り上げバス」とは何か?貸切バスとどう違う?
時々耳にする「借り上げバス」という言葉。「借り上げ」とはよく旅行会社や不動産会社などが使う言葉で、要は運転手付きでバスを借りること、つまり「貸切バス」のことです。
今回は「借り上げ」という言葉についてのうんちくも調べてみたのでご紹介しましょう。
▼貸切バスの豆知識シリーズ
・貸切バスとは?
・「観光バス」とは何か?
・シャトルバスとは?
・貸切バスは1日何時間まで運転してもよい?
・貸切バスは1日何キロまで運転してもよい?
・貸切バスで移動する場合、休憩時間はどのように取る?
・バスは何人から貸切できる?
・バスの2024年問題とは?
「借り上げ(かりあげ)」とは江戸時代、藩の財政窮乏の打開策だった!?
そもそも「借り上げ」という言葉の意味は何なのでしょうか。辞書を紐解いてみると、平安末期から鎌倉時代にかけては「かしあげ」と読み、高利貸しをする人のこと(室町時代の土倉に相当)をそう呼んだそうです。
これが江戸時代になると「かりあげ」という政策となり、藩が財政難に陥った時に取られました。具体的には、家臣の知行や封禄の一部を藩が借り入れる形で支給を停止したり、商人などに与えていた免税などの特権を一時的に停止したようです。
本来なら「借り上げた」知行・封禄を家臣に返済しなければならないもののはずでしたが、実際には返済しないことが多かったので悪評だったようでした。
現代の「借り上げ」は政府や企業が民間などから土地や物品を借り受けるという意味
最近では不動産用語としてよく使われている「借り上げ」という言葉。土地のオーナーから土地・建物の運営や管理を一括して引き受ける場合に使われます。
また、会社などでは従業員の住宅を一括して「借り上げ」て安い家賃で住まいを提供する(社宅)場合にも使いますよね。
旅行会社の場合は、バス会社からバスを「借り上げ」てツアーを企画・催行する時に使う言葉です。
バス会社自身は旅行会社ではないので、旅行プランを考えたり、企画したツアーの参加者を募集したりすることはできません(バス会社が旅行会社を兼任している場合は別)。
土地を持っているオーナーは、不動産管理のプロである不動産屋さんに委託して土地の運用をしてもらう。
バスを持っているバス会社は、旅行のプロである旅行会社に委託して空きバスの運用をしてもらう、というわけですね。
「貸切バスの達人」なら企業や個人でもバスを「借り上げ」て簡単に活用できる!
「借り上げバス」とは「貸切バス」と同じ意味ですので、もちろん、一般の企業や個人の方でも自由に利用することができます。
自分たちだけでバスを「借り上げ=貸切」して、行きたい場所へ移動したり、旅行を楽しむことができますよ。バス会社からバスを「借り上げ=貸切」する場合は、必ず運転手付きでお願いすることになります。
「貸切バスの達人」では旅行会社にお願いしなくても、どなたでも簡単にバスだけを「借り上げる」ことができますので、ぜひご活用くださいね。
ちなみに個人でどうしても運転手なしでバスを「借り上げ」たい時は、レンタカー会社から直接借りましょう。
この場合、バスの大きさはマイクロバスまでと法律で決まっているのでご注意ください。
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