中型観光バスの定員数は?最大何人まで乗れる?
バスを借りるときは乗車人数で選ぶのが基本。前回の緊急調査では「大型観光バスの乗車可能人数」を調査しました。
今回は中型観光バスの定員数を検証してみましょう!
中型観光バスは、全長8~9m、車幅2.3~2.5m、車高3.5mほどの大きさのバス。定員数は、正座席で27人までで補助席はついていないんです!
バスの大きさで迷ったら、複数車種の見積もりも一気にとることができるので、フォームからお問い合わせくださいね!
実はこの中型観光バス、各メーカーともに大型観光バスを9mに短縮したものとして製造していることがほとんどです。
ベースが大型観光バスなので、長さが短縮された分座席数が少なく、居住性もUP!観光旅行に人気の車種なんですよ。
- 日野自動車は「ハイデッカショート」
- いすゞ自動車は「ガーラ ハイデッカー9」
- 三菱ふそうは「エアロエース ショートタイプMM」
ただしバスの乗車人数は、メーカによって多少前後があり、バス会社がカスタマイズしている場合も。実際に中型バスを注文したら「27人乗りじゃなかった!」ということもあるんです。
そこで、何人乗りタイプの中型観光バスがあるのか、貸切バスの達人編集部Iが大調査してみました!
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中型バスの定員数は27~28人がスタンダード
貸切バスの達人で依頼を出すことのできる、全国のバス会社が持っている中型観光バスを調査してみたところ…中型観光バスの定員で、最も多いのは「27人」で41%、次いで「28人」が30%。合わせると、全体の約7割強が28人までのタイプでした。
おもしろいことに、大型観光バスや小型マイクロバスは補助席が付いていますが、中型観光バスには補助席がないんです。実は、補助席をつけて、乗車人数を増やせない理由があるんです…!
中型観光バスには補助席がない!?30人以上乗れるバスはなぜ少ない?
「貸切バスの達人」事務局によくある問い合わせは
「30人以上乗れる中型観光バスを借りたい!」
ところが、この30人以上乗れる中型観光バスは、ほとんどないんです。
実は、中型観光バスの高速道路料金は「大型料金」の区分ですが、バスの乗車人数が30名を超えると「特大料金」(大型観光バスと同じ)になるため、乗車定員を29名以下にしている中型の観光バスが多いのです。
つまり、30人以上乗れる中型観光バスが少ない理由は、高速道路料金が高くなるからなんですね…!
正席のみ(補助席を含まない)の乗車可能人数を調べるとやはり27~28人が全体の7割。つまり、補助席をつけると30人を超えてしまうので、つけていないところが多いという結果になります。
中型バスで30人以上のれるタイプというのは、観光用のバスではなく、シャトルバスやスクールバス等で使われることが多いようです。
これらの送迎利用なら、普段は高速道路を利用しないので、30人以上乗れるタイプでもバス料金(高速料金)が高くなることはなく、むしろ大勢の人数を同時に運べるのでコストが少なくすむ、というわけなんです。
合宿や試合送迎、学校行事などでなるべく安く移動したい!というニーズにぴったりというわけで、「30人以上乗れる中型バスを借りたい」という問い合わせにつながるわけですね。
30人乗り中型バスは数が少ないので、基本的には大型バスの利用をオススメしています。
中型バスと大型バスの料金を比較したい!という場合は、両方の見積もりを取り寄せてみましょう!
30人以上乗れる中型バスを多く所有するエリアは?
30人以上、40人以上乗れる中型バスを保有しているエリアを47都道府県別に調査してみると、第1位は北海道。全体の10%になります。
次いで多いのが埼玉と福岡で全体の約7%。その後、栃木、宮城、青森と続き、東北~北海道の地域で保有台数が多いようです。
ちなみに30人~39人乗れる中型バスを保有していない県を調べてみると、千葉、富山、長野、山梨、三重、奈良、和歌山、広島、徳島、香川、宮崎。
40人~45人乗れる中型バスを保有していない県は、秋田、群馬、和歌山、島根、広島、徳島、香川、愛媛、長崎、沖縄です。
残念ながら、「貸切バスの達人」では、上記の県からの出発希望の場合、30~40人乗りの中型バスは手配できません・・・。
中型の観光バスは27~28人乗りがスタンダードで、稀にそれ以上乗れるタイプはありますが、高速料金が高くなるので注意!ということですね。
中型バスの高速道路料金を調べる方法は以下の記事を参考になさってください。
貸切バスで「下道使って!はホントにお得か?」
中型バスに限らず、幹事さんからよく言われるのは「高速道路を使わずに、下道使って!」という依頼。
高速道路料金を節約したいという気持ちはよくわかりますが、果たして、下道を使った方がお得なのでしょうか?
残念ながら「下道走行をしてもバス料金は安くならない」です。
というのも、バス料金は走らせた「距離+時間」で計算します。国土交通省が定めたバス料金の計算方法では、「時間制単価(1時間いくら?)」「距離制単価(1kmいくら?)」が決められていて、お客様のスケジュールに合わせて料金を算出します。
下道を使えば、走行距離も運転手さんの拘束時間が伸びます。となると、その分、バス代は高くなるのは当然。
高速道路代を節約して、それと同じかそれ以上にバス料金が高くなる。これでは、本末転倒です。
料金を安くおさえたいなら「下道絶対使って!」は割に合わないと思いましょう。
中型バスの貸切料金がどれだけ高いのか?想像よりも安いのか?利用日や目的地が決まっている方は、webで簡単に見積もり依頼をすることが可能ですよ♪
まだ予定が決まっていない人は、料金目安を参考にしてくださいね。
▶スケジュールが決まってる!≫≫貸切バスの無料見積もり依頼
▶利用日が未定。概算を知りたい!≫≫貸切バスの料金目安
中型観光バスの定員数まとめ
- 中型観光バスの定員は27~28人
- 中型観光バスには補助席がない
- まれに30人以上乗れる中型バスもあるが、台数が少なく、高速代が高くなる
【中型観光バスまとめ】
サイズ(大きさ) | 全長9m、車幅2.5m、高さ3.8m以内 |
---|---|
車高 | ハイデッカー(中2階)3.2~3.5m |
観光バスの車種(メーカー) | 三菱ふそう「エアロエース ショートタイプMM(ハイデッカー)、日野自動車「セレガ」、いすゞ自動車「ガーラ」 |
運転手なしでのレンタル | 不可 |
料金の目安 | 東京発平日日帰り旅行(バスの利用8時間・250㎞移動を想定)で99,660円(税込)~ 【貸切バスの料金目安について】 |
利用人数(定員数)の目安 | ~27人(補助席がある場合もあり) |
有料道路区分 | 大型車 |
トランクルーム(荷物量) | 貫通式で1~2スパンあり(各バス会社の仕様によって異なる) 中型観光バスに乗せられる荷物はどのぐらい? |
設備(一例) | カラオケ、冷蔵庫、湯沸かし器、TVモニター、DVD、ラジオ、マイク ※一例です。メーカーやバス会社により異なります。 |
※バス料金は2023年8月25日に国土交通省から発表された「新公示運賃額」に基づいた最低基準料金です。正確な料金はバス会社に見積りを取らない限りわかりません。
※バス料金には安全運行のための点検時間2時間分を含めて計算。ただし、バス会社から乗降場所までの回送代は含みません。
■写真協力
シティアクセス(神奈川県横浜市中区新山下3-8-45)
アルモニア(東京都杉並区永福4丁目13-1)
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