小型バス(小型観光バス)の定員数を調べてみた!

小型観光バスの定員数(乗車人数)を調べてみた!

貸切バスの定員数を、全国のバス会社の所有バスから大調査中!大型観光バスの定員中型観光バスの定員までご紹介してきました。

今回は小さな観光バスとして活躍してきた小型観光バスの乗車人数(定員数)について紹介していきましょう。

小型バスの定員

小型バスとは、全長7m・車幅2~2.3m・車高3.3mほどのサイズで、大型の観光バス(約12m)を7mに短縮したものとして製造していました。

乗車定員数は、正座席で21~25人まで。中型バスと同じく補助席はついていません。

観光バスの中では最も安く借りることができたバスだったのですが、悲しいことに、すでに各バスメーカーとも製造を終了して17年以上・・・。所有するバス会社さんもほとんどなく、チャーターできる可能性が低い貸切バスとなっています。

すぐ近くに小型観光バスを所有しているバス会社さんがいないと、料金が高くなってしまうかもしれません。また、見積りを出せるバス会社さんが1社もない(1社しかない)なんてことも・・・。

バス料金は、小型マイクロバスとまったく同じ

小型マイクロバスを所有しているバス会社さんはたくさんいらっしゃるので、少ない人数で借りたい、できるだけ安く!っていう場合は、ぜひ、ぜひ、小型マイクロバスをご利用ください

もし、スーツケースなど荷物が多い・眺望のいいバスがいい・サロン席がいいという場合は、中型の観光バスがおすすめ。両方とって比べたいな~もOKですのえ、お気軽にWebから見積り依頼してみましょう。

マイクロバス料金 まとめてお取り寄せ

小型観光バスを借りることができる可能性はかなり低いのですが、実際のところ、何人乗りのバスが存在したのよ!?ってことで全国のバス会社を調査しているこの特集。

小型観光バスも調べてみると、いろいろなバリエーションがありました。気になる調査結果をご覧あれ…!

なお、次回が最終回で、小型マイクロバスの定員数をご紹介します~!

小型の観光バス
(撮影協力:シティアクセス)

小型観光バスの平均的な乗車可能人数は21~25人

「貸切バスの達人」に参加しているバス会社さんが所有する小型の観光バスを調査。その結果、最も多いパターンは正座席25人というタイプでした。

小型観光バスの平均的な定員数
【貸切バスの達人】編集部調べ

21人~25人までの定員数を見ると全体の約85%を占めます。

補助席を含めた乗車可能人数を見ても、全体の約71%が21~25人乗り。小型観光バスも補助席を付けないケースが多い、ということがわかります。

小型観光バスの乗車可能人数
【貸切バスの達人】編集部調べ

小型バス、マイクロバスともに高速道路の通行料金区分は「中型車」です。

最も座席数の多い小型バスは、29名乗りで全国で2台だけ。やはり、定員30名を超えると大型バスと同じ「特大車」扱いになるので、さすがに30人乗り小型バスはありませんでした。

小型のサロンタイプ例
後部座席2脚(4席)が回転するのが一般的 (撮影協力:東京ワーナー観光)

観光用につくられた小型バスはサロン席にできるものもありました。この雰囲気、観光バス旅行を少ない人数で楽しみたいときにぴったりなサイズのバスとして人気だったそうです。

サロンバスで旅行を楽しみたい、という場合は、中型観光バス(27名乗り)もしくは大型観光バスを借りるのがおすすめです。お見積もり依頼の際、「サロンバス希望」と備考欄に記載してご依頼くださいね。

中型バス料金 まとめてお取り寄せ

小型バスの設備・貸切料金目安
サロンバスについて詳しくみる!

全国に残っている小型観光バス、どのぐらいある?

ちなみに「貸切バスの達人」に参加しているバス会社でどのぐらい所有しているのかを47都道府県別で調べてみたところ、最も多く所有しているバス会社が多かったのは茨城県で16社、鹿児島県で12社みつかりました。

逆に少なかったのが富山県で1社、沖縄・島根とも2社ずつでした。

乗車定員別!小型観光バスの座席表比較

先述の調査結果のとおり、小型観光バスの定員は正座席25人がスタンダード。その他21人乗りや、サロンバスタイプもあることがわかりましたね!

主要な定員数の座席表と車内の様子を詳しくみてみましょうー!

25人乗り小型バスの座席表
25人乗り小型バスの座席表
サロン付き小型バスの座席表
サロン付き小型バスの座席表

25人乗り小型観光バスは、運転手側と乗降口側に2席ずつで6列の配置。補助席はありません。サロン観光車両は、後ろから2番目の1列を回転させて、サロン席9席にするのが主流。

大型バスや中型バスは2列を回転させて11~13席のサロン席にするのが基本ですが、小型観光バスの場合はめったにありません。

ちなみにサロンテーブルには、飲み物がバスの振動で倒れないように「穴」が空いているんですよー!ビールやおつまみをのせて、車内で宴会を楽しめますね♪(写真は中型観光バスのサロンテーブル)

中型観光バスのサロンバスタイプ
中型観光バスのサロンテーブル(撮影協力:アビコ西武観光)
21人乗り小型バスの座席表
21人乗り小型バスの座席表

21人乗りは、ややゆったりした座席配置ですね!バスの全長はかわらず、25席のタイプよりも4席分減らしているので足元のスペースを広く取ることができます。

乗降口側には、小さいですが冷蔵庫が付いています。夏のBBQや海水浴、キャンプなどで、到着したらすぐに乾杯したい!という場合は移動中に飲み物を冷やして置けるので便利ですね。

ちなみに、エンジンを切っている間は冷やせないので、帰りはご注意を…。

小型観光バスについていた冷蔵庫
小型観光バスの冷蔵庫(撮影協力:東京ワーナー観光)

バスの耐用年数を超えてしまい、消えつつある小型観光バスとは?基本情報

小型観光バスは小さいながら、トランクルームも備えており、大型観光バス並みの車内設備(カラオケやサロンタイプなど)を備えていたので、小規模のグループ旅行にオススメの車種でした。

残念ながら、現在は製造終了。かつては以下のようなバスメーカーが小型観光バスを作っていました。

  • 日野自動車「メルファー7」
  • 三菱ふそう「エアロミディMJ」
  • 日産ディーゼル工業(現UDトラックス)「スペースランナー7」

日野の「スペースランナー7」が最後に製造されたのは1999年、「メルファ7」は2004年、「エアロミディ」は2007年。

どのメーカーの小型観光バスが製造終了して約20年以上が経過しているのは前述のとおり。で、今後はますます「希少な存在」になっていくことでしょう。

小型タイプのバスを引き続き製造しているのは日野自動車で、路線バスやコミュニティバスでよく見かける「ポンチョ」がそうです。こちらは貸切バスで利用されることはまずないでしょう。

ココバス
写真は小金井のコミュニティバス「ココバス」

ちなみに「新しい小型バスがいい!」という場合、小型マイクロバスもしくは、中型観光バスをぜひリクエストしてくださいね。

また、たまに小型観光バスを利用されたお客様から「バスが古い」「サスペンションが硬い」などのアンケート回答をいただきますが、「小型観光バス」に新車はない(バスの耐用年数を超えている)ということでご容赦願えればと思います。

小型観光バスの定員まとめ

  • 小型観光バスの定員は21~25人
  • 補助席はなし
  • サロンタイプの小型バスもあった
  • 小型バスは約20年以上前に製造終了しているので、現在は台数が少ないし新車もない
  • 料金が安いバス希望、小さいバスが希望ならマイクロバスを借りよう
  • サロンバス希望なら中型バスがおススメ!
日野自動車が製造していたメルファー7
車種は日野自動車「メルファ7」(撮影協力:東新観光)

【小型観光バスまとめ】

サイズ(大きさ)全長7m、車幅2~2.3m
車高3~3.3m
観光バスの車種(メーカー)三菱ふそう「エアロミディMJ、日野自動車「メルファ7」、日産ディーゼル「スペースランナー7」
※いずれも約20年前に製造終了
運転手なしでのレンタル不可能ではないがレンタルできるところはほとんどなし
料金の目安東京発平日日帰り旅行(バスの利用8時間・250㎞移動を想定)で85,470円(税込)~
【貸切バスの料金目安について】
利用人数(定員数)の目安21~25人(補助席がある場合もあり)
有料道路区分中型車
トランクルーム(荷物量)なし(三菱ふそう・エアロミディMJのみ貫通式1スパンあり)
小型観光バスに乗せられる荷物はどのぐらい?
設備(一例)カラオケ、冷蔵庫、湯沸かし器、TVモニター、DVD、ラジオ、マイク
※一例です。メーカーやバス会社により異なります。

※バス料金は2023年8月25日に国土交通省から発表された「新公示運賃額」に基づいた最低基準料金です。正確な料金はバス会社に見積りを取らない限りわかりません。
※バス料金には安全運行のための点検時間2時間分を含めて計算。ただし、バス会社から乗降場所までの回送代は含みません。

■写真協力
シティアクセス(神奈川県横浜市中区新山下3-8-45)
東京ワーナー観光(東京都足立区平野1-6-14)
東新観光(東京都日野市上田388)

▼貸切バスの定員数特集
貸切バス乗車人数比較 | 大型観光バスの定員 | 中型観光バスの定員 | 小型観光バスの定員 | 小型マイクロバスの定員

小型の観光バスは今後なくなる運命。小さいバスなら小型マイクロバス!

小型観光バスを所有しているバス会社はほとんどありません。製造終了して約20年が経過しているので、今後も増える可能性はゼロ。

小さいバス(少ない人数での貸切・一番安いバスを借りたい・・・)希望の場合は、小型マイクロバスを運転手付きで借りましょう。

バス料金は出発地(バスに乗車する場所)から、最も近いところに営業所があるバス会社に依頼するほど安くなります。

貸切バス料金を安く抑えたいのであれば、小型マイクロバスが最も安いバスになります。観光バスタイプを希望する(ゆったり乗れる・眺望がいい・荷物が多い。サロンバスがいい・・・など)時は「貸切バスの達人」で「小型マイクロバス」と「中型観光バス」、両方の見積をとって比べてみましょう。

この記事を書いた人
バス観光マガジン編集部 編集ライター

バス観光マガジンの中のヒト。貸切バスについての基礎知識やバス旅行のヒント、バスファンのための情報など、バスに関する楽しいコンテンツを日々お届けします。

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