小型観光バスのトランクルームの収納力は?スーツケースの数で調査してみた!
各バスメーカーが製造終了しており、いまや希少な存在となっている小型観光バス。所有しているバス会社があったらそれはかなりレアです。
今回は、東京都足立区にある東京ワーナー観光バスさんのご協力で、小型観光バスのトランクルームはどのぐらい荷物が詰めるのか?実験をしてきました!
観光バスタイプの小型バスはもう作られていない??
ちなみに観光バス仕様として製造されていた国産の小型バスは、この3つ。
- 日産ディーゼル「スペースランナー7」
- 日野自動車「メルファー7」
- 三菱ふそう「エアロミディMJ」
現在、路線バスタイプの小型バスとして唯一製造されているのが、日野自動車「ポンチョ」です。
最近では路線バス・コミュニティバスとして活躍してるのをよく見かけますよね!
もともと小型バス分野に国産車が少なかったため、輸入車に頼っていた時期がありました。
オーストリア・クセニッツ製「クセニッツ・シティ」スウェーデン・オムニノーバ製「マルチライダー」などです。導入していたバス会社さんはいましたが、現在ではほぼ引退、廃車になっているようです。
観光仕様の小型バスは、車幅2.3mの中型車の全長を7mに短縮してつくられたもの。日産ディーゼル「スペースランナー7」は、1999年に発売された「KK-EN252DAN」が最後。
日野自動車「メルファー7」は2004年で生産終了。三菱ふそう「エアロミディMJ」は2007年で生産終了となっています。バスの耐用年数は10~20年といわれているので、そもそも限界が来ている、ということですね。
小型観光バスは残念なことに、見積りを出せるバス会社さんがほとんどなく、「紹介されたバス会社が出発地から遠い」、「1社しか空きがない」「乗り心地が悪い」などのお声を頂戴することもしばしば(涙)。
実は小型観光バスの貸切バス料金、小型マイクロバスとまったく同じ。できる限り安く借りたいなら、断然小型マイクロバスをおすすめします。
もし、観光バスタイプがいい(座席が広々、スーツケースがたくさんある、サロンバスがいいなど)場合は、中型観光バスがおススメですよ。どうぞお気軽にお問合せ&ご相談くださいね。
小型観光バスのトランクに果たしてスーツケースなどの荷物は載るのか?
今回取材させていただいた東京ワーナー観光バスさんが所有するのは、三菱ふそう「エアロミディMJ」の最後に発売されたモデル「PA-MJ26RF」。
三菱ふそう「エアロミディMJ」は唯一、貫通タイプのトランクをもっており、小型観光バスながら収納力が高いことで知られています。
一方、日野自動車「メルファー7」のトランクルーム。
エンジンルームと隣り合わせにトランクルームがあるので、三菱ふそう「エアロミディMJ」よりも当然のことながら荷物は載りません。
貫通タイプのトランクルームの大きさはというと・・・
営業Sが寝そべって比較。Sの身長は173㎝。横たわると、体を折り曲げないと無理なサイズです。
手足を伸ばすとちょっと短いぐらいのサイズ。なんかいまいち、イメージできないよね・・・。
ということで、実寸を図ってみました。(最初からそれだけでいいのでは??というご指摘はごもっともですが)
実寸なんでメーカー仕様とはずれがありますが、だいたいこんなサイズです。
実際にスーツケースを乗せてみました。(今回は3個しか手配できなかったのでわかりにくくてすみません)
中型スーツケース1個の厚み(サイズ)は28~29cm。なので、横幅約147㎝であることを考慮すると、最大で5個は行けそう。
大型スーツケースは29~30㎝なのでギリギリ。特大は29~31㎝なのでかなり微妙。高さが72~73㎝なので5個は無理かなー。
特大サイズの場合は4個までが限度ということになります。ちなみにトランクの中央部分は、高さが約48㎝しかありません。
中型スーツケース1個の横幅(サイズ)は46~48㎝。横向きにしてギリギリ!OK!!中央部分にも5個載せられそうです。
大型は49~52cmなのでこの積み方は不可。当然特大も53~55㎝なので無理。いずれも中央部分には2個しか置けない感じです。
小型観光バスのトランクルーム実験まとめ
結論!三菱ふそうの小型観光バス(エアロミディMJ)に限り、スーツケース中サイズは15個、大サイズは12個、特大サイズは10個までしか載せられない!!
つまり、小型マイクロバスよりも荷物が載らないじゃあないか!!という衝撃の結論に!!
まして、片側しかトランクルームのない日野自動車「メルファー7」の場合は、おそらくスーツケース4~5個ぐらいが限度ではないか?と推測されます。
前回ご紹介した日野自動車の小型マイクロバス「リエッセⅡ」の方がはるかに荷物が詰めるということですね。
小型観光バスは荷物の多い送迎には向かない!
小型観光バスの座席数は各バス会社の仕様によりまちまちですが、だいたい20~25席程度。補助席はありません。
今回撮影にご協力いただいた東京ワーナー観光さんのこちらのバスは24席で、後部座席が2脚(4席分)回転し、サロン仕様に変更も可能。
少ない人数で観光バス旅行を楽しむのには最適なタイプになっています。
人数の少ない社員旅行や慰安旅行には人気の車種。
カラオケやビンゴゲーム、湯沸かし器、冷蔵庫がついているので、車内で移動中も楽しめますね♪
ゴルフコンペ旅行などにも人気ですが、問題は荷物が詰めないこと・・・。
ゴルフバッグはあらかじめ宅急便で送っておくのがオススメです。
スーツケースが人数分ある、合宿の道具がある、スキー&スノボー旅行を計画している、BBQで荷物が多いという場合は、中型観光バスを手配しましょう!
(中型観光バスのトランクルーム収納力、大型観光バスのトランクルーム収納力はこちらを参考に)
≫まずは概算料金を確認!貸切バス料金目安
≫小型観光バスについてもっと詳しく
≫小型観光バスの定員数について
※記事内の情報は取材当時のものです。最新の情報は公式ホームページで必ず確認してください。
■取材・撮影協力
東京ワーナー観光株式会社(東京都足立区平野1-6-14)
バス会社の比較がポイント!