少ない人数で最もリーズナブルに借りれるバスは「小型マイクロバス」です。バス会社により異なりますが20名ぐらいまで乗車可能。短時間・短距離移動なら便利な足として利用できます。
もし、観光旅行でゆったりとした座席で快適に移動したいという場合なら、27名まで乗れる「中型バス」がおススメ。大型の観光バスと同じシートで座席数を減らしているので、座席と座席の間も広々としているのがポイントです。また、後部座席をコの字型に回転させてサロンバスにできるタイプもありますよ。
料金の目安 | 95,964円(税込)~※小型マイクロバスと同じ料金 |
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利用人数の目安 | 21~25人(補助席なしがほとんど) 小型バスの乗車可能人数は? |
有料道路区分 | 中型車小型マイクロバスと同じ料金 |
サイズ(大きさ) | バス(車両)の長さは全長7m、車幅2~2.3m、高さ(車高)3~3.3m |
設備(一例) | カラオケ、ボトルクーラー、湯沸器、テレビ、ビデオ 一例です。メーカーやバス会社により異なります。 |
※東京都内で10時間・250㎞利用した場合の最低料金時間で、バス会社からバス乗降場所までの回送分は含まれていません。
(貸切バス料金目安について)
貸切バス料金は、走行時間と距離で算出。1日目にバス会社の車庫を出発し、実際にお客様がバスに乗車する場所まで移動した分(回送代)も含めて計算されます。
値段を安く抑えたいなら、できるだけ出発場所から近くのバス会社に依頼するのがポイントです。
ところが小型バスを所有しているバス会社は大変少なく、すぐ近くにあるとは限りません。
見積りを出せるバス会社はほとんどありませんので、小型のバスを希望の場合は小型マイクロバスを借りましょう。
小型バスは大型バスよりも約5m、中型バスよりも約2m、車体の長さが短いのが特徴です。高さ(車高)は約3.3m、車幅は約2.3m。
いずれの小型バスも2007年以降、製造されていません。
小型バスの外装や内装は、メーカーによる標準仕様が存在したものの、10年以上前に製造を中止しています。現在、小型バスを所有しているバス会社は、古くなったシートの変更や、エンジンや足回りのメンテナンスを続けて運行しています。
同じメーカーの小型バスでも、製造当時のままの仕様で運行しているケースは少なくなっています。
ちなみに小型バスにも、後部座席がコの字型に回転する「サロンバス」仕様の車両もありました。後部座席や、通路を挟んで左右の2~4座席×1~2列(2~4脚)が回転。少人数の社員旅行や接待旅行などに人気が高かったようです。小型マイクロバスにはサロンバスは存在しないので、サロンバスを借りたい場合は、中型バスを選択しましょう。
サロンバスの種類と料金目安はこちら
貸切の小型観光バスの定員数の多くは21名もしくは25席(正座席のみ)で、補助席はありません。このため定員数を超える人数、例えば22名、23名などの場合は、乗り切れません。
まれに後部座席が4席という20名定員や24名定員もあります。小型バスを所有しているバス会社はほぼないので、乗車人数が22名を超えるようなら、中型バスを手配しましょう。
25名定員の小型バスなら、2座席を左右5列、いちばん後に5席配置した場合の座席数です。
一方、21名定員の場合は左右4列と、足元がかなりゆったりしたレイアウトになっています。小型マイクロバス(車高約2.6m)に比べて車高が高い分(約3.3m)、より広々と感じるのが魅力です。
小型バスには、貫通式のトランクルームの設備がありません。ただし、唯一の例外は三菱ふそうエアロミディMJで、貫通式トランクルームにスーツケース大サイズなら、12個まで入ります。
ちなみに小型バスそのものを所有するバス会社がほとんどいないため、メーカー指定で探すことはかなり難しいでしょう。
トランクルーム(荷物室)に預けられない荷物は座席をつぶして乗せることになります。通路に荷物を置くことは運行の安全上できませんので、中型バスを手配しましょう。
ちなみに、小型マイクロバスもトランクルームはありません。ご注意ください。
車両によって小型バスには、マイクやカラオケ、冷蔵庫、ボトルクーラー、テレビ、DVDプレイヤーなどの装備があります。
注意しなければならないのは、バス車内でDVDを上映したり、CDで音楽を流す場合。購入したり、レンタルしたものは著作権上、視聴することはできないのでご注意ください。
貸切バスの中でカラオケはできる?DVDやCDを流すのは?
小型バスは小型マイクロバス同様、レンタカー会社でレンタルできます。しかしながら、取り扱いのある会社は全国でも数社しかありません。
バス会社の小型バスは自家用車として貸し出し不可
バス会社が所有する小型バスは、「緑ナンバーを付けた営業車(一般貸切旅客自動車運送事業として許可を得ているもの)」のため、自家用としてバスのみの貸し出し利用はできません。
どうしても自分たちで運転していきたい場合は、レンタカー会社で小型マイクロバスを借りましょう。
観光バスは運転手なしでレンタルできる?
小型バスを運転手付きでチャーターした場合、貸切バス料金に含まれていない「高速料金」「有料道路代」「バス駐車場料金」が必要です。
高速料金
高速道路の通行料金の車種区分は、小型バスの場合「中型車(車両総重量8t未満、乗車定員11人以上29人以下)」です。
高速料金の調べ方は、「どらぷら」や「ナビタイム」などを利用し、通行区分「中型車」を選びましょう。
例:東名高速道路・横浜町田ICから御殿場ICまで
普通車なら1,980円ですが、小型バス(中型車)なら2,340円。小型マイクロバスやミニバス(コミューター)の場合でも通行料金はまったく同じです。
駐車場料金
小型バスが駐車可能な駐車場の料金設定は小型マイクロバスと同じです。1回あたり1,500~3,000円が相場です。団体旅行で立ち寄るような観光施設で駐車料金が無料の場合もあります。
小型バスの駐車場を見つけるには、「バスの駐車場、運転手のホテル予約は必要?」の記事を参考にしてください。