一般的なバス以外にも、眺めのよい中2階タイプ(ハイデッカー)や、座席が回転してコの字型に配置することができるサロンタイプ、車椅子のまま乗車することができるリフト付きバスなどもあります。この他、移動しながら車内を楽しく過ごすための冷蔵庫やカラオケ、DVDなど、プラスアルファの装備を備えているバスもあります。
特別な装備のない一般車に比べ、値段は高くなりますが、旅へのこだわりなどでこういったバスを選ぶのも思い出に残るのではないでしょうか。
ハイデッカー(high decker)とは「高いデッキを持つもの」の意味で、2階建て車両に相当する高さを持ちながら、シングルデッキのものをいいます。車窓からの眺めの良さが魅力のひとつです。
バスのデラックス化が始まった1970年代頃から作られるようになり、室内のタイヤハウスをなくし、床下にトランクを備えたハイデッカー(フルデッカー)タイプが登場。その後、前面窓1枚ガラス(もしくは2枚ガラス)のスタイルであるスーパーハイデッカータイプも登場しています。
車両の中央部から後方の座席が回転できるタイプのバスで、テーブルをコの字型に囲むように座れるのが特徴です。天井にシャンデリアがあるなど、豪華な仕様になっていることが多く、それがサロン風なので「サロンバス」や「サロンカー」などとよばれるようになりました。
ハイデッカータイプでなおかつ、サロンタイプというバスも多く、贅沢な気分でバス移動そのものを楽しみたい方には最適。カラオケやDVD、冷蔵庫などを装備しているので、賑やかに過ごせます。
乗車・降車を車椅子のままできるように、昇降リフトを備えたバスのことです。車椅子のまま乗車して、車内でそのまま車椅子を固定できるもの、乗車した後、普通席に座るタイプなどいろいろあります。大型からワゴンタイプなど、人数に合わせてバスの大きさも選べます。
車椅子をそのまま固定できるタイプの場合、その分座席数を減らし、ゆったりとしたレイアウトになっているため、大型でも乗車人数は通常よりも少なくなります。
まだまだリフト付きバスの台数が多くないことと、値段が割高になることが難点といえるでしょう。