貸切バスで移動する場合、休憩時間はどのように取る?連続して運転してもよい時間のルール
観光バスを使ったバスツアーに参加したことがある、高速バスで長時間移動したことがある方ならご存じかもしれませんが、ほとんどの場合、2時間ごとに休憩時間を設けています。
これは連続してバス運転してもよい時間として4時間以内に30分以上の休憩取る、というルールが決められているからです。しかし、ほとんどの場合、4時間ごとに休憩ではなく1時間30分~2時間ごとに15分程度の休憩を入れるのが一般的。
バスに乗っている乗客も、そのぐらいで休憩しないとトイレに行きたくなりますし、お尻も痛くなってきますよね。
今回は貸切バスを利用する場合に必要な休憩時間とタイミングについて解説していきましょう。
▼貸切バスの豆知識シリーズ
・貸切バスとは?
・借上げバスとは?
・「観光バス」とは何か?
・シャトルバスとは?
・貸切バスは1日何時間まで運転してもよい?
・貸切バスは1日何キロまで運転してもよい?
・バスは何人から貸切できる?
・バスの2024年問題とは?
貸切バスの休憩は1回、10分以上連続してとること
貸切バスだけではなく、高速バスも含めて、連続して運転して良い時間は4時間以内。それよりも短い時間であれば、1時間ごとでも2時間ごとでも自由に休憩を設定できます。
その代わり、休憩を入れる場合は必ず10分以上は連続して休むこと。
通常は1時間30分~2時間ぐらいでタイミングよく休憩できるPAやSA、道の駅などバスが駐車できるところを行程に入れることになります。例えば、トイレが近いご年配者が多い、バス車内でお酒を飲むなどで1時間おきがよい、というリクエストもOKです。
休憩時間や立ち寄り先などバスの行程を決めるのは国家資格を持つ運行管理者の仕事。渋滞なども加味して、タイミングよく休憩できる場所を確保するなど、バスの安全な運行と運転手の疲労や健康管理を含めて運行管理者が担っています。
4時間以内で必ず連続して30分以上休まなければいけない。1回の休憩で10分以上は連続して休むのがルール、ということで2時間ごとに15分休むというのが1つの目安と覚えておきましょう。
渋滞していて思うように休憩がとれない場合は?
とはいえ、道路事情は常に流動的。事故や天候により思いがけず渋滞することはあります。
この辺の事情も加味し、本来は2時間ごとに休憩を取るところ、3時間かかってしまったという状況は起こりえます。なので、法律上は4時間以内に30分以上、と決められているわけです。
渋滞時は高速道路のPA、SAも混雑しがち。また、お客さんのトイレ事情などによって急遽トイレに行きたいというのはよくあることです。
そんな時は予定していた場所以外にトイレ休憩を入れるなど対応する場合も。1運行に付き、何回までという縛りは特にないので回数を増やすことは可能です。
複数の立ち寄り先があり、そこで食事やトイレ休憩などをする時はあえて休憩時間をとらなくてもよい?
休憩時間は、運転手が連続してバスを運転し続けないように定めています。このため、運転を中断する時間がしっかりあれば、あえて休憩タイムを行程に入れる必要はありません。
複数の立ち寄り先があり(視察や見学など)、そこで1時間ぐらい滞在する。立ち寄り先と次の立ち寄り先の移動時間が2時間以内のところにある、ということであれば、特に問題にならないでしょう。
ちなみに1人の運転手(ワンマン)が1日で運転してもよい時間は9時間程度と定められています。
休憩時間はこの9時間の中に含まれますのでご注意を。
また、バスの運行は一般の乗用車に比べ、移動に時間がかかります。自家用車で1時間程度で移動できる場所なら、1時間15分ぐらいかかる、とみておくといいですね。
「貸切バス」の休憩時間は1時間30分~2時間ごとに15分程度とるのが目安
貸切バスで旅行や移動する場合、休憩時間は1回10分以上取ること。また、4時間以内に30分以上取るというのがルールです。
トイレに行きたくなる頻度などを考えると、1時間30分~2時間ごとに15分程度、休みを入れるのが最も理にかなっています。万が一、渋滞に巻き込まれた場合などを考慮し、こまめにトイレ休憩を入れるようにしましょう。
ちなみに貸切バスの場合、トイレ付車両はほとんどありません。また1回の運行で利用できる回数も限られていますので、ついていたとしても「緊急時」の利用と覚えておきましょう。
そして、貸切バスを1人の運転手が運転をする場合は1日9時間までで、その時間には休憩時間も含まれるということを忘れないでくださいね。
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