貸切バスでいちばん「小さな(小型)バス」ってどんなバス?お得な借り方のコツ
貸切バスを借りて観光旅行や冠婚葬祭の送迎などに利用したい。「貸切バスの達人」には毎日たくさんの方からの見積り依頼が届きます。
そんなときよくあるお問合せは「いちばん小さいバスを借りたい」ということ。街中でよく見かけるのは路線バスや高速バスです。
旅行会社が企画するバスツアーは大型の観光バス。でも、人数が少ないからもっと小さいバスでいいんだよ、ということ。
今回は貸切できる最も小さいバスについて解説していきましょう!
個人や企業、学校などで貸切できるバスで最も小さいバスは「ミニバス(コミューター)」
現在、日本国内で最も小さな貸切バスといえばこのタイプ。トヨタ自動車「ハイエースコミューター(14人乗り)」や日産自動車「キャラバン マイクロバス(14人乗り)」の2種類です。
いわゆるバンタイプと呼ばれるこちらの車種は、タクシー会社が所有しているジャンボタクシーと同じような形をしています。定員は13~15名ですが、貸切バスの場合、運転席と助手席には座れないので実質「11名(15名乗りなら13名)」が定員となります。
「ミニバス(コミューター)」には荷物を載せるスペースはない
大型観光バスや中型観光バスには座席下にトランクルームが設けられていますが、ミニバス(コミューター)にはありません。
ただ、座席を畳んで、後ろのスペースを空けて荷物を載せることはできます。「バス」といいつつも、荷物がたっぷりと載せられるわけではないので注意が必要です。
当然、一番後ろにあった座席4席が減ってしまうので、この場合の定員数は7~10席となってしまいます。また、人数分のスーツケースやキャリーケースがあるという時には、載せられません。
人数が6~7人といいつつも荷物が多い時は1つ上の大きさの小型マイクロバス、もしくは中型バスを手配するのがイチバンです。
「ミニバス(コミューター)」が運転手付きで借りられるのはバス会社
ミニバス(コミューター)を運転手付きで借りたい場合は、バス会社に依頼します。しかし、このミニバス(コミューター)タイプを所有しているバス会社がほとんどありません。
希望する出発地で借りられる可能性が限りなく低いのが難点です。タクシー会社が所有するジャンボタクシーもあるにはあるのですが、こちらは定員数が10名以下と法律で決まっています。
つまり、11人以上乗れるミニバス(コミューター)はバス会社でしか扱うことができず、所有しているバス会社がとても少ないというのが現状。運転手付きで借りやすくて最も小さいバスはというと、「小型マイクロバス」です!
次の章ではこの「小型マイクロバス」について解説していきましょう。
貸切バス最小のバスは「ミニバス(コミュヌータ―)」
- バス会社から運転手付きでチャーターできる最小のバスはミニバス(コミューター)
- 車両はトヨタハイエースコミューターや日産キャラバンマイクロバスの2タイプ
- 定員数は11~13名
- 荷物室はなし(通路に置くのはNG)
- 荷物を載せたい場合は最後部座席を畳んで乗せることは可能、この場合の定員数は7~10名まで
- ミニバス(コミューター)を所有するバス会社はほとんどなし(借りにくい)
- タクシー会社が所有するジャンボタクシーは定員数が10名以下
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・貸切タクシーと貸切バスはどっちがお得!?
・ミニバス(ジャンボタクシー)について
最も借りやすくリーズナブルな小さい(小型)バスは「マイクロバス」
ミニバス(コミューター)が借りにくいとしたら、借りやすい小さいバスといったらこれ、小型マイクロバスです。三菱ふそうのローザ、日野自動車のリエッセⅡ(トヨタコースターのOEM)の2種類となります(日産のシビリアン・いすゞのジャーニーは製造終了)。
定員数は20名~21名がスタンダード。これに補助席を付けて26~27名ぐらいまで乗れるようになっていることが多いです。
小型マイクロバスにも荷物を載せるスペースはない
ミニバス(コミューター)も荷物を載せるスペースはなかったですが、小型マイクロバスにもありません。車体の下に荷物室がついているのは、大型観光バスと中型観光バスだけです。
なので荷物が多い場合は座席をつぶして載せことになります。
こちらも通路などに置くことはできないので、スーツケースが人数分あるような場合は上写真のように座席をつぶすことになるので、定員数は10~12名ぐらいが目安となります。
ただし、車種によっては後部座席を畳んで荷物室をつくることができるタイプがあります(リエッセⅡの25名乗りタイプ)。
ただし、スーツケースは12個までしか載せられませんでした。つまり、全員がスーツケースを持っていた場合は、12名が定員となります。
最も借りやすい小型のバスは「マイクロバス」
- バス会社から運転手付きでチャーターしやすい小型バスはマイクロバス
- 車両は三菱ふそう・ローザ、日野自動車・リエッセⅡ(トヨタコースター)の2タイプ
- 定員数は20~21名で補助席を利用すれば~26名まで乗車可能
- 荷物室はなし(通路に置くのはNG)
- 荷物を載せたい場合は座席をつぶして乗せることは可能、この場合の定員数は10~12名まで
- サロンバスやトイレ付きはない
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・小型マイクロバスとは
・小型マイクロバスの活用法
・小型マイクロバスの定員数(乗車人数)
・小型マイクロバスに乗せられる荷物の量
観光やVIPの送迎でゆったり移動したい、サロンバスがいい場合の小さいバスは?
ミニバス(コミューター)も小型マイクロバスも、基本は送迎用で使われる簡便な仕様。なので冷蔵庫やマイク、モニターなどを装備している車両は少ないのが現状です。
座席間が狭く、全員が座ると窮屈に感じてしまうかもしれません。せっかくの観光旅行、バスの中でもゆったり過ごしたい、みんなで盛り上がりたい、車窓からの眺めも楽しみたい、という場合は観光バスタイプの中型バスがおすすめです!
中型バス(車の長さ約9m)は大型の観光バスの長さ(車の長さ約12m)を少し短くしたタイプのバス。補助席はついておらず27名定員のバスなので、シートとシートの間もすごくゆったりしています。
体の大きな男性でも窮屈さは感じません。観光バスとしてつくられているものなので、冷蔵庫や給湯器、TVモニター、マイク、カラオケなどを装備していることもしばしば。
後部座席が回転するいわゆるサロンバスというのも存在しています。
これなら移動中もみんなでワイワイ楽しめますね。少ない人数でもバスの中でくつろぎたい、皆で盛り上がりたい、大切なお客様の送迎に使いたい、荷物が多い、というときは中型バスをおススメします。
少ない人数でゆったり移動したいときの最小バスは「中型バス」
- 観光仕様の小さいバスは「中型バス」
- 中型バスメーカーは三菱ふそう、日野自動車・いすゞ自動車(Jバス)、オノエンスターなどがある
- 定員数は27~28名で補助席なしがスタンダード
- 荷物室は座席下にトランクルームがある(スーツケース19個分ぐらい)
- サロンバスになるタイプもある
- 冷蔵庫や給湯器、マイク、モニター、カラオケなどを装備している場合もある
▼関連記事
・中型バスとは
・中型バスの定員数(乗車人数)
・中型バスに乗せられる荷物の量
・サロンバスとは
バス料金は小型マイクロバスよりも、少しだけミニバス(コミューター)が安い
これまで貸切バスの料金区分は「大型バス」「中型バス」「小型バス」の3種類しかありませんでした。つまり、小型マイクロバスもミニバス(コミューター)も同じ料金。
しかし、車両代や光熱費などに差があるため、新たな車種区分が追加され、ミニバス(コミューター)の方が少し安く借りられるようになりました。
例えば、東京発着で5時間・100㎞借りた場合にどのぐらい差がでるのでしょうか。
■小型マイクロバスの場合:39,435円(税込)~
■ミニバス(コミューター)の場合:32,650円(税込)~
■中型バスの場合:45,980円(税込)~
ミニバス(コミューター)と小型マイクロバスの差はおよそ6,785円(税込)の差です。中型バスと小型マイクロバスの差は6,545円(税込)。
どのバスを選択しても1万円以下の差額なので、10人で利用した場合なら1人当たり700円以下の負担増。何を重視してバスを手配するかで決まってきますね。
ただし、バス料金はバス会社ごとに料金を算出する単価が異なるため、あくまでも目安。
また、ミニバス(コミューター)*を所有しているバス会社が少ないため、近くのバス会社から借りることができないことがありますのでご了承ください。
*「貸切バスの達人」からミニバス(コミューター)の見積り依頼はできません。
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・貸切バス料金の目安について
・賢くバスを借りる
小さい(小型)貸切バスをお得に手配するコツまとめ
- 単純送迎ならミニバス(コミューター)が最も安いが、借りられるバス会社があまりいない(探すのが大変)
- 荷物が少ないなら小型マイクロバスがリーズナブル
- 荷物が多いなら中型バスがおすすめ
- 移動中もくつろぎたい、車窓からの眺めも楽しみたいなら中型バス
- サロンバスを希望するなら中型バス
「貸切バスの達人」では、小型マイクロバス・中型バスの両方の見積りを取り寄せて比較するもOK。ぜひお気軽にメールで問い合わせてくださいね。
バス会社の比較がポイント!