国土交通省・関東運輸局ブロック「貸切バス新運賃・料金制度」の続報!

国土交通省・関東運輸局ブロック「貸切バス新運賃・料金制度」の続報!

こんにちは!編集部のbus子です。

すっかり初夏の日差しになっていきましたね。GWは目前。みなさんはどちらにお出かけですか?

さて、先日お伝えした貸切バス新運賃・料金説明会に編集部も出席してきました。そこであらためて皆さまに、わかりにくい点などをQ&A形式でお伝えしたいと思います。

Q.なぜ、運賃制度が変わるの?

A.「古い料金制度」を国土交通省が定めたのがずいぶん前のことで、現在の物価情勢にあっていないという指摘がありました。また、運賃・料金の計算方法も複雑で非常にわかりにくいということもありました。

そこで今回、よりわかりやすい計算方法にするとともに、バス運行のコストに見合う料金を設定しなおしたというわけです。

Q.新しい運賃制度、具体的にはどこが変わったの?

A.今までは「時間制運賃」、「キロ制運賃」、「時間・キロ選択制運賃」、「行先別運賃」を採用していました。

また、お客様が実際にバスを乗る場所、降りる場所までバスを移動させる「回送料金」、お客様を待っている「待機料金」は別に計算されていました。
これを聞いただけでも複雑でいったいどんな料金がでてくるのか、想像できませんよね?

そこで、今回は「時間・キロ併用運賃」に一本化。
バスを移動させる「回送料金」を含めて算出するようになりました。

また「待機料金」については別途、バス料金には含めずに算出されることになります。

Q.2時間ぐらい、近い距離を走らせる場合、貸切バス料金は安くなるの?

A.なりません。バスを借りた場合、最低運賃は「3時間」からと定められています。

これにバスを運行する前と後に必ず行わなければいけない「出庫前点検や帰庫後点検」などの安全管理のための時間を2時間分、加えなければならないと定められているので、バスを借りる最低の時間は「5時間分」からになります。

このため、2時間貸切りたい場合でも、3時間貸切りたい場合でも運賃は「5時間分」で計算されます。

また、「5時間借りたい」という場合は、これに安全管理の時間として2時間プラスされ「7時間」借りたとしての計算になりますので、ご注意を。

≫貸切バスは短時間利用なら安い?貸切バス料金を徹底解説!

Q.毎年8月に合宿でバスを借りてて、もうすでに今年も借りる契約をしているんだけど値上がりしちゃうの?

A.新料金は2014年4月1日に公示されました。

この後、2014年6月30日までに各バス会社が新しい料金制度に基づき、運賃を申請する期間が設けられています。

届け出てすぐにその料金になるわけではなく、30日以降から適用されるため、6月30日にバス会社が
届け出ていれば、7月30日以降に適用されることになります。

また、すでに運行を契約済の場合は、旧運賃のままでOKですので、ご質問のケースだと、今までと同じ料金で運行してもらえますので大丈夫です。

Q.サイトに掲載されている料金の目安は参考になる?

A.現在掲載されているものは、あくまでも「概算」になります。

2014年6月30日までは暫定期間となりますので、すでに届出を済ませているバス会社は「新料金」での計算、まだのところは「旧料金」での計算と混在しているのが現状です。

サイトでは目安として表示していますが、実際の料金は「見積りをとらないとわからない」というのが実情ですので、あくまでも参考程度と考えてください。

Q.いままで学生割引があったと思うんだけど、これは今まで通りなくならない?

A.修学旅行などでバスを利用する場合、学生割引を適用するなどは今まで通りです。ただし、国土交通省が定める料金の下限を下回ることはできません。

バス会社が下限料金で申請していた場合、それ以上の割引はないのでご注意ください。

Q.サイトに掲載されている「新料金」を見たけど、すごく高くない?

A.有識者で構成される「貸切バス運賃・料金制度ワーキンググループ」で協議され、バスの安全な運行に欠かせない最低限のコストや運転手の労働環境を加味したものとして設定されています。

経営努力やコスト削減などで「安い運賃」でバスを走らせている分には構わないと思うのですが、
十分な安全対策や安全管理を行わず、運転手さんの限界を超えた頑張りで「ワケアリの安さ」を
実現しているとしてはどうでしょうか?

今後は極端に安い運賃でバスを走らせていた場合は厳しい審査や処分が予定されています。

皆さんも極端に安い見積りが出てきた場合はくれぐれもご注意を!

※記事は2014年4月現在のものです。
現在は2014年4月1日に公示された新運賃・料金制度に一本化されていますので、公示運賃の下限よりも安いバス料金を提示された場合は、法令に違反している場合があります。
ご注意ください。

2023年8月25日に国土交通省から「新公示運賃額」が公示されました。これまでの下限~上限での目安表示は撤廃。最低基準額のみの提示となっています。

各バス会社はこの金額を下回らないように独自の単価を届け出て運用しています。詳しくは以下の記事を参照してください。

<参考資料>
一般貸切旅客自動車運送事業の新運賃・料金制度について
※各エリア管轄の運輸局により、料金の上限・下限は異なります。料金の違いについては、下記記事を参考にしてください。

≫貸切バスの料金は出発地によって違う!?高いエリア・安いエリアはどこ?

▼47都道府県別の貸切バス料金相場はこちらも参考に

[北海道地方運輸局]北海道(札幌)
[東北地方運輸局]青森岩手仙台(宮城)秋田山形福島 
[関東地方運輸局]茨城栃木群馬埼玉千葉東京横浜(神奈川)| 山梨
[北陸信越地方運輸局]長野新潟富山金沢(石川)
[中部地方運輸局]福井静岡岐阜名古屋(愛知)三重
[中国地方運輸局]鳥取島根岡山広島山口
[近畿地方運輸局]滋賀京都大阪兵庫(神戸)奈良和歌山
[四国地方運輸局]徳島香川愛媛高知
[九州地方運輸局]福岡佐賀熊本大分宮崎長崎鹿児島
[内閣府沖縄総合事務局運輸部]沖縄

この記事を書いた人
バス観光マガジン編集部 編集ライター

バス観光マガジンの中のヒト。貸切バスについての基礎知識やバス旅行のヒント、バスファンのための情報など、バスに関する楽しいコンテンツを日々お届けします。

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