東海バスからハイグレードな小型貸切観光バス「GRANDLUXE(グランリュクス)誕生!その全貌が明らかに

東海バスからハイグレードな小型貸切観光バス「GRANDLUXE(グランリュクス)誕生!その全貌が明らかに

小型観光バスが製造終了となり約20年。小さいバスといえば主に送迎で利用されているマイクロバスが主流となってしまいました。

ぽると出版が主催するバスイベント「バステクin首都圏」などで、時々豪華仕様の観光マイクロバスを目にしてきたものの、実際に導入されて活用されている例はごくわずか。そんな時にビッグニュースが飛び込んできました!

伊豆半島全域で路線バスを運行している東海バスが小型の豪華観光バスを導入。インバウンドや家族旅行、ゴルフ接待旅行、VIPの送迎・視察などにぴったりな、プレミアム仕様のバスとなっています。

デビューに先駆けて2024年3月25日(月)にお披露目会を開催。急いで駆けつけてきましたよ!

日野自動車・リエッセⅡをベースにこだわり抜いて完成させた「GRANDLUXE」

GRANDLUXEお披露目会

もしかしたら桜もちょっぴり見れるかなと期待していたのですが、内覧会当日は冷たい雨が降りしきる1日となってしまいました。ということで急遽、お披露目会場を屋内へ変更。

できる限り詳しくお伝えしていきたいと思います。

車体に利用しているのは日野自動車・リエッセⅡ(トヨタコースターのOEM)

「GRANDLUXE」に使われている車体は日野自動車・リエッセⅡ(トヨタコースターのOEM)です。以前、トヨタコースターが大幅利ニューアルした際に取材していますが、室内の広さが旧モデルよりも格段にアップ。

天井高が上がり、開口部も大きくなったため、開放感が抜群に向上しました。小型観光バスが姿を消していく中、観光旅行にも最適な小型マイクロバスとしての魅力がアップ。

車両安定制御システム&トラクションコントロール、EBD(電子制動力分配制御)付ABSなど、安全性能も充実しています。小型のバスながらも、安全に快適に貸切バスの旅が満喫できる仕様、というわけです。

外観塗装は黒をベースにグリーンを混ぜたシックで落ち着いたカラーに

外装は黒ベースにグリーンを混ぜたカラーリング

バスの外観は黒×グリーンでシックな印象に。ロゴやポイントのデザインなどにゴールドを使用し、高級感のある演出となっています。

「GRANDLUXE」車内への入口はスイング扉&ステップ

スイング扉と電動ステップ

リエッセⅡの扉は車体に沿って横にスライドするスイング扉。

スイング扉&ステップ

デフォルトのステップは地面から2段上がる高さですが、「GRANDLUXE」は3段になっています。

車内はフルフラット
車内はフルフラット

これは車高を上げてタイヤ部分が車内に干渉しないようにしているため。バス車内はフルフラットの床となっているので、どの席に座っても快適に過ごせます。

乗り心地を徹底追及した客席、8席もしくは10席の設定が可能

8席もしくは10席の設定可能

茶色をベースにしたレーザーシートはもちろん特注。車内全体的に落ち着いた色調でまとめ、ラグジュアリーな印象にデザインしています。

体の大きな男性が座ってもゆったりしているシートで、クッションの効いたヘッドレスト、アームレスト、レッグレストも装備。長時間移動でもリラックスして過ごせるように工夫されています。

各座席には格納式大型テーブル、ネットポケット、AC100Vコンセント、USBポートもあるので移動中の充電切れも心配なし。また、車内2か所にディスプレイ(天井)、冷蔵庫も装備されていました。

座席レイアウト
座席レイアウト(画像提供:東海自動車株式会社)

座席は8席もしくは10席の設定が可能。10席にする場合は、後部スペースにある荷物室に2席追加し、後部座席にある真ん中のシートを後ろに下げて使用するそうです。

この他、添乗員席も2席ありますので、ツアーガイド&通訳という2名体制でも問題ないですね。

8席仕様の場合は一番後ろに、スーツケースを載せられる荷物スペースがあります

グランクリュの後部は荷物室あり

「GRANDLUXE」の後部にはスーツケースなどが乗せられる荷物室(リアトランクスペース)があります。これは日野自動車・リエッセⅡ25人乗りタイプの標準装備。

後部扉は観音開きで間口も広々としているため、荷物の載せ・降しが楽々です。以前実験した時は大型スーツケースを12個載せることができました。

「GRANDLUXE」の場合、車高を少し上げてしまっているのでスーツケースの大きさによっては12個は厳しいかもしれません。あらかじめ相談ください。

10名利用の場合は荷物室に座席がセットされてしまうので、スーツケースを載せることはできませんのでご注意を。また安全上のため、座席と座席の間の通路に荷物を置くことはできません。

「GRANDLUXE」は東海バスで運転手付きでチャーターできます。こちらのバスを希望される場合は、東海バスに直接問合せをお願いします

【お問合せ先】
東海自動車株式会社 バス営業部貸切営業課
0557-35-9191

■取材協力
東海バス

「GRANDLUXE」でどこにお出かけ?伊豆半島周辺のおすすめスポット

富士山と新緑の大瀬崎
富士山と新緑の大瀬崎

「GRANDLUXE」は東海バスが運行する貸切バス。静岡発着の旅行や移動に運転手付きでチャーターできます。

新幹線で熱海まで、もしくはJR伊豆の踊子号で伊東駅まで移動し、そこから「GRANDLUXE」へ乗り換えて楽しい旅に出発が可能です。おすすめの観光スポットやモデルコースをご紹介しましょう!

羽田空港や成田空港出発の利用はできません。富士山静岡空港からの発着はOKです。

伊東駅発着で日帰りおすすめモデルコース

伊東駅からほど近い「東海館」

伊東駅から出発し、日帰りで観光を楽しむ場合におすすめなのが「東海館」。1928年(昭和3年)に開業した和風の温泉宿で、高級木材を使用し、当時の職人たちが腕を振るった歴史ある木造建築物です。

現在は伊東市に寄贈され、文化施設として一般公開されています。土日祝のみ大浴場での日帰り入浴が可能。館内には喫茶室もあります。

この他、伊東市内でおすすめの観光スポットは大室山や城ケ崎海岸、一碧湖、小室山公園など。参加者の顔触れや時間に合わせてプランを考えてみましょう。

モデルコース

伊東駅出発==東海館見学==ランチ==城ケ崎海岸==小室山リッジウォーク“MISORA”==伊東温泉宿泊・終了

熱海発着で日帰りおすすめモデルコース

十国峠
十国峠

熱海出発で日帰りで観光を楽しむ場合におすすめなのが「酪農王国オラッチェ」。動物との触れ合いや乳しぼり、バターづくりなどの体験が楽しめる他、野外BBQなども楽しめます。

動物とのふれあいはあまり・・・ということであれば十国峠へ。山頂エリアに360度の絶景パノラマが楽しめるカフェやテラスがオープン。富士山の絶景が楽しめますよ。

熱海駅近郊で楽しめるのは八幡山を一気に駆け上がる熱海ロープウェイ。「あいじょう岬展望台」からは地球の丸さをを実感できる「うみそらテラス」があります。

周辺には「熱海秘宝館」「熱海城」「トリックアート迷宮館」も!

この他、熱海近郊でおすすめの観光スポットは来宮神社や起雲閣、MOA美術館、伊豆山神社など。参加者の顔触れや希望するアクティビティに合わせてプランを考えてみましょう。

モデルコース

熱海駅出発==酪農王国オラッチェ見学&ランチ==十国峠==来宮神社==起雲閣==熱海温泉宿泊・終了

修善寺駅発着で日帰りおすすめモデルコース

筏場のわさび田
筏場のわさび田

修善寺出発で日帰りで観光を楽しむ場合におすすめなのが「わさび田」見学。中でも「筏場のわさび田」は約15ヘクタール(東京ドーム約3個分)・1,500枚のわさびを植えた棚田が広がる絶景です。

天城の清水で育てられた本わさびは絶品。わさびを使ったわさび丼は、テレビ東京系「孤独のグルメ」でゴローさんが河津町で食べて注目されましたね。

道の駅 天城越え内にある「天城わさびの里」や石庭わさび園ではわさび漬けの体験も可能です。歌の歌詞にもなっている浄蓮の滝や天城峠などの名所にもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

修善寺温泉周辺には見どころもいっぱい。少し早めに宿にチェックインして、温泉街をぜひ散策してみてくださいね。

モデルコース

修善寺駅出発==筏場(いかだば)のわさび田==浄蓮の滝観光センター(見学・食事)==修善寺 虹の郷==修善寺温泉宿泊・終了

11名以上の貸切バス旅行を考えている場合

ハイデッカータイプの大型バス
(撮影協力:アルモニア)

「GRANDLUXE」は少人数でのラグジュアリーな旅にぴったりな小型観光バスですが、もう少し人数が多い旅行には中型観光バスや大型観光バスもあります。また通常の仕様の小型マイクロバスの場合だと、20名までは乗車可能。

気になる貸切バスの料金ですが、2023年8月25日より国土交通省から「新公示基準額」が発表されています。実際の料金は各バス会社ごとに単価を決めて走らせるため、正確な料金は見積りを取るまでわかりません。

複数のバス会社から見積りを取り寄せてしっかり比較してから依頼するのがお安くチャーターできるポイント。お見積りは無料ですので「貸切バスの達人」をぜひご活用ください。

東海(中部)エリア出発で貸切バスを運転手付きでチャーターしたい場合の料金目安は以下の記事も参考になさってください。

貸切バスの種類について
大型観光バス中型観光バス小型マイクロバス

▼ 関連コンテンツ
≫団体旅行は貸切バスがおすすめ
≫貸切バスの料金目安
≫貸切バスは乗車人数で選ぼう!バスの種類のご案内
≫貸切バスの予約について
≫貸切バス(送迎バス)のキャンセル料は?

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この記事を書いた人
ちくわ

旅行メディア編集長兼ライター、総合旅行業務取扱管理者、旅行会社勤務経験あり、目黒区ボランティアガイド見習い中。プライベートでも古代史オタクとして年に数回フィールドワークに出かける旅好き。時々バス愛がさく裂!?

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