「スルッと関西バスまつり2016」参戦記
こんにちは、今年の関西の暑さがまだコタえてる熟年ライターのKです。
今回は第16回目を迎えた「スルッとKANSAIバスまつり」に参戦!そのもようをレポートしますね。
さてその前に、おさらいを。主催者の「スルッとKANSAI協議会」とは?改めてホームページをチェックするとこんな事が書かれてました。
スルッとKANSAI協議会は関西を中心に岡山、静岡を含めた63の鉄道・バス事業者で構成されています。
磁気カードの共通乗車システムを活用した3dayチケット等の企画乗車券や交通需要喚起のための共同PRやイベントを実施しています。
また、2004年からは電車・バスのご利用やショッピングなどの支払いに使えるICカード決済サービス「PiTaPa」を開始し、多くの方にご利用いただいています。
関西在住で、磁気カードの頃から馴染んでいた私も、関西エリアだけでなく、岡山・静岡エリアの事業者も加入してたことを初めて知りました。皆さんは知ってましたか?
この協議会が主催するイベント「スルッとKANSAIバスまつり」はバスの日にちなんで開催されており、2001年から毎年関西エリアで行われています。結構歴史あるんですね〜
今年は、9月25日日曜日に、大阪府堺市の大浜公園を会場として開催されました。
前置きが長すぎましたか(笑)
それでは早速レポートです!!
入場を今か今かと待つ長蛇の列が!
当日は午後から雨が降るかも…という天気予報だったので、朝一から乗り込むことに決めました。
バスまつりにふさわしくちゃんとバス・電車を乗り継いで会場近くの南海電鉄堺駅を目指します。
堺駅に到着したのが開場時刻10時の10分ほど前。
すでにスタッフの方が駅構内で案内のアナウンスをしておられました。
同時にプレゼントが当たる抽選券を配布していたのでそこはすかさずゲット!
大勢の参加者の方が改札を出、列をなして開場に向かっていたので、道に迷うことはありません。
途中で自転車に乗ったオッチャンから「今日はなんですのん!?」と尋ねられるほどの人出です。
「バスまつり」ですよ、と答えたんですが、こんなに人が集まるのが信じられないご様子。
公園は海沿いにあり、旧堺港の入江を横に見ながら大浜公園の入り口にたどり着くと…
びっくり!すでに長蛇の列が!
入場制限がかかっているらしく、大勢の方が入場を待っておられました。
子供連れの方も結構いらっしゃいます。
バスマニアばかりと思っていましたが予想を上回る人出です。
しかし、蒸し暑い…子供さんがちょっとかわいそうです。
徐々に列は進んでいきいよいよ会場に入っていきます。そこには…
すごい!路線バス軍団!
まず公園の市民広場という広いスペースに30社局28台のバスが勢揃い。
マニアならずとも迫力満点の光景にちょっと感動〜
それを取り囲むように各社局の販売ブースが並んでいます。
バスの正面には色々なイベントが行われるメインステージ。
ステージの裏側にはミニゲームコーナーが並び、少しはずれの通路には加盟鉄道社局のブース。
テンション上がってキタキタ〜!!
極私的注目バスはコレだ!「ジーンズバス」
関西ではメジャーな阪急、阪神、近鉄、京阪バスはさておいて(笑)ライターKの注目バスをご紹介します。
まず、下津井電鉄(岡山県)の「ジーンズバス」です。
岡山市の南部、児島エリアを中心に運行しているバス会社でめったにお目にかかりません。というか私は初めてです。
このエリアは日本有数のデニム生地の生産地で、有名ブランドのジーンズメーカーもあります。
それにちなんだ外装塗装、内装になっているのがすごい!シート生地はすべてデニムなんですよ!
ジーンズも飾られてます。
やりすぎ!?とんでもない〜地元愛にあふれてるのがいいじゃないですか。
児島エリアの観光ルートをめぐるルートで運行されているそうです。現地で乗ってみたい〜ちなみに会社名でもある下津井電鉄の電車路線は、平成9年で廃線になったそうです(涙)。
平成まで残っていたのに残念です。
次はコレ!大阪の超ローカルバス!
次なる注目バスは、「水間鉄道バス」です。
コレは関西在住でもめったにお目にかかることがない、超ローカルエリアを走る路線バスです。
大阪の南部、泉州は貝塚市あたりで運行されています。
バスとしては何の変哲もないと思われるかもしれませんが、存在そのものがレアじゃないでしょうか。
ちなみに、こちらの水間鉄道は健在です。
一時は廃線の危機にあったのですが、スポンサーが見事に更生。
自治体の支援も受けて頑張ってます。
終点に「水間観音」という古刹があり、のどかなローカル線として走っています。
どちらもわざわざ行かないと乗れませんよ〜
懐かしのボンネットバス!実は…
コレは誰でも注目でしょう!ボンネットバスを出してきた、「神戸市営バス」です。
実際子供連れの方々が長い列をつくって運転台に乗る順番をまっておられました。
アレ?車体横の銘板を見てみると、製造年が1993年と新しい。
早速そばにいた神戸市交通局のスタッフに聞いたところ…
「あ〜この車両ね、実はトラックを改造したレプリカ(複製品)なんですわ。ボディはレトロに仕立ててますけど、中身は今の普通のトラックです」
さよか!そうだったのか。実は以前神戸の灘五郷の酒蔵巡りの観光ルートで運行されていたそうなんですが、今はそれがなくなって普段は車庫に入っているとのこと。もったいない〜(涙)
K「実走して会場まで来たんですか〜?」
スタッフ「阪神高速走って来たんやけど、LNGのエンジンなんでパワーあらへん。ベタ踏みでも80キロが限界やね。後ろに渋滞できてましたわ(笑)」
K「ちなみに、バスどっから入れたんですか?」
スタッフ「あの歩いてきはった通路から。幅ギリッギリでしたわ」
ありがとうございました!
超変革!阪神バス!
お次はコレです。関西といえば阪神タイガース。
阪神タイガースといえば阪神電車、そして阪神バス!
出してきましたねえ、さりげなく阪神タイガース仕様バスです。
シートの柄がタイガースのキャラクター、トラッキーちゃんとラッキーちゃん。
そして窓には今年金本監督が提唱しているスローガン「超変革」のステッカーが…頑張れ!タイガース、頼むで来シーズンは(涙目)
ちょっと私情が入ってしまった、スンマヘン(汗)
地元愛にあふれた南海バス!
続いてこちらもメジャーなバス会社。
開催地「堺」にちなんだバスを出してきた南海バスです。
堺といえば安土桃山時代から「自由都市堺」として商人、町民が街を盛り上げて栄えた古い歴史を持つところです。
千利休も堺出身として有名ですね。
それにふさわしい豪華な南蛮屏風みたいな外装塗装になってました。
運行エリアが開催地周辺の地元ならではのバスですね。
大人気!オープントップバス
またまたメジャーなところで、近鉄バスは、オープントップバスを出してきました。
ほとんど観光バス!?大阪の観光ルートで運行されているようです。
さすがに上に乗りたい方で大人気の行列ができてましたよ。あまりの行列で乗るのは断念…
江若交通バス!「えわか」じゃないですよ
メジャーどころが続きましたので、次は「こうじゃく」交通バスです。
滋賀県は琵琶湖西岸エリアを中心に運行している会社です。
大昔は江若鉄道という電鉄会社だったんですが、今はバスのみ。
これもわざわざ行かないと乗れません。
ちなみに、1982年までボンネットバスを現役で運行してたとか。
また最近はサイクリストのために自転車をフロント部分にそのまま詰める「自転車ラックバス」を運行してるそうです。
路線バスの旅に行きたくなってキタ〜
各社局PRにイノチかけてま〜す!
…てな調子でバスの紹介してるとキリがありませんので、このあたりで話題を切り替えて(笑)
各社局ともいろんな工夫をして来場のみなさんに喜んでいただこうと一生懸命です。
たとえば…
運転手さんの制服や制帽を着て写真を撮ろう!とか。
結構各社局でやってました。子供さんに人気でしたが、大人用もあるようですね。
後で知ったんですが、東京の方のバスイベントでは大人用はないようです!
関西のバス会社は、ファンサービスがアツイ!?
キャラクターと写真を撮ろう!お子様 いらっしゃい〜(文枝師匠風に)
水間鉄道の「ぽん太」くんです~
神戸市交通局の「ばっしー君」〜
お好きな方は…
もちろんマニア向けにも頑張っちゃいます。リクエストがあればエンジンまでどうぞ御覧ください、理解できる方のみ! @大阪市交通局
侍に遭遇〜おぬし何者じゃ!!
拙者バスまつり16回目でござる!毎回太秦映画村の宣伝で参上した次第。皆の衆楽しんでおるか?ステージイベントにも登場するゆえお待ちあれ〜
…とは言っておられないですが、東映太秦映画村のチラシを頂戴しました(礼)ホントの役者さんみたいで、後ほどのステージイベントでは見事な殺陣を披露してました〜カッコいい!!
ちなみに16回目はホントです。
ステージで言ってたんで。初回からですね。すごい〜
わたしも乗せてえな〜
会場を少し移動したところ、ゲームコーナーの一角にミニバスが走ってました!
電動バスらしく、コレは乗りたい!と駆けつけたら…「お子様のみ」でした。がっくり。
ゆるゆる進んで楽しそうなのに、次回は大人も頼むで、ホンマ!
そして、お子様に大人気のミニゲームコーナーの脇には…
マニア向け缶バッジのガチャガチャコーナーを発見!
「バスファンつぶやき缶バッジ」です。
横には普通のバスまつりのガチャガチャコーナーもありましたが、迷わずこちらに。
どんな缶バッジがあるのかな…
「寝言が発車しますになるレベル」「もはやバスに住みたい人」「惚れるでバスの切り返し」などなどスゴイフレーズのバッジばかり!
私のような未熟者がやってもいいでしょうか、でもやりたいのでガチャガチャさせて頂きます!
こんなん出ましたけど〜新車のバスに心がざわめいてます(笑)
各社局販売ブースでは放出品満載!
個人的には一番バスまつりらしいと感じるのが、バス用品の販売コーナーです。
現役で使用されていたものが大放出されているのを見ると、宝探しのようでワクワクします。
マニア、ではないですが…ライブ感がイイですね!
たとえば…こんなバス停の表示板が売ってました。
このバス停知ってます!
下津井電鉄バスのブースは宝の山〜みたいな感じです。
自分にはあんまりわからないものも売ってますねえ。制服5000円は高いのか安いのか…
バスのシートが2万円!
どうですか!ご自宅用に。
行き先表示板やバス停オンパレード!皆さんはご満悦です。
大阪市営バスの放出品は、初出展品あり!売り切れ続出となっております。
ちなみにこの看板を撮ろうとしたところ、前にいたマニアの方が「どうぞ撮ってください」と場所を開けてくださいました。
「どうぞ」という手が片隅に写ってます。真のマニアの方は礼儀正しく親切ですね。ありがとうございました!
こうした戦利品を台車に積んで行き交うマニアの方々…その一部は会場片隅に設けられた宅急便のブースに。
ここから発送するんですね。ちゃんとシステムができあがってます。そこでスゴイものを発見!!
コ、コレは バスの料金箱(って言うんですよね)だあ!!
思わず購入した猛者(若いおにいさん)に話を聞いてしまいました。
K「あの〜写真撮ってもいいですか?これナンボで買われました?」
猛者「いいですよ! 一万円です」
K「は〜そうですか〜買ってどうされるんですか?」
猛者「自分 24ボルトの車両持ってるので、つなげて動かします!!」
K「えースゴイですね! うまく動くといいですねえ。いいもの見させていただきました。ありがとうございます!」
猛者「どうも〜」
どんな世界でもマニアの道は険しく奥深いです。そしてお金がかかる(汗)
ステージイベントで各社局の白熱のプレゼン
こんな調子で会場めぐりをしている最中もメインステージでは様々なイベントが開催されています。それもちょっとのぞいてみますか…
ゆるキャラあり、コスプレあり、そして先ほどお目にかかった侍あり…炎暑の中各社局力の入ったPRが繰り広げられてました。
大阪市浪速区の安心・安全まちづくり大使、「地球戦士ZEROS」のヒーローショーもありましたよ〜
熱い中お疲れ様です〜
電車・バス利用でウレシイ特典が!
駅で抽選券を配布してたと書きましたが、これは、電車・バスで来場した方のみの特典です!
会場に抽選コーナーが設けられており、そこでガラポン抽選していました。
行列が短かったので今だ!とばかりに参加〜クリアファイルをいただきました。
来場はぜひ電車・路線バスで!
各社局販売ブース充実! こんなグッズを買いました
さて販売ブースでは、放出品だけではありません。物欲を刺激するオリジナルグッズが花盛り!とても紹介しきれませんので、購入したものを若干紹介しますね〜
阪神バスと京阪バスのバス型目覚まし時計(娘のリクエストです)と路線バストランプ。
京阪バスの目覚ましはアラームが鳴るとライトが光る小技が効いてます。路線バストランプは各社局のバスのスペックが詳細に記載。マニアックやな〜
本四海峡バスのパスケースと京阪電車(笑)のパスケース。
本四海峡バスのキャラクターは、ほんしろうくんです。これはめったに買えないよね〜
各自治体ブース、電鉄ブースもありまっせ〜
地元堺市を始め沿線自治体のブースも広場周辺に設けられ、PRしてました〜特に堺市は特産の堺刃物のうちわを配ったりしてがんばってましたね〜
堺産の包丁は、訪日外国人のおみやげとしても人気上昇中です!
関西の電鉄各社もいろんなグッズ、放出品を出してついで買いを誘ってます!
先ほど紹介した京阪電車のパスケース、作りが良いので思わず買っちゃいました。
バスまつりなのに…
フードブースも充実!
メインゲート近くには、様々なフードのブースが軒を連ねていました。
某有名ピザチェーンのピザトラックも…おいしそう!
でも事前の告知がなくて、フードがあるかないかわからなかったので、コンビニでおにぎり買って乗り込んだので残念!事前にもっと詳しい情報が欲しかったです(涙)
ほな、さいなら、堺〜!
今回のバスまつり、暑さには参りましたが、とても大掛かりで盛りだくさんなイベントで、とても楽しめました!
マニアも家族連れも楽しめるイベントはそうないと思います。
とても全貌は紹介しきれませんでしたが、楽しさが少しでも伝われば…という思いでレポートお送りしました!
最後は旧堺港で安土桃山時代の伝説の堺商人「ルソン助左衛門」がお見送り(笑)ではまたー
■取材協力
「第16回スルッとKANSAIバスまつり」
スルッとKANSAI協議会
http://www.surutto.com/
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