みんなでしあわせになるまつり2015レポ~前編~
「みんなでしあわせになるまつり2015」、
通称「みんしあ夷隅(いすみ)」を取材してきましたー
レトロバスが似合う、
田園風景が広がるいすみ市
雨模様ですっきりしないお天気の中、
千葉県いすみ市刈谷商店街で「レトロバス」の乗車体験ができる!
ということで、編集部Iが取材に行ってきました。
いすみ市というと鉄道ファンならすぐに思い浮かべるのが「いすみ鉄道」です。
「いすみ鉄道」は千葉県房総半島にある大原や大多喜町、
いすみ市内を走るローカル列車。
春には沿線を黄色に彩る菜の花で有名です。
美しい田園風景の中、ゴトゴトと揺られながら
のんびり旅を楽しめるので人気の路線になっています。
「いすみ鉄道」は廃線寸前だったという万年赤字路線でしたが、
一般公募で社長に就任した元サラリーマンの鳥塚社長。
鉄道ファンに人気の「キハ52」、「キハ28」を購入してリニューアル。
本格的なイタリア料理などを提供する「グルメ列車」に仕立て上げ、
いまでは売出しと同時に完売する人気コースになっています。
この「レストラン・キハ」は、
40代以下のカップルや女性がターゲットだとか。
「経済的にも時間にも余裕がある人」ではなく、
身近にある「小さな幸せ」を楽しめる人。
そのスピリットは「みんなでしあわせになるまつり」にも
息づいているような気がしました。
さて、おまつりの会場になっている「刈谷商店街」へは
「国吉駅」で下車。
改札を出てすぐ右手は「車両展示第3会場」です。
「みんしあ夷隅」は、昭和の旧型自動車を集めたお祭り。
もともとは宮城県栗原市が発祥で、
千葉県房総半島のローカル線である「いすみ鉄道」とのコラボで
ここいすみ市でも2011年から始まったそうです。
昭和の車約50台が刈谷商店街に集結。
ボンネットバスは茨城県石岡市の会社員、
小島さんが個人で所有するものだとか・・・。
第3会場入ってすぐ左手にあった日産・シビリアン。
こちらは展示車両ではないようですが、
とりあえずパシャリ・・・。
でもってこちらの軽トラック。
東急くろがねベビー(昭和36年式)とあります。
軽四輪でボンネットがない初めてのスタイル。
エンジンは荷箱後部の上に置き、
車体の中央に荷物を積み込むようになっています。
初めてみました・・・(まだ生まれてないし!)。
映画「ALWAYS三丁目の夕日’64」に出演した車両だそう!
こちらも同じ映画出演車両。
三菱レオ 軽三輪トラック(昭和36年式)で、
わずか3年で生産ストップ。現存者は10台前後だといわれている希少な1台。
写真向かって左は「ダイハツ ミゼット」、
右は「マツダGLTB77」の小型三輪トラック。
初期の三輪トラックはオートバイの後ろに荷台を
つけただけというスタイルで、その後、
フロントガラスや屋根ホロドアなどがつくようになったとか。
確かにエンジンの感じはバイクです!
またがって運転するしね・・・。
この他にも懐かしいスタイルの乗用車やミニバンなど
まだまだ現役で走っている車がいろいろ展示されていました。
いすみ鉄道公認アイドル「BOSO娘」が大活躍!
さて、メイン会場へ向け、歩行者天国を歩いていくと
左手に野外ステージが見えてきました。
オープニングセレモニーに登場したのが
劇団いすみっ子と仲間たち。
そして、いすみ鉄道公認アイドル「BOSO娘」です。
「BOSO娘(ぼーそーむすめ」は、
千葉県房総の笑顔を元気を日本中に発信するため、
2013年10月にオーディションで選ばれた6人で結成されたそう。
メンバーは星野くるみさん、川原結衣さん、藤咲奈々花さん、
槻島ももさん、本多なつきさん、二宮羽菜さん。
興味のある人は公式サイトをぜひチェック!
http://bosomusume.com/
いすみ鉄道公認のご当地アイドルで、
応援ソング「イエローサンシャイン」という曲で
2014年4月にデビューを果たしたそうです。
後ろの方にはいすみ鉄道のシンボルでもある
黄色いムーミン列車をかぶった人も見えますねー。
地元のみんなで盛り上げようと頑張っている様子が
とても伝わってくるアツいステージでした。
ボンネットバス乗車体験へ急げ!急げ!!
いろいろ目移りしてなかなか先に進めない編集部I・・・。
「ボンネットバスがそろそろ発車しますよ~」の声を聴き、
慌てて会場に向かいます。
乗車場所は田園の美術館とも呼ばれている「郷土資料館」前。
ちなみに資料館では、地元出身である狩野派の始祖、狩野正信氏にちなみ、
狩野派の作品を中心にした特別展示や
夷隅町の歴史をテーマにした展示などを行っています。
ボンネットバスは、
全部で3台が会場入りし、昭和の鉄道車両が多数保存されている
「ポッポの丘」まで約7~15分を結びます。
乗車は無料で、10分~15分間隔で会場を往復。
いすみ鉄道の線路脇を通りながら、
田んぼが広がるのんびりとした田園風景の中を走るコースです。
ボンネットバス脇に立つ、向かって左端の方がバスの所有者、小島さん。
行きはこの小島さんが運転手を務めてくれました!
さっそく乗り込みます!
とても簡素でシンプルな運転席。
ハンドルも細くて取り回しが大変そう・・・。
バス車内の様子です。
ベンチシートで補助席もついています。
床はもちろん板張り。
先ほど、バスの脇にいた車掌さんが乗り込み、
「発車、オーライ!」の掛け声とともに出発!
「トラックの躯体にバスの座席を乗せているので大変揺れます。
ジェットコースターなどのアトラクションに乗っていると思って、
レトロバスの乗り心地を楽しんでください!」
車掌さんの楽しいアナウンスとガイドを聞きながら
バスは進みます。
周りは時間が止まったような田舎の風景。
青々とした田んぼの向こうを、別のレトロバスが走っていきます。
まさに「The 昭和」です。
少し雨模様ということもあり、
昨年より人出が少ないとのこと。
レトロバスに乗る人の列も短く、すぐに乗れました。
目的地の「ポッポの丘」に到着~♪
「ポッポの丘」は、房総で活躍した国鉄183系電車クハ183-21、
113系クハ111-1072、クハ111-2153の3両、カットモデルが展示されています。
入場は無料。
中はお土産ショップやカフェになったり・・・。
ちなみにおススメは「TKG」。
たまごかけごはんです。
というのもこちら「ファームリゾート鶏卵牧場」が
やっているテーマパーク。
昔、農家の庭先で飼われていた鶏が産んだ卵の味を再現しようと
はじめた「庭先たまご」を販売しています。
その懐かしくもたくましい味を食べられるようになっています。
卵はお土産に購入することも可能。
1個60円で好きな数だけ購入でき、自宅への発送もOK。
規格外のものは1個40円です。
編集部Iは規格外の卵を購入。
自宅でさっそく千葉の新米ごはんを炊いて、
TKGしましたが・・・超美味!!
卵臭さが全然なく、コクがあってとってもおいしかったです。
ぜひ、みなさんもお試しあれ!
さて、次のレトロバスがやってきました。
行きとは違う車両です。
帰りはこちらに揺られて帰ることにしましょう!
――(後編につづく)――
■「みんなでしあわせになるまつり」
公式HP:http://minshia.jp/
<問合せ窓口>
いすみ市商工会
info@isuminavi.jp
■ファーム・リゾート鶏卵牧場「いすみポッポの丘」
公式HP:http://keiranbokujo.com/nojo_isumi.html
千葉県いすみ市作田1298
Tel: 0470-62-6751
営業時間:10時~16時(年中無休)
■いすみ鉄道
公式HP:http://www.isumirail.co.jp/
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