XRバスって何?「WOW RIDE® いこっさ!福井号」に乗車してみた

XRバスって何?「WOW RIDE® いこっさ!福井号」に乗車してみた

北陸新幹線が敦賀まで開通して、福井県に行ってみたい!でも現地での移動手段はどうしよう・・・。ある程度まとまった人数なら貸切バスが便利ですが、少ない人数やグループ行動のときは不便ですね。

いろいろ見どころはあるものの、交通機関が都心部のように発達していない地方では、移動手段が限られます。そんな課題を解決するために2024年6月1日(土)から運行開始される「WOW RIDE®(ワゥライド) いこっさ!福井号」。

有名どころの観光地と駅を繋ぐ路線バスでもあり、バス車内で提供するコンテンツがおもしろい新感覚XRバスというものですが、いったいそれは・・・?ということで、都内で行われた体験取材にいってまいりました!

「ま、窓」がない!?「WOW RIDE® いこっさ!福井号」

都内で開催された試乗会

福井県内での運行開始に先駆け、都内で行われた「WOW RIDE® いこっさ!福井号」の試乗会。出発は芝公園にある東京プリンスホテルからです。

駐車場にかわいいラッピングが施されたバスが止まっています。

かわいいラッピングバス
バス前面にラッピングが施されている

むむむ・・・。窓が、ない。そうなんです、窓には透過有機ELディスプレイが埋め込まれ、車窓そのものをコンテンツ化しているので、窓がないというわけです。

バス車内の様子

バス車内から見るとこんな感じ。天井にも大きなモニターが埋め込まれ、スピーカーもあります。

このディスプレイに映像を映し出し、バスで移動中も楽しみながら旅ができる、という演出になっていました。

新感覚XRバス「WOW RIDE® いこっさ!福井号」ではどんな体験ができる?

VRゴーグルやタブレットなど不要で楽しめるXRバス

そもそもXRとはどんなものなんでしょうか。XRはクロスリアリティのこと。

現実世界と仮想世界を融合することで、現実にはないものを知覚できる技術の総称です。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、MR(複合現実) といった技術を総称して「XR」といいます。

新感覚XRバスとは

VRといえばゴーグルやタブレットなどの周辺機器が必要ですが、「WOW RIDE® いこっさ!福井号」の場合、バスの座席に座っているだけで楽しめちゃう。VRゴーグル着用だと自分だけの世界ですが、バス車内にいる人と体験が一緒に共有できるので、より一層盛り上がりますね。

バス車内では福井観光スポットの見どころや伝統文化、歴史、恐竜王国と呼ばれる所以など、さまざまな映像と音楽で楽しませてくれる、という体験が可能となっています。

「WOW RIDE® いこっさ!福井号」が提供するコンテンツとは、具体的にどんなもの?

「WOW RIDE® いこっさ!福井号」が提供するコンテンツ

「WOW RIDE® いこっさ!福井号」車内で楽しめるコンテンツはどんなものなのでしょうか?

今回の体験会では、通常のコンテンツをぎゅぎゅっと凝縮。JR福井駅から福井県立博物館までに体験できる内容をわかりやすく短くしたダイジェスト版で体験してきました。

福井がなぜ「恐竜王国」と呼ばれるのかをわかりやすくガイド

福井が恐竜王国であるわけ

福井県の勝山市には日本最大の恐竜化石発掘現場があります。1982年(昭和57年)にここで、中生代白亜紀前期のワニ化石が発見されたことをきっかけに、大規模かつ集中的な発掘が行われるようになったそうです。

恐竜が生きていた頃に堆積した地層の中でも、特に骨などがたくさんかき集められた部分(ボーンベッド)を発見できたことにより、次々といろいろな恐竜を発見。日本で見つかった恐竜化石のうち、約8割が福井で見つかっているそうです。

福井で発見された新種の恐竜

「フクイサウルス」、「フクイラプトル」、「フクイベナートル」、「フクイティタン」など、「フクイ」の名を冠した恐竜も多数存在していますよ。

バス車内ではこれらの恐竜についてをわかりやすく紹介。

インディ役・今井翼さん
インディ役・今井翼さん(画像提供:株式会社福井 RIDEコーポレーション)

ナビゲーターを務めるのは今井翼さん。恐竜大好き化石ハンター・インディとしてガイド役を務めています。

福井に恐竜出現!?エンタメ性を追求したストーリ仕立てで惹きつけます

バス車内で臨時ニュースが流れ、福井県内に突然恐竜が現れ、インディが解決していく、というストーリー。映像や創業演出を手掛けるのは、「トリック」「SPEC」「20世紀少年」などで有名な堤幸彦監督です。

堤幸彦監督
堤幸彦監督(画像提供:株式会社福井 RIDEコーポレーション)

この他、温水洋一さん、細⾕佳正さん、女流講談師・七代目 一龍斎貞鏡さんなども出演。脚本は「劇団ふくふくや」を主催する池田テツヒロさん・竹田新さんが手がけるなど、話題性もばっちりです。

バス車内では左右、天井、正面のモニターと違う映像を映し出し、天井からも大迫力の音が立体的に降り注ぐので臨場感たっぷり。バスの振動と相まって、とても楽しめました。

バスの移動時間を退屈させず、観光地の予習・復習にもなります

移動時間も無駄にせず、楽しみながら観光できる

「WOW RIDE® いこっさ!福井号」は有名観光地までの足、つまり、路線バスとしても活用できます。

通常の観光バスだと、半日や日帰りでいくつかのスポットをまわり、行き先や時間はお任せに。でも、「WOW RIDE® いこっさ!福井号」は「福井県立恐竜博物館」「一乗谷朝倉氏遺跡博物館」「えちぜん鉄道あわら湯のまち駅」と、JR福井駅を結ぶ路線バスで、片道だけの利用もOKなんです。

しかも、行き先に合わせて車内で楽しめるコンテンツが変わるので、行きと帰り違う映像を楽しむことも。内容は福井の魅力を楽しみながら知ることができるストーリー仕立てとなっているので退屈しませんよ。

インバウンドにも対応、AIを使ったチャットまで用意

インバウンド向けのガイド

バス車内ではインバウンド向けに英語、中国語、韓国語に対応するイヤフォンガイドが設置されていました。

AIとチャットできるマイクも

また、イヤフォンガイドのお隣にはマイクが設置されており、AIと会話することもできるとのこと。参加型のコンテンツとして、より一層楽しめそうですね。

福井観光を計画中のグループ、バスに乗ることそのものが楽しめる「WOW RIDE® いこっさ!福井号」で、ぜひこの夏、特別な体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。

「WOW RIDE® いこっさ!福井号」運行概要

【運行開始】2024年6月1日(土)~9月30日(月)
【料金】2,200~3,900円(税込)
※ルートや期間により異なります。
【運行ルート】片道、往復利用いずれもOK、運行ルートによりコンテンツも変わります。

  • JR福井駅~恐竜博物館(往復)片道約60分/片道あたり1日4~6便
  • JR福井駅~一乗谷朝倉氏遺跡博物館(往復)片道約30分/片道あたり1日2便
  • JR福井駅~えちぜん鉄道あわら湯のまち駅(往復)片道約50分/片道あたり1日1便
  • あわら温泉周遊 約30分/1日1便

【予約・申込先】はぴバス

ある程度まとまった人数で移動する場合はやっぱり貸切バスが便利。そんな時は「貸切バスの達人」にお任せくださいね。

この記事を書いた人
ちくわ

旅行メディア編集長兼ライター、総合旅行業務取扱管理者、旅行会社勤務経験あり、目黒区ボランティアガイド見習い中。プライベートでも古代史オタクとして年に数回フィールドワークに出かける旅好き。時々バス愛がさく裂!?

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