東京で四十九日の法要、群馬から埼玉経由で貸切バスを利用した場合の料金目安
コロナ禍でお墓参りはもちろん、法事もリモートにするなど、思うように移動できないことが多かったここ1~2年。少しずつ、感染者数も抑えられており、行事なども再開されているようです。
今回は実際に依頼のあった群馬県出発で、東京にある菩提寺での法要用にバスをチャーターした方のケースをモデルにバス料金の目安をご紹介。途中で親戚の方をピックアップしながら、現地まで移動した場合、どのぐらい費用がかかるかを計算してみました。
群馬県出発・東京都にある菩提寺までの往復送迎モデルコース
法事関連の送迎は参列者にご年配者や小さなお子様連れの方が多く、公共交通機関での移動が難しいことがほとんど。自家用車を利用する場合もありますが、駐車場の問題もあるため、できれば送迎してもらえるのはありがたいことですね。
今回は群馬県の自宅から埼玉にある親せきの家を経由し、菩提寺がある東京都日野市までの往復として見積り依頼をいただきました。
<群馬県から東京都へ四十九日の法要送迎モデルプラン>
▼7:00 群馬県・高崎駅からバス乗車
▼8:45 埼玉県桶川市経由
▼11:00 日野市豊田 菩提寺到着(法要・納骨・会食)
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▼13:30 日野市 会食会場出発
▼15:00 埼玉県桶川市経由
▼16:45 群馬県・高崎駅到着・終了
■貸切バス料金目安(10時間・300km利用・税込)
・大型観光バス 139,656
円~
・中型観光バス 119,592
円~
・マイクロバス 102,564
円 ~
※バス待機分の駐車場代がかかります
群馬をはじめ、関東エリア出発の貸切バス料金の目安は以下の記事も参考にしてください。
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≫送迎バス貸切手配について
移動距離が長い場合、法事送迎でおすすめのバスタイプは?
今回は、群馬から埼玉を経由して東京までの移動という利用でした。片道150㎞と比較的長い距離を移動するので、乗車人数よりもゆとりのあるバスタイプがおすすめです。
大人6名、子ども5名の合計11名でしたので、補助席を使わずに20名まで乗車可能な小型のマイクロバスがぴったりでした。タクシー1台で乗り切れないので、高速道路代を考えるとマイクロバスがリーズナブルに利用できます。
各バスタイプの大きさなどをダイジェストにご紹介します。
小型マイクロバスは20~21名定員
マイクロバスは片側2座席、片側1座席で補助席が付いているタイプです。定員数は20名~21名で補助席を使用すると25~26名乗車可能。
マイクロバスの補助席は上の写真の通り、大変簡便なものです。長時間乗車する場合はかなり疲れますので、必ず正席に全員が座れるよう配慮する必要があります。
荷物室はついていないため、納骨のためのお花や遺影、位牌、骨壺、お菓子、返礼品などの荷物がある場合は、乗車人数に気を付けて。座席をつぶして乗せる必要がありますので、必ず少ない人数で利用しましょう。
ちなみに、シートとシートの間の通路に荷物を置くことは禁止されてます。
中型観光バスは27名定員
中型バスは少人数のバスツアーなどに利用されることが多い観光仕様の貸切バスです。補助席はついておらず、定員数27名乗りです。前後の座席間が他のバスに比べて広々としているので、体の大きな男性でも疲れずに移動できます。
トランクルームがあるため、 納骨のためのお花や遺影、位牌、骨壺、お菓子、返礼品などの荷物が多くても問題ありません。1泊2日で現地に宿泊し、家族や親族でちょっとした観光を楽しみたいという場飯でもおすすめのバスタイプです。
大型観光バスは43~45名定員
大型バスは一般的なバスツアーで最も利用さている観光バスです。定員数は43~45名がほとんど。補助席を利用すると53~55名乗車可能です。
上の写真の通り、大型バスの補助席も大変簡便な仕様となっています。長時間の移動には向きませんのでご注意ください。
納骨や法要の場合は、ご家族や親せきだけで行われることが多いので、あまりチャーターすることはないかと思います。ご葬儀など参列者が多い場合は輸送力があるので便利に活用できますね。
小型の観光バスタイプもあるが手配しにくい
マイクロバスと同じ少ない人数で利用できる小型観光バス。21~25名定員の場合が多いです。原則、補助席はついていません。
小型観光バスは35年以上前に各バスメーカーとも生産終了しているため、所有しているバス会社はほとんどありません。
排ガス規制や先進安全性能などをクリアした車両は少なく、バスそのものが古いので、料金が同じマイクロバス利用をお勧めします。どうしても観光仕様がよい場合は、中型バスを選ぶようにしましょう。
≫小型バスについてもっと詳しく
≫バスの大きさ・座席表はこちらも参考に
東京都日野市豊田周辺の寺院
葬儀や法事、納骨を行う墓所選び、原則的には各家の宗派によって決まります。最近ではガーデン葬や樹木葬、自然葬などを選ぶ方が増えてきました。
宗派は不問の「日野市営墓地」
日野市が管理している公営霊園である「日野市営墓地」は、宗派による制約がなく、どなたでも受け入れてくれる墓地となります。また、特定の業者が有利にならないのが原則なので、石材店の指定などもなし。
管理費が都内の一等地を除き、が民間に比べて安いことが多いので人気があります。その分、申込条件があることや空きが出にくい、募集があった場合でも抽選になることがほとんど。申込は市のホームページを参照してください。
<基本情報>
日野市営墓地
日野市東豊田二丁目32番地の4
問い合わせ先:環境政策係 042-514-8294/保全係 042-514-8298
真言宗豊山派「東光山 地蔵院」
真言宗は弘法大師空海が開祖。ひとことで真言宗といっても古義真言宗・新義真言宗・真言律宗の3つに大別され、宗派はさらに18に分かれています。
古義真言宗は空海が最初に広めた教えを大切にしており、新義真言宗は高野山を追われた覚鑁(かくばん)が始祖となったもの。真言律宗は、仏教の一派である律宗と真言宗が融合したもです。
宗派により、お唱えする言葉が少しずつ違います。真言宗は師から弟子へと公伝により伝授されていく「密教」で、京都東寺が根本道場。本尊は大日如来となっています。
<基本情報>
地蔵院
住所:日野市豊田2-27-3
問い合わせ先:042-585-1629
日野市唯一の法華宗「大久山 善生寺」
善生寺は1645年(正保2年)に法華宗総本山本成寺(新潟県三条市)の末寺として開創。敷地内には1942年(昭和17年)まで、豊田学校(日野市立第二小学校の前身)もありました。
本尊は釈迦如来、日蓮上人像。日野七福神の大黒天をお祀りしています。
1995年(平成7年)に善生寺開創350年と釈迦生誕2560年を記念し、青銅製の釈迦如来大仏“通称・豊田大仏”を建立。大仏の基壇には、明治年間廃堂となった豊田薬師堂本尊・薬師仏と十二神将が安置されています。
<基本情報>
大久山 善生寺
住所:日野市東豊田2-26-3
問い合わせ先:042-581-2862
新選組・土方歳三が眠る「愛宕山地蔵院石田寺(せきでんじ)」
真言宗智山派の寺院である愛宕山地蔵院石田寺。高幡不動尊金剛寺の末寺であり、日野七福神めぐりの福禄寿はこちらです。
石田寺は新選組・土方歳三の墓所があることで有名。5月11日の命日にはファンの方がたくさんお参りに訪れます。墓所近くには土方歳三義豊之碑が建てられ、近くには生家(歳三記念館)も。
土方歳三記念館は月に2回程度開館しているのみなので、訪れる場合は必ず公式ホームページで確認してからお出かけください。
<基本情報>
愛宕山地蔵院石田寺
住所:日野市石田1-1-10
問い合わせ先:042-583-6660
土方歳三記念館
住所:東京都日野市石田2丁目1−3
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貸切バスは換気能力に優れた、コロナ禍でも安心・安全な移動手段!
葬儀・納骨・法事の場合、会食(お斎)でお酒を飲む場合も多く、出席者がご年配ということが多いですね。そんな時はご自宅まで送迎可能な貸切バスがおすすめです。
もし、人数が9名以下の場合は、ジャンボタクシーや貸切タクシー2台で分乗もありです。貸切タクシーの問合せ先はこちらからどうぞ。
貸切バスは、窓を開けなくても「外気導入固定運転」をすることで、約5分程度(マイクロバスで約6~7分)で車内の空気が換気できます。これは、窓が開かない新幹線と同等の換気能力を持つ移動手段。
各バス会社とも、新型コロナウイルス感染症対策に一生懸命取り組んでいますので、どうぞ安心してご利用ください。
バス会社の比較がポイント!