
ゴールデンカムイ聖地巡礼!北海道3泊4日の旅・小樽観光と札幌でシメパフェ【前編】
10月に出かけた北海道旅行。趣味と実益を兼ねて人気の観光スポットを巡ってきました。
2日目は小樽を中心に観光。漫画「ゴールデンカムイ」の聖地巡礼も楽しみつつ、新たな小樽観光の魅力も再発見できた旅でした。
まずは【前編】として朝からランチタイムまでをご紹介しましょう。
■札幌~小樽
新千歳空港着==レンタカーを借りる==サッポロビール 北海道工場見学&取材==エスコンフィールドHOKKAIDO見学&食事==小樽へ移動==ホテル着==居酒屋で夕食==宿泊・終了
■小樽~札幌
三角市場でモーニング==宿チェックアウト==小樽市内観光(小樽市総合博物館 運河館、日本銀行旧小樽支店他、徒歩)==レンタカーで移動==「青塚食堂」でランチ==にしん御殿 旧青山別邸取材==小樽天然温泉 湯の花手宮殿で日帰り入浴==レンタカーで移動==夕食==「佐藤堂」で〆パフェ==すすきのホテル泊
■札幌聖地巡礼①
コメダ珈琲店でモーニング==北海道観光(北海道大学植物園・札幌市と境内・日本基督教団札幌教会・さっぽろテレビ塔)==サッポロビール博物館・ビール園見学&取材=サッポロファクトリー取材==水族館「AOAO」取材==「米風亭」==「ペンギン堂」で〆パフェ==すすきのホテル泊
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■札幌聖地巡礼②
「名大にぎりめし」モーニング==ホテルチェックアウト==北海道開拓の村・北海道博物館取材==新千歳空港==帰宅
小樽の朝は活気あふれる三角市場「食堂 味処たけだ」でモーニング

小樽駅から徒歩約2分のところにある小樽三角市場は、全長200m、幅2mという細長い坂道に道路を挟んでお店が16店舗ならんでいます。小樽市内にある市場では唯一毎日営業。

7時から開いているお店もあるので、朝早起きして出かけていきました。

どのお店もおいしそうで迷ってしまうのですが、鮮魚店直営の「食堂 味処たけだ」へ。

お昼は「青塚食堂」で海鮮三昧の予定なので、スタンダードに焼魚定食にします。私は「しまホッケ定食」、小娘は「サーモン定食」を注文しました。

ほっけは皮までパリっと焼けており、身はふっくらジューシー。こんなほっけ、なかなか食べられません。

小娘は大好物の焼サーモン。こちらもおいしくて朝からがっつり完食しました。
私たちは8時少し前に訪れたのですが、帰るころにはどのお店にも大行列。早めに行くのがおススメです。

Information
三角市場内「食堂 味処たけだ」
営業時間:7時~16時
住所:北海道小樽市稲穂3-10-16
問合せ先:0134‐22‐9652
小樽の”映え”系巡りはサクッと終了

小樽といえば運河ですよね。全長1,140mあり、北海道開拓の玄関口として発展してきました。

運河沿いの石造倉庫群は当時の姿のまま残されており、おしゃれなカフェやレストラン、ショップとして再利用されています。取り急ぎ、有名な運河や小樽の街をさっくりと巡り、“映え系”おしゃれ旅じゃない(聖地巡礼)へGO!
アシリパさんの衣装を見に「小樽市総合博物館運河館」へ

小樽運河沿いにある「小樽市総合博物館運河館」。出抜小路と臨港線の間に挟まれたエリアにあり、お隣には超有名な「ルタオ運河プラザ店」があります。

若者が大行列を作っている「ルタオ運河プラザ店」を素通りして「小樽市総合博物館運河館」へ向かいます。こちらでは「ゴールデンカムイ」に登場するアイヌの少女「アシリパ(リは小さいリの表記)」の着ていた服のモデルとなったのでは、という衣装が飾られているとの噂。

「小樽市総合博物館運河館」は1956年(昭和31年)に開館した小樽市博物館が前身。2007年(平成19年)に旧小樽交通記念館跡に小樽市博物館と小樽市青少年科学技術館の機能を統合し、総合博物館に改称しています。
第1展示室では小樽の街の繁栄と賑わいを紹介

本館と運河館の2か所に分かれていますが、今回は時間の関係で運河館にのみ足を運びました。小樽市の歴史と自然環境について、約2万点の資料を展示。

アイヌ文化の長い歴史や北前船、ニシン漁などの様子、小樽が華やかだった大正時代の様子などを紹介しています。
そして「ルタオ運河プラザ店」の前にいた「文公」の銅像。どんな犬だったのかを博物館で知ることができました。

火事の多かった小樽で消防組(現在の消防本部)で飼われていた文公は、消防車出勤の際に一番に乗り込み、火災現場ではやじ馬をおっぱらったり、ホースのもつれなどを直すなど大活躍したと紹介されています。
第二展示室では小樽の自然や生き物の多様性を知る

海と山とが接する小樽は、立体的で変化に富んだ自然に恵まれています。博物館では開館当初から小樽で暮らす動物や昆虫、植物などの収集に力を入れてきたそう。
展示室の中央には巨大なトドの全身骨格も飾られていました。小樽に生息する代表的な種類を網羅した、昆虫標本のコレクションも圧巻です。
古代史オタクの興味をくすぐる忍路土場遺跡の出土品

第2展示室の後半は縄文時代・忍路(おしょろ)遺跡から見つかった土器や道具類などを展示するコーナー。狩りの道具や調理の道具、「縄文ハンバーグ」も展示されていてワクワクします。

小樽の「縄文ハンバーグ」はホッキ貝やピノス貝の貝殻に動物の肉片や植物などを混ぜたものを詰めて、焼いたものなのだそう。当時の食料事情などがわかって楽しい展示です。
火起こし体験や土器の作り方なども学べ、思いがけず楽しめました。立ち寄らないなんてもったいない。皆さんもぜひ!
Information
小樽市総合博物館運河館
営業時間:9時30分~17時、年末年始休み(12/29~1/3)
住所:北海道小樽市色内2-1-20
問合せ先:0134‐22‐1258
道内で採れた砂金はここに集められた!?「日本銀行旧小樽支店 金融資料館」

奪われたアイヌの金塊を求めて奪い合う物語が描かれている「ゴールデンカムイ」。明治時代の北海道では川で砂金がたくさん採れたそうです。

採れた砂金は日本銀行が買い取っていたそうで、こちらで砂金を量るはかりなども展示。物語の背景を知るために訪れる人が多い、ということで取材させていただきました。
建物そのものも見るべきポイントが多い「日本銀行旧小樽支店 金融資料館」

「日本銀行旧小樽支店 金融資料館」は1912年(明治45年)7月に竣工された建物。東京駅などを手がけた辰野金吾とその弟子である長野宇平治などが携わり、建てたものです。

外観はルネッサンス様式を取り入れ、屋根には5つのドームを配置。外壁はレンガの表面にモルタルを塗り、石造り風に仕上げています。
営業場の床から天井までの高さは約10.5mあり、屋根はレンガの壁から鉄骨を組んで支える構造。柱のない開放感あふれる吹き抜け空間となっていました。

建物内外の壁にはアイヌの守神「シマフクロウ」をモチーフにした塑像(そぞう)があしらわれているのがわかるでしょうか。職員がいない夜、フクロウが支店を見張っていた、といわれています。

営業場のカウンターにも注目です。岐阜県赤坂産の大理石をふんだんに使用。よーくみるとアンモナイトの化石なども見つけることができます。

そして日本銀行券のマークがあちこちの意匠として使われていることにも注目。手すりや天井などにあしらわれているので、お見逃しなく。
日本銀行のあゆみを知る「歴史展示ゾーン」

日本銀行は日本で唯一、お札を発行できる銀行。銀行や政府と取引する銀行です。
日本銀行はお札の発行だけではなく、物価の安定や金融システムの安定などの役割を担っており、とても大切な存在といえます。日本銀行が設立されたのは1882年(明治15年)のこと。
西南戦争の資金調達で大量にお札を発行したことにより、お金の価値が大幅に下落してしまったことを受けてつくられました。普段はあまり意識していませんが、日本銀行は私たちの暮らしを守る大切な役割を担っていることが実感できる「歴史展示ゾーン」です。
みんな大好物「お札ギャラリー」「業務展示ゾーン」

続いて見学したのが「お札ギャラリー」。第二次世界大戦後に発行されたお札から最新のお札までそのデザインの変遷について学べます。

「業務展示ゾーン」ではお札の材料や出回っている量、お札の一生、ニセ札防止の技術、などをわかりやすく展示。

古くなって使えなくなったお札を切り刻んでケースに入れている展示は、なんと10億円分の元・お札が入っているそうです。す、すごい・・・。
金庫の中に潜入!1億円分のお札を持ち上げてみる

2002年(平成14年)まで実際に現金を保管していた金庫を開放し、内部を再現しています。

そして、1億円のお札がどのぐらいの重さなのかを実体験できるコーナーも。小娘いわく1億円ぐらいなら軽々と持ち上げて逃げられそう、といってましたw。お金の力は偉大。
ここでは1,000億円を背景に記念撮影も楽しめます(すべて模擬パックですが)。

また、お札の顔はめパネルもあるので皆さんもぜひ!
災害が起きた時、日本銀行は何をする?

古くは関東大震災、直近では東日本大震災などなど。大きな災害が起きてシステムがダウンしたり、お札が汚れてダメになったり・・・。そんな場合、日本銀行はどのような役割を果たすのかを解説したコーナーへ。

燃えたり、破れたりしてしまったお札は、どこまで交換可能なのかについても紹介されていました。丸焦げになってしまっても、お札だと確認できれば引き換え可能というのはびっくりです。
小樽には何度か足を運んだことはありますが、来館するのは今回が初めて。意外な見どころがたくさんあってとても楽しめましたし、勉強になりました。
小樽にきてこちらにおじゃましないなんてもったいない。ぜひ社員旅行や職場旅行で大人の社会科見学を楽しんでくださいね。
■取材協力
日本銀行旧小樽支店金融資料館
Information
日本銀行旧小樽支店金融資料館
開館時間:夏季(4月~11月)9時30分~17時/冬季(12月~3月)10時~17時
※最終入館は30分前まで
休館日:水曜(祝日の場合は開館)、年末年始(12/29~1/5)
※展示入れ替え等のため臨時休館あり
入館料:無料
住所:北海道小樽市色内1‐11‐16
※20名以上の団体は要予約 0134-21-1111
駆け足で小樽の街中をぶらつく
午後からは「小樽貴賓館 旧青山別邸(ニシン御殿)」に行き、札幌まで戻る予定なので駆け足で小樽の街を巡ります。

「ゴールデンカムイ」の聖地巡礼、続いては「小樽 浪漫館」。土方歳三が銀行を襲撃するシーンで使われた旧百十三銀行を再活用されているのがここなのだそう。

この他「大正硝子本店(旧名取高三郎商店)」も鶴見中尉が登場するシーンの背景に描かれたといいます。

そして「菓匠 新倉屋(にいくらや)花園本店」へ。漫画では鶴見中尉が杉元佐一に串団子を差し出していたシーンがありましたね。

「正油団子」のところをよーく見ると、あっ。お店の方の遊び心が嬉しいですね。こちらの「どら焼ソフト」がめちゃめちゃおいしそうだったので、次回必ずリベンジしたいと思います。
再びレンタカーに乗って、「小樽貴賓館 旧青山別邸(ニシン御殿)」を目指します!
Information
小樽 浪漫館
営業時間:9時30分~17時30分
住所:北海道小樽市堺町1-25
問合せ先:0134-31-6566
大正硝子本店
営業時間:9時~17時
住所:北海道小樽市色内1-1-8
問合せ先:0134-32-5101
菓匠 新倉屋 花園本店(小樽市花園銀座街)
営業時間:9時30分~18時、毎週木曜休み
住所:北海道小樽市花園1-3-1
問合せ先:0134-27-2122
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
小樽市内にある観光バス駐車場情報

小樽市内を観光するならバスは駐車場に留め置き、徒歩で巡るのが一番です。私たちもすべて徒歩でまわりました。
「小樽運河ターミナル大型・貸切バス駐車場(予約専用 011-261-9111)」は小樽運河に最も近いところにあり、10台停められます(1回1,500円)。
この他、「小樽市境町観光バス駐車場(旧北一硝子観光バス駐車場)」があり、こちらは40台まで駐車可能(1回2,000円)で24時間営業。「中央ふ頭基部観光バス待機場(約20台)」は4月1日~11月30日の9時~18時まで無料で利用可能となっています。
バス会社の比較がポイント!