2024年は“逆打ちお遍路”の年、香川2泊5麺の旅(2)女木島(鬼ヶ島)編

2024年は“逆打ちお遍路”の年、香川2泊5麺の旅(2)女木島(鬼ヶ島)編

大学のサークル仲間(同期・後輩)7名で香川県旅行を楽しむ2日目は、お遍路さんをお休みし、離島巡りをすることになりました。

高松港からフェリーに乗り、女木島(めぎじま)・男木島(おぎじま)を巡ります。女木島までは約20分、女木島から男木島まで約20分ということで、1日で両方の離島巡りができちゃいます。

まずは鬼ヶ島と呼ばれる女木島をご紹介しましょう。

逆打ちお遍路(1)~うどん2麺・根香寺・白峯寺~

高松空港集合==山越うどん==手打ち麺や 大島==根香寺==白峯寺==崇徳天皇御陵==丸亀城==本行寺(虎に翼)==骨付き肉 一鶴 丸亀店/羊苑==「スーパーホテル丸亀駅前」着・終了

根香寺・白峯寺・崇徳天皇の怨霊編≫

お遍路お休み~うどん1麺・女木島・男木島~

古奈や(坂出市・がもううどんがダメだった)==高松港からフェリーで「女木島」へ==鬼ヶ島大洞窟==フェリーで「男木島」へ

<男木島編>

男木島着==たこ飯昼食==豊玉姫神社==男木島灯台==フェリーで高松港へ==高松城跡==瀬戸内味処 活==「コトリコワーキング&ホステル高松」宿泊

男木島・史跡高松城跡編≫

逆打ちお遍路(2)~うどん2麺・大窪寺・長尾寺・志度寺~

「スーパーホテル高松・田町」集合==うどんバカ一代==大窪寺==長尾寺==志度寺==久米池うどん==高松空港==成田着終了

番外編~田村神社・倭迹迹日百襲姫命~

瓦町「コトリ コワーキング&ホステル高松」==田村神社==瓦町でモーニング==高松空港

番外編・田村神社≫

坂手市の人気うどん店「がもううどん」を訪ねるも玉砕

丸亀市のホテルを出発し、高松築港へ向かう前に、坂出市にある人気うどん店「がもううどん」に立ち寄る作戦。8時30分からオープンし、平日は14時まで、土祝は13時までと営業時間がとても短いうどん屋さんです。

訪れたのは15日(土)ということで地元の方、観光客がずらりと列を成しています。順番待ちをしている車の長い行列、交通整理をしている方の手に「うどん売切れ」の文字!?

どうやらいまから並んでもうどんにありつけないということがわかりました。ということで急遽、K君が知恵を絞り、高松市内にある「古奈や」へ。

古奈や
古奈や

伊吹のいりこを使用したお出汁、太麺でモチモチ、ほどよいコシのうどんが楽しめます。温玉とゲソ天をトッピングして、冷たいぶっかけうどんにしました。

ゲソ天、やばいぐらいうまいです。今回、さぬきうどん巡りをして分かったのですが、同じ香川県でも市によってうどんのコシや太さ、形などが全然違う。

高松市内は比較的やわらかく、丸亀はちょっと固めなのだそうです。どのお店で食べてもレベルが高く、チェーン店であっても外れはないとのこと。香川県民がうらやましいー。

Information

古奈や
営業時間:7時~15時、日曜休み
住所:香川県高松市勅使町302-4
問合せ先:087-866-3339

高松港で車を置き、フェリーで女木島へ向かいます

高松築港

高松港からは小豆島、直島、女木島、男木島、大島、豊島行きのフェリーが出ています。県外では神戸市行きも。

女木島・男木島行きの「めおん」
「めおん」

女木島・男木島のフェリーは雌雄島海運の「めおん」で1日6便の運航。赤いストライプで彩られた小さな船です。

このしましま模様は「島と島を繋ぐ」という意味が込められているそうですよ。

高松港を出発したフェリー

高松港から女木島までは約20分、男木島までは約40分で行けるということで、日帰り離島巡りにぴったりです。一般的なモデルコースとして、女木島を最初に訪れ、男木島へ渡り、高松に戻るというのが効率的の様子。

香川出身のK君も女木島・男木島は初めてということで、楽しみにしていました。

瀬戸内海はつくづく多島海だなというのが実感できる船の旅。あっという間に到着です。

港から「鬼ヶ島大洞窟」「鷲ヶ峰展望台」までは送迎バスあり

港と鬼ヶ島大洞窟をつなぐシャトルバス

女木島はさほど大きな島ではないので、レンタサイクルを利用して回ることもできます。私たちは7人グループでしたので、島の観光メインスポットである「鬼ヶ島大洞窟」までの送迎シャトルバスを利用しました。

そこから瀬戸内海が一望できる景勝地「鷲ヶ峰展望台」までは徒歩約10分ぐらい。春は桜の名所として知られているスポットです。

Information

女木島
住所: 香川県高松市女木町
問合せ先: 087-840-9055(鬼ヶ島観光協会)

桃太郎伝説の舞台となっている「鬼ヶ島大洞窟」

わかりやすく鬼がいる鬼ヶ島大洞窟

桃太郎伝説と主な舞台といえば岡山県。稚武彦命(吉備津彦命)が鬼ノ城に住む温羅(うら)と呼ばれた鬼を退治する話が原型ともいわれています。

香川県側ではこの稚武彦命(吉備津彦命)が讃岐の国に着た時(姉ちゃんの倭迹迹日百襲姫命に会いに来たってことになってる)、住民が鬼(海賊)に困っていたのを成敗したのが元になっているそうで、お供した犬は岡山県の犬島出身の人、猿は讃岐陶(すえ)村猿王の人、キジは鬼無(きなし)雉ヶ谷の人とされています。

鬼ヶ島洞窟は人工的につくられている

女木島の「鬼ヶ島洞窟」が発見されたのは19914年(大正3年)とごく最近。香川県鬼無町の郷土史家・橋本仙太郎さんが発見して1931(昭和6年)に「鬼ヶ島洞窟」として公開されました。

洞窟が作られたのは紀元前100年頃といわれています。

鬼ヶ島大洞窟案内図

桃太郎伝説は岡山県に限らず、全国各地に残されていて、桃から生まれないバージョン(巾着やたんすに入っていたなど)や桃を食べて若返ったおじいさんとおばあさんの子ども、というのもあるそうです。

ここで古代史オタクの話をしてしまうのもなんなのですが、稚武彦命(吉備津彦命)も倭迹迹日百襲姫命も恐らく讃岐の国には来てないかなーと。

徳島に邪馬台国があったって説(映画にもなった)もあるけど、たぶん四国ぢゃない(女性の王が立っていたかもしれんけど)。ごめんね。

奥行き400mの洞窟に、大広間や鬼の番人の控室などを再現

洞窟の中はちょっぴり涼しくてとてもありがたい。確かに人工的につくられていて、なかなかの規模でした。

鬼のオブジェいる?

あちこちにわかりやすい鬼のオブジェが飾られている。これ、いる?!

大黒柱

「宝庫」「鬼の力水」「広間」「仏間」「監禁室」など名付けられたスペースがいろいろあります。「鬼の力水」は天井からしたたり落ちる水を貯えるようになっていました。

瀬戸内国際芸術祭の作品「鬼瓦」
瀬戸内国際芸術祭の作品「鬼瓦」

また、鬼瓦が洞窟内のあちこちにいっぱい飾られていますが、こちらは瀬戸内国際芸術祭の時に香川の中学生がつくったものなのだそう。

これはなかなか個性的で、見ごたえがありました。

Information

鬼ヶ島洞窟
営業時間:8時35分オープン、16時40分受付終了、16時55分営業終了
料金:高校生以上600円、小中学生300円
※15人以上の団体で割引あり
住所:香川県高松市女木町2633
問合せ先:0878-40-9055

洞窟の出口で柱状節理を見た後は「鷲ヶ峰(わしがみね)展望台」へ

洞窟出口上にある柱状節理
洞窟出口上の柱状節理

鬼ヶ島洞窟の出口の上には見事な柱状節理を見ることができます。高松市指定天然記念物。

バスの時間まで余裕があるので、ここから徒歩で島の最高峰「鷲ヶ峰展望台」へ向かいます。だいたい10分と書かれています。

鷲ヶ峰展望台へ続く道

山道をちょこっと登ると見えてきました!

鷲ヶ峰展望台が見えてきた

香川の山ってどうしてこんな形なのかと思うとんがり円錐形の「タカト山」。

タカト山
タカト山

展望台からは360度、瀬戸内海の絶景が見渡せます。この景色、本当に素晴らしい!

瀬戸内海と多島海、本当に心を打たれました。この海を制するために、古代からたくさんの戦いが繰り広げられてきたことに思いを馳せます。

縦横無尽に舟を操り、日本はもちろん、朝鮮半島へと自由に行き来していた海の民。関裕二先生の「海洋の日本古代史(PHP新書)」をもう一回読みたくなりました。

港近くにあるアートやオブジェを楽しみつつ、フェリーを待ちます

港にあるモアイ像
女木島のモアイ像

再びシャトルバスに揺られて女木島の港まで戻ってきました。次のフェリーが到着するまで港周辺のアートなどを楽しむことに。

女木島のモアイ像は、高松市が誇る世界的クレーンメーカー「タダノ」が、イースター島の倒れたモアイの修復プロジェクトに際し、吊り起こし実験に使用した模刻像なのだそうです。

カモメの駐車場
カモメの駐車場

防波堤にずらりと並んだカモメ。本物のカモメと同様、風が吹くといっせいに方向を変えます。「地球と遊ぶ」をテーマとする現代美術家・木村崇人さんのアート作品。

20世紀の回想

「20世紀の回想」は禿鷹墳上(はげたかふんじょう)さんの作品。青銅製のグランドピアノと、4本の帆によるサウンド・インスタレーション。ピアノから流れる音楽が、目の前に広がる海の波の音と呼応しながら旋律を奏でます。

アートよりアイスクリームでしょう

ゲストハウス 里海村
「ゲストハウス 里海村」へ吸い込まれていく人々

女木港・鬼の館のすぐ前にある「ゲストハウス 里海村」では、北海道ソフトクリームの旗が旅人を誘います。

ソフトクリームとビールと黒にんにく

黒にんにくやビールよりもソフトクリームの方が高いって!?

男木島へ向かうフェリー「めおん」

男木島に向かうフェリーが到着したので、いざいざ!

この記事を書いた人
ちくわ

旅行メディア編集長兼ライター、総合旅行業務取扱管理者、旅行会社勤務経験あり、目黒区ボランティアガイド見習い中。プライベートでも古代史オタクとして年に数回フィールドワークに出かける旅好き。時々バス愛がさく裂!?

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