2024年は“逆打ちお遍路”の年、香川2泊5麺の旅(3)男木島・史跡高松城跡編

2024年は“逆打ちお遍路”の年、香川2泊5麺の旅(3)男木島・史跡高松城跡編

大学のサークル仲間(同期・後輩)7名で香川県旅行を楽しむ2日目は離島巡り。前回は鬼ヶ島の異名を持つ、女木島をご紹介しました。

女木島(めぎじま)からフェリーで約20分、すぐお隣の男木島(おぎじま)を巡ります。こちら、たくさんの地域猫が住んでいることでも有名。

男木島は猫の島としても有名

男木島灯台は映画「喜びも悲しみも幾年月」のロケ地にもなりました。

逆打ちお遍路(1)~うどん2麺・根香寺・白峯寺~

高松空港集合==山越うどん==手打ち麺や 大島==根香寺==白峯寺==崇徳天皇御陵==丸亀城==本行寺(虎に翼)==骨付き肉 一鶴 丸亀店/羊苑==「スーパーホテル丸亀駅前」着・終了

根香寺・白峯寺・崇徳天皇の怨霊編≫

お遍路お休み~うどん1麺・女木島・男木島~

古奈や(坂出市・がもううどんがダメだった)==高松港からフェリーで「女木島」へ==鬼ヶ島大洞窟==フェリーで「男木島」へ

女木島の鬼ヶ島大洞窟編≫

<男木島編>

男木島着==たこ飯昼食==豊玉姫神社==男木島灯台==フェリーで高松港へ==高松城跡==瀬戸内味処 活==「コトリコワーキング&ホステル高松」宿泊

逆打ちお遍路(2)~うどん2麺・大窪寺・長尾寺・志度寺~

「スーパーホテル高松・田町」集合==うどんバカ一代==大窪寺==長尾寺==志度寺==久米池うどん==高松空港==成田着終了

番外編~田村神社・倭迹迹日百襲姫命~

瓦町「コトリ コワーキング&ホステル高松」==田村神社==瓦町でモーニング==高松空港

番外編・田村神社≫

着いたよ男木島。まずはお昼の「たこ飯弁当」を受け取りに

男木島に到着

事前リサ―チによると、男木島は平地が少なく、坂道が多いとのこと。迷路のように入り組んだ独特の集落集落は、南西部の斜面にウロコのように重なった家々が特徴的な景観を作り出すとあります。

フェリーを降りて、男木島に上陸。

狭い路地と坂道の島「男木島」
狭い路地と坂道の島「男木島」

食事ができるところが限られているようなので、漁師yado「民宿 さくら」さんに連絡し、「たこ飯弁当」を事前に予約しておきました。お弁当の内容は予算でアレンジもしてくれるそうです。

漁師yado「民宿 さくら」
漁師yado「民宿 さくら」

漁師yado「民宿 さくら」は女性専用の宿で、ご主人はタコつぼ漁をされています。お弁当は女将さんの手作り。

さくらの「たこ飯弁当」

これで500円(2024年6月現在)とは安すぎやしませんか、女将さん!港に戻り、ビールやおつまみなどを調達し、皆で食べました。

めちゃめちゃおいしくて感激です。男木島に来たらタコはぜひ食べていってくださいね。

海征食堂
海征食堂

港の目の前で営業している「海征食堂」、さざえ飯の幟が誘います。おじさんが1人で切り盛りされているようなので、グループで訪れるとちょっと厳しいかも。

ぶらり1人旅は2人旅なら大丈夫だと思います。ぜひ。

Information

漁師yado「民宿 さくら」
住所:香川県高松市男木町1番地
問合せ先:087−873−0515

海征食堂
住所:香川県高松市男木島134

男木島のメイン観光スポット「豊玉姫神社」「路地壁画プロジェクト wallalley」を目指す

男木島地図

男木島にも数々のアート作品がありますが、まずはメイン観光スポットとなる「豊玉姫神社」に参拝します。男木島ならではの坂道や石段、石畳、路地を散策しながら、眞壁陸二さんのアート作品「男木島 路地壁画プロジェクト wallalley」も楽しめるそうです。

男木島独特の細い坂道と路地

坂道の途中にある民家の外壁に、島で集めた廃材などに風景のシルエットを描いたものを設置した「路地壁画プロジェクト wallalley」。「瀬戸内国際芸術祭2010」の作品なのだそうです。

路地壁画プロジェクト wallalley
路地壁画プロジェクト wallalley

wallalleyとはwall(壁)とalley(路地)を組み合わせた造語。この壁画は1ヶ所ではなく、島のあちこちで見ることができます。

ようやく豊玉姫神社に到着。豊玉姫は海神の娘で、神武天皇の父方の祖母(母である玉依姫の姉)です。

豊玉姫神社
豊玉姫神社

オタクじゃない人なら「海幸彦」「山幸彦」の話に登場する女神で、山幸彦(ヒコホホデノミコ、ホオリとも)と結婚し、竜宮城で暮らして・・・ってやつです。山幸彦が海幸彦に借りて無くした釣り針が「男木島」にあったって伝説らしいw

豊玉姫は山幸彦の奥さん

豊玉姫は海神の娘ですから、漁をして暮らす島の人々にとっては豊穣をもたらす神。女木島には住吉大社があり、それぞれ1年ごとに交互に大祭りが行われているそうです。

女木島には豊玉依姫神社(御祭神は玉依姫)と、荒多神社(御祭神は玉櫛彦命にして佐比持神、和邇、海人ですな)がありました。いずれも海神と関係があります。

豊玉姫神社からの眺め
神社の境内からは瀬戸内海が

住吉神社といえば、大阪にある住吉大社が有名で、底筒男命・中筒男命・表筒男命の三柱と神功皇后(=玉依姫)が祀られています。住吉大神は伊邪那岐命が黄泉の国から戻った際に受けた穢れを祓った際に生まれた神様。

大阪・住吉大社
大阪・住吉大社

「祓(はらえ)」をつかさどる神であり、海上安全の守護神として大切にされてきました。漁師町で大切にされているのもよくわかりますね。

男木島では豊玉姫を失った山幸彦を祀る加茂神社(オタクな私は“カモ”の名に反応しちゃいますが)があります。また、豊玉姫と山幸彦がであったという「神井戸(しんど)」も。

このことにより、神井戸→加茂神社→豊玉姫神社は縁結びのパワースポット(男木島ロマン街道)といわれているそうです。また、豊玉姫が子を産んだとされる「コモガハマ」までありました。

ちなみに山幸彦・海幸彦のお話は「浦島太郎」にそっくりなことで知られています。

豊玉神社のにゃんこたち

ここでは茶トラ系のにゃんこに出会いました。

男木島の港が一望できます

神社からの眺めが素晴らしく、坂道を汗だくで上った甲斐がありました。

Information

豊玉姫神社
営業時間:7時~15時、日曜休み
住所:香川県高松市男木町1903・1904番地

間に合うのかどうかわからないけど「男木島灯台」を目指してみる!?

男木島灯台を目指してみる

男木島から高松港までのフェリー、15時発に乗る予定にしています。豊玉姫神社から男木島灯台までは約1.7㎞、徒歩約25分。

どこか懐かしく趣のある男木島の道

なんとかギリギリ往復できるかな?というところだったので思い切って行ってみることに。最終フェリーの時刻が17時なので、最悪、それで高松に戻れます。

細く入り組んだ道をテクテクと。階段状に連なる家の間を縫うように路地と階段が作られていました。

男木島灯台に到着
男木島灯台

男木島灯台に到着しました。1895年(明治28年)に建てられた全国的にも珍しい総御影石造りの洋式灯台で、「日本の灯台50選」にも選ばれています。1957(昭和32)年に映画「喜びも悲しみも幾歳月(木下惠介監督・佐田啓二と高峰秀子主演)」のロケ地として有名になりました。

隣接する「男木島灯台資料館」では、全国の灯台や海上保安庁、男木島の歴史などに関する資料が展示されているというのですが・・・。

お休みでした、残念。

いつもは口数の多いMくんがほとんどしゃべらない。バテてる?港まで約30分、果たして間に合うのか?

Information

男木島灯台・資料館
営業時間:日祝日のみ開館(9時~16時30分)
住所:香川県高松市男木町1062-3

死に物狂いで短い足を動かし、港に戻る!間に合った!!

男木交流館
男木交流館

結論から言うと、間に合いました。15時発のフェリー。もうだめかと思ったMくんが途中からゾーンに入り(!?)絶好調に。

港には瀬戸内国際芸術祭2010で制作されたスペインの現代芸術家、ジャウメ・プレンサの作品「男木島の魂」があり、ここが島のシンボル「男木交流館」となっています。貝殻をイメージした白い屋根には8つの言語の文字がデザインされており、建物自体がアートに。

男木交流館の天井
男木交流館の天井

男木港にはもう1つ、「タコツボル」というアート兼遊具があります。こちらも瀬戸内国際芸術祭で制作されたTEAM 男気の作品。

タコツボル
タコツボル

男木島の伝統であるタコ漁に使うタコ壺がモチーフ。子どもたちのための居場所、遊び場として解放されています。

島には他にも「歩く方舟」や「青空を夢見て」、「オンバ・ファクトリー」というアート作品がありますが、今回は見る時間がありませんでした。

Information

男木島
住所: 香川県高松市男木町

高松港に戻り「玉藻公園(史跡高松城跡)」へ

「玉藻公園(史跡高松城跡)」
「玉藻公園(史跡高松城跡)」

1590年に完成されたといわれる高松城。初代城主は、讃岐国領主・生駒親正(いこまちかまさ)で、その後、松平賴重(まつだいらよりしげ)が城主として入城。

日本100名城の一つ「高松城」
二の丸跡

ちなみに松平賴重は水戸徳川家の祖である徳川頼房(とくがわよりふさ)の子で、水戸光圀(水戸黄門)の兄です。西門から入り、二の丸跡から本丸跡へと向かいます。

「日本100名城」の一つなので、もちろんKちゃんスタンプゲット!

本丸と二の丸をつないでいる「鞘橋(さやばし)」
本丸と二の丸をつないでいる「鞘橋(さやばし)」

本丸と二の丸をつないでいるのが「鞘橋(さやばし)」。本丸は内堀の中心に浮かぶように造られているため、この橋を渡らないとたどり着けない構造です。

いざという時はこの橋を落とすことによって本丸を守ることも想定していたようです。江戸時代の改修により屋根や側壁が設置され、刀の鞘のような形になったことから「鞘橋」という名前に。

本丸跡・天守台展望デッキ
本丸跡・天守台展望デッキ

本丸跡には天守台のみが残されています。かつては四国最大といわれるほど立派な天守があったとか。

展望台デッキからの眺め
展望台デッキからの眺め

遠く瀬戸内海まで見渡せる眺めの良さ。海城ならではの眺望です。

玉藻公園では船頭さんのガイド付き遊覧船で巡る「城舟体験」もできるそう。私たちが訪れた時はもう終わっていましたが・・・。

「城舟体験」
「城舟体験」

あと鯛のえさやり体験「鯛願城就(たいがんじょうじゅ)」というのもあるそうです。鯛が泳いでいるなんて、海城ならではですね。

「披雲閣庭園」
「披雲閣庭園」

「披雲閣」は松平家の高松別邸として建てられたものですが、来客をもてなすための迎賓館としても使われ、昭和天皇も宿泊されたことがあるとか。正統的書院造の建造物として国の重要文化財にも指定さています。

被雲閣

訪れたときはちょうど耐震補強工事中でちょっと残念な景観でした。高松は日本でも有数の盆栽の聖地なのだそうで、特に鬼無(きなし)・国分寺エリアは有名。

盆栽の聖地「高松」

国内でトップチェアを誇る松盆栽の産地、ということで被雲閣の南庭では盆栽販売も行っていました。高松についていろいろ知らないことが多いと気づかされた旅です。

Information

史跡高松城跡(玉藻公園)
営業時間:西門は日の出~日没(時期により時間が異なる)、東門は7時~18時(10月~3月は8時30分~17時)
入園料:16歳以上200円、6歳以上~16歳未満100円
※20名以上の団体で割引あり
※香川県立ミュージアムや栗林公園、高松市美術館と相互割引あり
住所:香川県高松市亀井町113 江郷第一ビル 1階
問合せ先::087-851-1521
バス駐車場:最大2台、要予約

2日目の夜は瓦町の海鮮居酒屋で賑やかに

瀬戸内味処 活で宴会

夜はKくんが「瀬戸内味処 活」を予約してくれていました。瀬戸内の海の幸と地酒がおいしいお店です。

素晴らしい船盛で高松の実力を見せつけられ、おいしいお酒で大いに盛り上がりました。

しょうゆ豆
しょうゆ豆

Kくんに教えてもらった香川の郷土料理「しょうゆ豆」。乾燥させたそら豆を煎り、醬油・佐藤・唐辛子を混ぜた調味液に漬け込んだものです。

独特の食感がおもしろく、お酒のアテに最高。お土産で買って帰りました。

この後、もう一軒行こうと瓦町に繰り出したのですが・・・。Iくん(株主優待で生活する桐谷さん似)が行方不明に(その後、無事発見されました)。

ということで2軒目は諦めて解散。私は初日に泊った「コトリ コワーキング&ホステル高松」へ、他の皆は「スーパーホテル高松・田町」へ宿泊しました。

明日、最終日は再びお遍路です。

Information

瀬戸内味処 活
営業時間:10時40分~13時40分(L.O13時40分)/17時~22時(L.O21時30分)、日曜休み
※最大50名まで予約可、個室あり
住所:香川県高松市亀井町113 江郷第一ビル 1階
問合せ先:050-5462-5315

この記事を書いた人
ちくわ

旅行メディア編集長兼ライター、総合旅行業務取扱管理者、旅行会社勤務経験あり、目黒区ボランティアガイド見習い中。プライベートでも古代史オタクとして年に数回フィールドワークに出かける旅好き。時々バス愛がさく裂!?

このライターの記事一覧
タグ
関連記事
ランキング
貸切バスの達人は
全国1,100社以上の
貸切バス会社をネットワーク
参加バス会社のロゴ一覧
貸切バス料金を安く抑えるなら
バス会社の比較がポイント!

全国1,100社以上のバス会社参加
お得にバスを借りるなら一括見積

まとめて比較!貸切バス料金お取りよせ