南国高知 春の貸切バス旅行(ツアー)におすすめのイベント特集
高知県といえば四国地方の南部で太平洋に面したエリアです。温暖な気候で1月や2月でも雪が降らないため、過ごしやすいともいわれています。
さまざまな歴史的偉業を成し遂げた坂本龍馬が生まれ育ったふるさととして有名。板垣退助、岩崎弥太郎、ジョン万次郎など偉人を多く輩出しているイメージですね。
2023年NHKの連続テレビ小説「らんまん」のモデル、植物学者の牧野富太郎も高知県出身です。
今回は春のバス旅行におすすめのスポットやイベントをご紹介していきましょう。
高知の“おきゃく文化”を象徴する皿鉢(さわち)料理
高知県は海・山・川と自然の食材に恵まれているため、それらをふんだんに使ったおもてなし料理として「皿鉢(さわち)料理」が生まれました。高知では“おきゃく文化”と呼ばれ、何かにつけ親類や友人、近所の人を招いて宴会をするのが特徴。
“おきゃく文化”に欠かせないのが「皿鉢料理」です。
「皿鉢料理」は有田、もしくは九谷等の大皿に 刺身、カツオのタタキ、すし、煮物、揚げ物、練り物など、海と山の季節の旬を盛り込んで出されるもの。皿鉢を大勢で囲み、食べたいものを自由に食べることをいいます。
高知では伝統の食文化である皿鉢料理を楽しんでもらうため、春の観光シーズンに向けて「南国土佐皿鉢祭」「土佐の“おきゃく”」を開催。この機会にぜひ親しんでみましょう。
南国土佐皿鉢祭
「土佐のおきゃく」イベントの1つとして開催される「南国土佐皿鉢祭」。高知県内の料理人が工夫を凝らした豪快かつ美しい盛りつけの和・洋・中の皿鉢料理や活け造り、それらを彩る生け花を展示します。
味見はできませんが、料理人たちの熟練した匠の技は見ごたえ十分です。入場無料。
【開催日時】2024年3月上旬
【開催場所】大橋通り商店街、ひろめ市場前広場
【問い合わせ先】南国土佐皿鉢まつり実施運営委員会 088-823-4016(高知市観光協会内)
土佐の「おきゃく」
自然豊かな高知県の食材を使ったお料理や、B級グルメ、地酒などが大集結する「土佐のおきゃく」。2024年は3月2日(土)~10日(日)で開催されます。
ご当地グルメ屋台村は土日の2日間で開催です。
毎年売り切れ必至、高知の春のフルーツ・文旦やその加工品も販売。べろべろの神様のもと、高知の美味しいもんとお酒をお腹いっぱい味わっていきましょう。
関連イベントも多数開催されますので公式ホームページをチェック!
【開催日時】2024年3月2日(土)~10日(日)
【開催場所】中央公園北口
【問い合わせ先】土佐の「おきゃく」事務局 088-823-0989
3月~5月頃は初ガツオが旬を迎えます。脂が少なく、さっぱりとした味わいを楽しめますよ。
また土佐文旦の路地物は2月~4月が旬。適度な酸味とシャキシャキした歯ざわりが楽しめます。特に3月下旬~4月頃は酸味が抜けて甘みが増す味わいです。
高知市「どろんこ(神田)祭り」・香南市「土佐赤岡どろめ祭り」・室戸市「御田八幡宮春祭」
4月第1週目の3日間で開催される高知市の「どろんこ祭り」。若宮八幡宮で行われる400年以上の歴史を持つ五穀豊穣、無病息災を祈る春祭りです。
400年以上の伝統をもつ豊作祈願の春祭りで早乙女が男性の顔に泥をぬることが許されていることから、「女天下のどろんこ祭り」と称されています。
山内家二代藩主忠義公の時代に始まったとされる他、それより昔の長宗我部氏の時代に始まったとされるなど起源には諸説あり。
そしてもう一つの香南市「土佐赤岡どろめ祭り」は、毎年4月に赤岡町の浜辺に酒豪達が集まり、太平洋を舞台に、地引き網でとれたてのドロメ(マイワシ・ウルメなどの稚魚)を肴に男性は一升(1.8リットル)女性は五合(0.9リットル)をぐいぐい飲むという豪快なお祭り。
「飲み干す時間」「飲みっぷり」で総合得点を競い合います。
そして、室戸市で1年おき5月に開催される「御田八幡宮神春祭」は国の重要無形文化財。 鎌倉時代の田楽や猿楽、田遊びを今に伝える祭りです。
特に芸能のうち、酒絞りは日本三大奇祭としても有名で、(とうじばば)の生んだ神の子の木偶を子宝に恵まれない女性達が奪い合う事から子授け信仰として知られています。
これら3つのお祭りは土佐三大奇祭です。
高知の桜の名所「牧野公園」「ひょうたん桜公園」「高知城(高知公園)」など
春と言えばやっぱりお花見。高知県内で有名な桜の名所をダイジェストでご紹介していきましょう。
植物学者・牧野富太郎ゆかりの「牧野公園」
牧野公園は牧野博士の故郷・佐川町にある公園。牧野博士から送られたソメイヨシノの苗を植えたことをきっかけに、桜の名所として整備されました。日本の桜名所100選の一つ。
博士が命名した大島桜、河津桜、薄墨桜、山桜などさまざまな品種の桜が咲き誇るります。また、博士ゆかりの品種を含む150種から420種の山野草や、ツツジなど多くの草木も。
3月下旬~4月上旬には「牧野公園さくらまつり」が開催され、夜桜を楽しむことができます。
【開催時期】例年3月20日頃~4月の第1週目の土日まで
【問い合わせ先】花見事業実行委員会 0889‐20‐9500(一般社団法人さかわ観光協会)
【住所】高知県高岡郡佐川町甲2458
【バス駐車場】四国銀行佐川支店東隣にある大型観光用駐車場を利用のこと
高知県の天然記念物に指定「ひょうたん桜」
淀川町は高知県屈指の桜の町といわれています。牧野公園も仁淀川地区にあります。
最も有名なのが「ひょうたん桜」で、エドヒガンの古木で樹齢500年といわれています。花の萼筒(がくとう)下部(基部)が球状に膨らみ、横から見るとひょうたんの形をしていることから、いつしか「ひょうたん桜」と呼ばれるようになりました。
また代々関所番だった市川家のしだれ桜は樹齢50年。中越家のしだれ桜は樹齢約200年。いずれの場合もシーズン中は大混雑しますので、お気をつけておでかけください。
ちなみに仁淀川いの町では毎年、GWの5月3日~5日でいの町特産の紙「不織布」で制作された約200匹の紙のこいのぼりが清流仁淀川を泳ぐイベント「仁淀川紙のこいのぼり」が開催されていますよ。
牧野博士が「高知の町の宝なり」と称した「高知城」
桜が大好きだった牧野博士。博士がサクラの中のサクラと謳ったヤマザクラやソメイヨシノが植えられている高知城は「日本100名城」にも選ばれています。
高知城は山内一豊が築城。現存する12天守の一つで、全国で唯一、本丸の建造物群が現存する南海の名城です。1934年(昭和9年)に国宝に指定されています。
高知城では4月上旬に「高知城 花回廊」が開催。光と花の演出で夜の高知城を美しく彩ります。
【住所】高知県高知市丸ノ内1-2-1
【バス駐車場】20台まで580円/時間、30分ごとに230円、夜間宿泊は3,250円
【高知城天守・懐徳館・東多門・廊下門の利用料】18歳以上420円、18歳未満無料
※20名以上の団体で割引あり
※料金やサービス等は取材当時のものです。最新の情報は公式ホームページを参照してください。
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