道の駅「通潤橋」(C)熊本県

熊本へ観光バス旅行!おすすめの休憩スポット「通潤橋」

昭和35年2月に国の重要文化財に指定されている通潤橋は、石造りアーチ水路橋としては日本一の規模を誇ります。道の駅「通潤橋」は、橋に隣接する物産館を2000年に道の駅として登録。五老ヶ滝、岩尾城跡などの周辺観光地も徒歩で回れるよう整備されています。

道の駅のある道路は国道218号線として登録されていますが、実際は県道320号線(長原川野線)沿いに存在。車で訪れる場合は「通潤橋」を目指していくのがよいでしょう。九州自動車道・御船ICまたは松橋ICより約45分です。

通潤橋
(C)キロクマ!

通潤橋は橋上部にサイフォンの原理を応用した3本の石の通水管が並べられ、そこから水を流します。江戸末期の安政元年(1854年)に完成したもので、橋長79.64m、橋幅6.65m、橋高21.43mの大型通水橋です。

周りを深い谷に囲まれた白糸大地に、灌漑用水を送るために作られました。建設者は矢部総庄屋布田保之助、工事を担当したのは卯助、宇市、丈八ら「肥後の石工」と呼ばれる名工たち。延べ27,078人が動員された工事は完成まで1年8ヶ月を要し、使われた石材は約6,000個になりました。

この橋の完成で白糸台地には100ヘクタールの水田が開け、農林水産省の疏水百選のひとつに。この通潤橋のある風景は「通潤用水と白糸台地の棚田景観」として 国の重要文化的景観や「水の郷百選」「日本の音風景百選」にも選ばれています。

通水管に詰まった堆積物を取り除くために行われていた放水ですが、観光放水として行われることが増えてきました。ただ最近では、漏水などが目立ってきたことから、橋の保全のため、放水の回数制限を設けることになりました。さらに12月~2月、田植え時期(5月のGW~7月末ぐらいまで)、水不足の時や水路の清掃・工事、悪天候の場合は放水ができないこともあるので、あらかじめ確認を。
ちなみに2014年3月は有料放水のみとなります。料金は1回10,000円。詳細は通潤橋資料館へ問い合わせのこと。

■通潤橋資料館 Tel:0967-72-1933 10時~16時受付

物産館「虹の通潤橋」では生鮮食品、加工品、工芸品など、地元の特産品を取りそろえています。特に山都町(旧矢部町)はお茶とお米の産地として有名。自然豊かな郷で育った矢部茶は黄色掛かった水色とお茶本来がもつほのかな渋味、飲んだ後の爽やかな甘みが特徴。煎茶よりも渋味があり、お茶らしい味わいが楽しめます。矢部米は標高800mの準高冷地で、阿蘇山系のおいしい伏流水と山岳地帯の厳しい地形に鍛えられて育ちます。お米一粒一粒がしっかり立ち、つややかでコシのあるもちもちした食感。品種はヒノヒカリになります。

この他、古民家をそのまま利用した民族資料館や山都町の八朔祭りで使われる大造り物の展示も行われています。八朔祭りは毎年9月に行われている伝統芸能で、田の神に感謝し収穫の目安を立てる日とされる八朔(旧暦8月1日)の日に、豊年祈願と商売繁盛を願うお祭りです。放水される通潤橋をバックに行われる花火大会や高さ3m~4m、長さ7m~8mにおよぶ造り物が町中を練り歩く様子が圧巻。造り物は野山に自生するススキや竹、シュロの皮などを使って制作され、まるで本物のように迫力満点です。

「通潤橋」のグルメ情報

●お食事処 いしばし

山都町ならではの料理を楽しめる喫茶兼用のレストラン。通潤橋を眺めながら食事ができます。ご飯はもちろん山都町産の棚田米(ひのひかり)を使用。岩魚をメインにしたいしばし定食、やまかけソバ、だんご汁などがあります。ごはんはおかわり自由です。
[営業時間]11時~14時、年末年始休み

「通潤橋」周辺の見どころ

●通潤橋史料館

布田保之助や石工たちが通潤橋を架橋するまでの工程や、実物の石管やジオラマなどにより通潤橋の構造も詳しく知ることができます。通潤橋の放水がないときは、館内でその映像を見ることができます。
[開館時間]10時~16時、年末年始休み
[料金]大人300円、小中学生150円、団体は20名以上で割引あり

●五老ヶ滝

道の駅から徒歩5分程度。矢部四十八滝の一つ。山都町内に数ある滝の中でも最大級の滝で、熊本の名勝百景にも選ばれています。通潤橋は五老ヶ滝川にかかる橋です。滝壺側の川の上に吊り橋が架けられ、滝壺まで降りなくても、豪快な滝の姿を楽しむことができます。

●鮎の瀬大橋

車で10分ほど走った場所にあります。19年の歳月をかけて平成11年に完成した橋は、高さなんと140m。橋の上から下を見ると、川と山々の美しさに、まるで空を飛んでいる気分を味わうことが出来ます。

「通潤橋」おすすめのお土産情報

●ゆず、ブルーベリー関係の商品

ゆずは九州地方を代表する名産物で鍋やお吸い物、うどん、ラーメンなどにも欠かすことの出来ないものです。そんな名産のゆずもブルーベリー自家栽培による丹精込めて作られたものを使用しているのでので、通常購入するゆずとは一味違う風味を楽しめます。
ゆずポン酢、ゆずドリンク、ゆずみつ、ゆず胡椒、ブルーベリージャム、ブルーベリーサワーなど、いろいろそろっています。

●お茶関係の商品

熊本名産の矢部茶は釜炒り茶と蒸し茶の2種類に分けられます。釜炒り茶は、荒茶をつくる一番初めの工程で蒸さずに鉄の釜で炒ってつくられたものです。飲んだ時にはさっぱりとした風味が広がり、渋みも青臭みもない仕上がりです。
蒸し茶は、製造工程の最後が煎茶と違う、ぐり茶とも呼ばれるお茶です。さっぱりとした味と、まるい形が特徴的なお茶です。
夏は水出しタイプもおススメ。ユニークなものでお茶ドロップスもあります。

●お米

棚田で育った矢部米はもちろん、室町時代から伝わる焼き米もおススメ。お米のもつビタミンやミネラルなどを豊富に含み、そのままでも食べられる昔からの非常食です。

●秘伝豆酩

豆腐のもろみ漬けで、チーズのようななめらかな味と独特のコクがあります。800年の歴史を持つ保存食で、豆酩のためだけにつくられた特注のもろみに4ヶ月以上漬けこみ、熟成させています。
味はプレーン、トウガラシ味、ゆず胡椒風味。

information
施設名:道の駅 通潤橋
アクセス:九州自動車道「御船IC」より東へ車で約35km(約40分)
住所:熊本県上益城郡山都町下市184-1
電話:0967-72-4844
開館時間:
物産館 9:00~17:00
喫茶・軽食 11:00~14:00
通潤橋史料館 10:00~16:00
休館日:年末年始
駐車場:60台 大型バス:18台 身障者:2台
トイレ:男性:7器 女性:6器 身障者:1器
 
※最新情報は公式ホームページを参照してください

この記事を書いた人
バス観光マガジン編集部 編集ライター

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