古代史オタクが行く京都3泊4日の旅~貴船神社で川床体験編~
5月は奈良・和歌山旅を満喫してきた私。9月は丹波国の謎に迫りつつ、保津川下りも体験しちゃうツアーに参加してきました。
今回は珍しく京都三昧の旅。過去、京都を旅してあまりいい思い出がないため、不安半分です(そしてこの不安は的中!小娘が新型コロナウイルスに感染w)。
保津川下り1日、もう1日は関裕二先生の講演会があるので、その前後も京都観光に当ててしまえという3泊4日の旅です。今回は古代史とは無縁の小娘が同行するのでゆったり目のスケジュール。
以下、9月27日(金)~30日(月)まで実施された各ツアーの概要です。
■前乗りして鞍馬寺・貴船神社・晴明神社日帰り旅行
京都駅八条口着==ホテルに荷物預ける==朝ラー==鞍馬寺==貴船神社==川床でまったり==晴明神社==ホテル着==お目当ての居酒屋で夕食==宿泊・終了
■関裕二先生と行く丹波亀岡古代史に迫るツアー&保津川下り
小川珈琲でモーニング==亀岡駅集合==出雲大神宮==千歳車塚古墳==ランチ==保津川下り==嵐山着・解散==懇親会==ホテル泊
■蛇塚古墳と亀岡の歴史を学ぶ&関裕二先生の講演
ホテルチェックアウト==蛇塚古墳==亀岡市文化資料館==サンガスタジアムで関先生講演会==ホテルチェックイン
■東寺で朝活&三十三間堂
東寺==三十三間堂見学==ホテルチェックアウト==帰宅
毎度おなじみのバスタ新宿発・夜行バスで京都駅へ
もはや関西行きは夜行バスが定着。オーバーツーリズムが叫ばれている京都ですから、高速バス売り出しと同時にチケットを予約しました。
今回は小娘同伴のため、ごくごく普通の観光旅行プランもということで、古代史オタクツアー前日に若い女子が好きそうなところを周ります。木曜の夜発で東京・横浜から大阪・京都に行くウィラーエクスプレスのドーム(独立席)を奮発してみました。
二列並び席が取れなかったので1人席を前後で確保。思い切り座席を倒しても後ろの人に影響はなく、フードを被せてしまうと個室感が半端ないです。
フードの内側にはスマホホルダーまでついている。他の夜行バスでは消灯後、スマホの使用は禁止されているのですが、ドームはOK。
こういう細かいところによく気が付くサービスがさすがウィラーです。
ただカナシイことかな、足が短すぎて座席の下にあったフットレストに足が届かず・・・。足が宙に浮いた状態になるため、途中から膝が痛い。これは他の夜行バスでも「あるある」なんです。
やっぱりリボーンがいいなぁ。乗ってみたい・・・。
前回の奈良は片道9,600円でしたが、今回は9,000円でしたのでなかなかお得感がありました。
時間通りに京都駅に到着、ホテルに荷物を預けて朝ラーだっ
実は私、ホテルのサブスクやってまして。「宿が取れない・高い」という声が聞かれる中、するっと予約できました。
ちょっと奮発して「ホテルインターゲート 京都四条新町」に2泊。最寄り駅は京都市営烏丸線・四条駅。京急京都線・烏丸駅もそう遠くありません。
そして向かった先は「本家第一旭 烏丸店」。じつは、こちらのお店、私たちがうかがった9月27日(金)にグランドオープンしたばかりなんです。
ホテルから徒歩圏でモーニングできるお店を探し、こちらがヒット。京都駅にある本店は常に大行列の人気店です。
夜行バスを降りた人は京都駅にある本店を目指すようですが、私たちはホテルまで移動して烏丸店をチョイス。これが大当たりでほとんど並ばずに入店できました。
小娘は「特製ラーメン」を注文。体重120㎏程度の国産雌豚を使っているというチャーシューがこれでもかと乗っています。
スープは豚骨ベースに醤油味、出産を2回経験した体重120㎏程度の国産雌豚のみを使っており、短時間で一気に炊きだすことで雑味や臭みなどを抑えた出汁になるそうです。醬油は伏見の醸造所「五光醬油」の生醤油。
中太ストレート麺で、小麦の風味とモチモチ食感がスープによく合います。そして京都らしく九条ネギがたっぷり。
私はメンマラーメンに味玉をトッピング。スープや具がこぼれそう・・・。
朝から豚骨系かと思ったのですが、大正解でした。コクや濃厚さはありますが、ともかく後味はすっきり。朝ラーにはぴったりな味わいです。
卓上にあった「ヤンニン」なる調味料を試してみます。こちら、辛味噌のようなものでなかなかの辛さ。でもおいしい!
京都ラーメンは初めてだったのですが、地元で人気の1、2を争う「本家第一旭」に来店できてよかったです。
Information
本家第一旭 烏丸店
営業時間:8時~22時30分(L.O22時)、火曜定休
住所:京都市中京区蛸薬師通り室町西入姥柳町190番地1
問合せ先:075-585-4233
京都観光の王道「鞍馬寺」「貴船神社」「川床」のゴールデンコースを叡山電車で
以前、京都出身の方からおススメされていた鞍馬寺・貴船神社。四条から国際会館経由がスムーズなようですが、叡山電車に乗ってみたかったのでバスで出町柳に向かいます。
車内は涼し気な風鈴の音色。ローカル線の良いところです。
紅葉の時期はとても混雑するのかもしれませんが、夏休み後の9月末ということで比較的電車も空いており、のんびりした旅が楽しめました。
鞍馬山ケーブルが運行していなかったので鞍馬寺・本殿参拝を断念
事前の計画では鞍馬山ケーブルで多宝塔駅まで昇り、本殿に参拝。鞍馬天狗が牛若丸に出会ったという僧正ガ谷不動堂や木の根道、奥の院などを経由するハイキングコースをたどり、貴船神社に舞い降りるというルート。
体力がない小娘同行だったので、これならイケると思ったのですが・・・。メンテナンスのためケーブルカーが運行休止。
とりあえず由岐神社の山門まではなんとかたどり着いたのですが、これ以上は登れそうもないということで引き返すことに(実はこの時すでに新型コロナウイルスと戦っていたらしく、かなりしんどそうだった)。
由岐神社は日本三大火祭り・京都の三大奇祭の一つ「鞍馬の火祭」として有名な神社。主祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)です。
樹齢約800年、樹高約53mの御神木大杉は京都市天然記念物。古くから「大杉さん」として親しまれ、一心に願えば願ことが叶うとされているそうです。
実は鞍馬寺、「あうんの虎」とよばれる狛虎がいることで有名なのだそう。ご本尊が護法魔王尊、毘沙門天、千手観世音菩薩で三身一体の「尊天(宇宙エネルギー)」として祀られています。
毘沙門天は寅の年・寅の月・寅の刻に生まれたそうで、虎は毘沙門天の使い(化身)とも。このため、通常は「狛犬」が飾られるところ「狛虎」が飾られているということのようです。
金堂には行けなかったので仁王門で睨みを聞かせる石造りの狛虎をパシャリ。
Information
鞍馬寺
本殿開扉:9時~16時15分
※ケーブル始発(上り)は8時40分です。
入山料:500円、ケーブル寄進大人片道200円(小学生以下100円)
住所:京都府京都市左京区鞍馬本町1074
問合せ先:075-741-2003
観光バス駐車場:鞍馬寺にはないので叡山電車 鞍馬駅前にある駐車場を利用のこと
マイクロバスは2,000円、大型バスは2,500円です。駐車場に関するお問合せは岸本商店(075-741-2030)まで。
再び叡山電車で貴船神社に向かいます
鞍馬駅から再び叡山電車で貴船口駅へ移動。今度は展望列車「きらら」に乗れました!沿線の景色を車内から最大限に楽しめるよう、ガラス面をたくさんとっています。
現在は新緑の青もみじをイメージした「メープルグリーン」塗装に変更されていました。
座席は2列+1列のシート。車両中央の8席は窓側へ向けて配置しているのが大きな特徴です。市原~二ノ瀬駅間の「もみじのトンネル」で青もみじ、秋には紅葉が存分に楽しめます。
一駅だったのが残念・・・。
駅からは路線バスで貴船神社まで路線バスで移動しました。
貴船神社の本宮・結社・奥宮を巡る
予定よりも進行が速いので先に貴船神社を参拝することにします。
貴船神社・本宮で「水占みくじ」による予言的中!?
まずは貴船神社の本宮へお参り。創建の地である奥宮が洪水で流損したとのことで、1055年(天喜三年)に現在の場所へ移されたそうです。
本宮は奥宮と同じ高龗神(たかおかみのかみ)をお祀りしています。伊奘諾尊(いざなぎのみこと)の御子神(みこがみ)であり、水の供給を司る神。
社殿前の石垣からは貴船山からの湧き水が出ており、この霊泉に浮かべると文字が浮かぶ「水占みくじ」が有名。若い女子に交じり、おばちゃんも・・・「中吉」でした。
同行した小娘は「小吉」。病気は「軽からねど 治る」。だよねー、コロナだもんねw
貴船神社・結社(ゆいのやしろ)で「天乃磐船」に苦い思い出が蘇る
貴船神社の中社である結社。ここは縁結びとして有名です。ご祭神は磐長姫命(いわながひめのみこと、長寿の神でもある)。
瓊々杵命(ににぎのみこと、アマテラスの孫)が木花開耶姫(このはなさくやひめのみこと)にヒトメボレ。父親は姉の磐長姫もともに勧めましたが・・・返品(人)w。
このことにより、神々に寿命が出来たといわれています。
磐長姫は大いに恥じて「吾ここに留まりて人々の良縁を授けよう」と、貴船神社・結社に御鎮座された伝承が残っているそうです。
また平安時代、女流歌人であった和泉式部が夫の心変わりに思い悩んだ際に参拝し、歌を捧げた祈ったところその願いが見事に叶い、以来「恋の宮」と称されているそうで。
それよりもコレ!貴船山奥に出土した「天乃磐船」です。1996年(平成8年)に発見され、寄贈されたもの。
かつて船は人や文化を交流させる(結ぶ)ものということで、縁結び信仰と関わりがあること。奥宮には玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)が乗った船形石(黄船を石で包み込んだ)も祀られており、神様の神聖な乗り物でもあります。
物部氏の祖先神である饒速日命(ニギハヤヒノミコト)が、天の磐船に乗って高天原から中津国(地上)降りたという神話がありまして(知らないよね?)。でもってこの間、天の磐船をご神体とする大阪にある磐船神社(饒速日命が主祭神)に参拝したかったのに、参拝叶わなかったっていう苦い思い出が・・・。
ご縁とは大事なもので、縁がないと行きたいところに行けないもんだなーとしみじみしました。
貴船神社・奥宮には見てはいけない龍神さまが祀られている
貴船神社創建の地である奥宮へ。結社で触れた玉依姫命(たまよりひめのみこと)が乗った黃船“御船形石”は、今も苔むして奥宮本殿の側に祀られています。
本殿の真下には「龍穴(りゅうけつ)」と言われる大きな穴が空いており、その上に社を創建。龍穴は誰も見ることが許されていません。
以前、香川で讃岐国一宮 田村神社に参拝しましたが、やはり奥殿の床下にある深淵に龍が住んでいるといわれ、この淵をのぞいたものは絶命するとされていました。
貴船神社の龍穴は日本三大龍穴(奈良の室生龍穴、岡山の備前龍穴)のひとつで、パワースポットとして知られています。
境内には樹齢1,000年ともいわれる御神木「連理の杉」。連理とは別々の木が重なって一つになるという意味だそうで、夫婦・男女中が良いという意味合いなのだそうです。
天皇の勅使による、「雨乞い、雨止みの御祈願」を行う風習があったという貴船神社。
4月に奈良オタクツアーで立ち寄った「丹生川上神社(中社)」も朝廷から雨乞い、雨止めの奉幣祈願がたびたび行われていた場所。雨乞いする時は黒毛馬、雨止めを祈願する場合は白毛馬(もしくは赤毛馬)を奉納したそうです。
それが現代の絵馬になったという伝承。
「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」オタクツアーで鬼太郎の御朱印帳を購入した小娘。貴船神社で初・御朱印をゲットしました。
Information
貴船神社
本宮 開門時間:6時~20時(5月1日~11月30日)
※12月1日~4月30日までは6時~18時です。
授与所受付時間:9時~17時
住所:京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
問合せ先: 075-741-2016
観光バス駐車場:FAXにて要予約(1回3,000円)
※7月1日~8月31日の土日祝は貴船のお店でのお食事ご予約専用駐車場となります。
貴船神社名物「川床」でランチ、「川床料理・喫茶店 貴船左源太」へ
貴船といえばやっぱり川床。9月いっぱいまでは楽しめます。訪れたのは平日でしたのでするりと入れました。伺ったのは貴船川床最上流に位置する「川床料理・喫茶店 貴船左源太」です。
フルサービス・懐石料理を出すお店がほとんどの貴船で、セルフサービススタイル&カジュアルな川床料理とカフェが楽しめるのが魅力。
せっかくなので、「左源太」の中でもプラス料金を支払って特等席へ。
小娘は鮎から揚げそうめん、私は鮎天丼をいただきました。
まだまだ暑いのでビール。
小娘は最近ブームのクリームソーダ(with ゲゲろう)。
カラっと揚がった鮎の唐揚げ、天ぷら、どちらもおいしゅうございました。
皆さんにもしばしの涼をお届け。お客様が少なかったので、とてもゆっくりくつろげました。
「左源太」はフルサービスで懐石料理を提供する「貴船 右源太」もあります。川床がオープンするのは例年5月~9月。
GWや夏休み中が大混雑するので、予約が必須かもしれません(カフェは予約不可)。
Information
川床料理・喫茶店 貴船左源太
参拝時間:9時30分~16時30分
住所:京都府京都市左京区鞍馬貴船町91
問合せ先: 075-741-2244
再び出町柳駅からバスに乗り、晴明神社へ
出町柳からバスに乗り、一條戻橋にある平安時代の陰陽師・安倍晴明をお祀りする晴明神社へ。こちらは小娘のリクエストです。
1007年(寛弘4年)の創建で、晴明公の偉業を讃えた一条天皇の命により、晴明公の屋敷跡である現在の場所に社殿が設けられたそうです。
人の功績をあたかも自分のもののように書き記したりして、なかなかの敏腕(!?)名プロデューサーぶりを発揮していたとか、いないとか・・・。境内には若い女子がいっぱい。
御朱印をゲットして、バスでホテルまで戻ります。
Information
晴明神社
参拝時間:9時30分~16時30分
住所:京都府京都市上京区晴明町806
問合せ先: 075-441-6460
バス駐車場:なし(回送になります)
夜は「天ぷら寿司海鮮 米福 四条烏丸店」で乾杯!
ホテルから徒歩圏のお店をリサーチし、ぜひ行きたいと思ったのがこちら「天ぷら寿司海鮮 米福 四条烏丸店」。天ぷらと寿司海鮮の居酒屋でなかなかの人気店らしいです。
金曜の夜だったので予約したかったのですが満席。17時過ぎなら入れるかも、とお店の方から言われたので早めにおじゃましてきました。
長い1日を京都麦酒で乾杯。私は「アルト」、小娘は「抹茶」です。この「抹茶」のクラフトビール、思いがけずおいしかった。お茶の風味が最高でした。
いろんな寿しがラインナップ。好きなネタをにぎり、巻物と自由に注文できます。
イカの塩辛とマヨネーズを組み合わせた酒の進む巻物。
米油100%でカラりと揚げる天ぷらは、注文が入ってからその場で揚げてくれるのでアツアツです。ユニークなところだとお刺身天ぷらも。最近人気の中は“レア”ってやつですね。
なんだかんだと飲み食いしてとてもリーズナブルでした。「築地銀だこ」をやってるホットランドグループらしいので、東京にもぜひ進出してほしいです。
初日はまるで普通(!?)の由緒正しい、女子が好むようなザ・京都観光旅行。いろいろあった1日ですがなかなか楽しかったです。
明日はいよいよ古代史オタクツアーの本領発揮。丹波国亀岡の謎に迫ります。
Information
天ぷら寿司海鮮 米福 四条烏丸本店
営業時間:ランチ 11時30分~15時/ディナー 17時~23時
住所:京都府京都市中京区東洞院通錦小路下る阪東屋町658 都証券ビル1階
電話:075-252-2800
京都から鞍馬・貴船神社へ、貸切バスで日帰り旅行を楽しもう!
京都市中心部から少し離れている鞍馬・貴船エリア。公共の交通機関を利用してアクセスするのが少し難しいので、人数がまとまれば貸切バスがとっても便利です。
今回私たちが楽しんだ観光コースをモデルにバス料金目安を計算してみました。
■貸切バス料金目安
日帰り利用(40㎞・7時間)
大型バス:80,201円~
中型バス:67,496円~
小型マイクロバス:57,904円~
※有料道路・高速道路代、バス駐車場代、ランチ代、拝観料などは別途実費となります。
※晴明神社以外でも、下賀茂神社・上賀茂神社・源光庵などもおすすめです。
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