京都・東寺

古代史オタクが行く京都3泊4日の旅~東寺・三十三間堂を駆け足で観光~

京都3泊4日旅の最終日、4日目となりました。同行した小娘は熱があるらしく鎮痛剤を飲んでダウンしています。

ホテルのチェックアウト予定11時まで貪欲に観光をしておきたい母は小娘を置き去りにして徒歩で東寺へ。その後、路線バスで三十三間堂まで観光してきました。

三十三間堂へバスで行く

最初の予定では、レンタサイクルを借りて養源院(小娘リクエスト)と三十三間堂、六波羅蜜寺か六道珍皇寺、みなとや幽霊子育飴本舗(小娘リクエスト)を巡り、東京へ夜帰る予定でした。

しかし、養源院はなんとお休みで、体調が良く行けたとしても願いはかなわず。ととことん京都から「ぶぶ漬けでもどうどす?」といわれている小娘(前に京都に来たときは大原で靴が壊れ、拝観せず帰る、下賀茂神社の池にスマホ落とす・・・など)。

ちょっとかわいそうになってしまった母でした。

前乗りして鞍馬寺・貴船神社・晴明神社日帰り旅行

京都駅八条口着==ホテルに荷物預ける==朝ラー==鞍馬寺==貴船神社==川床でまったり==晴明神社==ホテル着==お目当ての居酒屋で夕食==宿泊・終了

鞍馬寺・貴船神社・晴明神社日帰り旅行はこちら≫

■関裕二先生と行く丹波亀岡古代史に迫るツアー&保津川下り

小川珈琲でモーニング==亀岡駅集合==出雲大神宮==千歳車塚古墳==ランチ==保津川下り==嵐山着・解散==懇親会==ホテル泊

蛇塚古墳と亀岡の歴史を学ぶ&関裕二先生の講演

ホテルチェックアウト==蛇塚古墳==亀岡市文化資料館==サンガスタジアムで関先生講演会==ホテルチェックイン

東寺で朝活&三十三間堂

東寺==三十三間堂見学==ホテルチェックアウト==帰宅

朝6時に起きて、世界遺産 東寺(教王護国寺)へ朝活

世界遺産 東寺(教王護国寺)へ朝活
世界遺産 東寺

「OMO3京都東寺 by 星野リゾート」から東寺までは徒歩約9分。ホテルのFOOD&DRINKステーションでおにぎりとコーヒーを購入し、テクテクと出かけました。

東寺は平安建都とともに、都の南玄関、羅城門の東に作られた国立の寺院です。現存する唯一の平安京の遺構で、西寺と共に平安京の二大官寺の一つ(世界遺産「古都京都の文化財」の構成遺産)。

後に空海(弘法大師)が賜り、日本ではじめての密教寺院・真言密教の根本道場(こんぽんどうじょう)となっています。

東寺といえばやっぱり五重塔

東寺といえば五重塔

早朝なので入れるエリアが限られていますが、東寺といえばやっぱりこの五重塔でしょうか。高さ54.8mもあり、日本一の高さの木造建築。

落雷などで4度焼失したそうですが、現在のものは徳川家光公が寄進した江戸時代前期のものだそうです。桜や紅葉の時期のライトアップで有名。

夜の東寺もなかなか

上写真は前日の夜、夕食を買いにふらついていた時に撮影したもの。なかなか雰囲気がありますね。

国の重要文化財「金堂」

重要文化財・金堂

1603年(慶長8年)につくられた金堂は入母屋造 本瓦葺。こちらも2度焼失しているそうです。

宋の様式を取り入れた天竺様(てんじくよう)と和様を合わせた桃山時代の代表的な建物。屋根の中央の切り上げは、東大寺大仏殿や平等院鳳凰堂にも見られる形です。

本尊は薬師如来で脇侍には日光菩薩、月光菩薩、本尊台座に十二神将像がいます(見れなかったけど)。台座に十二神将がぐるりと並ぶ様式は奈良時代のものだそうで、見たかったなー。

密教の教えを現わした「講堂」

講堂

金堂のお向かいにあるのが「講堂」。屋根の形が独特です。1491年(延徳3年)の室町時代につくられました。

国の重要文化財で、弘法大師空海が伝えたかった密教の教えを表しているそう。寺域の中心であり、講堂はその中心に位置しています。

ここには立体曼荼羅、持国天、梵天などの六尊守護神や五大菩薩、不動明王などが大日如来とともにお祀りされているのだとか(やっぱり見れなかったけど)。

司馬遼太郎さんが待ち合わせ場所にしていた「御影堂」

「御影堂<大師堂>」

国宝・御影堂(みえどう)は弘法大師空海の住居だった場所で西院とも呼ばれています。ここで講堂の立体曼荼羅を構想し、造営工事の指揮をとりました。

建物は後堂・前堂・中門の3つの建物で構成。御影堂の中では空海が唐より持ち帰った仏舎利を授けていただけます。

この生身供(しょうじんく、一の膳、二の膳、お茶をお供えする)は“お舎利”さんとして親しまれており、朝6時から参拝が可能です。

司馬遼太郎さんが待ち合わせ場所にしていた

実は御影堂、作家・司馬遼太郎さんがよく待ち合わせ場所にしていたのだとか。

お堂に安置されている空海の念持仏 不動明王(国宝)は秘仏。ご本尊は仏師 康勝(こうしょう、運慶の4男)法眼が斎戒沐浴(さいかもくよく)し、一刀三禮(いっとうさんらい)毎に「南無大師遍照金剛」と唱えつつ彫刻した大師座像です。

弘法大師座像は生身供時に御開帳される他、毎月21日の御影供でも終日、御開帳されます。

掘で囲まれた「宝蔵」や武内宿禰が祀られている「鎮守八幡宮」

火災防止に掘で囲まれた宝蔵
宝蔵

「宝蔵」は弘法大師空海が唐の国師、恵果(けいか)から授かり、現在、国宝となっている密教法具や両界曼荼羅(りょうかいまんだら)、犍陀穀糸袈裟(けんだこくしのけさ)、仏舎利、五大尊など数多くの寺宝を納めていたところ。

火災を防ぐために周囲は堀で囲まれています。建物は平安時代のもので国の重要文化財。

また、境内には東寺が創建された時に王城鎮護を願って祀った鎮守八幡宮も。

鎮守八幡宮

僧の姿をした僧形八幡神(そうぎょうはちまんしん)と二尊の女神は、弘法大師空海みずからが彫ったものと伝えられており、わが国最古の神像です。武内宿禰(たけのうちのすくね)と呼ばれる男神像が付属しています。

鎮守八幡宮は、平安時代に薬子(くすこ)の変(平城天皇と嵯峨天皇の抗争)を鎮めたと伝えられ、戦勝祈願の社として名高く、足利尊氏も祈願に訪れたそうです。

Information

真言宗総本山 東寺(教王護国寺)
開門時間:5時~17時
※建物により拝観時間、拝観料が異なります。
住所:京都府京都市南区九条町1番地
問合せ先:075-691-3325
バス駐車場:2時間2,000円
※新春特別拝観期間中は特別料金、毎月21日の弘法市は駐車不可

路線バスで「三十三間堂」に行ってみる

近鉄 東寺駅

東寺の朝活を終えて近鉄「東寺駅」へ。ここから三十三間堂までの路線バスが出ています。

ちなみに清水寺や祇園、東福寺行きもあるので意外と便利です。小娘が行きたいといっていた養源院は三十三間堂のお隣なのでこちらにも行ってみることに。

三十三間堂は長く院政を行った後白河天皇の御所に1164年(長寛2年)に造営。80年後に焼失し、後嵯峨上皇により再建されています。

三十三間堂

三十三間堂はすべて撮影禁止のため、写真はなし。めっちゃ細長い(南北約120m)お堂の中には1001駆の観音像(それも全部国宝で千手観音立像だし)が安置されている光景はまさに圧巻の一言でした。

ご本尊は千手観音座像です。

2018年(平成30年)に国立博物館に寄託されていた像が還座されて勢ぞろいしたそう。二十八部衆像風神・雷神像の配置も本来の状態に戻されています。

蓮華王院本堂について

2021年に整備された池泉回遊式庭園や、桃山時代に建立された南大門、太閤塀は重要文化財に指定。拝観に訪れた日は修学旅行生もわんさか来ていました。

私が気になったのが二十ハ部衆像の中の「魔喉羅(まごら)」像。祖先獣・大蛇を神格化したものだそうで、五眼異形の音楽神です。

めちゃめちゃロックな感じで格好良かった・・・。

小学生の皆さんに混ざり、ひざまずいて雷神像にも参拝してきましたよー(ひざまずくと天井の垂木が稲妻のように見えて、像の迫力がマシマシになります)。

三十三間堂の場所

Information

蓮華王院 三十三間堂
拝観時間:4月1日~11月15日 8時30分~17時/11月16日~3月31日 9時~16時
拝観料:大人600円、中高生400円、小学生300円
※25人以上で団体割引あり
住所:京都市東山区三十三間堂廻り町657
問合せ先:075-561-0467
バス駐車場:あり(要予約)

血天井でおなじみの「養源院」はお休み

血天井でおなじみの養源院
養源院はお休み

小娘が行きたがっていた養源院は三十三間堂の目の前。ところが拝観時間は不規則になっており、お出かけ前に公式Instagramで確認したところ「お休み」でした。

体調が良くても拝観できないとはつくづく京都からハブられているね。絶対。

養源院は1594年(文禄3年)に淀殿が父・浅井長政追善のために創建するものの消失。1621年(元和7年)に徳川秀忠夫人・崇源院が伏見城の遺構を移して再建しました。

養源院の解説板

廊下の天井は伏見城落城の際、自刃した武将たちの血のりがしみた板を使った「血天井」となっています。本堂の襖12面、杉戸8面の絵は俵屋宗達の作品。

なかでも杉戸白象図は中高校生の美術の教科書などでも紹介されているそうです。本堂(客殿)、護摩堂、中門、鐘楼堂等が国の重要文化財に指定。

血天井が残され供養している

ちなみに伏見城遺構「血天井」は他にも「源光庵」「正伝寺」「宝泉院」「天球院」、宇治市の「興聖寺」、八幡市の「神應寺」などにもあるそうです。

Information

養源院
拝観時間:10時~15時(最終受付14時45分)
※臨時休業・拝観時間変更があるので公式Instagramをチェック
拝観料:600円
住所:京都市東山区三十三間堂廻り町656
問合せ先:075-561-3887
バス駐車場:なし(回送)
※団体の場合、事前に希望日時、人数などを相談の上、来院のこと。

路線バスでホテルに戻り、チェックアウトして帰ります

ホテルに戻りチェックアウト

再びバスで「OMO3京都東寺 by 星野リゾート」に戻り、チェックアウトして東京に帰ります。11時までにチェックアウトなので午前中、めいっぱい観光ができました。

スマホで新幹線の切符をチケットレスで購入。京都駅でお弁当とお土産を買って帰ります。

小娘はこの後病院に行き、新型コロナウイルス感染症確定ですっ。私もうつっただろうなと思ったので関裕二先生の講座(目黒学園カルチャースクール)を欠席したのですが・・・。

うつらずに済みました。O型は感染・重症化しにくいらしいです(体内にあるたんぱく質の関与が推察されている)。

ちなみにA型とAB型は重症化しやすい傾向にあるらしいのでご用心ください。

今年の古代史オタクツアーはこれにて終了。また来年も春頃?奈良に行くかも~。

京都の名所を貸切バスで日帰り旅行を楽しもう!

京都駅八条口にある貸切バス乗降場所

オーバーツーリズムで路線バスが激混み!?公共交通機関を使った京都観光は大変なようです。

ある程度人数がまとまれば貸切バスがとっても便利。今回、私たちが最終日にチャリンコで楽しもうとしていた観光コースベースにモデルコースとバス料金目安を計算してみました。

京都駅==養源院・三十三間堂==清水寺==祇園花見小路周辺でランチ==六波羅蜜寺・六道珍皇寺==六道之辻・みなとや幽霊子育て飴本舗==京都駅終了

京都駅の貸切バス乗降場所はこちら≫

■貸切バス料金目安

日帰り利用(20㎞・8時間)
大型バス:84,810円~
中型バス:71,500円~
小型マイクロバス:61,380円~

※有料道路・高速道路代、バス駐車場代、ランチ代、拝観料などは別途実費となります。

関西エリア発で貸切バスを利用した場合の料金目安はこちらも参考に≫

▼貸切できる観光バスの種類一覧
貸切送迎バスの種類大型バス中型バス小型バスマイクロバスサロンバス

この記事を書いた人
ちくわ

旅行メディア編集長兼ライター、総合旅行業務取扱管理者、旅行会社勤務経験あり、目黒区ボランティアガイド見習い中。プライベートでも古代史オタクとして年に数回フィールドワークに出かける旅好き。時々バス愛がさく裂!?

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