宮崎へ観光バス旅行!おすすめの休憩スポット「山之口」
宮崎市と都城市の各市街地を結ぶ幹線道路、国道269号線。「道の駅」山之口は「青井岳渓谷ライン」の愛称で親しまれているこの道路の中間点にあります。
山之口町は宮崎県の南西部にあり、都城盆地の北東部にあたります。古くから交通の要となっており、空港からは車で約50分、九州・宮崎道を利用すれば鹿児島市内からは約1時間40分、福岡市からは約4時間の距離です。
宮崎道はJR日豊本線に沿うように走っており、山之口SAからの霧島連邦の眺望は大変見応えがあります。
山之口町の北東側には標高563mの青井岳、833mの東岳がそびえ、豊かな水を供給。町の中心部は山からの湧水で扇状に広がる豊かな農業地帯になっています。
盆地特有の夏は暑く、冬は寒い大陸型気候で、農業の他に畜産が盛ん。駅内には農林水産物処理加工施設も併設。物産館「ドリーム山之口」はログハウス風の建物で、地元の特産品などを販売しています。
道の駅のイチオシは、地元牧場から届く新鮮なミルクで作られたソフトクリーム。中でも“和風チーズ”といわれる甘乳蘇を使った『甘乳蘇ソフトクリーム』は、甘さ控えめであと味すっきりで大人気です。
「甘乳蘇(かんにゅうそ)」とは、古くは1000年以上も昔、万葉時代の飛鳥地方でつくられていた記録も残されています。山之口町豊吉で中西牧場を経営する夫妻が手作りで始めたのがきっかけでブレイク。生産調整で余ってしまった牛乳を8時間煮詰め、水分をていねいに蒸発させるだけ。添加物は一切使用せず、濃縮させます。ほのかな甘さでチーズのようなうま味と柔らかさで、栄養価はそのまま残されています。
名前は奈良・平安時代に同じ製法でつくられていた「蘇(酥)」という乳製品の記録があったことから「甘乳蘇」と名付けられました。当時は甘味料がなく、貴族たちが美容や健康のために愛食してきたといいます。固形状のものを薄くスライスしてお茶請けやお酒のおつまみに食べてもよし。胃腸の弱い方、妊娠・授乳中のお母さんや育ちざかりのお子さん、骨粗しょう症の心配なお年寄りの方には特におすすめです。
「山之口」のグルメ情報
●レストラン「あじさい館」
ここのおススメは、特産品のしいたけを使ったメニュー。定番のしいたけ丼のほか、しいたけ南蛮定食や南蛮丼もあります。いずれも鶏肉の代りに朝どれしいたけを使用しています。しいたけ南蛮はオリジナルの和風タルタルソースと甘酢で味付け。肉厚で柔らかく、甘みのあるしいたけが絶妙です。この他、オリジナルにアレンジしたたんたんうどんも人気。細めのうどんを使い、担担麺風のスープでいただきます。
[営業時間]10時30分~15時(日祝日10時30分~17時)
「山之口」周辺の見どころ
●弥五郎どん(的野正八幡宮)の館
弥五郎どんは、宮崎と鹿児島に伝わる巨人伝説の主人公のこと。「山に腰かけて海で顔を洗った」などという逸話が残されています。「弥五郎殿」は養老4年(720)、「隼人の乱」が起きた時の隼人族の首長であったと言われています。弥五郎どんは質素な麻布の着物を着ているのは「酒と賭け事が好きで身代をつぶしたから」といわれており、毎年11月3日に開催される「山之口町の弥五郎どん祭り」で、その着物に触れると1年間病気をしないといわれています。
「弥五郎どん祭り」では、竹で組んだ体に麻の衣をまとい、赤い面をつけた弥五郎どんが登場する「浜殿(はま)下り」が祭り一番のみどころ。約4mの弥五郎どんが四輪台車にまたがり練り歩きます。弥五郎どんが祭られている的野正八幡宮を出発し、弥五郎どんの館で神楽などが奉納され、再び的野正八幡宮まで戻ります。館では弥五郎どんの他、町内の歴史や文化などを詳しく紹介。研修室や調理加工研究室なども併設されています。
[開館時間]9時~17時、毎週月曜定休、年末年始(12/31~1/6)休み
●山之口麓文弥節人形浄瑠璃資料館
平成4年に山之口麓に伝わる人形浄瑠璃の保存、展示、定期公演を行う場所として開館、平成7年に国の重要無形民俗文化財に指定。山之口町に残っているのは「文弥節」というもので、300年ほど前の芸態をそまま残しており、現在、伝承されているのは全国で4か所だけという貴重なものです。もともとは島津家の参勤交代の折、京都・大阪ではやっていた「岡本文弥」が語る人形浄瑠璃を習い覚えた郷士たちが持ち帰り、演じたものとされています。江戸時代から明治初期に製作された27体の人形とともに現代に引き継がれている貴重な文化遺産となっています。資料館では、年4回の定期公演が開催されている他、浄瑠璃で使用する人形や台本、麓地区の家々に伝わる鎧、刀などの資料も展示されています。
[開館時間]9時30分~17時、毎週月曜定休、年末年始(12/31~1/3)休み
●青井岳温泉・青井岳荘
全国とろみの湯ベスト10に選ばれた温泉。神経痛や五十肩などによいとされているナトリウム炭酸水素塩・塩化物温泉です。青井岳荘には宿泊施設の他、毎年7月、8月に限定オープンするキャンプ場もあり、自然の中でBBQや川遊びを楽しむことができ、家族連れなどに人気があります。日帰り入浴ももちろんOK。
[温泉利用営業時間]7時~21時、第1木曜定休(2月と9月は第1水・木・金曜休み)
●あじさい公園
標高210mの高台に21種、2万8千本のあじさいが植えられています。山之口町は「アジサイ日本一」を目指しており、毎年植栽を続けています。頂上にはお城を復元した展望台があり、霧島連山の雄大な眺めと都城盆地ののどかな景色を楽しむことができます。あじさいの見ごろは6月。7月には商工会青年部主催で「あじさいビアガーデン」が開催されています。
[開園時間]8時30分~17時、入園無料、駐車場3か所
「山之口」おすすめのお土産情報
●生しいたけ
朝どれのものが店頭に並びます。夕方には売り切れ必至!
●山の芋のてんぷら
山之口特産の山の芋をすりおろし、魚のすり身や野菜などを混ぜて揚げたもの。さっとあぶってお醤油を垂らして・・・。ふわふわの食感がたまらないと人気です。独特の球形をした山の芋は自然物に近い味で、ねばりが強いのが特徴。全国でも栽培されているところが少ないので希少です。てんぷらやお好み焼きに入れてもおいしいです。
●とり炭火焼&若鶏肩肉炭火焼
宮崎といえばとり炭火焼。胡椒や一味唐辛子、ガーリックで味付け。
●甘乳蘇
平成20年度宮崎県水晶優良県産品に指定されている自然食品。中西牧場で大切に育てられた牛の乳のみを使用し、手作りで作っています。和製チーズとして、そのままでおいしくいただけます。甘乳蘇を使ったアイスもあります。
●完熟きんかんシロップ漬け
完熟きんかんの旬は2月~3月にかけて。この時期はとれたてのものを購入できますが、それ以外の時期はシロップ漬けが買えます。
施設名:道の駅 山之口
アクセス:
宮崎市国道220号交差点より西へ約27km
都城市国道10号交差点より北東へ約18km
住所:宮崎県都城市山之口町山之口2304-6
電話:0986-57-5222
開館時間:
9:00~19:00(11月~2月、9:00~18:00)
レストラン 10:30~19:00(11月~2月、10:30~18:00)
休館日:12月31日、1月1日
駐車場:普通車:40台 大型バス:34台
トイレ:男性:8器 女性:6器
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