1泊2日貸切バス旅行プラン【長野・阿智村星空ツアー】前編
貸切バスを借りて長野にバス旅行!関東エリアからはちょっと距離があるので、日帰りよりも1泊2日でゆっくり楽しむのがおすすめです。
今回は、 「星が最も輝いて見える場所」第1位(平成18年)に認定された長野県阿智村 で 「天空の楽園 日本一の星空ナイトツアー」 を楽しんできた編集部I。
阿智村がある木曽路・伊那エリアと、駒ヶ根がある諏訪エリアを1泊2日で周遊するプランを自分なりに企画しました。長野の雄大な自然をじっくり楽しむ旅、以下がそのプランです。
東京出発==駒ヶ根高原・千畳敷カール==昼食==下山後、昼神温泉の宿へ移動・宿の送迎バスで阿智村ナイトツアーへ・宿泊
<2日目>
宿発==駒ヶ根高原・マルスウイスキー蒸留所見学==昼食==東京着終了
★費用概算:約37,865円/名
※京王高速バス「駒ヶ根千畳敷カールきっぷ」11,000円利用 (しらび平までの路線バス、千畳敷カールまでのロープウェイ代をセットにしたお得切符)
※1泊2日の宿泊費、阿智村ナイトツアー代、現地での電車、タクシー移動代、昼食代を含む
【同じ行程を貸切バスで出かけた場合の概算】
(1)貸切マイクロバス・20名乗車 約37,554円/名前後
(2)貸切中型バス・25名乗車 約36,944円/名前後
(3)貸切大型バス・40名乗車 約34,268円/名前後
※高速代、バス駐車場代、ロープウェイ往復代、ドライバーさんの1泊2食付き宿泊料金などの実費を含めて計算
▼貸切できる観光バスの種類一覧
貸切送迎バスの種類|大型バス|中型バス|小型バス|マイクロバス|サロンバス
それでは、各スポットの見どころや編集部が体験して感じたおすすめポイントなどを、順番にご紹介していきましょう!前編では1日目の様子、後編で2日目の様子をレポートします。
高山植物が咲き乱れる天上の絶景!駒ヶ根高原「千畳敷カール」
中央アルプスを代表する景勝地「千畳敷カール」。 約2万年前、氷河期の氷で削り取られたお椀型の地形が連なり、独特の景観を作り出しています。
“千畳敷”とは、このくぼ地(カール)の広さがたたみ1,000畳分ほどあるということで名付けられたそうです。 標高2,500mを超える高山帯の岩肌の真下に広がり、まさにここだけの絶景が楽しめます。
中央アルプスには他にも同じような「カール」がありますが、千畳敷カールが“特別”なのは高山植物の宝庫であること。天気の良い日は上の写真のような素晴らしい光景を見ることができます。
駒ケ根高原へは一般の車・観光バスは乗り入れ禁止
私たちは高速バスでいったので、中央自動車道・駒ヶ根ICで下車。「女体入口」というインパクト大のバス停から路線バスに乗り、菅の台バスセンターまで移動します。
さらに駒ケ岳ロープウェイの「しらび平駅」までロープウェイ・バスで移動します。
自然保護のため、一般車両や観光バスは乗り入れ禁止。バス旅行で訪れた場合、ドライバーさんと観光バスは「菅の台バスセンターの駐車場で待機」になります。
菅の台バスセンターからロープウェイのある「しらび平駅」までは、急カーブが続く細くてすれ違いも困難な山道。バス酔いしやすい人は、あらかじめ酔い止めを服用することをおすすめします。
私が訪れた時も、左右にぶんぶん揺られ、小学生のお子さんがバス酔いして辛そうでした。
菅の台バスセンターからの路線バス、ロープウェイ料金は団体(10%) 割引 が適用されます。15名以上から適用されるので、ちょっぴりお得。事前に申請が必要ですので詳しくは公式ホームページを確認しましょう。
駒ヶ岳ロープウェイで「しらび平駅」から「千畳敷駅」までアクセス
「しらび平駅」から 中央アルプス宝剣山(標高2,931m)直下にある 「千畳敷駅」までは7分30秒の旅。駒ケ岳ロープウェイは、高低差で日本最高(950.0m)、「千畳敷駅」も日本最高所にあるといわれています。
ロープウェイからの眺めも絶景!あっというまの空の旅です。「千畳敷駅」につくと、真夏だというのに気温19度とかなり涼しい。
日本一の高低差はなかなかの眺めです。山の天気は巡るましく変わり、雲がでてきました。雨もぱらついています。
残念な雨模様、それでも美しい千畳敷カール!
千畳敷カールを散策する人たちが、写真に小さく映っているのが見えるでしょうか?なかなかのスケール感です。
千畳敷カールから駒ケ岳、宝剣岳などへ登山やトレッキングを楽しむ人も大勢!一般の方は整備された遊歩道を歩いて、高山植物などを楽しむことができます。
千畳敷カール内の遊歩道は約40分ぐらいで周遊可能。帰りのロープウェイの時間を確認しておきましょう。
遊歩道が整備されているとはいえ、足元は不安定です。サンダルやヒールでうろうろしている人もいらっしゃいましたが、転倒してケガする可能性がありますのでスニーカーがおすすめです。
また、天候が悪化して気温が急激に下がることもあります。夏でも薄手の上着やウインドブレーカーを用意するのがおすすめですよ。
しらび平駅ではすずらんソフトが食べられます
信州駒ケ岳高原といえば「すずらんハウス」のソフトクリームを食べていかねばなりません。長野を代表する酪農地である上伊那は、高原の冷涼な気候を利用して、おいしい牛乳を作っています。
中でもすずらん牛乳を使ったソフトクリームは大人気!ミルキィで少しシャリシャリとしたシャーベット感があり、おいしかったです。
路線バスを待つ間にここで食べるのもいいですが、せっかく貸切バスで訪れたなら「すずらんハウス」にも立ち寄っていきましょう。駒ヶ根ICからバスで約5分程度です。工場見学や手作りハム、パンなどを購入できますよ。
旅館のある昼神温泉まで路線バス&電車で移動
菅の台バスセンターから駒ヶ根駅行きの路線バスにのります。そこからJRで飯田駅まで移動。路線バス&電車の本数が少ないので、あまりゆっくりできませんでした。
本日宿泊する昼神温泉「おとぎ亭光風」へは、飯田駅からの宿の無料送迎バスを利用しました。
昼神温泉は阿智村にあり、「日本一の星空ナイトツアー」が楽しめる「ヘブンスそのはら」に最も近い場所にあります。温泉郷からの星空ナイトツアーバスは春・夏・秋運行で、18時30分と20時30分の2便。料金は大人も子どもも1人1,000円です。
最近では早朝の雲海を見る「雲海Harborバス」が秋に、「星空ライナーWinterバス」が冬にも運行。阿智村の自然をたっぷり楽しめるためのコンテンツが充実してきました。
今回私たちが宿泊した「おとぎ亭光風」では、ヘブンスそのはらまでの無料送迎を行っていました。チケット付きの宿泊プランもあるので便利です。
宿ではその日の天候なども教えてくれ、寝転がって星空を眺めるための便利グッズも貸してくれましたよ!
夕食を食べたら宿のマイクロバスで出発!
「おとぎ亭」という名のとおり、目にもかわいらしいお料理をいただきました。
ひとつひとつの演出も凝っています。
ドライアイスの雲海の中から、色とりどりの 信州産のお野菜や食材を使ったお料理が出現。「雲海玉手箱」という宿の名物です。
夕方からずっと雨模様でしたが、夜になるとラッキーなことに晴れてきました。おいしい夕食をいただいた後、宿の送迎バスに乗り込み、出発です!
スターツアーの会場までもワクワクするような演出
冬はスキー場として運営されている 「富士見台高原ヘブンスそのはら」は 標高1,400m地点にあります。そこまでは、全長2,500m・高低差600m、所要時間約15分というロープウェイで上ります。
その間もゴンドラ内にある小さなモニターで映像や音楽を流し、気分を盛り上げてくれる粋な演出。山頂に到着した後は、徒歩でメイン会場となる広場へ移動します。
ステージの前で思い思いに寝転がるたくさんの人たち。そして20時になると場内の照明を一斉に消灯。オリジナルムービーの上映や星空ガイドによる解説などであっという間の30分間でした。
当日は残念なことに満月。写真のような天の川が見えるそうですが、月明かりが明るすぎてぼんやりとしか見えませんでした。天候もそうですが、月の満ち欠けも気にしていった方がよさそうですね。
また、地面に寝ころんでみるので、夜露で服が濡れないように防水性のあるシートがあるといいです。また肌寒いのでブランケットなども持参していきましょう。
さて、次回は2日目の旅の様子と、貸切バスでお出かけの際の注意ポイントやプランニングのコツなどについてご紹介します。こうご期待!
<Information>
■京王バス
高速バス問合せ先:03-5376-2222(9時~20時、年中無休)
■駒ヶ岳ロープウェイ
問合せ先:0265-83-3107
■すずらんハウス
問合せ先:0265-81-7288
■昼神温泉「おとぎ亭光風」
問合せ先:0265-43-3211
■天空の楽園日本一の星空ツアー
問合せ先:0265-48-8555
※料金やサービス等は2019年当時のものです。最新の情報は公式ホームページを参照してください。
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