関電トンネルトロリーバス

関電トンネルバス開通60周年記念「トロバースデーイベント」を8月1日(木)から開催

長野県大町市扇沢駅と黒部ダム駅間を走行していた関電トンネルトロリーバス。2018年に運行を終了し、解体が決まっていた“トロバス”ですが、大町市によるクラウドファンディングで取り戻したことをきっかけに、トロバスの誕生を祝う「トロバースデー」イベントがスタートしました。

2024年は初めて出発式を行った1964年(昭和39年)から60年目という節目の年。さらなるパワーアップした内容で開催が決定しました。

トロリーバスとは?クラウドファンディングで解体から奇跡の保存へ!

トロリーバスとは?

トロリーバスとは、ガソリンではなく電気を動力として走るもの。名前にバスと付けられていますが、鉄道の一種として区分されている乗り物です。

黒部ダムと大町市(扇沢駅)を結ぶ「関電トンネルトロリーバス(通称:トロバス)」は、1964年(昭和39年)から2018年(平成30年)まで走っていました。

「関電トンネルトロリーバス(通称:トロバス)」60年前出発式の様子
60年前出発式の様子(引用元:@Press)

黒部ダムは中部山岳国立公園内にあるため、扇沢駅から移動する上で環境に入りする必要があったため、電気エネルギーを集電し、モーターで走行するトロリーバスが採用された、というわけです(参照元:READYFO「解体を待つ奇跡の1台「トロバス」を保存して守りたい!」より)。

営業開始以来、54年間無事故で約6千百万人以上のお客様を運びました。運行後は解体業者への売却が決定。

何とか1台だけでも保存できないか、市では検討を重ねてきたといいます。しかし、費用や維持管理、設置場所等の課題がクリアできず、保存を断念。

もうこれまでと諦めていたところ、熱心なトロバスファンの方が解体業者に掛け合い、市での保存が難しければ鉄道博物館などで保存ができないかと交渉されていたそうです。

最後の1台として解体寸前となっていたトロバス。その後、クラウドファンディングで支援者を募り、大勢の方の賛同を得て無事保存することが叶ったそうですよ。

「トロバースデーイベント」の概要

関電トンネルトロバースデー イベント概要
(引用元:@Press)

関電トンネルトロリーバスは、1964年8月1日に運行を開始しました。このことを記念し、2024年8月1日(木)・2日(金)・3日(土)の3日間、長野県大町市を中心に各会場でさまざまな楽しいイベントを開催します。

8月1日(木)扇沢駅・トロバス記念館イベント

トロバス記念館イベント
(引用元:@Press)

■扇沢駅:バス開通60周年記念セレモニー
■扇沢総合案内センター:トロバス記念館イベント(10時~15時)
(1)オリジナルデザインステッカー配布(先着200名限定、10時からスタート)
(2)奇跡のトロバス他3台夢の競演
・トロリーバス(引退した奇跡のトロリーバス)
・バス開通60周年ラッピングバス(現在活躍中の関電トンネル電気バス)
・観光EVバス(国内初のEV観光バス)

バス開通60周年ラッピングバス

(3)トロバスクイズ(当日受付)
トロバスにまつわるクイズに答えて、景品をゲットしよう!全問正解者には景品をプレゼント
[対象:中学生以下 景品が無くなり次第終了]
(4)ワークショップ(当日受付)
空き箱を使ってバスをつくりましょう!
[対象:中学生以下 無くなり次第終了]
(5)夏休みのスペシャルな体験ツアー(9時~/13時~)ー要予約・有料ー

通常立ち入ることができない建設当時の素掘りのトンネル
(引用元:@Press)

関電トンネルで2018年まで活躍していたユニークな乗り物トロリーバスや、くろよん建設について学びながら、通常立ち入ることができない建設当時の素掘りのトンネルで、さく岩機体験などもできる特別なツアーです。
[応募受付期間:2024年6月14日(金) 正午12:00 ~ 2024年7月8日(月) 午前11:59まで]
詳細はこちら≫

8月1日(木)EVバスに乗って「トロバースデーに行こう!」

EVバスに乗って「トロバースデーに行こう!」
(引用元:@Press)

関電トンネルトロリーバスが8月1日に運行を開始してから60年という節目の年。関電トンネルバス開通60周年をお祝いする「トロバースデー」イベント会場まで、国内初のEVタイプの観光バスへ無料で乗車できます。 

【概要】
・乗車日:2024年8月1日(木)
・乗車区間: JR大糸線 信濃大町駅→立山黒部アルペンルート扇沢駅隣『トロバス記念館』
※往路のみ。
・受付時間:信濃大町駅 路線バス扇沢線乗り場 9時〜9時15分
・出発時間:9時20分
・乗車料金:無料
・定員:30名(応募多数の場合は抽選)
・応募期間 2024年6月20日(木)〜7月11日(木)
※当落は、応募期間終了後1週間以内にメールアドレスへ通知いたします。
申込先はこちら≫

■記念企画

(1)オリジナルデザイン旗付き黒部ダムカレーの販売

オリジナルデザイン旗付き黒部ダムカレーの販売
(引用元:@Press)

トロバースデーを記念して8月1日(木)に、扇沢レストハウス・黒部ダムレストハウスで500個限定で販売します。

(2)オリジナルデザインかけ紙信州サーモン若笹すし
バス60周年メインビジュアルのデザインバージョンを8月に扇沢駅売店・黒部ダム売店で記念発売(1,000個限定予定)

8月1日(木)特別復刻!展望台回遊ルートツアー(参加費無料、10時30分~/13時~)

特別復刻!展望台回遊ルートツアー
60年前カレ谷展望台ルート写真(引用元:@Press)

1964年(昭和39年)8月の営業開始から1968年(昭和43年)7月の展望台連絡トンネル開通までの4年間だけ使われていた、黒部ダム駅から黒部ダム展望台までを結ぶ屋外のルートを特別に1日だけ復刻します。

建設当時の姿を残した素掘りのトンネルにご案内し見学した後、現在は一般の方が立ち入ることの出来ない幻のルートを60年前の面影を辿りながら歩いて展望台へ向うツアーです。

[応募受付期間:2024年6月14日(金) 正午12:00 ~ 2024年7月8日(月) 午前11:59まで]

詳細はこちら≫

8月3日(土)大町やまびこまつり会場

(1)記念乗車引換券販売

記念乗車引換券販売
記念乗車引換券とクリアフォルダーイメージ(引用元:@Press)

大町市内で開催される『大町やまびこまつり』会場の関西電力ブースにて、60年前の切符を再現した記念乗車引換券(扇沢駅~黒部ダム駅片道)と、記念デザインのクリアホルダー各1枚のセットを特別価格にて販売します。
・記念乗車引換券+クリアホルダーのセット販売価格 税込1,000円
・クリアフォルダーデザイン(トロバス100型・200型・300型・電気バスの4種類のデザイン)
・販売時間などの詳細は後日、黒部ダムHPでご確認ください。

(2)大町やまびこまつり会場トロバス展示

「トロバースデーイベント」の概要
クラウドファンディングにより里帰りしたトロバス(引用元:@Press)

「大町やまびこまつり」に“奇跡のトロリーバス”がやってくる!

記念乗車引換券販売を行うブース付近に、扇沢『トロバス記念館』に展示の“奇跡のトロリーバス”が、やまびこまつり特設会場にて展示を行います。

(引用元:@Press

特徴のある6つの乗り物を乗り継ぎ移動「立山黒部アルペンルート」

黒部ダム
黒部ダム

「立山黒部アルペンルート」は、標高3,000mクラスの山々が連なる北アルプスを貫くように長野と富山を移動する、世界でも有数の山岳観光ルートです。長野県側の大町市「扇沢駅」と富山県側の「立山駅」の間を、6種類の乗り物を乗継ながら景勝地を楽しみつつ移動するのが魅力となっています。

扇沢駅から黒部ダムまでは関電トンネルを通って移動。黒部ダムは日本一の高さ・186mあるアーチ式ドーム越流型ダムです。

“くろよん”と呼ばれる黒部川第四発電所と人造湖である黒部湖からなり、貯水量は約2億トンにもおよびます。春は雪、夏は緑に囲まれた風景とともに楽しめるのがポイント。

4月~6月までは高さは20m、約500mに渡り雪の壁が連なる「雪の大谷」、6月~10月は黒部ダムの観光放水が行われますよ。

関電トンネル電気バスを団体(15名以上)で利用される場合は、事前に予約(0261-22-0804)をしておきましょう。詳しくはこちらを参照してください。

この記事を書いた人
ちくわ

旅行メディア編集長兼ライター、総合旅行業務取扱管理者、旅行会社勤務経験あり、目黒区ボランティアガイド見習い中。プライベートでも古代史オタクとして年に数回フィールドワークに出かける旅好き。時々バス愛がさく裂!?

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