古代史オタク旅行4日目・番外編「室生寺と熱田神宮」編

古代史オタク旅行4日目・番外編「室生寺と熱田神宮」編

大和路仏像巡りの日程がギリギリ、吉野の桜の見ごろと重なりそう。ということで有給をもう1日追加で申請し、4日目は東吉野にある「高見の郷」へ1,000本のしだれ桜を見に行く気満々。

しかし、今年は皆さんご存じの通り、春の訪れが早かった。しかも、週末の雨風で桜が全部散っちゃったということで、急遽行き先を変更する事態に。

アクセスが不便でなかなか行けない室生寺を訪ねました。室生寺からは奈良に戻らず、名古屋に向かうと帰京が楽だと関先生からのアドバイス。

ということで、室生寺(奈良)から熱田神宮(名古屋)というミラクルなプランとなりました。

大和リゾート株式会社企画・催行「関裕二先生と行く大和路仏像巡り編」

<1日目午前:奈良市内編>

近鉄奈良駅・行基像前出発==白毫寺==二月堂==昼食(春日野)==東大寺ミュージアム
奈良市内編はこちら≫

<1日目午後:西ノ京編>

近鉄奈良駅から西ノ京駅へ移動(午後のみ参加者と合流)==薬師寺==唐招提寺==近鉄奈良駅着終了
西の京編はこちら≫

<2日目:南山城(京都)バスツアー編>

近鉄奈良駅出発(貸切バスで移動)==浄瑠璃寺==笠置寺==昼食(松本亭)==山城国分寺・恭仁京跡==大御堂観音寺==近鉄奈良駅着終了
南山城(京都)バスツアー編はこちら≫

<3日目:法隆寺編>

JR法隆寺駅集合・出発==藤ノ木古墳==法隆寺==昼食(布穀薗)==法隆寺・夢殿・宝物殿など==中宮寺==法起寺==JR法隆寺駅着終了
法隆寺編はこちら≫

↓ここからは個人旅行

<4日目:室生寺からの熱田神宮編>

JR京終駅出発==龍穴神社==室生寺==昼食==名古屋・熱田神宮==新幹線で帰京・終了

まずは腹ごしらえ、「コメダ珈琲店 奈良中央店」でモーニング

コメダ珈琲店 奈良中央店のモーニング

以前は「町屋ゲストハウスならまち」のすぐ近くにある「鹿の舟 竈(かまど)」で朝食が食べられたのですが、コロナ禍でモーニング営業を終了。ランチだけになってしまいました。残念・・・。

ということでゲストハウスや駅とは離れてしまいますが「コメダ珈琲店 奈良中央店」へ行ってきました。モーニングはドリンクを注文するとパン&トッピングが付いてくるというサービス。

山型食パン(トースト)に手作りたまごペースト、バターをチョイス。プラスでミニサラダをセットにしました。さすが「コメダ珈琲店」、お得感満載のモーニングです。

Information

コメダ珈琲店 奈良中央店
営業時間:7時~0時
住所:奈良県奈良市西木辻町110-6
問合せ先:0742-20-5551

JR京終駅から桜井駅経由で、室生寺の玄関口「室生口大野駅」へ

JR京終駅
JR京終駅

朝食を終えてJR京終駅へ。室生寺は宇陀市にあり、奈良から少しアクセスが面倒な場所にあります。JR桜井線で「桜井駅」まで移動し、そこから近鉄大阪線に乗換えて「室生口大野駅」へ。

室生口大野駅
室生口大野駅

駅のコインロッカーに荷物を預け、奈良交通バスで「室生寺」まで移動(約14分)。せっかくなので終点の「室生龍穴神社(終点)」まで行き、そちらを参拝してから徒歩で室生寺まで行くことにしました。

室生寺行きの路線バス
室生寺行きの路線バス

バスは1時間に1本です。それを逃してしまうと何もない駅で時間をつぶすことになるので要注意。人数がまとまれば貸切バスで訪れるのが断然便利です。

誰もいない室生龍穴(りゅうけつ)神社はちと怖い・・・

人っ子一人いない室生龍穴神社
室生龍穴神社

水の神をまつる「室生龍穴神社」につきました。朝一の便だったので降りたのは私とあともう1名だけ・・・。誰もいない境内は杉の巨木が立ち並び、なんとも神秘的です。

創建時期は不明で室生寺よりも古くからあったとのこと。ここからさらに山中に分け入ると渓流近くに龍神が住むと伝わる穴「吉祥龍穴」があり、奥宮になるそうです。

吉祥龍穴が奥宮

1人で山登りは怖すぎるので今回は断念。ここから室生寺まで歩いて向かいました。

Information

室生龍穴神社
住所:奈良県宇陀市室生1297
電話:0745-93-2177

写真家・土門拳さんが魅せられた「女人高野 室生寺」へ

女人高野 室生寺
室生寺

室生寺は奈良県北東部に位置し、深い山々に抱かれ、古くから水神(龍神)信仰がある場所にたたずむ山寺です。真言宗の霊地・高野山を始め多くの寺院では女人禁制でしたが、女性の参詣者を受け入れてきたことから「女人高野」と呼ばれるようになったそうです。

シャクナゲの花が美しい境内

訪れた時はちょうどシャクナゲが咲き始めた時期で、境内はなんとも華やかな雰囲気。春の青もみじ、秋の紅葉、冬の雪景色など、四季折々の美しさでも人気があります。

天武天皇の勅願により、修験道の祖である役行者・小角(おづぬ)がこの地に初めてお寺を建立。その後、山部親王(のちの桓武天皇)の病気平癒を願い、興福寺の僧・賢璟(けんけい)が勅命を受け、弟子である修圓(しゅうえん)が堂塔伽藍を建立しました。

その後、空海の弟子である真泰とともに灌頂堂や御影堂等が整えられ、現在の寺観となったようです。一時は荒廃してしまいますが、五代将軍綱吉公の母である桂昌院の力添えにより、巨額の寄進を集めて再興し、今に至ります。

釈迦如来立像を安置する「金堂」

室生寺の金堂
金堂

室生寺の「金堂」は平安時代前期に建てられたもので国宝。懸け造りの高床正面一間通りの礼堂(らいどう)は江戸時代に付け加えられたものだそうで、これが無い時代は堂内の仏像の姿が外からも拝めたそうです。

こちらに安置されているのは中尊 釈迦如来立像(国宝)。平安前期に榧(かや)の一木像で、本来は薬師如来として造像されたものだそうです。

この他、薬師如来立像(重文)・文殊菩薩立像(重文)・十二神将立像(六駆で残り六駆は寶物殿)が安置されていました。

弥勒菩薩を安置する「弥勒堂」

室生寺・弥勒堂
弥勒堂

金堂に向かって左手にある「弥勒堂」。修圓が興福寺に創設した伝法院を室生寺に移設したと伝わります。

内部にある四本柱の中に須弥壇があり、厨子の中に弥勒菩薩像を安置。榧の一木造りで、両手・天衣・瓔珞なども含めすべて一材から刻まれています(奈良時代末期作・重文)。

如意輪観音菩薩を安置する「本堂(灌頂堂)」

室生寺・本堂
本堂

金堂からさらに石段を上った先にある「本堂」。真言密教の最も大切な法義である「灌頂(かんじょう)」を修めるための場所で、寺院の中心にあることから“灌頂堂”と呼ばれています。

「灌頂」とは、菩薩が仏になるとき、その頭頂に水をそそぎ、仏の位に達したことを証明することをいうそうです。

こちらに安置されているのは如意輪観音菩薩。平安中期の作で榧木一本造りです。観心寺・神咒寺(かんのうじ)の如意輪観音とともに日本三如意輪の一つとなっています。

室生寺創建時から建つ「五重塔」

室生寺・五重塔
五重塔

屋外に立つ国宝の五重塔としては日本で最小(高さ16m)。室生寺最古の建造物(天平~平安初期頃)でしたが、1998年の台風7号により倒壊した巨木が屋根に当たり、大きく損傷してしまうことになりました。

現在は再建されている五重塔

現在は無事修復を終え、往年の美しさを取り戻しています。

さらに険しい石段を登り「奥之院」へ

奥之院へ向かう険しい石段

五重塔を過ぎてさらに進むと「奥之院」へ向かう石段が見えてきます。頂上が見えない・・・(370段ぐらいあるそうです)。

木肌を覆う苔

水が豊かな場所らしく、木肌をたくさんの苔が覆っていてきれい。死にそうになりながら登っていると、降りてくる方から激励されます。

奥之院に到着
奥之院に到着

奥之院の弘法大師空海像を祀る「御影堂(みえどう、大師堂)」は鎌倉時代の作。こちらの「御影堂」は高野山御影堂の形式を伝える唯一の建物だそうで、板葺き二段屋根の宝形造り、屋根の頂に露盤宝珠があります。

各地にある大師堂の中でも最古のお堂の一つだそうです。

最後は「寶物殿」へ、「十一面観音菩薩立像」と「十二神将立像」の残り6躯はこちらで拝観できます

室生寺・寶物殿へ
写真向かって左手が寶物殿入口

室生寺ラストは「寶物殿」へ。こちらには国宝である十一面観音菩薩立像、釈迦如来坐像の他、地蔵菩薩立像(重文)、十二神将立像(残り6躯、重文)が安置されています。

十一面観音菩薩立像は写真家・土門拳さんが「この像くらい利口で頭のいい顔をした、天下一の美男の仏像はなかった」と絶賛。戦前から1977年(昭和52年)まで室生寺に通い詰めるきっかけとなった仏像です。

2022年の夏に山形バスツアーに参加した際、酒田市にある「土門拳記念館」を訪れ、そこでも室生寺の仏像の写真をたくさん拝見しました。

今回その実物に拝観できて感動もひとしおです。奈良旅行から帰京し、「東京都写真美術館」で開催された「土門拳の古寺巡礼」展にも足を運びさらに復習。肉眼でみた仏像とはまた違った魅力あふれる写真に感動です。

土門拳の古寺巡礼
東京都写真美術館で開催された「土門拳の古寺巡礼」より

土門拳さんの室生寺への情熱が感じる一冊「土門拳の室生寺」もぜひ!

Information

室生寺
拝観時間:8時30分~17時
※寶物殿は9時~16時30分(15時まで受付)
入山料:大人600円、子ども400円
住所:奈良県宇陀市室生78
問合せ先:0745-93-2003

バスの時間に追われつつ、ランチは「橋本屋」へ。土門拳さんゆかりの宿です

室生寺にある旅館「橋本屋」
旅館「橋本屋」

室生寺へは室生川にかかる赤い太鼓橋を渡っていきます。この太鼓橋のたもとにあるのが老舗旅館「橋本屋」です。

橋本屋でランチをいただきます

創業は1871年(明治4年)で、これまでに作家の瀬戸内寂聴さんや井上靖さん、五木寛之さんなどの著名人が利用された他、土門拳さんが常宿としてきました。

橋本屋のランチメニュー

お昼ごはんはここで山菜料理がいただけるので立ち寄ることに。しかし、バスの時間とにらめっことなり、ゆったりできなかったのが残念です。

こんな時は貸切バスが便利ですよね・・・。

橋本屋の山菜料定食「あじさい」
橋本屋の山菜定食「あじさい」

いただいたのは山菜定食「あじさい」です。煮合わせ、山芋すりおろし、白和え、茄子田楽など心づくしのお料理はとてもおいしく、良い思い出になりました。

ランチビールもつけちゃいました

実は今回の奈良旅行、全国旅行支援「いまなら。」がスタートしたばかり。宿泊した「町屋ゲストハウスならまち」のオーナーさんが、適用されるよう手続きしてくださいました。

宿代が20%割引になった上、奈良県内で利用できる地域クーポンも5,000円分いただきました。「橋本屋」でも利用できたのでとてもありがたかったです。

バス停まで走り、室生口大野駅から名古屋へ向かいます

室生口大野駅までバスで

室生寺から室生口大野駅までは路線バスで。近鉄大阪急行で名張経由で名古屋まで移動。このルートだと新横浜まで3時間44分ぐらい(13,730円)です。

室生口大野駅から名張経由で名古屋へ

室生口大野駅から奈良に戻ると新横浜まで4時間30分ぐらい(14,810円)なので、時間とお金の節約になりました!

名古屋でちょこっと寄り道「熱田神宮」へ、日本武尊にご挨拶

熱田神宮
熱田神宮

熱田神宮は名古屋駅から名鉄特急・神宮駅まで移動し、歩いて約3分のところにあります。ご祭神は“熱田大神(あつたのおおかみ)”で、三種神器である“草薙剣(くさなぎのつるぎ)”を御霊代(みたましろ)とする天照大神のこと。

相殿神は素戔嗚尊、日本武尊、宮簀媛命(みやすひめのみこと、日本武尊の妻)、建稲種命(たけいなだねのみこと、尾張国造の1人)です。

実は7月に「ヤマトタケルツアー」を企画。歴史作家・関裕二先生同行の関東支部ファンクラブの面々と貸切バスを借りて出かける予定となっていました。

このため、旅の安全とご加護を日本武尊に御祈願する目的で立ち寄ったというわけです。

熱田神宮・神楽殿
熱田神宮・神楽殿

熱田神宮の境内はとても広く(約6万坪、飛地境内地をあわせると約9万坪!)、1900年以上続く古社。創建は113年(景行天皇43年)の頃といわれています。

草薙剣は素戔嗚尊が退治した八岐大蛇の尾から出てきた太刀で、正式には“天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)”といいます。日本武尊が景行天皇から東征を命ぜられた際、伊勢の斎宮(天照大神を祀る巫女)であった叔母の倭媛(やまとひめ)から授けられたもの。

駿河の地で野火をかけられ焼き殺されそうになった日本武尊がその剣で草を薙ぎ、剣と一緒に授けられた火打ち石で迎え火を起こし、難を逃れたことから“草薙剣”と呼ばれるようになったそうです。

熱田神宮・ご本殿
熱田神宮・ご本殿

本宮社殿の構造は、尾張造という特殊な様式でしたが、1893年(明治26年)に現在のような神明造に改められたそうです。その後、1935年(昭和10年)と1955年(昭和30年)に造営が行われ、2009年(平成21年)には創祀1900年を記念した造営が行われました。

尾張造とは本殿(最背面)・祭文殿(中)・拝殿(前面)を回廊で繋いだ左右対称の建築様式で、現存しているのは一宮市の真清田神社、津島市の津島神社、稲沢市の尾張大国霊神社などです。

神明造は奥行きよりも幅が広く、掘立柱・切妻造・平入で茅葺・鰹木・破風板・千木を置き、檜の素木造が特徴。伊勢神宮は「唯一神明造」と呼ばれ、「神明造」の元祖とされています。

弘法大師(空海)お手植えの「大楠」で白蛇を見ると金運アップ!?

熱田神宮の「大楠」

熱田神宮の境内にはクス・ケヤキ・カシ・シイ・ムク・イチョウ・クロガネモチ等が森をつくり、都心とは思えないほど清らかな気に満ちています。中でもクスの巨木が多く、樹齢1,000年前後と推定されるものが数本あります。

上写真は弘法大師お手植と伝わる「大楠」。ここに神の化身といわれる白蛇が住み着いており、その姿を見ることができると金運や開運アップにつながるとの言い伝えが。残念ながらその姿を拝むことはできませんでした。

熱田神宮に残る織田信長が奉納した「信長塀(築地塀)」

信長塀(築地塀)
信長塀(築地塀)

そして熱田神宮に残る「信長塀(築地塀)」。信長が桶狭間の戦いの際、熱田神宮で戦勝祈願をしています。

その甲斐あって見事勝利を収めたということで、お礼として奉納したものだそうです。この信長塀は、築地塀をさらに強化し、要塞の壁としての機能性もあるものだそうです。

熱田神宮には刀などのお宝がいっぱい!

熱田神宮・宝物殿

熱田神宮にはなんと6,000点もの貴重な宝物を所蔵しており、そのうち古神宝・刀剣・和鏡・舞楽面・古文書・什器など170余点が国及び愛知県の指定文化財に登録されています。

せっかくなので立ち寄ってきました。また「草薙館」では刀剣にまつわる海外や史料、実物の日本刀、玉鋼なども展示。刀剣体験コーナーでは脇指や刀、大太刀の複製品を持つことができます。

大太刀を実際に持てる「草薙館」
大太刀を実際に持っことができる「草薙館」

実際に大太刀を持ってみましたが、重すぎて持ち上がりませんでした・・・。

どこもかしこも刀剣だらけなので、刀好きの方にはたまらない展示となっています。

駆け足で参拝してしまったため、熱田神宮の荒魂をお祀りする「一之御前神社」を参拝するのを忘れてしまいました・・・。以前は立ち寄り禁止でしたが2012年から解放されているそうです。

また、お昼を奈良でいただいてきたので、ひつまぶしも食べられていません。また名古屋に来てリベンジせねばと心に誓いつつ、新幹線で帰京しました。

Information

熱田神宮
住所:愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1-1
電話:052-671-4151

熱田神宮宝物館・文化殿
拝観時間:9時~16時30分(最終入館16時まで)、最終水曜日と翌日、年末年始
拝観料:一般500円、小中学生200円
※20名以上で団体割引あり

草薙館
拝観時間:9時~16時30分(最終入館16時まで)、最終水曜日と翌日、年末年始
拝観料:一般500円、小中学生200円
※20名以上で団体割引あり
※お得な宝物館共通券あり

せっかくなので、今回3泊した「町屋ゲストハウスならまち」をご紹介!

町屋ゲストハウスならまち
町屋ゲストハウスならまち

大和路仏像巡りツアー、交通手段や宿泊は各自でということでしたので、以前おじゃましたことのある「町屋ゲストハウスならまち」さんを予約しました!オーナーの安西さんのお人柄に惹かれて再訪です。

「町屋ゲストハウスならまち」はJR奈良駅から一駅の「京終(きょうばて)」駅から徒歩5分のところにあります。奈良駅から歩いても約20分、近鉄奈良駅からなら約15分です。

実はこのJR線、曲者であまり本数がありません。なので奈良駅から市内循環バス1番(内回り)に乗車し、「北京終町」バス停で来るのがおすすめ。

かなり遅くまで本数が多いので便利ですよ!(というのを知ったのは2日目、1日目は大きな荷物を背負って奈良駅からえっちら歩きました・・・)

町屋の面影を残す「ならまち」まで歩いてすぐ。元興寺にも近いので意外に便利でなロケーションす。

2階の客室
2階に客室が3部屋あります

建物は代々書道家が住んでいたという築100年の町屋を改築。客室は2階で10畳和室・8畳和室・7.5畳の和室3部屋と1階に多目的和室「なら座(以前は客室として使っていた)」があります。

町屋ゲストハウスならまちの雑談室

この他、ドミトリーがありましたが、コロナ以降は布団部屋として使っているそうです。シャワールーム・洗面台・トイレが2ヶ所あり、ロビーには冷蔵庫や電子レンジ、オープンントースターも。

実はこちらのゲストハウスから歩いてすぐのところに3ヶ所、銭湯があります。これも気に入っているポイント!今回は3泊なので日替わりで銭湯巡りも楽しみました。

Information

町屋ゲストハウスならまち
住所:奈良市北京終町30
問合せ:0742-87-0522

京終(きょうばて)でレトロ~モダンな銭湯巡り

京終にある3つの銭湯をご紹介します。奈良の入浴料は大人440円(都内は500円)と比較的リーズナブル。3軒で定休日が異なるので、うっかり定休日の日に訪れても他2軒は営業中という気配りが嬉しいですね。

1964年(昭和39年)創業の昔ながらのレトロな銭湯「花園新温泉」

レトロな雰囲気たっぷりの花園新温泉
花園新温泉

「花園新温泉」はゲストハウスから徒歩約3分のところにある銭湯。昔ながらの番台があって、男女の脱衣所にわかれているというスタイルです。

古めかしいマッサージチェアやお釜を被るタイプのドライヤー、和式で用を足した後に紐を引っ張って水を流すスタイルのトイレ(水のタンクが上にある)など、昔懐かしい銭湯の雰囲気がたまりません。

Information

花園新温泉
営業時間:13時~23時30分、火曜休み
住所:奈良県奈良市花園町13
問合せ:0742-24-0319

奈良県初の高濃度炭酸風呂「朝日温泉」

「朝日温泉」はとてもモダンなビルの中にあり、きれいで新しく、広々としたロビー、脱衣場のある銭湯です(写真を撮るのを忘れました・・・)。こちらは超音波風呂や奈良県初の高濃度炭酸風呂があり、温熱効果や美肌効果が期待できます。

炭酸ミストサウナや水風呂もあるので、サウナ好きには魅力的な銭湯。ゲストハウスから徒歩約4分のところにあります。

Information

朝日温泉
営業時間:14時~24時、水曜休み
住所:奈良県奈良市京終地方東側町20
問合せ:0742-22-0532

人工温泉と高純度軟水が自慢の「ほてい湯」

銭湯・ほてい湯
ほてい湯

「ほてい湯」は雰囲気のある銭湯で、厚生労働省から認可を受けた温泉原液「下呂の湯」を使用した人工温泉があります。また、ミネラル分を取り除いた高純度軟水を使用しているので、シャンプーなどの泡立ちがよく、肌のツッパリ感や髪のパサつき感を抑えているところも特徴。

サウナもありました。ゲストハウスから徒歩約4分のところです。

Information

ほてい湯
営業時間:15時~24時、金曜休み
住所:奈良県奈良市肘塚町7番地
問合せ:0742-22-0532

いかがでしたでしょうか。毎度毎度、新しい発見のある古代史オタクツアー。

興味のある方もない方も、奈良の新しい魅力に気づいていただければ幸いです。来年は中将姫とかぐや姫ゆかりを訪ねて・・・の旅になるとか、ならないとか。

そして吉野の桜をどうしても見たい・・・。来年こそは必ずと心に誓います。

個人旅行をするといつも思うのは、人数集めて貸切バスで周りたいということ。電車やバスの乗継に追われ、ランチを30分で食べなくてもよい(!?)し、電車の乗換えで慌ててホームの鉄柱に頭をぶつけなくてもよいからです(名張の駅で思いっきり衝突しました・・・)。

皆さんも良い旅を、ぜひ貸切バスで。

▼編集部Iの古代史オタク旅シリーズ
1.2017年奈良旅行
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5.2024年なら旅行
古代史オタクが行く奈良2泊3日の旅~春はあけぼの・長谷寺編~
古代史オタクが行く奈良2泊3日の旅~中将姫はいずこに?二上山遠足・當麻寺練り供養編~
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この記事を書いた人
ちくわ

旅行メディア編集長兼ライター、総合旅行業務取扱管理者、旅行会社勤務経験あり、目黒区ボランティアガイド見習い中。プライベートでも古代史オタクとして年に数回フィールドワークに出かける旅好き。時々バス愛がさく裂!?

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