安全な運行には情報共有がカギ!セーフティバス三ッ星取得の「花園観光バス」
どのバス会社でも同じだと思いますが「安全な運行にはスタッフ同士の密なコミュニケーションが重要」と田尻さん。
運転していて気になったところ、ひやりとした場面など、どんな些細なことでもミーティングで報告し合い、情報交換をすることを心がけているそうです。
ひやりとした場面などは、本人はもちろん、運転手全員が気持ちを引き締めて安全な運行に役立てているといいます。バスの運転技術はもちろんですが、車両の点検や整備など、気付いたらすぐその場で対応することを徹底しています。
小型バスで貫通トランクがあるのは三菱ふそうバスだけということもあり、使用していたところ、十数年前に起こしたメーカートラブルで大変な時期があったそう。
そんな時でも、きちんとバス整備し、安全な運行が行えるように徹底することで、お客様からの信頼を勝ち取ってきました。
AED講習会を行ったり、事故のニュースを職場で掲示するなど、当たり前のことですが、ひとつひとつおろそかにせず、積み重ねていくことを心がけていきたいそうです。
以下、花園観光バスの安全への取り組みをご紹介します。
花園観光バス「安全に関する基本方針」
- 安全確保の最優先がバス事業者の使命であることを深く認識し、社長及び役員・職員一同が安全確保に最善の努力を尽くす。
- 輸送の安全に関する法令及び関連する規程を遵守し、厳正かつ忠実に職務を遂行する。
- 安全管理体制を適切に維持するために不断の確認を励行する。
- 輸送の安全に関する情報については、積極的に公表する
花園観光バス「輸送の安全に関する2019年の目標」
- 人身事故 今年度0件(前年度0件)
- 車内人身事故 今年度0件(前年度0件)
- 物損事故(有責) 今年度0件(前年度0件)
- 健康起因事故 今年度0件(前年度0件)
花園観光バス「輸送の安全に関する日常の取り組み」
(1)緊急時対応訓練
●自社訓練
・各バスの非常扉(中・大型ババス)の動作確認と避難誘導訓練
・発煙筒の使い方、消火器を使用しての消火訓練
●他社様合同訓練
・発煙筒の使用方法
・消火器取り扱い訓練
・観光バスを使用した救命救助訓練
・非常口の開放方法
・運行中の運転士、意識希薄等緊急時サイドブレーキ使用訓練
(2)ブレーキ操作を含む雪道走行訓練
特殊な条件下の訓練として雪道走行を実体験する訓練を行いました。特に雪道でのブレーキ制動距離を実際に体験し、緊急時の対応に備えました。
・チェーン装着訓練
・雪上でのブレーキ操作訓練
・雪道、道路、凍結等 悪路での雪道走行訓練
(3)救命講習
大切なお客様の命を守るため、救命講習を受講し、万が一にも慌てずに対処できるよう、知識と技術を学びました。
・心肺蘇生法
・AEDの使用方法
・異物除去法
(4)事故防止への取り組み
各営業所にアルコール検知器を設置。ドライバーは運行管理と対面による検査を実施し、検査結果を確認・記録しています。
また、宿泊地では携帯型アルコール検知器を使用し、リアルタイムで検査結果を確認・記録しています。
定期的に健康診断とSAS(無呼吸症候群)の検査、2018年度より脳ドック検査を行っており、診断結果をもとに適切な指導を行っています。
2017年度には、全車両にドライブレコーダー・デジタルタコグラフを装備完了済。
※花園観光バスでは2015年9月に、貸切バス事業者安全性評価制度において一ツ星(セーフティバスマーク)を取得。その後、2回目の更新では二ッ星、3回目の更新である2019年に最高位である三ツ星へとランクアップしました!
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