日帰りバス旅行で「メッツァの夏至祭2024」はいかが?ザリガニを使ったグルメやかがり火も
一度は行ってみたい北欧。でもなかなか行く機会ってないんですよね。
ということで、ちょっと北欧気分を味わいに「メッツァビレッジ」を訪れてみました。北欧ではクリスマスと同じかそれ以上に大切な行事として「夏至祭」があります。
2019年に封切られた映画「ミッドサマー」を見た、という人はちょっと怖い!?イメージ?
果たして本場の夏至祭とはどんなものなのか体験してきました!
北欧で行われている夏至祭とはどんなもの?
「夏至祭」とはどんなイベントなのでしょうか。一年で最も昼の時間が長くなる夏至は、とりわけ夏が短い北欧にとって大事な行事の1つです。
スウェーデンではキリスト教伝来以前から夏至を祝っており、家族や友人と食事や音楽、ダンスなどで真夜中まで盛り上がります。フィンランドでも同様で、田舎のサマーコテージなどでのんびり過ごし、サウナに入り、かがり火を炊いて白夜を楽しみます。
アイスランドやデンマーク、ノルウェーなど北欧の国々にとって、夏至祭はクリスマス以上に楽しみなイベントの1つとなっています。
「メッツァの夏至祭2024」では、本場さながらの「夏至祭」を楽しめるイベントが目白押し!
飯能駅から路線バスでメッツァビレッジまでやってきました。
バス停からメッツァビレッジまでを結ぶエントランスには、北欧8か国(スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、デンマーク、アイスランド、ラトビア、エストニア、リトアニア)の国旗をモチーフにした花冠が飾られています。
新緑が美しく、豊かな森が広がっており、日本じゃないみたい。こちらの花冠ロードはイベント期間中、ずっと楽しむことができるそうですよ。
森を抜けるといよいよメッツァビレッジに到着。訪れたのはイベント初日の5月25日(土)でしたので、マーケットホール前の広場では「フラワーマーケット」と「花冠ワークショップ」を開催していました。
「夏至祭」につきものの「メイポール」
マーケットホール前の広場に設置されているメイポール。夏至祭には欠かせないもので、白樺の葉や花などで飾り付けたもので、その周りで歌ったり踊ったりするのが伝統的な光景です。
「メッツァビレッジの夏至祭2024」では、スウェーデンとフィンランドの中間にあるオーランド島のスタイルを採用。十字架状になった柱に花輪やカラフルな装飾を施しています。
「夏至祭」を盛り上げるのは音楽やダンス
夏至祭の時は、メイポールの周りを輪になって踊るというのが定番。その土地ごとの民族衣装に身を包み、髪飾りや花冠をつけた人々が歌い、踊ります。
5月25日(土)は「Usva」によるフィンランドダンスが披露されました。フィンランドのフォークダンスでは、“レッツキス、ほほ寄せて♪”でおなじみの「ジェンカ(レットキス)」がありますね。
Usva代表の梶原サッラさんはフィンランドTurku(トゥルク)出身。フィンランドフォークダンス講師として活動されています。
梶原サッラさんが身に着けている衣裳には、ボタンが一切使われていないとか。Turkuではボタンを使った衣裳を着ると結婚できないという言い伝えがあるそうで、衣裳にもいろいろな意味があることを教えていただきました。
Usvaによるフィンランドダンスは6月23日(日)も行われ、また、6月9日(日)・22日(土)はMusikanterna(ミューシカンテルナ)による、スウェーデンのフォークダンスと、スウェーデンの伝統楽器Nyckelharpa(ニッケルハルパ)の演奏が行われます。
「夏至祭」で食べられるのは“新じゃが”と“ザリガニ!?”
スウェーデンの夏至祭では「酢漬けのニシン」「新じゃが」「いちご」が欠かせないといいます。ゆでたじゃがいもはサワークリームを付けたり、ニシンの酢漬けと一緒に食べたり・・・。
ビールやスナップスと呼ばれるアルコール度数高めの蒸留酒を酌み交わしながら食事を楽しむそうです。
そして夏至祭といえばスウェーデン名物のザリガニ料理!?会場ではタレントのLiLiCoさんがプロデュースした「スウェーデン式ザリガニパーティ」が開催されていました。
取材した日はLiLiCoさんと共に夏至祭を祝う特別回となっており、スウェーデン式ザリガニパーティについてご紹介してくれました。
パーティでは「ヘランゴー」という乾杯ソングが良く歌われるそうで、実際に歌いながら乾杯のタイミングを練習します。パーティで提供されたのは、LiLiCoさんイチオシの蒸留酒「REISHI GIN(霊芝ジン)」です。
ジンは大麦、じゃがいも、ライ麦などを原料に、ジュニパーベリーを主に使ってボタニカルで香り付けした蒸留酒。「REISHI GIN」はキーボタニカルに“幻のきのこ”と呼ばれる国産の霊芝(漢方として珍重されている)をキーにして作られています。
ボトルはリユースのものを活用するなど、地球と人に優しいウェルネススピリッツ。霊芝特有の苦味とコク、そして山椒のスパイシーな味わいが、和洋中華とさまざまなお料理を引き立たせてくれます。
「スウェーデン式ザリガニパーティー」は前菜からデザートまで飲み放題付きのコースメニューとなっており、事前予約制。残席僅かとなっていました。申し込めなかった、という方はぜひ来年!
悪魔祓いのおまじない!?夏至祭の「かがり火」
北欧の夏至祭ではかがり火(コッコ)を絶やさないようにするという風習があります。悪霊を追い払い、豊作を願うシンボルであるかがり火。
「メッツァビレッジの夏至祭」では、地元・飯能市の材である「西川材」の間伐材を使用したかがり火イベントを期間中の土曜日に開催します。その点灯式では毎回異なるゲストが登場し、楽しませてくれますよ。
デンマークの国民的キャラクター「ラスムス クルンプ」が夏至祭を盛り上げる
「ラスムス クルンプ」とはパンケーキが大好きなクマの男の子。1951年、デンマークのハンセン夫妻が生み出した大人気キャラクターです。
デンマークでは知らない人はほぼいないといわれるラスムス クルンプ。6月1日(土)・2日(日)にグッズ販売やキッズコーナーなどを開催し、6月8日(土)はかがり火店頭セレモニーゲストとしても登場します。
この他イベント期間中は、宮沢湖前にはノルウェー大使館プロデュースによるフォトスポットが登場。「スターバックスコーヒー 飯能メッツァビレッジ店」お隣、「Craft bibliotek(クラフト ビブリオテック)」内で北欧8か国についての本を集めた「ミッドサマーライブラリー」も開催されていますよ。
「メッツァの夏至祭2024」の取材ついでにイベントを満喫!?
一通り取材も終えたので、ここからは「メッツァビレッジの夏至祭」を満喫させていただきます!
メディア向けにザリガニボールとREISHI GINの試食が可能ということでしたのでマーケットホール1階にある「TOROLI」へ向かいます。
ノルディックスクエアにサウナならぬ「茶ウナ」出現!?
フィンランドの夏至祭といえば欠かせないのがサウナ。「メッツァビレッジの夏至祭」ではサウナならぬ、「茶ウナ」が出没していました。
日本茶室のエッセンス×フィンランドの自然信仰の精神性を受け継いだ文化融合サウナなのだそうで、お茶室のように小さな入口からいざるように入ります。
「茶ウナ」の中はこんな感じ。ちゃんとロウリュも楽しめるようになっています。
「ぜひ、体験を」とおススメいただいたのですが、カンカン照りですでに汗だく。入ったら恐らく倒れる・・・。ということで見学だけさせていただきました。
「茶ウナ」は6月22日(土)にもミッドサマーサウナを開催するそうです。
マーケットホール1階にはお土産店や飲食店がずら~り
マーケットホール1階に到着しました。ここは北欧雑貨やムーミングッズ、地元・埼玉のお土産、飲食店などが入っている施設。試食用の「ザリガニボール」を「TOROLI」で受け取りました。
ミートボールの上にちょこんと乗っかっているのは茹でたザリガニ。ミートボールにもこのザリガニが練り込まれており、まさにザリガニを味わえる一品となっています。
日本ではあまりなじみのない食材ですが、スウェーデンやフィンランドなどでは良く食べられています。国内では北海道阿寒湖の「ウチダザリガニ」が有名なんだそうです。
海老よりもさっぱりとした味わいで、泥臭さもありませんでした。
試食させていただいたザリガニボール以外にも土日のみ発売されるザリガニブーケ(7匹入り)や、クレイフィッシュ(ザリガニ)ロールもあります。味的にはロブスターに近い印象。
ぜひこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
なにぶん、暑い日でしたのでビールもいただいちゃいます。
「CARVAAN BREWERY」のクラフトビール「アンデスカカオ・スタウト」です。カカオニブを使って豊潤なスタウト(黒ビール)に仕上げています。
地元飯能市にあるブルワリーで、飯能産のホップを使用しているそうです。
もう1本は所沢の地ビールで「野老ゴールデン」を購入。所沢産大麦を使用し、フランス産ホップを使った心地よい苦味と爽やかな後味のビールでした。
うーんこれは美味しい。飲みやすさもありつつも、とても印象に残るビールでした。
お腹が空いたので「農家が作る tomateria GOTO」へ
ちょっと遅くなりましたがお昼ご飯を食べにマーケット棟お隣にあるレストラン棟へ。ここには「農家が作る tomateria GOTO」「ROBERT’S COFFEE」「ハンバーグの時間」「LAGOM(ラーゴム)」が入っています。
「LAGOM」は埼玉県産を中心としたたくさんのお野菜が楽しめるビュッフェスタイルのレストランで、団体での利用が可能。宮沢湖が一望できる2階にあります。
今回は「メッツァビレッジ」に出店するため、丸ごとトマトを中心にしたメニューを開発したという「農家が作る tomateria GOTO」におじゃましてみました!
私は「ナポリタン」、同行者は「ボロネーゼ」を注文。
パスタの上にはトマトの中にたっぷりとチーズを入れてグリルしたものを贅沢にトッピング。契約農家の栽培したトマト、ということもあり、味わいが濃厚でした。
もう、仕事する気ないですねw
どこをどう切り取っても日本じゃないみたいに素敵な風景が広がるメッツァビレッジ。もちろん、イベント期間以外でも、大人から子どもまで存分に楽しめます。
日帰りのバス旅行を企画するなら、ぜひ訪れて欲しいスポットです。また、メッツァビレッジ内に併設されている「ムーミンバレーパーク」でも、7月7日(日)まで「ムーミン谷とアンブレラ」を開催中です。
お子さま連れなら、こちらのパークもぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。
■取材協力
株式会社メッツァ
Information
メッツァビレッジ
営業時間:平日10時〜18時、土日祝10時~19時
※「メッツァの夏至祭2024」は2024年5月25日(土)~6月23日(日)で開催中
住所:埼玉県飯能市宮沢327-6 メッツァ
※団体でバス駐車場を利用したい場合は事前予約が必要
バス会社の比較がポイント!