古代史オタク2泊3日旅行、今度は島根だっ!「出雲大社・素鷲社(そがのやしろ)・日御碕神社」編
こんにちは、編集部Iです。
これまで古代史オタク旅を楽しみ、勝手に記事にしてきましたが、今回はなんと出雲に行くことになりました。
仕事で忙しいオットはこっそり置き去り。2022年10月14日(金)~16日(日)の日程で実施された大和リゾート株式会社企画・催行の「歴史作家・関裕二先生と巡る 神の國・出雲」に参加してきました。
今回の旅のテーマは「素戔嗚尊(スサノオノミコト)」。“国譲り”や“八岐大蛇”など神話の世界に閉じ込められてしまった出雲には、いまだに解明しきれない数多くの謎が残されています。
そこで活躍した素戔嗚尊(スサノオノミコト)は実在した人物なのか?なぜ「鬼」として恐れられたのか?
島根を旅する新しい切り口として、今回の見どころ・おすすめポイントをダイジェストにご紹介していきたいと思います。以下、2泊3日の貸切バス旅行行程です。
■大和リゾート株式会社企画・催行「歴史作家・関裕二先生と巡る 神の國・出雲」
<1日目:出雲市編>
松江駅==出雲縁結び空港==蕎麦処 八雲で昼食==出雲大社参拝==島根県立古代出雲歴史美術館==日御碕神社(正式参拝)==Royal Hotel大山着・終了
<2日目:雲南市・出雲市・松江市編>
Royal Hotel大山出発==菅谷たたら山内==荒神谷遺跡==ごはん屋棉の花でランチ==西谷墳墓群史跡公園==須我神社(奥宮)==熊野大社==Royal Hotel大山着・終了
<3日目:米子市・松江市・境港市編>
Royal Hotel大山出発==上淀白鳳の丘展示館・石馬見学==美保神社==境港水産物直売センターで昼食==島根県八雲立つ風土記の丘==松江駅==出雲縁結び空港着終了
島根に行くなら飛行機が早くてお値打ちだった
いつもは高速バスお手軽旅なのですが、今回はなんといっても山陰地方。時間・料金をじっくり比較検討した結果、出した答えは飛行機で。
本当は、サンライズ出雲に乗ってみたかったんですが、予約がとりにくいとのこと。もし取れないと厄介なので今回はパスしました。料金的には高速バスがお安いのですが、移動時間を考えると飛行機の方がお得感あり。
しかし、予約するのがちょっと遅くなり、お値頃感を追求すると時間が超早い&遅いフライトしかない。ということで、行きは始発、帰りは最終便となりました。
なぜ、刀剣乱舞の「鶯丸」の人形を持っているかというと、娘に持たされたから・・・。娘の代わりに旅に同行したという体で随所でこの子が登場しますので、ヨロシク。
出発する時、東京は雨模様だったのですが、雲の上は快晴。そしてなんと富士山が見えました。
「頭を雲の上に出し~♪」という歌詞そのものの光景に感激。CAさんと思わず盛り上がってしまいました。
フライト時間は約1時間20分。あっという間に島根に到着です。
出雲空港に着いて約3時間、何もすることのない人は何をするのか
飛行機は時刻通り、8時30分に出雲縁結び空港に到着。しかし、ツアーのバスは11時55分に空港出発の予定です。つまり、約3時間はここで待たねばなりません。
出雲空港の撮影許可を事前に申請し、無事許可が下りていたのでとりあえず空港内を激写!
荷物が出てくるターンテーブルですが「美肌県しまねへ、ようこそ。」の文字。しかし、2017年に訪問した時は、スサノヲさまが八岐大蛇と戦っているダイナミックなディスプレイがありました。
古代史オタクとしては、スサノヲさまの方がテンションが上がります(残念)。
お約束の顔出しパネルで記念撮影や・・・。
お金とご縁を結ぼうとする人(同じフライトで出雲入りしたMさん)も。しかし、そんなこんなをしていてもなかなか時間は経ちません。
ということで、朝9時過ぎから生ビール(しかもジョッキで)をいただきます。
つまみには、島根名物「赤天(ピリ辛さつま揚げ)」と「あご野焼き(ちくわ)」を頂きます。赤天は揚げたてを用意してくださいました。めちゃおいしい。
そして出雲の晴天を祝してもう1杯、ハイボールを飲んでエンジン全開(大丈夫か!?)でいざ、出発!
まずは貸切バスで出雲大社に向かいます!
今回のツアーは出雲空港(もしくは松江駅)出発の貸切バスツアー。3日間お世話になるのは、日本交通さんです。
歴史作家自ら、ツアコンのように私たちを案内してくれます。
バスは27名乗りの中型観光バス(サロンバス仕様可能)。サロンバスになる場合、座席が回転するエリアは足元がかなり広いというのを知っている私は、すかさず後の方の席をキープ(はっはっはー)。
そもそも中型バスは座席と座席の間が一番広い貸切バスなので、他の座席であっても足元楽々、余裕なのでイキるほどではありません。
島根の観光といえば、出雲大社は鉄板ですが、さすが古代史オタクツアー。普通に参拝するだけで満足するわけはありません。
バス車内では関裕二先生が、これからのツアーのテーマや見どころなどをガイド。現地では特に語らずそれぞれが「感じたこと」をぜひ楽しんで欲しいという案内がありました。
出雲大社参拝の前にまずは腹ごしらえ、出雲そばをいただきます
出雲大社に到着後、まずは近くにある「出雲そば 八雲」でランチです。出雲そばは、長野県の戸隠そば、岩手県のわんこそばとともに、日本三大そばの一つ。
出雲そばは皮ごと挽いたそば粉で打つのでやや黒みがかっており、香りが強いといわれています。三段の丸い漆器にそばを持った“割子(わりこ)”そばが有名。
そばをおつゆにつけるのではなく、直接そばにつゆをかけ、食べ終えたら2段目のそばにかけて・・・という風につゆを使いまわしながらたべるそうです。
とろろや天ぷらなどがついていて、なかなかボリューミー。そばはやや細めでコシがあり、のどごしもよくおいしくいただきました!
Information
出雲そば 八雲(本店)
営業時間:10時~15時(LO14時45分)、木曜休み(祝祭日等にて振替あり)
住所:島根県出雲市大社町杵築東276-1(宮内)
問合せ先:0853-53-0187
出雲大社に参拝して勘違いする人続出、立派過ぎるしめ縄の神楽殿
実は私、出雲大社に参拝するのは3回目です。1回目は仕事(取材)で島根に来たついでにお参りしましたが、こちらの神楽殿を本殿と勘違いした口。
そして2回目は団体祈祷をするツアーだったので、きちんと八足門(やつあしもん)をくぐり本殿の御垣内で参拝しました(この時に1回目は神楽殿しか参拝していないと気付いた)。
ちなみに上の写真が拝殿です。そして下の写真が本殿前にある八足門(やつあしもん)。
前回は特別な参拝でしたので、この中へ案内いただきましたが、「団体祈祷」や「個人での祈祷」を伴わない一般参拝では入れません。観垣内での撮影などは一切禁止されています。門内拝礼は服装制限がありましたが(伊勢神宮と同様)、ツアーの場合はさほどうるさくチェックされませんでした。
出雲大社については同じツアーに参加されたゆだぽんさんが、ブログでとてもわかりやすく解説されていますので、ぜひぜひご一読ください!
前回出雲ぜんざいにやられてしまった「素鷲社(そがのやしろ)」にお参りできた!
素鷲社は出雲大社の本殿裏にある摂社のひとつ。素戔嗚尊をお祀りしているお社です。
ちなみにこちらのお社、裏手にある八雲山がご神体と、関裕二先生。もちろんご禁足です。
2回目の出雲ツアーの時、すでに古代史オタク化していた夫とココに行くのが目的で参加。しかし、一の鳥居からきちんと参道を歩いてお参りしなおそうなどと考えたのが運の尽き。
途中、甘いものに目がない夫が「出雲ぜんざい」をどうしても食べたいと駄々をこね、のんびりお茶してしまいました。
出雲大社に戻った時には時すでに遅し。目前でまさかの閉門で境内に入れず、素鷲社に参拝することができませんでした。出雲ぜんざいが恨めしい・・・。
今回は無事に参拝できて感動もひとしお。
素鷲社の床下には砂の入った箱がいくつか並べられています。
こちらで「お砂」をいただくというのが、ブーム(?)になっているようですが、いただくには“ルール”があります。
木箱の中に入っている砂は、日本海を臨む「稲佐の浜」の砂を奉納したもの。出雲大社より西約1㎞ほど離れた場所にあり、こちら砂を収集してから素鷲社におまいりするのがブームだそうです。
自分で採取した砂をこちらの箱に納め、他の方が置かれて帰った砂と「交換する形で持ち帰りが可能」。出雲大社の拝殿・本殿にお参りして、お清めをしてというようにお作法があるのですが、今回は時間の都合上、「稲佐の浜」に立ち寄ることはできなかったため、「お砂」を持ち帰ることはかないませんでした。
ちなみに「稲佐の浜」は神在月の際に、八百万の神々をお迎え(神迎神事)する場所。「日本書紀」「古事記」の国譲り神話で、大国主命が高天原から派遣された武甕槌神(たけみかづちのかみ)と国譲りの交渉をしたという場所でもあります。
次回また出雲にご縁があるときには、「お砂」をいただいて帰りたいと思います。
大国主命(おおくにぬしのみこと)を西側から参拝するのをお忘れなく
出雲大社の本殿は「天下無双の大廈(二つと同じものが無い壮大な神殿)」と称えられ、1952年(昭和27年)に国宝に指定されています。高さ24mという“大社造”は日本最古の神社建築様式。
切妻、妻入の構造が特徴で、9本の柱が田の字型に配置された正方形の間取りです(出雲大社ホームページより引用)。その中心には心御柱(しんのみはしら)があり、正面から見ると向かって右の柱とをむすぶように板壁を設置。
板壁の向こう側に主祭神である大国主命が鎮座しているという構造になっています。しかし、この大国主命は南向きではなく、なぜか西向きに置かれている(正面を向いていない)という謎。
正式には正面の南側からの参拝ですが、大国主大神様が西向きにご鎮座されている事から西から拝む人もいます。
出雲大社を訪れた場合は、ぜひこちらからも拝んでいきましょう。
境内から発掘された巨大な「心御柱(しんのみはしら)」「宇豆柱(うずばしら)」
出雲大社は古くからの言い伝えで、本殿が今の2倍の高さ(48m)があったといいます。宮司である出雲国造(いづもこくそう)家には門外不出として『金輪造営図』が残されており、3本の木を一つに束ねて棟を支える構造の設計図が描かれていました。
「古事記」の中で、出雲の国譲りの際に大国主命が「千木が高天原まで届くような高い建物を立てて、お祀りくださるなら」と答え、それが出雲大社(巨大神殿)であるといわれていましたが、まさにその通りとなるような大発見が!
2000年(平成12年)から2001年(平成13年)にかけて、出雲大社の境内から3本1組となった巨大な杉の木が3ヶ所で発見。それぞれの木は直径1.4mあり、3本にくくると直径約3mになるそうです。
発見されたのは「心御柱」「宇豆柱」で、鎌倉時代のものと推定されています。
先ほど本殿前にある八足門の写真に発掘された「宇豆柱」の出土地点を示す印(ピンク色)がありますが、かなりの大きさ。
境内の神祜殿(宝物殿)前には、宇豆柱の模型がありますので、そのサイズ感をぜひ確認してみてはいかがでしょうか。
Information
出雲大社(いづもおおやしろ)
住所:島根県出雲市大社町杵築東195
問合せ先:0853-53-3100
パワースポット好きの方には有名、「命主社」「真名井遺跡」
古代出雲歴史博物館に向かう途中に、出雲大社の摂社(境外)に寄り道。「命主社(いのちのぬしのやしろ)」と「真名井遺跡」です。
命主社の正式名称は「神魂伊能知奴志神社(かみむすびいのちぬしのかみのやしろ)」といいます。
世界の始まり(天地開闢=てんちかいびゃく)の造化三神の人柱、神皇産霊神(かみむすびのかみ)が祀られ、由緒には、大国主命が危機に瀕した際、何度も助けた神様であると書かれていました。
お社の後ろには巨石があり、古代の磐座(いわくら、神の御座所)から神社に発展した貴重な例なのだそう(出雲観光ホームページより)。
この命主社の前には巨大な椋木(むくのき)がありました。
今にも動き出しそうな迫力あるたたずまいです。推定樹齢1000年で、高さ17m、根本周りが12m、板状の根が発達して2m近くも根上がりしているのが躍動感たっぷり。1976年(昭和51年)に島根の名樹に指定されています。
そしてその奥にあるのが「真名井遺跡」。
こちらは、1665年(寛文5年)に出雲大社造営にあたり、命主社の裏にある大石を石材として切り出したところ、その下から銅戈(どうか)と硬玉製勾玉(こうぎょくせいまがたま)が発見されたという場所。
銅戈は弥生時代を代表する青銅器で北部九州産の可能性が高いそう。そして硬玉製勾玉は新潟県糸魚川産の可能性が・・・。
天孫系三種の神器のうち、剣と玉にあたり(あと一つは鏡)、これが出雲大社の近くから出土したことから1953年(昭和28年)に重要文化財に指定されています。
実物は出雲大社の宝物殿に、レプリカは古代出雲歴史博物館に展示されているので、ぜひ見に行ってみましょう。私、見るのを忘れました・・・。
というか、この場所に立ち寄ったこともすっかり頭から抜け落ちていて、もしかすると思い出してはいけないと神様から拒絶されたのかもしれません。そのぐらい記憶喪失。
Information
命主社
住所:島根県出雲市大社町杵築東
問合せ先:0853-53-3100(出雲大社社務所)
真名井遺跡
発掘された「宇豆柱(うずばしら)」は島根県立古代出雲歴史博物館に
続いて出雲大社の東隣にある「島根県立古代出雲歴史博物館」へ。出雲周辺で発見された遺跡や資料をもとに、古代出雲を様々な角度から紹介しています。
じっくり展示を見ていると半日は必要なので、今回は駆け足で重要なところだけを見学。
先ほどご紹介した出雲大社境内から発掘された「宇豆柱」が中央ロビーに展示されています。
そして平安時代の出雲大社本殿を1/10スケールで再現した模型が圧巻です。
写真で見るとその迫力は伝わりにくいですが、出雲にはかつて大きな力を持った国があったということを実感させてくれる展示です。
この後、荒神谷遺跡にも足を運ぶ予定ですが、そこで発見された大量の青銅器や銅鐸などはこちらに展示されています。上の写真の銅剣は全部で358本出土。
国内で発掘された銅剣の総数は約300本に対し、1か所からこれを越える数が出土したことで、考古学の常識をくつがえす大発見となりました。また、銅剣が発見された場所から約7m離れた場所から銅鐸6個、銅矛16本が一緒に出土しています。
荒神谷遺跡から約3㎞離れた場所にある加茂町岩倉の農道工事現場からも、弥生中期~後期とみられる大量の銅鐸が出土。こちらも1か所の出土としては全国最多の39個と大発見となっています。
これまで大きな銅鐸の中に小さな銅鐸を収める「入れ子銅鐸」の存在が知られていましたが、実際に入れ子状態で見つかった銅鐸は、加茂岩倉遺跡が初めて。なぜこのような状態で埋葬したのかは、まだわかっていないそうです。
興味のある方は、ぜひ関裕二先生の「出雲大社の暗号(講談社)」、「消えた海洋王国 吉備物部一族の正体-古代史謎解き紀行-(新潮社)」、「地図で読み解く古代史の謎(PHP文庫)」などを参考にされるといいと思います。
Information
島根県立古代出雲歴史博物館
住所:島根県出雲市大社町杵築東 99 番地 4(出雲大社東隣)
問合せ先: 0853-53-8600
開館時間:9時~18時(11月~2月は9時~17時)、毎月第3火曜日休み
※最終入館時刻は閉館時間の30分前です。
入館料:一般620円、大学生410円、小中高生200円
※団体は20名以上で割引あり
バス駐車場:観光バス15台、無料
一畑電鉄の展示も楽しい古代出雲歴史博物館・出雲大社前駅
最後に鉄道ファンのための展示もご紹介♪ 古代出雲歴史博物館内には、島根東部を走る一畑電車の歩みを知ることができるミニ展示もありました。
時刻表は昭和28年当時のものを再現したもので、古めかしい改札も。映画「RAIL WAYS」はこの一畑電車が舞台でしたね。
元々はデハ1号だったものを改造してデハ23号なのだとか。
ちなみに、一畑電車の終着駅「出雲大社前駅」横には、昔使用されていた一畑電車が展示されています。
2017年に訪れた際は、おぢさん(夫)が嬉々として運転席に座っていました。
この後、「出雲ぜんざい」→「素鷲社閉門で参拝できない」という悲劇が待ち受けているとも知らずに・・・。
古代出雲のロマンと一畑電車萌えの方はぜひ、出雲大社や古代出雲歴史博物館へご来館くださいね。
1日目最後は、スサノヲさま直系の子孫にお会いする!?
1日目の旅の終わりは「日御碕(ひのみさき)神社」へ。島根半島の西側にたたずむお社には、上の宮(上の宮)に素戔嗚尊、下の宮(日没宮)に天照大神が祀られています。
そしてこちらでは正式参拝と、スサノヲさま直系の御子孫である小野さんにお会いできるというサプライズ!
鮮やかな朱色(丹塗り)の本殿は、江戸幕府3代将軍徳川家光の命により、当時の松江藩主であった京極忠高が1634年(寛永11年)に着手し、1644年に松平直政が完成させたものだそうです。
華やかな桃山時代の面影を残す権現造り(日光東照宮と同じ)は貴重な神社建築として国の重要文化財に指定されています。
素戔嗚尊が祀られている上の宮(神の宮)は、現社殿背後の隠ヶ丘(かくれがおか)に祀られていたものを、安寧天皇13年に現在地に遷したと伝わっているもの。
また、下の宮(日沈宮)に天照大神をお祀りした経緯は、「伊勢大神宮は日の本の昼の守り、出雲の日御碕清江の浜に日沈宮を建て日の本の夜を守らん(伊勢神宮が日本の昼を守り、日御碕神社は日本の夜を守る」と神勅があったことからだそうです。
天照大神は今の場所に祀られる前は、経島(ふみしま)に鎮座していました。経島は日御碕神社より西の方、約100m沖の海上にある無人島。
ここは日御碕神社の神域として、神職以外は立ち入り禁止です。年に一度の例大祭(8月7日)に行われる神幸神事(みゆきしんじ)“夕日の祭り”が執り行われています。
例大祭では素戔嗚尊の五世孫・天葺根命(あまのふきねのみこと、日御碕神社初代祭主)の御魂代が移された神輿の後を、旗や矛を持った人々が付き従いながら経島の対岸にある日和崎の御旅所まで行きます。
御旅所では神輿を経島に向け祝詞を奏上。その後、神官が小舟で神域である経島へ上陸し、経島神社で神事が斎行されるという流れです(出雲観光ガイドホームページより)。
正式参拝の後、日御碕神社の宮司さんからお話をうかがいましたが、素戔嗚尊の五世孫・天葺根命から始まる家系図が残されているとのこと。
やっぱり出雲は神の国、奥が深いと感じました。
Information
日御碕神社
住所:島根県出雲市大社町日御碕455
問合せ先:0853-54-5261
参拝時間:御守所 8時30分~16時50分
※お参りは上記の時間以外でも可
宿泊はダイワロイヤルホテル「Royal Hotel 大山」
今回のツアー、宿泊先はダイワロイヤルホテル「Royal Hotel 大山(ロイヤルホテルだいせん)」でした。ホテルがあるのは鳥取県西側、伯耆町(おうきちょう)です。
着いた日は真っ暗だったのでどんなロケーションかまったくわかりませんでしたが、翌朝部屋のカーテンを開けてびっくり!
美しく勇壮な大山が目の前。お部屋によっては日本海も見えたそうです。
初日の夜は関裕二先生を囲み、参加者だけで食事を楽しみました。
日本海が近いということもあり、お魚をメインにした食べきれないほどのお料理。濃厚だった1日目を振り返りながら、おおいに盛り上がりました!
2日目は朝早くから菅谷たたら山内や荒神谷遺跡などを巡る旅。次回もこうご期待!
▼古代史オタク編集部Iが行く出雲旅行シリーズ
・「出雲大社・素鷲社(そがのやしろ)・日御碕神社」編
・「菅谷たたら山内・荒神谷遺跡・西谷墳墓群史跡公園・須我神社・熊野大社」編
・「上淀白鳳の丘展示館・美保神社・島根県八雲立つ風土記の丘」編
■取材協力
D’s Trip 大和リゾート株式会社
関 裕二(せき ゆうじ)さんプロフィール
1959(昭和34)年、千葉県柏市生ま れ。歴史作家・武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。
仏教美術に魅せられ奈良に通いつめ、独学で日本古代史を研究。
『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』『神武天皇vs.卑弥呼 ヤマト建国を推理する』など著書多数。
*NHKカルチャー青山教室の他、2022年4月からは目黒学園カルチャースクールでも講座がスタート。興味のある方はぜひ!
▼古代史オタク編集部Iが行く奈良旅行シリーズ
・団体旅行に、なぜ奈良は人気がないのか?
・夏に奈良に行ってはナラない!?
・奈良にはナラった歴史と違うことがいっぱい!
・古代史ミステリーに迫る!いま再びの奈良2泊3日旅行
・奈良旅行!2日目は「日本書紀」にその名が残る山の辺の道へ
・奈良旅行!最終3日目は奈良中心部を爆走
・奈良に行くナラ、歩くシカない!?古代史オタク2泊3日旅行「若草山登山」編
・千里の道も天理から、古代史オタク2泊3日奈良旅行「山の辺の道」編
・明日からは仕事です、古代史オタク2泊3日奈良旅行「明日香村」編
貸切バスを使った団体旅行におすすめ!ダイワロイヤルホテル「Royal Hotel 大山」
今回の旅でお世話になったダイワロイヤルホテル「Royal Hotel 大山」ですが、JR米子駅から車で約30分、鳥取県の名峰・大山(だいせん)の麓にあります。
大山は中国地方最高峰1,709m、NHKで実施された「日本名峰ランキング」で富士山、槍ヶ岳に続きベスト3に選ばれたことも。「出雲国風土記」によると、大山と三瓶山に綱をかけ、「国来、国来(くにこ、くにこ)」と土地を引いて、現在の島根半島が出来たという国引き神話が残されています。
ホテルがあるエリア周辺は、別荘地(ロイヤルシティ大山リゾート)を含めて大和リゾートが開発。大成池(おおなるいけ)をぐるりと取り囲むように散策路が設けられ、朝は鳥のさえずりや木々の間を渡る風に吹かれながら散歩やランニングも楽しめます。
和室やファミリーで宿泊可能なお部屋もあり!
家族連れ職場旅行や複数の家族で出かける旅などにぴったりなファミリールーム。畳スペースがあるのでなにかと便利です。洋室以外にも和室があるので、自治会や町内会の旅行にも便利ですね。
洋室もエキストラベッド、ソファベッドを入れて最大4名まで宿泊可能。貸切バスを使った団体旅行の宿泊先としておすすめです。
会社の旅行ならオフサイトミーティングや研修も可能な環境
ダイワロイヤルホテル「Royal Hotel 大山」1階に新しくオープンした、「Work Place birds Forest~森の隠れ家~」はワーケーションや出張先でのリモートワークなどに最適な設備を備えた施設。
プライバシーに配慮した完全個室「ルームブース」は、オンライン会議にも最適。大山の雄大な景色を眺めながらくつろげる半個室の「セルブース」は同時に4名まで利用可能です。
8名で利用できるコミュニティブースは、プロジェクトのキックオフミーティングや営業所・支店とを結んでのリモート会議にもぴったり。大型モニターやホワイトボード、専用Wi-Fi完備で、IT合宿にもおすすめです。
もちろんご家族との旅行で、ゆっくり本を読んだり、ちょこっとだけ仕事をしたいという場合も便利。テラスから眺める景色は極上の癒しを感じることができるでしょう。
お食事は地元の特産品や食材をふんだんに取り入れたメニュー
今回、私たちがいただいたのは和会席料理でしたが、フレンチコースも選択可能。最大収容人数230名までOKの大宴会場、40名まで収容可能な中宴会場、12名まで収容できる小宴会場、洋風宴会場などがあり、人数に応じて会場が選べるのも嬉しいポイントです。
レストラン「ダイニングルーム 四季」ではブッフェスタイルの朝食・夕食を提供。朝食の他、2日目の夜はこちらで夕食を頂きましたが、目移りしてしまうほど種類が豊富でたっぷり楽しめました。
このほか、日本料理「味処 漁火」、「スカイレストラン マウントビュー」、「ディーラウンジ エトワール」、カラオケバー「カナリヤ」もあるので、二次会もばっちりですね。
露天風呂は温泉!大浴場も完備
ゴルフやアクティビティ、観光などで疲れた体を癒すにはやっぱり温泉!ダイワロイヤルホテル「Royal Hotel 大山」には屋内大浴場の他、敷地内からくみ上げた大山温泉が楽しめる露天風呂、壺湯があります。こちらは日帰り入浴も可能だそうですよ。
ホテルからはファミリーに人気のアスレチック「森の国」、動物との触れ合いが楽しめる「大山トムソーヤ牧場」、白バラ牛乳でおなじみの「大山まきばみるくの里」などが、車で約10~15分でアクセス可能。
また、ホテルで提携しているゴルフ場が2か所、近くにあるのでグループごとに別行動したい時も便利です。
島根県松江しにある美しい庭園でおなじみの「足立美術館」まで車で約40分、出雲大社まで1時間半、鳥取県堺市にある「水木しげるロード」へも約55分でアクセスできます。
島根・鳥取への貸切バス旅行にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
Information
ダイワロイヤルホテル「Royal Hotel 大山」
住所:鳥取県西伯郡伯耆町丸山1647-13
問合せ先:0859-68-2333
貸切バスは換気能力に優れた、コロナ禍でも安心・安全な移動手段!
貸切バスは、窓を開けなくても「外気導入固定運転」をすることで、約5分程度(マイクロバスで約6~7分)で車内の空気が換気できます。これは、窓が開かない新幹線と同等の換気能力を持つ移動手段。
各バス会社とも、新型コロナウイルス感染症対策に一生懸命取り組んでいますので、どうぞ安心してご利用ください。
バス会社の比較がポイント!