結婚式送迎大阪

こんな依頼は要注意!栃木県から大阪府の結婚式場まで0泊2日で往復可能かを検証してみた

以前と比べれば落ち着いてきたコロナ禍ですが、まだまだ感染対策には気を付けたいもの。遠方での結婚式も、貸切バスなら人混みを避けて移動でき安心です。

今回は実際に見積り依頼があった、栃木県出発で大阪までの貸切バス送迎の0泊2日運行が可能かどうかを検証。

もし栃木出発で大阪までの結婚式場まで貸切バスを利用して往復するなら、どのようなパターンが考えられるか。また費用はどのぐらいかかるのかを計算してみました。

大阪の人気ウェディング会場も併せてご紹介しますので、参考にしてください。

栃木県出発・大阪府までの0泊2日往復送迎は不可能!

貸切バス

今回実際に見積り依頼があったのは、0泊2日で栃木県西那須野駅を出発して、途中で神奈川県横浜市を経由し、大阪府にある地下鉄御堂筋線江坂駅まで往復するというもの。

しかしながら、栃木から横浜経由で大阪まで移動する場合、片道の運行時間が13時間(2時間ごとに10分~15分の休憩をとることが法律で義務付けられています)で距離700㎞です。

運転手2名体制であっても、運行終了から運行開始までの間の休息がわずか4時間しかとれないため、労働基準法に違反(8時間以上は横になって休憩できること)します。

どうしてもこのルートで運行したい場合は、1日目に大阪まで移動して宿泊。翌日、結婚式を終えて深夜大阪出発の1泊3日のスケジュールであればギリギリ可能。

しかしながら、1人当たりの費用が2万円を超える可能性が高いため、現実的ではありません。宇都宮から新幹線で大阪まで移動するのが最も効率的でお安い移動手段となります。

以下、参考までにバス料金を計算してみました。

<栃木県から大阪府まで1泊3日往復送迎モデルプラン>
1日目)
▼5:00 栃木県 西那須野駅出発
 神奈川県横浜市を経由
▼18:00 大阪府 地下鉄御堂筋線江坂駅到着
    ホテルチェックイン&宿泊
    ※運転手は翌日の運行までホテルで休息できるよう2泊分の宿泊手配が必要
======================
2日目)
▼11:00 結婚式
▼14:00 披露宴終了後、ミニ大阪観光を楽しむ(バスの利用なし)
▼20:00 大阪府 地下鉄御堂筋線江坂駅・バス乗車して出発
  神奈川県横浜市を経由
======================
3日目)
▼9:00 栃木県 西那須野駅到着・終了

(26時間・ 1,400㎞利用・税込)
・大型観光バス 463,540円~
・中型観光バス 399,080円~
・小型マイクロバス 342,210円~
※バス運行前後の安全確認を行う2時間×2日分も含めて計算。
※運転手2名分の宿泊分(2泊3食付き)、バス駐車場代が実費分としてかかります。
※バス会社から乗降場所までの回送代は含みません。
※1人の運転手で運転してよい距離は500㎞(夜間は400㎞)までです。また1日の拘束時間は運行前後の安全点検に係る2時間分を含め13時間までです。それを超える場合は、運転手2名での運行。
※深夜早朝、運転手2名体制の場合、上記最低最低バス料金よりも1.5~2倍になります。

上記金額は2023年8月25日に国土交通省が公示した「新公示運賃額(最低基準額)」に基づき、計算した最低基準額です。実際のバス料金は、各バス会社が運輸局に届け出た単価で計算します。

このため、正確な料金は見積りを取らない限りわかりません。また、バス会社ごとに単価が異なるので、しっかりと見積りを取り寄せて、比較しないと損をしてしまいますよ。

関東エリアの貸切バス料金の目安は、以下の記事も参考にしてください。

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≫送迎バス貸切手配について

貸切バスの利用で長距離・長時間運行する場合の注意点

深夜バスは料金高め

ご年配者や小さなお子様がいる場合、貸切バスで自宅から送迎してもらえるのは嬉しいですよね。駅までが離れていて、交通手段が限られている場合はなおさらです。

今回のケースのように、いくつかの場所を経由しながら結婚式場まで送り届けて欲しい場合などはとっても便利です。

しかしながら、あまりにも移動距離が長いと、貸切バスの場合、料金が高くなってしまいます。一般的に新幹線や飛行機を利用しないと日帰りできない距離の場合、貸切バスの利用はあきらめた方がよさそうです。

以下、まとめてみました。

貸切バスの料金が莫大になるケース例

  • 夜行バスで片道8時間以上かかる距離(東京から京都・大阪など)
  • 新幹線や飛行機で片道1~2時間かかる距離(東京から大阪など)
  • 日帰り昼間の運行で片道4時間を超える(拘束時間がオーバーするため運転手2名体制になる)

運転手2名体制、早朝深夜運行(営業所を出発、到着する時間帯が22時~翌5時に係る場合)はバス料金がかなり割高になります。

夜行運行になるのであれば、高速バスを利用する、電車・飛行機を利用するのが現実的。ご年配者が小さなお子様がいて、公共の交通機関利用が厳しい場合は、駅や空港から自宅までの送迎用としてスポット利用をおすすめします。

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ホテルならではのラグジュアリーウェディング「アルモニーアンブラッセ ウエディングホテル」

梅田の夜景
梅田の夜景

大阪梅田の『CHASKA CHAYAMCHI』内にある「アルモニーアンブラッセ ウエディングホテル」。ホテルならではの、ラグジュアリーでホスピタリティあふれるウェディングが叶います。

特に注目すべきは、三角形のガラス張りチャペル。ビルの最上階から梅田の街並みを180度見渡す景色は圧巻で、夜景を見下ろすナイトウェディングもロマンチックです。

披露宴会場のある11階と22階はそれぞれワンフロア貸し切りになっているので、ウェルカムパーティーやアフターセレモニーなど幅広い演出が可能。結婚式当日には、スイートルーム宿泊のプレゼントもありますよ。

<基本情報>
アルモニーアンブラッセ ウエディングホテル
住所:大阪府大阪市北区茶屋町7-20
問合せ先:0066‐9760‐7946
バス駐車場:要問合せ

<貸切バス送迎料金相場>
宇都宮を7時頃出発で大阪梅田に17時着、翌日結婚式を終えた後、大阪14時発・宇都宮着24時で往復送迎した場合

★貸切バス1泊2日往復送迎★
(20時間・1,200㎞利用・税込)
・大型観光バス 384,912円~
・中型観光バス 331,584円~
・小型マイクロバス 284,328円~
※バス運行前後の安全確認を行う2時間×2日分も含めて計算。
※運転手2名分の宿泊分(2泊3食付き)、バス駐車場代が実費分としてかかります。
※バス会社から乗降場所までの回送代は含みません。
※1人の運転手で運転してよい距離は500㎞(夜間は400㎞)までです。また1日の拘束時間は運行前後の安全点検に係る2時間分を含め13時間までです。それを超える場合は、運転手2名での運行。
※深夜早朝、運転手2名体制の場合、上記最低最低バス料金よりも1.5~2倍になります。

世界遺産の街・バースをイメージした「大阪セントバース教会」

バース
世界遺産の街・バース

歴史ある街並みが今なお残り、世界遺産にも登録されているイギリスの都市・バース。「大阪セントバース教会」は、そのバースをイメージして創られたクラシカルで優雅な教会です。

チャペルのステンドグラスは、バースに実在した教会から譲り受けたもの。300年の歴史を持つステンドグラスが、厳かな輝きを放ちます。

チャペルはベンチや調度品もアンティーク。英国貴族が集った洋館をイメージしたというバンケットも優雅で、2人の門出を華やかに彩ます。

<基本情報>
大阪セントバース教会
住所:大阪府大阪市中央区南船場3-3-10
問い合わせ先:050-1864-5871(定休日:火・水)
バス駐車場:要問合せ

<貸切バス送迎料金相場>
宇都宮駅~大阪梅田駅往復の料金と同じ

海外映画のような、上品でナチュラルなウェディング「迎賓館」

万博公園
万博公園

万博記念公園の敷地内に立つ「迎賓館」。1970年に開催された日本万国博覧会でVIPをもてなす場として創られた建物をリノベーションした、貸し切りゲストハウスです。

当時の品格を受け継ぎながら、全体に漂うナチュラルな雰囲気が上品でおしゃれ。広大なガーデンを利用したガーデンパーティーは、まるで海外映画のワンシーンのよう。

迎賓館が提案する新しいウェディングの形『WEDDING CAMP』では、広々とした敷地内のいくつもの会場を移動しながら、特別な時間を存分に楽しみ尽くします。

フィニッシュは、おしゃれなティピテントの張られたガーデンで。大切な人たちと語らうあたたかなひとときです。

<基本情報>
迎賓館
住所:大阪府吹田市千里万博公園9-1
問い合わせ先:06-6877-3330(定休日:水)
バス駐車場: 要問合せ

<貸切バス送迎料金相場>
宇都宮駅~大阪梅田駅往復とほぼ同じ

例えば、行きは栃木のバス会社で送ってもらい、いったん返す。帰りは大阪のバス会社で送ってもらう方が安いのではと考える方がいらっしゃるようですが、片道600㎞を超えるので結局は運転手2名必要ですし、バスを栃木まで返す&大阪まで返す回送分がかかるため、2往復分とより一層高額になります。

栃木と大阪往復というように、片道が600㎞超える場合は、高速バスや新幹線を利用するのが最も割安であると覚えておきましょう。

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この記事を書いた人
バス観光マガジン編集部 編集ライター

バス観光マガジンの中のヒト。貸切バスについての基礎知識やバス旅行のヒント、バスファンのための情報など、バスに関する楽しいコンテンツを日々お届けします。

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