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ついに乗った!大人気の水陸両用バス・スカイダック東京

こんにちは!ライターKです。

今回は予約がなかなか取れないと評判の「スカイダック東京」に乗ってきました!
「スカイダック」は日の丸自動車興業(株)の「ヒノマルトラベルサービス」が運行している「東京スプラッシュツアー」です。

1歳の娘を抱っこしながらのショートトリップ、どうなることやら・・・。

「スカイダック」とは水陸両用の観光バスで、道路の上では普通のバス同様タイヤで走り、水上では船として航行するというちょっと不思議な乗り物です。

文章だとイメージしづらいと思いますが、写真だとこんな感じです。

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形は船っぽいですけど、下にちゃんとタイヤがついています。

ちなみにここ、街中によくあるコインパーキングの一角です。
ビルの谷間のコインパーキングに船(らしきもの)が停まっている・・・
なかなかシュールな絵ですね。

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スカイダックの観光コースには、
「東京スカイツリー(R)コース」(乗り場は「とうきょうスカイツリー駅前営業所」)と
「亀戸コース」(乗り場は「亀戸梅屋敷」)がありますが、
今回は「東京スカイツリー(R)コース」に行ってまいりました。

快晴の空の下のスカイツリー(R)!!

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ちなみに亀戸コースは土日祝のみの運行ですので、ご注意ください。

東京スカイツリー(R)コース乗り場の最寄駅には、東武スカイツリーラインの「とうきょうスカイツリー駅」と地下鉄の「押上駅」の2つがありますが、とうきょうスカイツリー駅のほうが近い(徒歩約3分)ので、どちらの駅を使うか迷っている方は東武線をオススメします。

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この日は平日の朝一番という、おそらく普通にお勤めの方はなかなか乗れない時間帯でしたが、それでも半分以上の席が埋まっています。

事前にWebで予約していますが、乗船20分前には現地でチケットを購入する必要がありますので、早めに乗り場に向かいます。

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東京スカイツリーコースは所要時間100分、大人1名の乗車料は2,900円です。
チケットの購入と同時に、乗船名簿の記入を行います。

そう、これは船なので、乗船名簿を書くんですよ~。
乗船名簿書いたのなんて、何年ぶり? いや何十年ぶり?
こんなスカイツリーの足元で書くことになろうとは思いませんでした。

各手続きを終えると、出発時間の10分前には、いよいよ乗船です。
かなり車体が高いので、どうやって乗るのか疑問でしたが、こんな感じでした。

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なんだか飛行機のタラップみたいで、ワクワクしますね。
乗車するとお姉さんから子ども用の救命胴衣をわたされます。
陸の上にあるとなかなか実感はわきませんが、あらためて「これは船だった」と思いますね。

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席は自動的に決まってしまうので、自分では選べませんが、私の席はラッキーなことに一番前、運転席のすぐ後ろでした。前を見るとこんな感じです。

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車体がすごく高いです。
駐車場のわきに背の高いみかんの木があるのですが、もう上半分しか見えません。

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バスにはガイドさんが乗っています。
このガイドのお姉さん、「所要時間100分の間、私が黙ることはありません!」と宣言しました。
確かに100分しゃべり続けられそうな愉快なお姉さんです。

ガイドさんのおしゃべりで車内の空気がなごんだころ、ついにスカイダック出発です。

最初は普通に道路を走るだけなんですが、なにしろ車高が高いので気分が上がります!
たぶん2階建てバスと同じくらいの高さがあるんじゃないかと思います。
目線は普通の都バスの天井と同じくらいです。

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しかも、窓ガラスがないので、走っていると気持ちいい風が入ってきます。
これも気分上がりますねー!
この日はちょっと暑いくらいだったのですが、風のおかげで快適です!

右側の客席からは、スカイツリーがよく見えます。
そこから南下して錦糸町、東に進路を変えて亀戸。そして、さらに東へ走ります。

なにせ車体が目立つものですから、道行く子どもたちがスカイダックに注目しています。こちらから手を振ると、手を振り返してくれたります。かわいいなー。
ちなみに、先を急ぐサラリーマンやOLは振り返してくれません。
って、平日の朝ですから、当たり前ですね。

ガイドさんは、亀戸天神などの観光名所の前を通るときに、いろいろな説明をしてくれます。
といっても、説明のシナリオが決まっているわけではなさそうで、うまく乗客をいじりつつ、臨機応変に話しを進めます。さすがプロのお仕事ですね~。

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そんな感じで景色をながめつつ、ガイドさんの話しを聞いていると、あっという間に東大島「旧中川・川の駅」に到着しました。

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ここが、スカイダックがバスから船に変わる場所です!

ところで、どうやって川に入るのか、謎じゃないですか?
普通は川岸にバスが走れるような場所はないし、どこからどうやって川に入るのか、ずーっと疑問に思っていました。

そうしたら、なんと、水陸両用バス専用の道路があるんですね!

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写真右側のちょっと細い道路がスカイダック用の道路です。
道路はゆるやかな下りのスロープになっていて、下った先はもう川の中です。
ここを下って、川に入るようです。

川に入る前に、運転手さんとガイドさんから救命胴衣の着方を習います。
飛行機みたいです。大人はその場で着る必要はありませんが、
子どもだけは実際に着せます。

しかし、娘が救命胴衣を猛烈にいやがること、いやがること。
娘にしてみればいきなりゴワゴワした変なものを付けられたらいやでしょうが、
着なくちゃいけないものなのでしかたありません。
無理やり着せてみました。

また、ここでガイドさんに合わせて、みんなで「スカイダーック!」と声を出す練習をしました。

この入水場面が、スカイダックの一番の見どころですので、みんなで声を出して、スカイダック(というか、運転手さん?)を応援するそうです。

準備もすんだので、ついに川に入ります!!

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ゆっくりとスロープを下っていくスカイダック。

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水面にどんどん近づきます。車内の期待も高まります。

これだけゆっくり進んでいれば、スムーズに川に入れそう・・・と思っていましたが、さにあらず。

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入った瞬間に、バッシャーン!!!

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大きな音とともに、ものすごい水しぶきが上がりました。
それまで青い水面が見えていた運転席ですが、入った瞬間、白い水しぶきで視界がさえぎられます!

客席に窓がないスカイダック。

お客さんには被害はなかったようですが、ガイドさんはちょっと濡れていました。

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しかし、入ったあとは揺れもなくスムーズに進んでいきます。

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バスとして走っていたときは、車体が高く、地面が遠く感じましたが、船になると意外と水面が近くてびっくりします。
「本当に船になっちゃったんだなー」とあらためて思いました。

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ここで、ガイドさんからクイズ出題。
「前方に見える橋には、普通は付いていないものが付いていますが、それはなんでしょうか?」というもの。

近づいてみるとすぐにわかりました。

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信号機だー!

この先は川幅が狭いため、船がすれ違うことができないということで、1つの船が通行している間は他の船は信号のところで待機するのだそうです。おもしろいですね。

ここでUターンして、上流へ向かいます。

岸にいる人たちが、スカイダックに手を振ってくれます。
遠足中の子どもたちは、大きく手を振ってくれました。釣りをしていた男性や、川岸で工事をしていた男性まで手を振ってくれます。わーい!!

そして、見えてきたのが都営新宿線の東大島駅。

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東大島駅は関東の駅百選に選ばれている駅で、なんと川の上に駅舎があります!
都営新宿線はよく利用しますが、全然知りませんでした。

また、この駅は東側が江戸川区、西側が江東区と、区をまたがって建てられているとのこと。本当に珍しい駅なんですね。

東大島駅の下でまたUターンします。

ここからはスカイダックが全速力で進みます!

スカイダックは、7ノットの速度で進むことができるそうで、これは水陸両用バスとしては日本最速だそうです。

「ノット」という単位がわからなかったのであとで調べると、1ノット=時速1.852キロメートルでしたので、7ノットだと時速約13キロ。
大人がジョギングする速度よりちょっと速いくらい???

まあ、とりあえず、水陸両用バスとしては最速ということで・・・。

7ノットで進んでいる間も速さはあまり実感できなかったのですが、波の立ち方などで、それまでよりも速く進んでいることがわかります。

さて、楽しかった水上の旅もそろそろ終わりに近づきました。

実は川に到着する前に、一人ひとつずつ配られたものがあります。

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「ダック笛」というものです。
アヒルの口っぽい形をした笛で、吹くとブーブーと音がします。
結構音が大きいので、住宅街では吹けませんが、川の上なら思いっきり吹くことができます。

上陸するときに、これを吹いて、スカイダックを応援するということで、みんなで吹く練習までしました。

先ほど下りてきたスロープを、今度は上ります。
この重そうな車体を持ち上げるのは大変そうです。
みんな「ブブー!」と大きな音を出して応援しました。

・・・が、私は参加できず。

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なぜなら娘がダック笛をいたく気に入ったようで手放さなかったからです。
その分、心の中で応援したので、許してください。

いよいよ、スロープが近づいてきました。

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上陸!

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みんなの応援のおかげか(?)、無事に上陸できました。

ここでスカイダックの清掃のため、20分ほどの休憩となりました。
旧中川の水は少し海水が混じっているそうなので、きちんと洗わないといけないのかも。

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2人がかりで丁寧に洗っています。

その間、乗客は近くにある「旧中川・川の駅」という施設で思い思いに休憩です。気持ちのよいテラス席があるので、飲み物を買ってのんびり飲むもよし。売店でおみやげを買うもよし。

ちなみに、おみやげには「スカイダック チョロQ」という限定商品も。
男の子は喜びそうですね。

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あと、なぜか足湯があります。無料で入れます。
他のお客さんは誰一人、利用していませんでしたが、せっかくなので一人さみしく入ってみます。

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うん、一人だと、やっぱりちょっとさみしいですね。
でも足の疲れがとれたのでいいです(と、強がってみる)。

休憩時間が終わると、スカイツリーに向かって出発です。
帰路は往路と一部違う道を通ります。

途中、高速道路の下にこんな公園もありました。

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ここの池の名前は、昔この辺りで瓦を作っていたということ、また鯉が泳いでいることから、「かわらぬ恋の池」だそうです。
なんだか随分ロマンチックな名前ですね。デートスポットなんでしょうか?

そんなこんなで、いよいよスカイツリーの近くまで戻ってきました。

往路では、主に右側の席しかスカイツリーは見えなかったのですが、帰りは左側の席の人もよく見えるようなルートを通ります。
ナイスな気づかいです。

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そして、駐車場へ到着!

100分のバスの旅は楽しくて、あっという間に終わってしまいました。

いろいろ盛りだくさんでしたが、やっぱり旧中川のスプラッシュポイントが一番の見どころでした!
あの水しぶきは、もう1回体験したいなー。

あと、個人的にもうひとつの見どころだと思うのは、ガイドさん(!?)
最初の宣言通り、100分ほぼずっとしゃべり倒しました。

プロってすごい!!

<スカイダック予約・問合せ>
●スカイバスコールセンター
Tel:03-3215-0008(受付時間9:30~18:00)
※乗車1か月前より予約受付開始
http://333.skybus.jp

※料金やサービスは取材当時のものです。最新の情報は公式ホームページを参照してください。

この記事を書いた人
バス観光マガジン編集部 編集ライター

バス観光マガジンの中のヒト。貸切バスについての基礎知識やバス旅行のヒント、バスファンのための情報など、バスに関する楽しいコンテンツを日々お届けします。

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