柴又駅前にある寅さんの銅像

ぶらり、柴又へ。貸切バスで東京観光も楽しい!

こんにちは!ベテラン編集部員Iです。

今回はちょっと足を延ばして、寅さんで有名な街、柴又へ小旅行を楽しんできました。

外国からのお客様が急増していますが、みなさん、東京、浅草、上野、銀座、新宿あたりが定番。
でも、日本人の心のふるさと、といえば「男はつらいよ」の寅さんの世界。

寅さんといえば柴又じゃないかっ!(ちょっと強引?)と、思い立ち、出かけてみました。

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京成電鉄金町線「柴又駅」

東京で暮らしていても、行ったことがない方も多いはず。かくいう私も、横浜・東京で暮らしてん十年になりますが、今回が初めて。

どんな旅になるのか楽しみですー。

さてその前に、柴又までどのようにアクセスするのがベストなのでしょうか?

①電車で行く
浅草から柴又までは意外に簡単です。浅草線で「京成高砂駅」、京成金町線で「柴又駅」下車。30分とかからずに到着します。

東京駅からだと若干面倒ですが、JRで日暮里駅まで移動し、京成電鉄に乗り換え「京成高砂駅」から柴又まで。これがわかりやすいルートかもしれません。

②都営バスで行く
浅草雷門のバス停から、都営バス [草39] 金町駅前行に乗り、金町駅で下車。
京成バス [小55] 小岩駅前行に乗り換え、柴又帝釈天で下車。約1時間のバスの旅です。

③バスツアーで行く
現在、はとバスが定期観光ツアーを催行しています。それ以外に、クラブツーリズムでも柴又に立ち寄るプランをいくつか催行しているようです。

④貸切バスで行く
ある程度まとまった人数なら、これがイチバン!出発時刻や現地での滞在時間、立ち寄り先など自由自在に決められますね。プランが決まったら、「貸切バスの達人」で見積りをとりましょうね♪

柴又駅を降りると、そこはもう寅さんの世界

柴又駅前にある寅さんの銅像
柴又駅の改札を出ると寅さんの銅像が・・・

映画「男はつらいよ」は、1969年8月に公開されたのが1作目。山田洋次監督作品。主演は渥美清演じる車寅次郎です。

作品の舞台は、葛飾柴又。20年ぶりに寅次郎が故郷である柴又へ帰ってきたところから始まります。

世界一の長編シリーズとして、ギネスブックにも認定されている人気シリーズで、見たことある!あるいは、寅さんのことは知ってる!という人は多いのではないでしょうか。

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百万円が当たった!といわれる縁起物・・・

商店街に向かうすぐ右手にあるお店。「柴又 たま屋」さんの店先に、堂々と飾られています。

24金の輝き!

後で知ったのですが、先ほどの寅さんの銅像。足の左親指を触ると幸せになれるとか・・・。なんでだ?

ご存知の方は教えてください。

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帝釈天まで続く参道へ

帝釈天題経寺(日蓮宗)は、彫刻と庚申参りで有名です。

「庚申」は陰陽五行説・十二支(えと)ともに陽の金で、金気が天地に充満し、人の心が冷酷になりやすいとされました。中国では庚申の夜は謹慎し、眠らずに過ごすという「守庚申」という行事が8世紀末にはすでにあったそうで・・・。

日本の平安時代、貴族たちが宴(いまでいう夜遊びだよね)を催すのが習慣になり、だんだん、酒も入ってどんちゃん騒ぎ化していったようです。

その後、いろんな紆余曲折はありましたが、まあ、夜はつつましく過ごし、眠らないというのが受け継がれているということのようです。

柴又帝釈天は、江戸時代に本堂再建の際に屋根裏から板本尊(日蓮上人自らが刻んだ帝釈天の板絵)が、庚申の日に見つかったといいます。

この板本尊、天明の大飢饉(1782年・天明2年~1788年・天明8年)の際、病や飢えに苦しむ庶民を救ったといわれています。

このため、病気平癒や厄除け、家内安全のご利益があるといわれています。

「庚申」は「更新」に通じる。ということで、皆さんも新しい生への「更新」として庚申まいりにでかけてみてはいかがです?

ちなみに今年(2016年)は、2月8日(月)、4月8日(金)、6月7日(火)、8月6日(土)、10月5日(水)、12月4日(日)だそうですー。

庶民の暮らしが息づくレトロな街並み

柴又のある葛飾区。実はおもちゃメーカーが集中していることでも有名。昭和の時代にはたくさんの駄菓子屋があり、ちょっとしたおもちゃがたくさん置かれていました。

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駄菓子屋さん「ハイカラ横丁」のたたずまい

ハイカラ横丁の中には駄菓子がいっぱい!

店の奥にはプロマイド売り場やピンボールが置かれています。2階は「柴又おもちゃ博物館」で、漫画源作家・黒沢哲也氏の協力のもと昭和の下町おもちゃを公開しています。

都会に住んでると、おいしいお菓子がいっぱいあって、舌がどんどん肥えてしまいますが、時々むしょうに駄菓子が食べたくなります。

懐かしい記憶と結びつく味は、忘れられないものなんですねー。

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草だんごの老舗といえば高木屋」

そして寅さんのおいちゃん、おばちゃんが経営するだんご屋のモデル、といわれている明治元年創業の老舗だんごやといえばここ。

映画の撮影時にはここで休憩したり、衣装替えに部屋を貸したそうで、店内にはたくさん写真が飾られています。

心惹かれつつも、まずはお参りに行きましょう!

関東大震災で多数の彫刻材を焼失するも、昭和初期に再建

彫刻のお寺として有名な柴又帝釈天。

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帝釈天の堂内外にはたくさんの彫刻があります

最も有名な作品は「法華経」の説話を彫刻した十枚の胴羽目板です。大正末期~昭和九年にかけて完成したもの。

しかしながら、大正十二年の関東大震災により、たくさんの彫刻材が失われたため、欅の彫刻材を全国に探し求めてやっと昭和初年に手に入れることができたそう。

たずねたのは年末で、バスツアーでやってきたグループとすれ違います。

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見事な松の枝ぶり!

「瑞龍(ずいりゅう)の松」です。こちらはクロマツで、葛飾区の保存木に指定されているご神木。

200年前の江戸時代絵図にも描かれていることから、樹齢は約500年と推定されているとか。

龍が天に上るごとく、美しい姿を見せています。

お参りを済ませ、お守り売り場の横をみると・・・。「寅さんみくじ」の文字が!

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せっかくなんで引いてみた

なんと!「大吉」

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おみくじにはありがたい?寅さんのおことばが・・・

第46作品「寅次郎の縁談」からのセリフが書いてある!

ちなみにダンナは小吉でしたが「思いがけずお金が入る」と、書かれていたので帰りに駅前で年末ジャンボを買っていましたがね。

ちなみに、この大吉結果にうかれた私は、、この後、人生でも最大というべき悲劇に見舞われるのでありました・・・。

東京と千葉を繋ぐ、矢切りのぉお、わたし~~

さて。柴又といえばこれ。「矢切りの渡し」

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対岸はもう千葉県

江戸時代初期から続く渡し船で、都内では唯一といわれています。

現在は主に土日祝日、庚申日に運行されており、大人片道200円、子どもは100円。夏は毎日運行しているようです。

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ちょっとした江戸時代気分が味わえますね♪

乗りたかったんですが、「寒いからヤダ」というダンナの一言で却下。ちぇっ!

気を取り直し、さっそく「寅さん記念館」に向かいます。

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「男はつらいよ」の世界にたっぷり浸れます

この寅さん記念館は葛飾区観光文化センター内にあります。映画監督・山田洋次さんのミュージアムと日本庭園が美しい「山本亭」に挟まれるように立っています。

訪れた当時はまだリニューアル中ということで「山本亭」は見ることができませんでした。残念。

寅さん記念館は、映画で実際に使用された「くるまや」のセットや、ジオラマ模型、写真や資料などがいっぱい!

山田洋次監督の希望で常に改善、改良を繰り返しているそう。

つまり、一度いっても次に行ったときはまた新しい発見と出会いがあるということですね。

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まさに寅さん気分で記念撮影

今回は、リニューアル(2015年12月19日)したばかり。この後、ダンナはすっかり、寅さんにハマり、1作目からDVDを借りてきて見ています。

初めて知ったのですが、帝釈天への参拝客を運ぶために「帝釈人車鉄道」なるものがあったそう。

明治32年~大正2年にかけて、柴又と金町間の1.5㎞を人を乗せた車両を人が押して運んだというから驚き・・・!

記念館ではその様子を再現した展示がありますので、ぜひ、見に行ってくださいね。

個人的に懐かしかったのはタコ社長の「朝日印刷所」の展示。

いまはデジタル化され、活版印刷は駆逐されていますが、私がかつて広告制作会社に勤めていた頃は「写植」といって、文字をひとつひとつ拾い、組んだものを「紙焼き」して、印刷所へ回していました。

文字と文字の間のスペースやバランスなどを細かく調整しながら、美しい仕上がりにしのぎを削っていた時代です。

ダンナも元新聞記者だったので、懐かしい気分だったようです。

記事のタイトルに入る文字数は決まっていたので、そこにぴたりをおさまり、なおかつ、インパクトのあるものにする。これもまた「職人芸」、「記者魂」といったところでしょうか。

柴又の「高木屋」で、とらやの世界を満喫

さて、この後、山田洋次監督の記念館へ。

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山田洋次監督作品がいっぱい

1961年のデビュー作品「二階の他人」から、最新作の「東京家族」までの作品がずらり。

展示室中央にあるたくさんの映画フィルムや映写機が印象的です。

私の好きな映画のひとつ「ニュー・シネマ・パラダイス」のシーンで、映写機の熱により、フィルムが炎上する事故があります。当時はセルロイド製なのでとても燃えやすかったそうです。

娯楽は映画ぐらいというイタリアのシチリア島、ジャンカルド村。

映画館に入りきれなかったお客さんのために、映写技師であるアルフレードは広場の建物に映画を映します。これが負担となってフィルムが炎上してしまったのです。

誰もが映画を愛してやまない、そんな時代が確かにありました。山田洋次監督の作品を見ていると、そんな記憶を呼び覚ませてくれます。

陽も傾いてきたので、「高木屋」さんに向かいます。

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名物草だんごとみたらしだんごで一服

ここはやっぱり草だんごでしょう!(私はみたらしだんごでしたがね)

おいしかったのでお土産に購入。

と、ここでおせんべい屋さんを発見。

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店先では一枚、一枚、手焼き

かぐわしい、お醤油の薫りがただよってきます。

できたてアツアツを試食させていただきました。

こちらでもお土産におせんべいを購入。「寅さんせんべい」もあちこちで売られているので、ぜひ食べ歩き&食べ比べしてみてくださいね。

ついでに、都電に乗ってみた

さて、駆け足ながら、柴又めぐりも修了。

名残惜しいですが、帰路につきます。

せっかくなので都内に唯一残る、都電に乗ってみよう!ということで、柴又駅から町屋駅へ移動。そこから都電荒川線「町屋駅前」へ。

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夕暮れの「町屋駅前」はどこか懐かしい風景

クリスマス前ということもあり、電車の中がこんな感じ・・・。

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手作り感あふれるデコレーション

時間が結構かかるので、余裕があるときにゆっくり利用するといいですね。

ちなみに、この都電、1両丸々貸切ができます。繁忙期を除いた平日で意外にリーズナブル。片道運行で一般が13,820円で、学生だともっと安い!遠足などで貸切することもあるらしいです。

貸切バスツアーで、途中、都電の旅を楽しみ、バスを下車駅まで回送するのも楽しそう!

詳しくは東京都交通局に問合せてみてください。

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王子駅どまりなのでこちらで降ります

今回は、電車を使って回りましたが、普段まったく使わなかった路線なので乗換が意外とわかりにくかったです。

スカイツリーのある押上駅からは電車で約15分ぐらい。路線バスを使うなら金町駅からか、小岩駅から。あちこち周りたいなら、貸切バスがやっぱりベンリかな。

柴又公園駐車場広場では、大型バス7台駐車可能です。1回あたり2,000円。あらかじめ予約(葛飾柴又寅さん記念館に問合せ Tel:03-3657-3455)しておきましょう。

どうです?

一度は訪れてほしい、日本人の心のふるさと。みなさんもぜひ、寅さんに会いに行ってくださいね。

番外編! 編集部Iを襲った人生最大の悲劇とは・・・

寅さんみくじでは「大吉」を引き当てて、浮かれていたのもつかの間・・・。

年末の大掃除ではりきりすぎ(?)て、ガス台のガラストップを破壊。修理代約5万円也。

ガラストップのガス台
ガラストップのガス台は意外にもろい(当たり前だっ)

厄払いだとあきらめ、お正月は氏神さんへ初詣に加え、初めての七福神めぐりで満願成就。

荏原七福神で満願成就
荏原七福神めぐりで約1万5千歩歩いた

これでなんとか、気を取り直そうと思ったのをあざ笑うかのうように、その後、お買いもの帰りにお財布を紛失!たまたまいつもより多めに入っていたのが仇になり、、約4万円抜き取られた後、手元にCome Back~♪

そして引き落とされていた携帯電話代がいつもの約2倍・・・!!!

ワイルドだろう~(杉ちゃん風にいってみてね)

その後、お財布を買い替えたのはいうまでもありません。今年は白・ラベンダー色がラッキーカラーらしいので、定期入れも買い換えたぜぇ~。

もう、この辺で勘弁してください・・・(涙目)。

ちなみに、初詣で引き当てたおみくじは「末吉」。今年は控えめに、頭を低くしてお過ごしくださいと書かれてました。

■葛飾柴又寅さん記念館
Tel:03-3657-3455

■高木屋老舗
Tel:03-3657-3136
※団体予約OK!食事・休憩も可能です。

■東京都交通局「都電荒川線貸切り」
荒川電車営業所 Tel:03-3893-7451
受付時間:10時~19時
※映画、テレビ、雑誌等の撮影で貸切の場合は別途
お客様サービス課へ問合せ(Tel:03-5320-6026 平日9時~17時15分)

※料金やサービス等は取材当時のものです。最新の情報は公式ホームページを参照してください。

この記事を書いた人
ちくわ

旅行メディア編集長兼ライター、総合旅行業務取扱管理者、旅行会社勤務経験あり、目黒区ボランティアガイド見習い中。プライベートでも古代史オタクとして年に数回フィールドワークに出かける旅好き。時々バス愛がさく裂!?

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