東京観光は浅草だけじゃないよ!青梅でレトロな昭和旅
みなさん!こんにちは。
昭和生まれの編集部Iです。
今回は、東京23区外で唯一、都営バスが走る青梅にでかけてみました。
青梅といえば山と澤乃井酒造。としかイメージがないIですが、
最近、町おこしの一環としてレトロな街づくりを頑張り中とか・・・。
ここは一度、訪ねてみるしかない!
今回は平成生まれだけど、
昭和顔の小娘を旅のおともとして連れてでかけてみましたぞ!
青梅といえば・・・吉野梅郷ですが・・・
平成21年にウメ輪紋ウィルス(PPV)が発生。
3万本を超える梅の木を伐採することになってしまいました。
今回訪れた時も、山肌が丸見えになっており、
再生にはまだまだ時間がかかりそうです。
市では「青梅市梅の里再生計画」に取り組み中で、
「ふるさと納税」を呼びかけています。
また、美しい梅の花が咲く景観を取り戻してほしいものですね!
青梅駅から都営バスに乗り込み、いざ御嶽駅方面へ
今回利用したのは青梅駅発の都営バス「梅01」系統。
こちらのバスの運行は、土日祝日のみとなっており、
吉野梅林や沢井駅、御嶽駅、玉堂美術館を経由して青梅に戻る循環バス。
1時間に1~2本だけなので、まったりしていると1時間待たされます。
まずは、都営バスが発行している「都バスで楽しむ青梅一日さんぽ」を熟読。
今回は日帰りなので、効率よく回る方法をチェック!
澤乃井園・清流ガーデンと、
澤乃井酒造の運営している「櫛かんざし美術館」は
川向かいにあるので、「沢井駅入口」までバスで移動し、
澤乃井園でお昼を食べた後、徒歩で美術館に移動。
そこから再びバスに乗り、青梅駅まで戻る計画を立てました。
三連休の祝日、10時台のバス車内はがらがら~。
バスに乗り込んだのは同じガイドブックを持つ、
妙齢のご婦人お二人と昭和な親子、
地元のおばあちゃんとおじいちゃんぐらい。
なぜ、ずれてるの???
どなたかご存知の方がいらしたら、ぜひ教えてください。
バスは旧青梅街道へ。
交差点のお店、レトロなたたずまい。
途中、梅がごっそり伐採された吉野梅林を車窓から眺めながら
奥多摩橋を通過。
「この多摩川をずーっと歩き続けると、
いつかは家に帰れるよ」と私。
「せやなっ」と娘。
ええ、歩きませんけどね。
澤乃井園には観光客が一応、いた
澤乃井ブランドを展開する小澤酒造のある「沢井駅前」に到着。
走り去るバスの後ろ姿を見て、なぜか心細い気持ちに。
電車で帰れるけどね・・・。
ここは本当に東京なのか?
と思うくらい、自然がいっぱい。
小澤酒造の「澤乃井」は、奥多摩の石清水を仕込み水として使っている
300年以上の歴史を誇るブランド。
創業は元禄15年だそう。
今回は未成年の小娘同行、ということで、
酒蔵見学&利き酒はパス。残念・・・。
「澤乃井園」でお昼を食べることに。
ちょっとお天気がすっきりせず、
肌寒い日だったので人影もまばら・・・。
でも、酒造見学にはたくさんの外国人が列をなしていたので、
酒蔵の方には人が集まっていたのかもしれません。
軽食・売店コーナーで食べ物を調達
おまんじゅうは出来立てでふかふか。
かじるとふわっとお酒の香りが漂います。
甘さ控えめで何個でも食べられそう。
お酒を飲みながらいただいてもおいしそうです。
お蕎麦には湯葉巻が入ってました。
園内にはとうふ料理「豆らく」、自家製豆腐懐石の「ままごと屋」があり、
しっかりお食事したい人はそちらがおススメ。
寒いので東屋の回りはビニールシートで覆いがされ、
薪ストーブが!
レトロな青梅ならではの光景ですな。
夏はハイキングや釣り客などで賑わうのでしょうなー
徒歩で「櫛かんざし美術館」に向かう
さて、お腹も満たされたし。お土産も買ったし。
次なる目的地へ向かいましょう。
「櫛かんざし美術館」は橋の向こう側にあります。
橋を渡ると山の斜面を登る急坂が出現!
ぶーたれる小娘。
ご年配の方は、バスでぐるりと向かうのがおススメかもしれません。
バスはこの後、15分後にくる模様。
これを逃すと、あと1時間以上ここでまったりしなければなりません。
櫛かんざし美術館の所蔵品は約4,000点あり、
今回うかがった際には特別展示として、
矢立コレクションがフューチャーされていました。
江戸時代のものはサンゴや琥珀、象牙、べっ甲など
いまでは希少な素材のものがたくさんあります。
細工もデザインも凝りに凝ったものばかり。
これはぜひ一度、見た方がいいですよーーー。
矢立とは筆と墨を携帯できる筆記用具で、
こちらも美しい蒔絵や細工が施されており、おしゃれ!
この日の見学者は私たち親子ぐらい。なんともったいない!
駐車場は広いので貸切バスで訪ねても大丈夫そうでした。
バスの時間が心配であたふた・・・。
途中、「稲荷神社前」にある「茶房ギャラリー木の花」に行きたい!!
という小娘の叫びをスルー。
青梅駅前に向かいます。
レトロな街、青梅を徒歩で散策
さて、ここからは頑張る青梅の町おこしをチェック。
駅前にある「ハイカラ屋」。
青梅市商店街振興のため、空き店舗を利用して運営されています。
奥多摩土産の定番、青梅せんべい(いわゆる瓦せんべい)はここで買えます。
しかし、小娘はここでラムネを購入。
やつの好物です。
店をでるとパンチの利いた自動販売機を発見!
一時期、秋葉原名物としておでん缶が話題になりましたが、
こんな東京の外れ(失礼!)でお目にかかるとは・・・。
おでん2種類とラーメン3種(しょうゆ・とんこつ・みそ)、
肉じゃががありました。
気になるキットカットと焼きリンゴは残念ながら売り切れ。
うーん。気になります。
駅前からのびる旧青梅通り沿いは平成15年に
「赤塚不二夫シネマチックロード」と命名され、
昭和と映画看板の街としてレトロな雰囲気を盛り上げています。
アニメ「おそ松さん」の大ヒットで
若い世代からも注目されている赤塚不二夫さんですが、
青梅市とは特にゆかりはないそうで、
町おこしの一環として建てられたのが「赤塚不二夫会館」。
赤塚先生のお父さんが看板屋に勤めていたことから、
映画看板描きの仕事を手伝っていたとか。
シネマチックロードのあちこちにある名作映画の看板は
久保板観さんが描いたもの。
その後、イラストレーター・山口マオさんも協力し、
昨年から「マオ猫」をモチーフにしたユニークな看板も増えています。
東京で猫の街といえば、
台東区谷中・根津・千駄木エリア、通称「谷根千」。
猫に出会える確率が高いだけではなく、
街全体も猫をモチーフとした演出が目立ちます。
一方、青梅は「昭和の町猫おうめ」として
猫をテーマにしたオブジェや看板などを掲げ、
どこか懐かしく温かみのある雰囲気を醸し出していました。
アッコちゃんとトト子ちゃんの違いがよくわからないのだ!
さて、まずは「赤塚不二夫会館」にいきましょう。
平成生まれの昭和なお顔立ちの小娘。
当然、腐女子に人気の「おそ松さん」世代です。
赤塚不二夫会館と隣り合う昭和レトロ商品博物館、
昭和幻燈館の3館が楽しめる「昭和を巡る3館めぐり券」を購入。
「赤塚不二夫会館」はかつて外科医院だった建物をリニューアルして、
2003年にオープンしたそうです。
入口のすぐ脇には売店。
バカボンパパの口から展示室に入ります。
赤塚先生、若い・・・・。
マンガの原画が飾られている部屋以外は撮影OKです。
先生の漫画にもたびたび登場していましたね!
こちらは昭和の「おそ松くん」の方。
2階に上がると、「トキワ荘」をイメージしたお部屋。
ここでしか撮影できない赤塚不二夫のプリクラもありました。
展示されているアッコちゃんとトト子ちゃんを同時に見比べ
違いを確認する私たち親子。
よくわからないけど、たぶん、目の星の入り具合が違うのだっ。
たぶん。
なぜ、雪女の部屋?!昭和レトロ商品博物館
「昭和レトロ商品博物館」は、
昭和20~30年代の生活で使われていた商品を展示しています。
隣は餃子とか食べられる店になってて、入口がいまいちわかりにくい・・・。
でもって「ティファニーで朝食を」の看板の脇に
汁ぎょうざ&水ぎょうざ ポンポン亭って・・・。
「ティファニーでぎょうざを」って読んじゃうじゃないか。
駄菓子屋さんでチケットを渡して中へ。
開館は1999年で、もとは家具屋さんだった建物を利用し、
古い駄菓子や薬、飲み物などさまざまなパッケージが
コレクション展示されています。
昭和30年代生まれとはいえ、さすがにここまで古いのは知らない。
幼少期にコレクションしたヒーローカードといえば、
仮面ライダーかと思いきや、はまったのは「超人バロム1」。
めっちゃ、集めてた・・・。
他に好きだったのはやっぱりキカイダーとかデビルマン。
ふつーにいい人はどうやら好みではなかったらしい。
小学校低学年の時に暮らした恵比寿の公園には
こういった紙芝居を見せてくれる人がよく来てました。
ここで買う駄菓子が楽しみで・・・。
紙芝居の内容はほとんど覚えていないという・・・。
急な階段を上ると、2階には雪女の部屋。
ばあちゃんちがこんな階段で、落ちたこともありましたっけ・・・。
最近の研究によると、
青梅市南部多摩川沿い出身の親子から話を聞いた逸話をもとに
書いたといわれています。
最近には青梅市上長渕にある「調布橋」のたもとに「雪おんな
縁の地」として石碑が建てられています。
館内には自分の生まれた年の新聞のコピーが買えます。
小娘に記念に買うかい?と尋ねたら
「まだ、懐かしがる歳じゃないしっ」
といわれました。おっしゃる通りです。
猫、猫、猫づくし
さて、気を取り直し最後の「昭和幻燈館」へ向かいます。
と、その前に「住吉神社前」のバス停。
「昭和幻燈館」はすぐ脇にあります。
こちらは青梅生まれの映画看板師である久保板観(くぼばんかん)さんの作品を展示している資料館。
中には昭和の街並みを再現したジオラマがあり、
青梅線とその沿線の街の様子を緻密に再現しています。
うーんすごい。
墨絵作家の有田ひろみさん、ぬいぐるみ作家の有田ちゃぼさん親子の
作品もたくさん飾られており、
猫好きにはなごみます。
鉄道好きにもたまらないスポットなのではないかしらん。
昭和なギャグの勉強にもなりました。
昭和生まれのDNAをゆるーく刺激してくれる。
青梅のレトロな街でした。
あんこ好きじゃなくても気になるカフェ
3時のおやつをいただきに入ります。
奥多摩の食材を中心にした食事やお菓子、
夜はお酒も楽しめる様子。
コーヒーにあんこをいれるつぶあんコーヒーが
めちゃ気になりましたが・・・ふつうのコーヒーが飲みたかったので
今回はパス。
どなたかぜひ感想を聞かせてほしい。
私は「お世話焼きミニプレート+特製黒みつ」を。
梅の甘露煮をカステラでつつんだお世話焼きは、
地元の和菓子屋さん「は万の」が作ったものだそう。
アイスクリームに黒蜜がとてもマッチしておいしい!
小娘はラスクとふがしのセット。
この麩菓子、ふつうの黒蜜フレーバーとは違って
バターっぽい感じ。おいしかったです。
奥多摩はちみつと青梅たまごのこんがりパウンドケーキも
めちゃ気になる・・・。
また、遊びに行きたい街でした★
ラーメンを缶詰って、麺のびちゃうじゃん!と思っていたら、
こんにゃく使ってた。ダイエット中でもいいね~。
青梅の旅は貸切バスがいいかも
電車で移動しても都心からは1時間30分程度ですが、
やっぱりあちこち移動しつつ、
のんびり過ごすならバスを貸し切ってが便利な街かも。
澤乃井園ではBBQも楽しめるそうです。
ということで、編集部Iが東京からの日帰り青梅バス旅行を
シュミレーション!
新宿発でバスを借りたら、だいたいいくらぐらいになるのか?
見積もってみたよ。
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「レトロな街を満喫!青梅日帰りバス旅行」
■新宿駅西口・都庁大型バス専用駐車場 8時15分出発!
↓
↓
■御岳山登山鉄道「ケーブルカー乗り場」10時着・11時45分発
↓ *ケーブルカーやリフトを乗り継いで大展望台へ!
↓
■清流ガーデン・澤乃井園 12時着・13時30分発
↓ *酒造見学・昼食・お土産購入
↓
■櫛かんざし美術館 13時40分着・14時10分分発
↓ *入館料は20名以上で大人500円、学生400円、小学生200円
↓
■青梅きもの博物館 14時20分着・14時50分発
↓ *入館料は20名以上で大人600円、小中学生500円
↓
■青梅駅前 15時10分着・16時30分発
↓ *赤塚不二夫会館や昭和レトロ商品博物館など、街歩きやカフェで
↓ 一休みしよう!
■新宿駅西口 18時着・解散!
【バス利用距離:約160㎞/利用時間:約4時間】
<大型バス利用> 98,000円~141,000円(参考高速代:14,780円)
<中型バス利用> 83,000円~121,000円(参考高速代:11,700円)
<マイクロバス利用> 70,000円~102,000円(参考高速代:7,060円)
※上記、貸切バス料金には、バス代、運転手代、ガソリン代、
バス車内でおきた事故をカバーする保険代が含まれています。
※高速代、有料駐車場代、施設入館料などの実費は別途かかります。
※実際は、バス会社の車庫の場所により、金額は変わります。
正確な金額は見積りを取りましょう!
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[電車利用の場合]
●新宿駅-青梅駅(JR利用) 799×2=1,598円(約1時間2分)
●青梅-御岳山(バス利用) 1,176円(約42分)
●御岳山-沢井駅(バス利用) 919円(約22分)
●櫛かんざし美術館-青梅きもの博物館・吉野梅林下車(バス利用) 175円(約10分)
●吉野梅林-青梅駅(バス利用) 206円(約12分)
合計)4,074円(IC利用)
[貸切バス利用の場合]
●大型バス(40名乗車)なら1人2,450~3,528円
●中型バス(25名乗車)なら1人3,320~4,840円
●マイクロバス(20名乗車)なら1人3,500~5,100円
人数さえまとまればかなりお得ですねー
しかも効率よく移動できるので、立ち寄り先でゆっくりできますよ!
電車&バス利用だと、御岳山はちょっと時間的に無理かも。
ぜひ、検討してみてくださいね。
■御岳山登山鉄道
http://ome-akatsukafujio-museum.com/
東京都青梅市御岳2丁目483番地
Tel: 0428-78-8121
・ケーブルカー料金:片道590円(子ども300円)、往復1,110円(子ども560円)
・リフト運賃:片道100円、往復190円
※いずれも団体は30人以上から割引あり。
<駐車場>
バス2台駐車可、2,500円
■清流ガーデン・澤乃井園
http://www.sawanoi-sake.com/service/sawanoien
東京都青梅市沢井2-770
Tel: 0428-78-8210
10時~17時(軽食は11時~16時)・月曜休み、祝日は翌火曜休み
●きき酒処
澤乃井ガーデンギャラリー2階
10時30分~16時30分
*常時10種類のお酒を用意、1杯200円~500円
●酒蔵見学<予約必須!>
10時~17時
一般は11時・13時・14時・15時の4回で、1回約45分、定員40名。
11名以上は団体扱いで事前に問い合わせを。参加は無料です。
●ままごと屋
11時~17時(15時最終受付)
Tel: 0428-78-9523
*団体向けのお座敷もあります。
●豆らく
11時~16時30分(LO 15時30分/1月~2月の平日は15時)
Tel: 0428-78-8223
<駐車場>
予約者専用、バス専用駐車場あり。
いっぱいの場合は、寒山寺駐車場等を利用
■櫛かんざし美術館
http://kushikanzashi.jp/
東京都青梅市柚木町3-764-1
Tel: 0428-77-7051
10時~17時(入館は16時30分まで)、月曜定休、祝日は翌火曜休み
入館料:大人500円、学生500円、小学生300円
*団体は20名から割引あり
<駐車場>
バス8台分駐車可
■青梅きもの博物館
http://www.omekimono.jp/
東京都青梅市梅郷4丁目617
Tel: 03-3821-2341
毎週金・土・日開館(12、1、2月は休館)
10時~16時
入館料:大人800円、小中学生500円
*団体は20名から割引あり
<駐車場>
近隣の市営無料駐車場を利用のこと
■青梅赤塚不二夫会館【閉館】
東京都青梅市住江町66番地
■昭和レトロ商品博物館
東京都青梅市住江町65番地
Tel: 0428-20-0234
10時~17時、月曜休み、祝日は火曜休み
入館料:大人300円、子ども150円
■昭和幻燈館
http://ome-nekomachi.com/
青梅市住江町9番地
Tel: 0428-20-3055
10時~17時、月曜休み、祝日は火曜休み
入館料:大人250円、子ども150円
*昭和を巡る3館めぐり券 大人800円、子ども450円
(団体10名以上で割引あり)
<駐車場>
大型バス2台分駐車可能なのは住江町駐車場(東京都青梅市住江町59)
大型バス30分・300円で必ず予約のこと!
Tel: 080-5682‐4069(管理事務所9時~19時受付)
■つぶあんカフェ
http://tsubuancafe.com/
東京都青梅市本町131
Tel: 0428-25-2251
11時~17時、金・土は24時まで営業
※料金やサービス等は取材当時のものです。最新の情報は公式ホームページを参照してください。
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