
深川観光のおススメポイントと「お江戸深川さくらまつり」2025年情報をお届け
こんにちは!編集部Iです。東京は江東区、深川エリアに出没してみました。
江東区といえば、東京の東側。中でも深川は江戸時代から木材関連の倉庫や木場が多く、米・油問屋の町として栄え、伝統芸能や伝統工芸など、庶民文化が花開いた下町風情の残るエリア。

中でも”木場の角乗(かくのり)”は無形民俗文化財に指定されている民俗芸能で、水辺に浮かべた角材に乗った筏師が鳶口一つで操り、筏に組む仕事から派生したものです。
毎年10月下旬に行われる江東区民まつりで、木場公園の専用池で披露されていますよ!
船遊びも楽しめる!深川の春
今回は春、ということでやはり桜!荒川と隅田川が流れ、東京湾に面している江東区は「水彩都市」として、水と親しむイベントやアトラクションがいろいろ開催されます。
「お江戸深川さくらまつり」は2025年で21回目を迎えます。川沿いに続く桜並木を遊歩道から、船から楽しめると年々注目度がUP!
2016年におじゃました時は、スカイバス東京のオープントップバスが特別運行し、お花見周遊が楽しめました。

2025年はメディア向けに大横川を船で航行する体験取材も実施されます。もちろん、行きます、行きます。当日の様子はまた追ってご紹介しますね。
2016年におじゃました時は天候に恵まれなかった・・・
2016年におじゃました時はいまひとつのお天気。ということでどよ~んとした写真ですみません。

特に週末はどこも雨模様で肌寒い・・・。
「お江戸深川さくらまつり」は、大横川沿いをメイン会場に、遊歩道や橋でさまざまなイベントが行われました。お花見カフェや和船、動力船などを運行。

桜を川から鑑賞できるとあって、毎年大人気だそうです。
お花見周遊船「和船」は昔ながらの100%櫓(ろ)漕ぎでの遊覧を楽しむことができる人気のコンテンツ。週末土日に航行されており、約30分の遊覧で1,000円、保険・お土産付き(2025年3月現在)。
先着各日230名限定(3月22日のみ先着180名)ということで、整理券の奪い合い必至です。9時30分から受付が開始され、1人当たり4枚までの整理券をもらうことができます(時間指定不可、なくなり次第配布終了)。

昔ながらの手漕ぎ船で黒船橋から東富橋まで、のんびりと進む様子はまさにお江戸気分!昔の人もこんな風にお花見を愉しんだんでしょうねー。
「和船乗船体験」は3月22日(土)~4月6日(日)のうち土日限定で10時~15時までとなっています。
船の上では「新内流し(しんないながし)」も行われるそうです。実施されるのは3月23日(日)、30日(日)、4月6日(日)の13時~14時。

「新内流し」とは、二人一組で三味線を合奏しながら、流しで芸を披露する新内節芸人のことで、敦賀新内が始めた浄瑠璃の一流派のこと。花街や遊里などを流して歩いたそうで、客の求めに応じて時には屋敷などに招かれて演奏したそうです。
新内流しは石島橋付近で、イベント開催中の土日、13時~14時に行われる予定です。
また、高橋周辺のお花見エリアをカヌーで散歩できる「カヌー体験会(深川カヌー倶楽部)」も。3月22日(土)・23日(日)・29日(土)・30日(日)の11時~15時で、各日とも20名まで。
高橋乗船場で受付先着順、10時から整理券配布スタートです。体験料金は500円で小学生4年生以上、70歳未満が対象。
濡れても良い服装でご参加ください。
もう一つは現代風に「動力船」のお花見クルーズ。こちらは、昼と夜の運行で、事前予約が必要です。黒船橋乗船場と高橋乗船場の2か所からの出発となります。
夜桜見物も楽しみな「お江戸深川さくらまつり」

お祭り期間中は東富橋から越中島橋までの桜並木をライトアップ。黒船橋乗船場から東富橋までの桜並木には提灯がずらりと並び、まさに幻想的な光景に。

東京駅付近の高層ビルを借景に大横川の夜桜を楽しむのは東京ならではの光景ですね。大横川北沿いの飲食店からは食事やお酒を楽しみながら夜桜見物ができるところもありますよ。
「お江戸深川さくらまつり」期間中は毎日17時~22時まで楽しめるのでぜひ!
お江戸気分で深川をそぞろ歩き!まずは八幡様へ
門前仲町といえば「富岡八幡宮」!約400年の歴史を誇る、深川エリアの守り神です。
江戸三大祭りのひとつである「深川八幡祭り(富岡八幡宮例祭)」でも有名ですよね。

8月中旬に行われ、3年に一度、八幡宮の御鳳輦が渡御を行う年は「本祭り」と呼ばれ、大小あわせて120数基の町神輿が担がれる様子は圧巻です。
元禄時代の豪商、紀伊国屋文左衛門が奉納したといわれている総金張りの宮神輿が3基あったそうですが、関東大震災で焼失。平成3年に日本一の黄金神輿(約4.5トン!)が奉納され、復活を遂げました。

あまりにも大きく(高さ4.4m)、担げないということで、平成9年に二宮神輿がつくられ、御本社祭りのときにはこちらが担がれることになっているそうです。それでも重さは2トンあるとか・・・。

深川八幡祭りの特徴は、掛け声とともに沿道の人から浴びせられる水!別名「水掛祭り」とも呼ばれています。
江戸時代もこんな風に盛り上がってたんでしょうね~。

富岡八幡宮、もう一つは、江戸勧進相撲発祥の地として有名です。
江戸時代の相撲興業は京都、大阪から始まりますが、トラブル多発ということで、禁令が出ていました。その後、1684年に春・秋の2場所だけ勧進相撲が幕府より許され、富岡八幡宮の境内で行われるようになったそうです。
そのあとは本所回向院に移りますが、こちらが発祥の地として明治33年に記念碑が建てられました。

初代横綱明石志賀之助から67代武蔵丸関までの四股名が刻まれています。相撲ファンなら、ぜひ一度は足を運んでみたいですね!
そして、向かい側には深川不動尊もあります。こちらは千葉県成田市にある大本山成田山新勝寺の東京別院。元禄16年に初めて、成田山からの出開帳が行われ、本尊である不動明王像が公開されたそう。
その後も出開帳のたびに江戸っ子たちが押し寄せ、大いににぎわったといわれています。4月上旬にはお釈迦さまの誕生日である花まつりも開催。
桜の見ごろが過ぎても大丈夫!牡丹に花菖蒲、藤のお花見へ
さくらだけじゃない江東区。4月下旬から5月中旬までは、古石場川(ふるいしばがわ)親水公園にある牡丹園へでかけてみましょう!

大横川ほとりでは昔から牡丹が栽培されていたということで「牡丹町」という地名がついたといわれています。古石場親水公園は「水辺の香り」をテーマに整備されたもので、水路には海水が流れているため、たまにあさりがとれるとか!
「古石場」という地名の由来ですが、もともとは越中島の一部だったのですが、その後、使い道がなくなり、江戸城築城の際、石置き場として使われたことに由来しています。
アジサイが植えられ、バラ園もあるので、これからの季節、そぞろ歩きにぴったりですね。
そして6月からは都指定名勝「清澄庭園」の花菖蒲!

岩崎彌太郎ゆかりの庭園として有名な清澄庭園では、約350株の花菖蒲が咲き乱れ、そぞろ歩きも楽しい季節。
下総国関宿藩主・久世大和守の下屋敷を含む邸を岩崎彌太郎が買い取り、明治13年にお客様を招待する場所として開園したものです。
清澄庭園に隣接する旧東京市店舗向住宅など、昭和初期に建てられた建造物、深川江戸資料館、東京都現代美術館など、見どころがいろいろ。

最近では倉庫跡を再利用したおしゃれなカフェも急増中です。
そして藤の花をみるなら「亀戸天神」へ。4月下旬~5月上旬に約100株の藤が咲き誇り、「藤祭り」も開催されます。江戸時代から名所として知られ、浮世絵師である広重も「名所江戸百景亀戸天神境内」に描いており、その美しさは格別。
期間中は露店で賑わい、下町情緒をたっぷりと楽しめますよ。
亀戸では水陸両用バス「スカイダック」が運行しています。東大島「旧中川・川の駅」がスプラッシュポイント!
これからの季節、観光ついでにぜひ、乗船(乗車)してみてはいかがですか?また、人数がまとまるなら、屋形船を貸切もいいですね。
貸切バスで江東区へお江戸旅行は?
実は江東区、貸切観光バスでおでかけにはちょっと不便・・・。
現在のところ、観光バスが止められる駐車場はお台場近くの臨海エリアと辰巳になります。
どちらかというとお台場周辺の観光に便利な感じ。門前仲町や深川散策は、電車や都バスが便利ですね。
【お江戸深川さくら祭り】
開催日時:2025年3月22日(土)~4月6日(日)
会場:門前仲町・清澄白河・森下・越中島、石島橋・黒船橋・牡丹町公園お花見エリア、高橋周辺お花見エリア、東京海洋大学お花見エリア
*ライトアップは17時~22時
公式ホームページはこちら≫
■富岡八幡宮
江東区富岡1-20-3
Tel:03-3642-1315
東京メトロ東西線「門前仲町」駅徒歩約3分
都バス「富岡一丁目」(東京駅丸の内北口・錦糸町駅発 東20・22系統など)
■古石場親水公園
東京都江東区牡丹2-10
東京メトロ東西線・大江戸線門前仲町駅下車3分
■清澄庭園
東京都江東区清澄二・三丁目
Tel:03-3641-5892
都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河」駅徒歩3分
■深川江戸資料館
東京都江東区白河1-3-28
Tel:03-3630-8625
都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅駅徒歩3分
都バス「清澄庭園前」(豊海水産埠頭~亀戸駅、葛西駅~秋葉原駅 門33・秋26系統)
■亀戸天神
東京都江東区亀戸3丁目6番1号
TEL : 03-3681-0010
総武線「亀戸駅」もしくは半蔵門線「錦糸町駅」下車徒歩15分
都バス「亀戸天神前」(亀戸駅前~上野公園、東大島駅前~浅草寿町 上26・草24系統)
江東区周辺の観光バス駐車場情報
■木場公園第一駐車場(要事前予約)
江東区木場4-1-1
Tel:03-3820-3526
大型バス 2時間まで2,000円(30分毎に500円)
*門前仲町までの距離約2㎞・6分
■辰巳の森海浜公園第二駐車場
東京都江東区辰巳2丁目8番
Tel:03-5569-8672
大型バス 1回2,000円
*門前仲町までの距離約4㎞・14分
※大型バスは平日のみ、事前に必ず問い合わせのこと
■夢の島公園第一駐車場
東京都江東区夢の島3丁目2
Tel:03-5569-4394
大型バス 9時間~24時間まで最大4,500円(繰り返し可)
*門前仲町までの距離約5㎞・15分
■青海臨時駐車場
東京都江東区青海1丁目1
Tel:03-5500-5672
大型バス 1回3,500円
*門前仲町までの距離約8㎞・25分
■青海第二臨時駐車場
東京都江東区青海1丁目1番16号
Tel:03-5500-5672
大型バス(31台まで) 1回3,500円
*門前仲町までの距離約8㎞・25分
■青海東臨時駐車場
東京都江東区青海1丁目2番
Tel:03-5500-5672
大型バス 1回3,500円(夜間は8,000円)
*門前仲町までの距離約8㎞・25分
※予約不可
■日本科学未来館大駐車場
東京都江東区青海2丁目3番6号
Tel:03-3570-9151(代表)
大型バス(20台)来館中3,090円
*門前仲町までの距離約8㎞・25分
※予約不可
★観光スポットとバス待機場所(駐車場)間は、回送料金がかかります。
また、駐車場料金も実費での清算になりますので、ご注意を!
<写真提供・取材協力>
深川観光協会(深川仲町通り商店街振興組合内)
江東区門前仲町2-2-1
Tel:03-3643-0114(平日受付 9時30分~17時)
http://www.fukagawa-kanko.com/
(公財)東京観光財団
東京都新宿区山吹町346番地6 日新ビル6階
Tel:03-5579-2681
http://www.gotokyo.org/
※料金やサービス等は取材当時のものです。最新の情報は公式ホームページを参照してください。
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