東京から貸切バスで2時間以内で移動できる日帰りバスツアー!埼玉・群馬の名所・テーマパークを周遊
貸切バスをチャーターして日帰り観光を楽しむなら、片道約2時間以内でアクセスできるところが目安です。厚生労働省から自動車運転者の労働時間等の基準改正が図られ、2024年4月1日から適用されたため、それを超えると観光に時間が取れなくなってしまうからです。
1人の運転手で運転してもよい時間は1日9時間までが目安。片道2時間かかるところだと、往復最低でも移動時間は4時間となるため、残りの5時間で食事、休憩、観光、アクティビティを楽しめるプランを考える、というのが一つの目安となります。
2023年11月3日(金・祝)に参加したバスツアーをモデルコースとして、立ち寄ったスポットやグルメなどをご紹介。東京から日帰りで楽しむバスツアーの参考にしてくださいね。
<バスツアーの内容>
新宿出発==小江戸川越散策==川越でうなぎランチ==富岡製糸場==こんにゃくパーク==めんたいパーク群馬==新宿着終了(所要時間:約9時間/走行距離:250㎞)
「こんにゃくパーク」「めんたいパーク」は群馬屈指の人気テーマパーク
私(ちくわ)が参加したのは阪急交通社主催の日帰りバスツアー。実は阪急交通社のバスツアーは盛りだくさんな内容で有名です。
世界遺産「富岡製糸場」が恐らくメインイベントなのですが、小江戸川越で食べ歩きやうなぎを食べ、さらに人気テーマパークを2か所周るという豪華絢爛な内容。かなり慌ただしくなっちゃう(気もする)コースです。
自分たちで企画して行くなら、「こんにゃくパーク」か「めんたいパーク」いずれかに絞る、川越をやめて富岡製糸場周辺で観光などを楽しむなど、もう少しゆったりペースにすることをおススメします。
インバウンド客にも大人気!雰囲気たっぷりの「小江戸川越」
レトロな雰囲気たっぷり、「蔵造りの街並み」が今も残る川越。歴史的な建造物や文化財、美味しいグルメなどが楽しめ、フォトジェニックなスポットもたくさんあります。
都内からは西武新宿線や東武鉄道・JRを利用して川越駅へ。貸切バスの利用で新宿からは約1時間20分程度で到着できます。
乗換えの必要なく、スムーズにアクセスできる貸切バスはやっぱり便利ですよね。
小江戸川越は自由散策、自分たちのペースで街歩きを楽しみました
新宿から川越まで順調なドライブ。予定よりも早く到着しました。川越では完全にフリータイム。バスの集合時間を告げられ、各自で散策します。
黒漆喰の壁に大きな鬼瓦、重厚な造りの商家が軒を連ねる街並みや「菓子屋横丁」で食べ歩き、お土産購入など思い思いに過ごします。
最近のバスツアーではこの自由散策や自由昼食がトレンドの様子。以前よりも団体行動じゃないので、参加人数が少ない場合、旅行会社が主催するバスツアーはとてもメリットがありますね。
川越とはあまり関係なさそうな「むらさき芋のわらび餅ドリンク」
同行した小娘が目を付けたのは「わらび餅ドリンク」。名前に鎌倉ってありますが、本社は新潟県の会社です(ややこしい)。
全国の観光名所の街歩き和スイーツとして人気で、全国に約52店舗を展開しています。小江戸川越店では着物レンタルを併設。
着物姿で町歩き、食べ歩きが楽しめるというお店になっています。
希少な国産本わらび粉に「甘味処鎌倉」秘伝の配合を加え、わらび粉のみでは出せない、最高のもっちり感ととろける口溶けを実現。そのわらび餅をドリンクに仕立てたのがわらび餅ドリンクです。
ちょうどおじゃました時は、むらさき芋を使ったわらび餅ドリンクがメニューにありました。川越は芋の町でもあるので、まあ、川越らしいかな!?
「和楽花音(かのん)」でたこせんを食べる!
以前、システムエンジニアのひろねんが紹介していた菓子屋横丁の「和楽花音」。川越に来たら、ここで絶対たこせんを食べると決めていたのでさっそく訪問してきました。
名所となっている「時の鐘」のすぐ近くにあり、ちょっと並んでましたが、すぐに買えました。
えびせんべいにたこ焼きを1個挟んで提供しているものです。あー、ビール飲みたいなと思いつつ、トイレが近くなるので我慢です。
ソースとマヨネーズ、紅ショウガがアクセントになっていてとてもおいしかったです。おススメ。
菓子屋横丁で揚げたて「芋けんぴ」、巨大な「ふ菓子」、手作り飴などをお土産に
実は今回のツアー、埼玉県から旅行補助金が出ていました。なので、埼玉県内で利用できる商品券付き。
埼玉県内で消費しなければならないので、この川越がチャンスです。とりあえず、川越といえば芋でしょうということで「菓匠右門」で揚げたて芋けんぴを購入。
明らかに邪魔になるだろうと予想できる巨大なふ菓子を「松陸製菓」で購入(大好物なんです)。でもって、まだ商品券があるので手造り飴の「玉力」さんでニッキ飴などを購入しました。
自由時間と商品券の消費でちょっと慌ただしくなってしまいましたが、またあらためてゆっくり遊びに来たいと思った小江戸川越でした。
ちなみ、小江戸川越の町、水曜日はお休みの店が多いようです。お出かけの際は気を付けて。水曜にしか行けない人は以下の記事を参考になさってください。
Information
小江戸川越
住所:埼玉県川越市幸町
問合せ先:049-227-9496(小江戸川越観光協会)
バス駐車場:あり
ランチは少し早めに川越の「初かり亭」でうな重
川越はうなぎでも有名で、かつて周辺に海がないことから貴重なたんぱく源としてうなぎをよく食べていたそうです。当時はきれいな川で天然のうなぎがよく獲れていたこともあり、うなぎが名物になったようです。
老舗の「いちのや」や「小川菊」、「小川藤」などがよく名前が挙がるお店。今回は団体バスツアーでしたので、大勢が一度に食事ができるところとして「初かり亭」へおじゃましました。
ビール飲みたいな・・・。でもトイレが・・・。ということでここでも我慢。
Information
初かり亭
住所:埼玉県川越市宮元町61-4
問合せ先:049-224-0314
バス駐車場:あり(大型バス20台分)
「富岡製糸場」に到着、大学生に間違えられる小娘
このツアーのメインイベント(多分)、富岡製糸場に着きました。川越からバスで約1時間30分です。このぐらいの距離だとトイレ休憩が必要ないので効率よく観光が楽しめます。
富岡製糸場は世界遺産であり、国宝でもあります。ここでも自由見学なのでマイペースで観光できました。
添乗員さんから「大学生の方ですか?」声を掛けられる娘。「いえ、27歳です・・・」
童顔なんで、お酒を注文すると年齢確認をよくされています。
今回、富岡製糸場に行ってみたいなと思ったのは、以前、彼女が某映画のエキストラで出演した際、ここでロケ撮影したから。ここでこんなシーンを撮ったという裏話を聞きながら回ることができました。
日本が近代化していく過程で、女工さんたちがどんな生活をしていたのかを肌で感じられる施設。蚕の繭から絹糸を取り出すプロセスなども見学できて見ごたえ十分でした。
Information
富岡製糸場
住所:群馬県富岡市富岡60
問合せ先:028-622-5271
バス駐車場は「上町駐車場」です≫
20人以上の団体予約申し込みはこちら≫
時間があったので富岡製糸場周辺もぶらり散策
集合時間までまだ時間があったのでぶらり街歩き。と、すかさず目に飛び込んできたのが信州屋「上州名物 和風絹しゅうまい」の幟です(2024年7月に閉業)。
国産豚肉と玉ねぎ、根しょうがを使用。特注して仕入れる皮は絹のような柔らかな口当たり、ジューシーで肉のうまみがじゅわっと口の中に広がります。
富岡駅東駐車場を起点に、富岡駅・まちなか交流館を経由し富岡製糸場を結ぶ「まちなか周遊観光バス」もありました。こちら乗り降り自由で、電車で富岡製糸場に行く人にはおススメの交通手段です。
ボランティアガイドが同乗するそうなので、見どころなども案内してくれるそうです。
「宮本まちなか交流館」で絹入りの洗顔せっけんと、桑の葉茶をお土産に購入して帰りました。
群馬県屈指の人気テーマパーク「こんにゃくパーク」
株式会社ヨコオデイリーフーズの「こんにゃくパーク」は無料で楽しめるバイキングが大人気。群馬県はこんにゃく芋の栽培面積、収穫量ともに全国1位(約9割以上)を占めるまさにこんにゃく王国です。
「こんにゃくパーク」はこんにゃく文化とおいしさを伝えたいという想いから誕生。工場見学や手作りこんにゃく体験ができるキッチン、無料で楽しめるこんにゃくバイキング、こんにゃく詰め放題など、まさにこんにゃくづくしのテーマパークとなっています。
もう夕方というのに、バイキングは大盛況。集合時間には間に合いそうにないのでお買い物だけ楽しんで帰ります。といっても、こんにゃくは地味に重い・・・。
珈琲味のこんにゃくゼリーだけ購入したら、おみやげにしらたきをもらっちゃいましたw
しらたき(こんにゃく)大好物なんで嬉しいのですが重い・・・のが難点ですね。
Information
たてヨコオいしい こんにゃくパーク
住所:群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡161-1
問合せ先:0274-74-3131
*団体バスは事前に予約、また30人以上の団体は前日まで電話で相談
「めんたいパーク群馬」で、出来立て明太子にノックアウト
「めんたいパーク」は明太子のかねふくが運営するテーマパーク。団体旅行に大人気で現在、大洗・とこなめ・神戸三田・伊豆・びわ湖・群馬の6拠点あります。
もうすでに閉館間際ということもあり、とても空いていました。パーク内にあった工場直送できたて明太子を試食させていただいたのが、これば超絶おいしい!!!!
絶対勝って帰る、と思ったのですが残念ながら売切れ。小娘がこっそり2週目の試食をしたいと駄々をこねていましたが、ぐっと我慢します。
なんだかんだとたくさんお買い物をして大満足。もっと早い時間に訪れて、できたて明太子を今度は絶対勝って帰りたいと誓った親娘でした。
Information
めんたいパーク群馬
住所:群馬県甘楽郡甘楽町金井676-2
問合せ先:0274-67-7415
バス駐車場:8台分あり
団体予約はこちら≫
貸切バスで同じコースを周遊したらいくらぐらいになる?
貸切バスの料金(運賃)は、2023年8月から単価が変更になり、バス会社が季節や需要に応じて自由に料金を決められるようになっています(下限は決まっていますが上限はなし)。
正確なバス料金は見積りを取り寄せない限りわかりませんので、あくまでも目安とお考えください。
今回のバスツアーを貸切バスで運行した場合の参考料金(距離250㎞、運行時間9時間)は、以下の通りです。
- 大型バス 123,618円(税込)~
- 中型バス 105,776円(税込)~
- 小型マイクロバス 90,717円(税込)~
※上記金額は2023年8月25日に国土交通省が公示した「新公示運賃額(最低基準額)」に基づき、計算した最低基準額です。実際のバス料金は、各バス会社が関東運輸局に届け出た単価で計算します。
※バス運行前・運行後の安全確認を行う2時間を含めて11時間で計算しています。
※バス会社からバス乗降場所までの回送分は含みません。
大型バスは上限43名、中型バスは27名、小型マイクロバスは20名です。参加人数で頭割りすればおよその金額がわかるかと思います。
この料金以外に、高速代・駐車場代・施設入場料・食事代などが実費としてかかるので、だいたい1人あたり8,000~10,000円ぐらいをみておけば十分かと思われます(うな重だと12,000円ぐらい?)。
団体旅行の場合、あとから不足分を徴収するのが難しいので、多めに徴収しておき、残ったお金を戻すやり方がベスト。微妙な金額が残りそうなら、お土産を買って配ることで返金するのも手ですね。
今回は埼玉県の補助金が付いた関係で、川越~群馬という周遊になりました。ゼロから企画する場合は、行きたいところに自由にプランニングできるので、参考にしつつ、素敵なバス旅を楽しんでくださいね。
バス会社の比較がポイント!