東京から貸切バスで約2時間で行ける日帰りバスツアー。大洗磯前神社・酒列磯前神社・御岩神社3社詣で
貸切バスをチャーターして日帰り観光を楽しむツアー、第3弾は茨城県にある人気パワースポットを巡る旅をご紹介します。自動車運転者の労働時間等の基準改正により、運転手1人で運行、かつ、日帰りできる時間と距離が厳しくなりました。
片道2時間で往復4時間、残り5時間で食事、休憩、観光、アクティビティを盛り込んだバス旅行プランにまとめるのがバス旅行企画の目安。
2024年11月4日(月・祝)に参加したクラブツーリズム主催のバスツアーをモデルコースに、立ち寄ったスポットやグルメなどをご紹介。東京から日帰りで楽しむバスツアー企画の参考にしてくださいね。
<バスツアーの内容>
新宿都庁駐車場9時出発==大洗磯前神社参拝==那珂湊魚市場「やまさ」でランチ==酒列磯前神社参拝==御岩神社参拝==新宿駅着19時終了(所要時間:約10時間/走行距離:340㎞)
関東屈指のパワースポットといわれる神社巡りツアー
今回私(ちくわ)が参加したのは、クラブツーリズムの日帰りバスツアー。「大洗磯前神社・酒列磯前神社・御岩神社 那珂湊でウニ・イクラを含む10種海鮮丼の昼食」というやつです。
以前から御岩神社にどうしても行ってみたくて狙っていました。公共の交通機関だとアクセスしにくいところにあるため、個人だとバスツアーに参加するのがベストなのです。
茨城県には鹿島神宮や筑波山神社などいわゆるパワースポットとわれる神社がいろいろ。大洗磯前神社(おおあらいいそさきじんじゃ)が酒列磯前神社(さかつらいそさきじんじゃ)もその一つです。
今回は都庁の下にある大型車駐車場で集合・出発となりました。バスの運行は京王観光バスです。
大己貴命・少彦名命が降臨したと伝わる「神磯」がある「大洗磯前神社」
9時に新宿を出発したバス。まずは茨城県にある「大洗磯前(いそさき)神社」へ向かいました。
「大洗磯前神社」の御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと、大国主命)・少彦名命(すくなひこなのみこと)。こちらの神社、「神磯」と呼ばれる岩礁の上に建つ鳥居で有名ですよね。
856年12月、この「神磯」に大己貴命・少彦名命がご降臨になり、大洗磯前神社が創建されたと伝わっています。「神磯」は禁足地になっています。
本殿・拝殿は彫刻や建築様式が江戸初期の少ない建造物となっており、県の文化財に指定。ご本殿はなんと茅葺になっています(撮影するの忘れました・・・)。
門の両脇に随神様を従えた随神門。彫刻は1本の木から彫り上げた「透かし彫り」なのだそう。狛犬はなんと備前焼!
「本殿」から「神磯」へ向かう長い階段。大洗海岸通り(173号線)を渡った先に「神磯」があります。
神磯を正面に見る展望台があり、ここで鳥居を入れて記念撮影ができます。
ちなみに、大己貴命(おおなむちのみこと、大国主命)は大黒様と習合されて、福の神として信仰を集めていますが・・・。
おみくじの結果が「末吉」と振るわなかった小娘。一生懸命、大黒様をさすって福を呼び込もうとしていますw
駐車場にはとてつもないエネルギーを持つ!?「烏帽子岩」があるということなので探してみました。烏帽子巌社となっています。
パワーがすごいといわれても、なんのアンテナも立っていない母娘2人。とりあえず手を合わせて帰ります。
この後訪れる「酒列磯前神社」は少彦名命が主祭神となっており、二社で一つの兄弟神社となっているそうです。茨城へいらしたら両方をお参りするのが「お約束」ですよ。
Information
大洗磯前神社
住所:茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890
問合せ先:029-267-2637
バス駐車場:あり(予約不可、最大5台まで駐車可能)
団体参拝についてはこちら≫
那珂湊魚市場にある和食レストラン「やまさ」で海鮮丼のランチ
ランチは那珂湊魚市場内にある和風レストラン「やまさ」へ。茨城近海でとれた海の幸を販売するヤマサ水産がやっています。
こちらでは器からお刺身がはみ出す海鮮丼をいただきました。
お出汁のきいたアサリ汁も付いて大満足。鮮度のいいお魚はどう食べてもおいしいです。
ヤマサ水産1階では焼牡蠣を求めて行列を作る人々も。おいしそうなんですが待ち合わせ時間に遅れてしまいそうなので断念。
お向かいに出ていた屋台で「焼つぶ貝」を買いました。祝日だったので車も人も多く、大変賑わっていた那珂湊魚市場です。
Information
和食レストラン「やまさ」(ヤマサ水産)
住所:茨城県ひたちなか市湊本町21-13
問合せ先:029-263-6333
バス駐車場:あり(要予約)
※那珂湊魚市場の駐車場は大型バス1台340円です。
神秘的な樹叢(じゅそう)を通って「酒列磯前神社」へ
御食事の後は酒列磯前(さかつらいそさき)神社へ。
こちらは鳥居から続くタブノキ、スダジイ、ヤブツバキ、ヒサカキ、ユズリハ、モチノキなどの常緑広葉樹を主体とする樹叢(じゅそう)がなんとも神秘的で感動します。
樹叢が途切れている参道の左手を見ると、美しく弧を描く海岸線が鳥居越しに見えるところも。
拝殿には左甚五郎作と伝わる「リスとぶどうの彫刻」があるそうで・・・。
正面の破風のところなんですが、わかりますでしょうか?
拝殿からぐるりと回り込んで、本殿も見てきました。少彦名命はお酒を造る技術を考案した、ということで酒神とも。
神社の名前に「酒」がはいっているのもそうなのかもしれない、といわれているそうです。
実は「酒列磯前神社」には、宝くじで高額当せんした方が奉納した「幸運の亀」の像があります。神社に参拝して亀の石像に触るとご利益があるとか・・・。
抜かりなくなでていく小娘でした。
Information
酒列磯前神社
住所:茨城県ひたちなか市磯崎町4607-2
問合せ先:029-265-8220
バス駐車場:5台完備
宇宙からみたら光ってた!?と噂のある「御岩神社」
今回のバスツアー、じつはこの日立市にある御岩神社に行くのが最大の目的でした。車を持たない個人ではかなり行きにくいのでバスツアー狙いです。
常陸国最古の霊山といわれ、御岩山麓に鎮座しています。天津神を中心に八百万の神々を祀っており、この神社1か所に詣でれば「日本全国ほぼすべての神様にお参りできる」とも。
神社に夕方詣でるのはわりと怖い感じがするのですが、こちらは不思議と温かい雰囲気でなんとも優しい気が満ちてるという印象をうけました。
御岩神社御神木の「三本杉(天狗杉)」
幹の周囲約8m、高さ約5m、樹齢500年余りといわれ、茨城県の天然記念物に指定されている三本杉。地上3mあたりから3本に別れ、真っすぐに上へと延びている姿は圧巻です。
天井絵を見逃した「楼門」「斎神社(回向院)」
下調べ不足でした。こちらの楼門、天井絵が見事なのだそうで、スルーしてしまいました。
この次に現れる「斎神社(回向院)」でも天井画「御岩山雲龍図」が見られるそうです。これも見てない・・・なんだかな。
斎神社には天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)・高皇産霊神(たかむすびのかみ))・神皇産霊神(かみむすびのかみ)・八衢比古神(やちまたひこのかみ)・八衢比賣神(やちまたひめのかみ)が祀られています。
さらに神仏混清之社として大日如来像、阿弥陀如来坐像も合祀されていました。
御神橋を渡り、神社の拝殿へ
神橋を渡れば26柱の神様が祀られている御岩神社の本殿に到着します。
御岩神社の拝殿に到着しました。こちらは国之常立神・大国主神・伊邪那岐神・伊邪那美神・大山祗神など、オールスター勢ぞろいの御祭神。御岩山全体を含めて188柱の神様が鎮まっています。
創建時期は不明で縄文晩期の祭祀遺跡が残されており、「常陸國風土記」(721年)に「浄らかな山かびれの高峰(御岩山の古称)に天つ神鎮まる」とされる事から、古代より信仰の聖地であった事がわかっています。
神仏習合色が色濃く残り、「神仏を祀る唯一の社」として他の神社、寺院に見られない独自の信仰を伝えているのも御岩神社ならでは。ご神体は御岩山そのもので本殿はありません。
アポロ14号の宇宙飛行士エドガー・ミッチェルさんが、宇宙から地球を見たときに、1箇所だけすごく光っている場所があり、その緯度と経度を調べると「御岩神社のある位置」だったというエピソードが。
その光は日本人初の女性宇宙飛行士である向井千秋さんも見たと言われているとかいないとか・・・。
奥宮となるのはかびれ大神宮までは片道約1時間・2㎞のハイキングコース(山登り?)。15時以降は入山禁止で片道約1時間(約2㎞)とのこと。途中、トイレなどはなく、食事禁止など、ルールがあります。
お出かけの場合は朝一で登拝がベストですね。
ちなみにこの後、別のバスツアーで宝徳寺に行き、おみくじを引いた小娘はなんと「大吉」を引き当てていましたw
Information
御岩神社
住所:茨城県日立市入四間町752
問合せ先:0294-21-8445
観光バス駐車場:あり、無料
※団体バスは事前に電話で要予約
東京から片道2時間前後で移動できる日帰りバスツアー特集
・宝徳寺とあしかがフラワーパーク
・埼玉・群馬の名所・テーマパークを周遊
・大洗磯前神社・酒列磯前神社・御岩神社3社詣で
貸切バスで同じコースを周遊したらいくらぐらいになる?
貸切バスの料金(運賃)は、2023年8月から単価が変更になり、バス会社が季節や需要に応じて自由に料金を決められるようになっています(下限は決まっていますが上限はなし)。
正確なバス料金は見積りを取り寄せない限りわかりませんので、あくまでも目安とお考えください。
今回のバスツアーを貸切バスで運行した場合の参考料金(距離340㎞、運行時間9時間)は、以下の通りです。
- 大型バス 146,696円(税込)~
- 中型バス 125,752円(税込)~
- 小型マイクロバス 107,844円(税込)~
※上記金額は2023年8月25日に国土交通省が公示した「新公示運賃額(最低基準額)」に基づき、計算した最低基準額です。実際のバス料金は、各バス会社が関東運輸局に届け出た単価で計算します。
※バス運行前・運行後の安全確認を行う2時間を含めて11時間で計算しています。
※バス会社からバス乗降場所までの回送分は含みません。
大型バスは上限43名、中型バスは27名、小型マイクロバスは20名です。参加人数で頭割りすればおよその金額がわかるかと思います。
この料金以外に、高速代・駐車場代・施設入場料・食事代などが実費としてかかるので、だいたい1人あたり10,000円前後で催行できるのではと思います。実際のクラブツーリズムバスツアーも参加費は1人11,000円でした。
今回の神社周辺には大人気の「国営ひたち海浜公園」や「アクアワールド茨城県大給水族館」、「かねふくめんたいパーク大洗」など、魅力的な観光スポットがたくさんありますので、ぜひ貸切バスでお出かけくださいね。
★茨城県内でおススメの観光地情報★
バス会社の比較がポイント!