大横川の桜を川から眺める

社内イベントでお花見するなら深川へ。クルーズも楽しい「お江戸深川さくらまつり」

東京では3月24日(月)に開花宣言。予想では3月29日(土)に満開を迎えると予想され、桜の開花が待ちきれない人々で有名スポットは平日でも人出が増えています。

例年、小名木川や大横川の桜並木を船から楽しむイベントが大好評の「お江戸深川さくらまつり」。昔ながらの和船や動力船に揺られながら見上げる桜を楽しみにしている人が多く、乗船券はあっという間に売切れてしまうのだとか。

開催期間は2025年3月22日(土)~4月6日(日)までを予定。お花見クルーズやイベントは土日を中心に行われています。

さくら回廊お花見クルーズ

今回は、黒船橋から出船する大横川&隅田川のミニクルーズを取材。一足お先に船からのお花見を楽しませていただきました。見どころやおススメポイントをご紹介しましょう。

下町探検クルーズ「がれおん」の「さくら回廊お花見クルーズ」

がれおんの船長
「がれおん」によるミニクルーズを体験

今回のミニクルーズは江東区亀戸にある「下町探検クルーズ がれおん」の協力により、お江戸深川さくらまつり実行委員会がメディア向けに実施したもの。桜の開花はまだ1~2割といったところですが、水運で発展してきた深川の街の魅力を肌で感じることができました。

大横川の黒船橋から出発

黒船橋
黒船橋のりば

黒船橋は大横川に架かる橋で、門前仲町駅から歩いてすぐのところにあります。大横川は北十間川から隅田川までの全長6.52㎞の河川で、明暦の大火以降、開拓された水路。

江戸城から見て横に流れることから大横川と呼ばれるようになったのだとか。古くは横堀と呼ばれていました(参照元:東京都 建設局ホームページより)。

大横川の両岸には桜並木が約1.3㎞続いています

大横川の両岸約1.3㎞以上続く桜並木。川面に向かってしだれるピンク色のアーチは息をのむほど美しく、江東区屈指の桜の名所といわれるのもうなずけます。

目黒川沿いの桜並木も有名ですが、ここ大横川の魅力は護岸が低く、しだれる桜に手が届きそうなほど近いのが魅力となっています。

黒船橋乗船場から隅田川河口までゆったりと進む船

大横川から隅田川へとクルーズ

黒船橋乗船場を出発した船は越中島橋を通り過ぎて隅田川へと進みます。まだ開花していないのが残念ですが、とても暖かな日で川面を渡る風や鳥の声に癒されました。

隅田川との合流地点には「大島川水門」があります。高潮などで隅田川の水位が上昇した時は、こちらを閉鎖し、災害から地域を守るのが役目。

大島川水門
大島川水門

通常は船の出入口ですが、閉鎖時は防潮堤に。また、大きな地震があったときも直ちに閉鎖して津波に備えるそうです。

今回の体験ミニクルーズの発着場所となっている黒船橋。クルーズ船の他、和船なども係留されていますが、いざというときには物資を運んだり、避難したりと災害時の「足」としての役割も担っているそうです。

川や運河の多い街、深川ならでは災害対策。より多くの方に知っておいてほしいとおっしゃっていました。

運河や川が入り組む隅田川の交差点

中央大橋
隅田川

大横川から隅田川へと出ると、晴海運河や日本橋川などが合流する場所。新川と佃を結ぶ中央大橋(上写真)が見えます。

反対側には永大橋

そして反対側には永代橋。赤穂浪士が吉良邸に討ち入りした帰り、ここを渡って高輪の泉岳寺へ向かったといわれていますね。

中央大橋は「兜の鍬形(くわがた)」をイメージした塔が建てられています。橋上には隅田川がパリ市のセーヌ川と友好河川になったことを記念して贈られたブロンズ像、ザッキンの彫刻「メッセンジャー」ががあるそうです。

船は再び大横川へ、桜が比較的咲いているスポットを目指します

大横川・巴橋

船は再び大鳥川水門を潜り抜け、大横川へ戻ります。巴橋の少し先にいち早く花を咲かせている桜の木があるそうです。

株式会社ヤマタネの社屋や倉庫群

大横川脇には株式会社ヤマタネの社屋とレトロな倉庫群が。夜は桜のライトアップとともに浮かび上がって雰囲気たっぷりでしょうね。

橋の下すれすれで進む船はなかなかの大迫力です。

川面に向かってしだれる桜に歓声があがります

一足早く咲いている桜

日当たりが良いからでしょうか。一足早く桜が咲いている木がありました。

「がれおん」の船長が巧みな船捌きで桜の近くまで船を寄せて停めてくれました。満開になったらさぞ美しいことでしょう。

「がれおん」の「さくら回廊お花見クルーズ」は夜も出船。夜桜見物も楽しめるとのことでした。

石島橋にはお休み処、黒船橋のたもとでは櫓下カフェなど、お楽しみがいっぱい!

石島橋
石島橋

大横川にかかる石島橋では土日には橋の上に深川の名店が出店。深川飯におせんべいなどおいしいものが楽しめる屋台がずらりと並びます(雨天中止)。

また、黒船橋のたもとでは櫓下カフェがオープン。大横川沿いには飲食店もたくさんあるので、夜はお花見を楽しみながらみんなでワイワイ盛り上がれそうですね。

社内イベントでお花見を計画しているという幹事さん。上野や千鳥ヶ淵だけじゃなく、深川もぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

お江戸深川さくらまつり概要

【お江戸深川さくら祭り】
開催日時:2025年3月22日(土)~4月6日(日)
会場:門前仲町・清澄白河・森下・越中島、石島橋・黒船橋・牡丹町公園お花見エリア、高橋周辺お花見エリア、東京海洋大学お花見エリア
*ライトアップは17時~22時
公式ホームページはこちら≫

■取材協力

お江戸深川さくらまつり実行委員会下町探検クルーズ がれおん

※料金やサービス等は取材当時のものです。最新の情報は公式ホームページを参照してください。

この記事を書いた人
ちくわ

旅行メディア編集長兼ライター、総合旅行業務取扱管理者、旅行会社勤務経験あり、目黒区ボランティアガイド見習い中。プライベートでも古代史オタクとして年に数回フィールドワークに出かける旅好き。時々バス愛がさく裂!?

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