はとバス・怪談ツアーでチョイ怖体験
こんにちは!編集部Iです。夏といえば「怪談」ですよね~。
ということで、今年初めて、はとバス主催の「怪談ツアー」に参加してきました。実はこのツアー、2016年の今年で4年目だそう。7月28日には四谷お岩稲荷でお祓いを行い、8月10日~28日で開催されました。
今回は8月14日(日)の回に参加。東京に住んでいながら、怪談スポットには足を踏み入れたことがないので楽しみです!
集合はいつもの東京駅丸の内南口、はとバス乗り場。と、ここで、2階建てバスを発見!激写!!!
浅草観音や仲見世散策と隅田川下りが楽しめる人気のコースです。
残念ですが、怪談ツアーはこのバスではありません。
毎年恒例!はとバスの怪談ツアー、まずは四谷へ向かいます
さあ、いよいよ出発です。
親子で記念撮影(自撮り)。無事に(?)何も憑けずに帰って来れるでしょうか?
とここで、添乗員さん(若くてとってもかわいらしい!)からシートベルト着用のアナウンス。
通路側はグレー、窓側は黒のシートベルトになっています!ちょっとした心遣いですが、実に日本らしいサービスですね。
1か所目は四谷にある「お岩稲荷」へ。モダンなお屋敷が立ち並ぶ、住宅街の一角にぽつんとあります。
正式には「於岩稲荷田宮神社」といいます。
いわずとしれた「東海道四谷怪談」のモデルとなったお岩様をお祀りしているというところです。今でも舞台や映画などで公演するときは、俳優・スタッフが必ず参拝するといわれています。
お参りの前に講釈師さんから、神社の由来や縁起について解説してもらいます。
ご存じの方も多いとは思いますが、鶴屋南北の書いた「東海道四谷怪談」はフィクション。実際のお岩様はとても働き者で、徳川家御家人の田宮又佐衛門の娘でした。
田宮家の養子になった伊右衛門の妻として苦しい家計を支え、田宮家を見事に再興。田宮家邸内にあったお稲荷さんは、このお岩様にあやかり、たくさんの人から信仰を集めたそうです。
最初の稲荷社は明治12年に火事で焼失。その後、移転などを経て、現在の場所に再建し、現在では「田宮稲荷神社跡」として東京都指定旧跡になっています。
ということで、この神社。商売繁盛や心願成就、合格祈願、芸事の上達などにご利益ありです。
怪談ツアーが楽しいものになるよう、しっかりお祈りしてきました!
さらに、禰宜(ねぎ)を務める田宮さんから、自宅の庭にある古い井戸も見せていただきました。東京ではほとんど残っていない昔ながらの深い、深い井戸です。
現在はモーターでくみ上げているそうですが、かつてはつるべでくみ上げていたとか。夜はとても怖くてのぞき込めません・・・。(写真も怖くてとれません・・・)
無事、お参りを済ませ、次なる目的地、根津の幽霊画を見に行きますよ!
講釈師さんの怖い、怖い体験談
幽霊画があるのは「谷中全生庵」。山岡鉄舟さんゆかりのお寺として知られています。
こちらに向かう途中、バスの中では講釈師さんが、先ほどの於岩稲荷田宮神社の斜め向かいにある陽運寺にまつわるコワーイお話をしてくれました。
陽運寺にも「厄除けお岩さん」などののぼりが立っており、ここを訪れた人は「どちらがお岩稲荷??」と困惑することも多いようです。
この陽運寺ですが縁切りや縁結びにご利益ありといわれていますが、こちらに奉納されている絵馬が・・・怖い・・・。
「○○との悪縁を断ち切りたい」というお願いならまだしも、「●●に天罰がくだりますよに」とか「●●が△△で死にますように」といったたぐいのことが書いてあるそうです。
呪いをかけるためには、具体的な名前、住所、方法などを書かないと神さまはわからないそう。なので、実際の氏名や住所、死に方などが生々しく書いてあるといいます。
本当に恐ろしいのは、生きている人間の方・・・ということですね。
さて、「全生庵」に到着。
最寄駅はJR・京成電鉄「日暮里駅」から徒歩約10分、千代田線「千駄木駅」からは徒歩約5分ぐらい。
台東区のコミュニティバス「東西めぐりん」なら、14番の谷中小学校か10か15番の三崎坂上が近い。
「東西めぐりん」は、人気の上野、浅草、谷中エリアの観光にとっても便利!詳しくは紹介記事を参照してくださいね!
「全生庵」が所蔵する幽霊画は、幕末から明治にかけて活躍した三遊亭円朝さんのコレクション。「怪談牡丹燈籠」「真景累ヶ淵」「文七元結」などの原作者としておなじみです。
毎年8月の1か月間だけ、幽霊画コレクションを公開しています。
コレクションを拝見する前に、まずは円朝さんの墓前にお参り。と、ここで、2代目の林家三平さんと国分佐智子さん夫妻とすれ違いました!
気づかなかった人も多かったようです。
私、お墓では絶対に写真は撮りません。
以前、ダンナのご先祖様が眠るお墓で「なぜか急に」お義父さんが写真を撮ろうと言い出し、墓石の前で家族写真を撮ったところ、恐ろしいものが・・・写ってしまったことがありました。
また、私の携帯でもダンナが「なぜか」写真を撮ったものにも・・・。
その後、知り合いのつてで霊能者の先生にお祓いしていただき、その写真は処分しましたが、そのとき先生から「お墓では写真をとらないように」といわれました。
デジタルなものと霊的なものは共鳴しやすく、特にお墓は悪い霊がウロウロしてるので、写真をとると憑いてしまいやすいそうです・・・。
実はその写真を撮る前、沖縄で泊まったドミトリーで暇だったので動画をとったことがあります。その日、そこに泊まっていたのは私一人。室内を撮影したものを自宅に戻った後、何気に再生したら・・・。
写ってる・・・。しかも足がない・・・。
このときもお祓いしていただきましたが、知らない土地などに旅行するときは、気を付けるようアドバイスいただきました。
どうも、私、脇が甘い?らしく、憑け込まれやすいそうです。
さあ、気を取り直し、お参り後はいよいよ幽霊画の鑑賞です。伝円山応挙、柴田是真、菊池容斎、松本楓湖、伊藤晴雨など、幕末から明治にかけて活躍した画家の作品がずらりと展示されていました。
まとめてこれだけの作品を見るのは初めてです。みるからに怖いものから、妖しげなもの、悲しみを誘うものなど、筆のタッチも様々でなかなか見ごたえがあります。
皆さんも機会がありましたら、ぜひ、足をお運びください!
全生庵の前の通りは道幅が狭いため、バスは谷中霊園の方へ回送。ちょうど停まっていた「東西めぐりん」と一緒にパチリ!
この後、ちょっと早いですがお豆腐懐石のお店「 根岸 笹乃雪」へ向かいます。
赤穂浪士や正岡子規と縁がある「笹乃雪」
「笹乃雪」は元禄四年(約三百十五年前)創業の老舗。
第111代後西天皇の親王のお供で京都から江戸に昇り、根岸に豆富茶屋を開いたのが始まり。
宮様の「笹の上に積もりし雪の如き美しさよ」ということばから「笹乃雪」と名付けたそうです。
コース料理の中に「あんかけ豆富」というのがありますが、こちらは同じものが二椀でてきます!
その理由は、宮様がこの「あんかけ豆富」を大変気に入り、今後は二椀持ってくるようにとおっしゃったのがきっかけとか。
生盛膾(白酢和え)からデザートの豆富アイスクリームまで、すべて豆富づくしでしたが、とてもおいしくいただきました!
さあ、次はいよいよ平将門首塚へ向かいます。
※取材は2016年8月14日現在のものです)
(--続く--)
■バスツアー概要
●はとバス
「講釈師と行く夜の怪談クルーズツアー」
●於岩稲荷田宮神社
東京都新宿区左門町17
●谷中全生庵
東京都台東区谷中5丁目4−7
Tel: 03-3821-4715
●笹乃雪
東京都台東区根岸2-15-10
Tel: 03-3873-1145
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