初めての法事(法要)!準備や心得、マナーは?【費用編】

法事(法要)にかかる費用は、どのぐらいをみておけばいいんでしょうか?特にお寺に支払うお布施には、はっきりとした金額があるわけではありません。

そこで今回は法事はもちろん、葬儀にかかるざっくりとした相場も併せて調査。施主が準備すべき費用や参列する側が用意した方がいい費用についてご紹介します。

1回目の法事や法要にまつわる【ことばの意味編】2回目の法事の流れ・準備編と合わせて参考にしてくださいね。

葬儀にかかる費用はどんなものがある?相場や内訳は?

葬儀の喪主経験者に対して行ったアンケート調査(株式会社くらしの友・「葬儀に対する意識調査」(2019年6月実施)より)によると、喪主として困ったこと・不安に思うこと第1位は「葬儀費用の相場が分からない」だったそうです。

葬儀に対する意識調査「葬儀で困ったことはどんなこと?」
株式会社くらしの友・葬儀に対する意識調査より

檀家制度が失われつつある現代において、お坊さんにお経をあげていたくにはどのぐらい包めばいいのかわからないのも当然のこと。実際に予想していた費用よりも多くかかったという声もよく聞かれます。

葬儀にかかる費用相場やその内訳を調査してみました。

葬儀にかかる平均相場と内訳

ひとことで葬儀といってもその規模はさまざま。一般の参列者を呼ぶ場合(一般葬)と家族や親族のみでこじんまりと行う家族葬、火葬のみの直葬というケースもあるようです。

葬儀にかかる費用のおおまかな内訳は以下の通り。

  • 葬祭場(お通夜と告別式の2日間)や火葬施設の使用料
  • 葬儀の祭壇やお棺、お花などの費用
  • 参列者に対するおもてなし費用(通夜ぶるまい・精進落としなど)
  • お布施(読経や戒名のお礼など)やお車代、お膳代など

参列者やおもてなし内容により、費用は大きく変動します。基本的にはいくつかの葬儀社に見積りを取り、比較するのがいちばんいいのですが、なかなか事前に準備しておくのは難しいというのが実情のようです。

日本消費者協会による2017年の調査によると、参列者の多い(50~150名規模)一般葬で平均相場は「約195万円」となっています。一方、家族葬(10~30名)の平均相場はエンディングデータバンク2017年の調査で「約115万円」。直葬(5 ~10名規模)で「約33万円」だそうです。

また「終活ネット」が2019年4月に行ったアンケート調査では、一般葬で平均100万円以上~150万円未満が最も多く、家族葬では平均50万円以上~100万円未満、直葬で50万未満が9割。

また、「終活ねっと」が2019年12月に独自に調査した結果では、全国平均相場で135万円で、最も安い沖縄(80万円)から最も高い石川県(182万円)まで地域差があるようです。

この他にも霊きゅう車や自宅に安置する際の枕飾り、ご遺体の保存処理、湯かん(入棺前の死に装束や化粧など)の費用も掛かりますのでご注意を。

独立行政法人国民センターでは、平成27年(2015年)に「大切な葬儀で料金トラブル発生!-後悔しない葬儀にするために知っておきたいこと-」というプレスリリースを配信。

なかなか表に出にくい葬儀費用に関するトラブルについて事例を挙げて紹介していすので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

葬祭場(お通夜と告別式の2日間)や火葬施設の使用料はどのぐらい?

葬儀場・火葬場の使用料

平均相場は10~80万円と、どの葬儀式場を選ぶかによって金額は大きく異なります。

最も安いのが「公営葬儀場」で、各市町村や公営団体が運営する施設。無料~10万円くらいが相場だそうです。

火葬場が併設されていることが多く、移動が便利なのもメリット。ただ葬儀場がある市町村民だけの利用、施設が古い、予約が取りにくい、最寄り駅からは遠いのが難点。

どこで葬儀を挙げるかで費用は異なる

一方「民営葬儀場(セレモニーホール)」は施設によって差が大きく、平均相場は10~30万円ぐらい。設備によつては50万円を超える場合もあるようです。

メリットとしては、比較的アクセスが良い、日程の調整がしやすい、大人数に対応できる、独自の葬儀を演出できるというところでしょうか。難点は火葬場の使用料が別途かかること。平均相場は20~30万円だそうです。

もう一つは葬儀社が自社で持っている葬儀場で行う場合。こちらは、いろいろな費用込みで、30~200万円ぐらいまでのランク別にプランを用意していることが多いようです。含まれている内容や内訳費用をよく確認して、契約するのが重要ですね。

この他、檀家であればお寺で行うことも可能。家が広いなら自宅で執り行うこともできます。

葬儀の祭壇やお棺、お花などの費用はどのぐらい?

葬儀の祭壇・お花などの費用

こちらもやはりピンキリ。生花を飾る祭壇で20~80万円と大幅な開きがあります。もう一つ、昔からよくあるのが白木祭壇。こちらはさらに幅があり、20~120万円となっています。

参列者に対するおもてなし費用

お通夜や告別式の会葬のお礼として用意する品物の平均相場は500~1,000円ぐらい。飲み物や食事代は1人あたり平均して5,000円前後ということが多いようです。

この他に会葬のお礼状も用意するので、その作成費もみておきましょう。

お布施(読経や戒名のお礼など)やお車代、お膳代など

最も頭を悩ませるのは寺院への支払いなのではないでしょうか。お寺に伺っても「お気持ちで」といわれることも多く、檀家ではない場合は困りますよね。

読経代としてのお布施は全国平均で15~20万円。これも都道府県により異なるようです。

戒名代はランクによって大幅に異なり10~100万円ぐらいと差があります。

葬儀場までのお車代として別に5,000~10,000円。食事をせずに帰る場合はさらにご膳代として5,000~10,000円をお布施とは別に包むのが一般的です。

葬儀社にお願いした場合は、葬儀社の方でいくらぐらいと相場を教えてくれる場合もありますので、相談してもいいですね。

アクセスが不便な場合は送迎バスの準備も必要!

送迎バスの手配も必要

葬儀の費用を抑えたい場合は、公営の葬儀場を選ぶというのも手。ただし、交通が不便な場所にあるので、参列者の送迎用にバスを用意するのがおすすめです。

民営の葬儀場であっても、火葬場までの移動には貸切バスを利用するのがリーズナブル。葬儀社にお願いして手配してもらう場合と、自分たちで手配した場合、見積りを取って比較するのがおすすめです。

「貸切バスの達人」からなら無料で、複数のバス会社に直接見積りをお願いすることができるのでぜひ活用しましょう。

≫葬儀・納骨・法事の送迎バスならお任せ!料金相場・手配のポイント

四十九日の法事や一周忌、三回忌などの年忌法事の相場や内訳は?

年忌法要にかかる費用

四十九日や一周忌、三回忌など命日に合わせて行われる年忌法事。三回忌までは重要な法事とされているので、家族以外にも親族へ声をかけてある程度の規模で行うことが多いようです。

年忌法事(法要)にかかる平均相場と内訳

法事でかかる費用は以下の通り。

  • お布施やお車代、お膳代など寺院へ払う費用
  • 納骨式のお布施、石材店への支払い(墓石の彫刻、開け閉めなど)
  • 引き出物、会食費用(お斎=おとき)

お布施の相場は、四十九日・一周忌で平均3~5万円。三回忌だと1万~5万円ぐらいといわれています。

納骨式のお布施の相場は1万~5万。四十九日の法要と合わせて行う場合は、両方合わせて包むでも大丈夫です。お車代、会食を断られた場合のご膳代は葬儀同様、それぞれ5,000~10,000円別に包みます。

納骨式のお布施の相場

墓石の彫刻は平均すると2~5万、開閉費用は2~3万円で合計すると4~8万程度になります。

引き出物の平均相場は3,000~5,000円が目安。会食は1人3,000~5,000円ぐらいが平均のようです。

寺院から墓所、会食会場までの送迎バスを使用した場合

貸切バスでの送迎

たいていの場合、寺院から墓所、会食会場まで離れていることがほとんど。参列者が多い場合は、送迎用に貸切バスを手配した方が安心です。

自宅や最寄り駅、参列者の宿泊先まで送迎してもらうこともできますので、ご年配者や小さいお子様連れの場合でもスムーズに移動できます。

▼お役立ち情報
≫葬儀や納骨、法事の豆知識!体験者が送迎用に貸切バスをおすすめする理由

葬儀・法事に参列する場合の御香典はいくらぐらいを考えたらいい?

お香典の相場

もう一つ気になるのは、葬儀や法事に参列する側の費用。一般的な相場についてご紹介しましょう。

お通夜・告別式に参列する場合

自身が喪主を務める、お葬式代を負担する立場であれば、包む必要はありません。自分の親が喪主を務める場合は、それぞれの家庭により事情が異なりますが、身内の場合は5万~10万円という例もあります。

御香典の金額は故人との関係性や自身の立場、年齢により変わってきます。社会人として収入を得ている場合、身内の場合はだいたい以下のような相場のようです。

  • 祖父母:1万~3万
  • 兄弟姉妹:3万~5万
  • 叔父叔母や従弟:5千~1万

友人や知人、ご近所でお付き合いのある方の葬儀に参列する場合は、3千~5千円。会社の上司や同僚であれば5千円が相場のようです。

なお、香典に入れる金額は「偶数を避ける」というのが通例。結婚式同様、割り切れる数字は避けるそう。また奇数であってもお札の枚数が、「9=苦」は避けるという考え方もあるようです。

≫沖縄の葬儀・納骨は本州とかなり違う!?お香典や参列のマナー

法事(法要)に参列する場合の費用

法事に参列する場合の費用

法事の場合、会食を伴うことが多いので、その分を配慮した金額が相場になっています。

身内であれば法要のみで1人当たり1万~3万円ぐらい。会食までを含めた法事なら1人当たり2万~5万円ぐらい。夫婦などで参列する場合は、1.5~2倍の金額を包むとよいのではないでしょうか。

身内でなければ参列者1人当たり5千~1万円ぐらいを考えておくといいようです。

初めての法事(法要)!準備や心得、マナーは?【費用編】まとめ

法事の送迎に貸切バスが便利!

葬儀は突然ということもあり、よくわからないまま進んでしまうことが多いと思います。法事(法要)も、たびたびあるわけではなく、まして初めてのこととなると、いろいろ失敗もあることでしょう。

法事にかかる費用は、葬儀ほどではないにせよ、それなりに準備しておかねばなりません。たいていの場合、参列者に高齢者や小さなお子様連れがいらっしゃると思いますので、アクセスが不便な場合は、交通手段の手配も重要。

貸切バスは、法事(法要)の送迎として大変便利。個人の方でも気軽に運転手付きでレンタルすることができます

会食でお酒を飲む場合も多いと思いますので、プロのドライバーが運転してくれるのはありがたいことですね。特にマイクロバスなら、自宅までの送迎がしやすいのもメリット。

自宅からお寺、お墓、会食場所までの送迎。ついでにちょっとした日帰り観光もOK!見積りは無料ですので、どうぞお気軽に「貸切バスの達人」からお問合せください。

次回は法事(法要)の服装やマナーなどを解説します。

■初めての法事(法要)!準備や心得、マナーは?
ことばの意味法事の準備葬儀・法事の費用服装・マナー編|会食(お斎)編

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この記事を書いた人
バス観光マガジン編集部 編集ライター

バス観光マガジンの中のヒト。貸切バスについての基礎知識やバス旅行のヒント、バスファンのための情報など、バスに関する楽しいコンテンツを日々お届けします。

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