福島で体験した納骨が独特!葬儀や法事の送迎バスで注意したいこと
こんにちは!編集部Iです。前回は自分の父が亡くなった時の体験談(神奈川県)のことをお話ししました。
今回は私の義理の父が亡くなった時の体験談(福島県)をご紹介したいと思います。
義理の父が亡くなったのは89歳。体調を崩し、病院で検査したところ、末期の胃がんとわかりました。その後、自宅で最期の時間を家族と過ごし、旅立っていきました。「畳の上で死ねる幸せ」というやつです。
自分の父のお葬式を経験した私ですが、神奈川出身ゆえ福島の慣習などはさっぱりわからず。施主は義母、仕切るのは夫ゆえ、今回は傍観者の立場で見聞きしたことなどをご紹介します。
また、福島に限らず貸切バスを送迎用にチャーターしたときにやってしまいがちなトラブルも!ぜひ参考にしていただけたら幸いです。
嫁は見た!福島のお葬式ってこんな感じ
一言で福島といっても広く、いわき市や相馬などがある浜通り、福島市がある中通り、会津と3つに分かれ、気候や慣習が異なります。夫の実家は福島市から車で約25分ぐらいのところにあり、宮城県との県境にある町です。
他の地区とはちょっと違うかもしれませんが、私がみてちょっと違う!と思った点は以下の通り。
- 新聞に訃報の広告を出す
- 葬儀場に親戚一同みんな泊まる
- 納骨は骨壺から遺骨を出して納骨室にそのまま直接まく
- 法要は33回忌まで結構きっちりやる
公共交通機関が発達していない田舎では、新聞広告を出すのは合理的なスタイルなのかもしれません。
義父の場合、福島のローカル誌(夫の元職場)で死亡広告を出稿。ちなみに費用は新聞二段で出稿し、10万~30万円ぐらいだったそうです。
自分の父のお通夜では、葬儀場に停まったのは家族だけでした。福島は葬儀場までの往復が容易ではないので、親戚一同ほぼ全員が宿泊したのではないでしょうか?
いちばん驚いたのが「納骨」!
墓石を動かし、納骨室を開けたらたくさんのお骨が、そのままの御姿で山積みになっているではありませんか!そして義父の骨壺を開けて、中のお骨を上からさささーっと・・・。
納骨室が石室になっているのでお骨はまったく土に還らない。こんなスタイルのところって他の地域にもあるのでしょうか?
ぜひ、ご存知の方がいたら編集部までお知らせください。
ちなみに先日、新潟(胎内市)の方から同じように骨壺の中身を納骨室にそのまま埋葬方法をしているという情報をいただきました!土葬時代の名残なのではないかというお話です。
福島では33回忌までやるという方は意外に多いそうです。夫の実家あたりはまだ、お寺との縁が深い(檀家としてつながっている)ことの証なのかもしれません。
≫法事(法要)の準備もっと詳しく
≫沖縄には檀家制度がない!お香典や参列のマナー
福島でのお葬式費用、どのぐらい?
義理の父は仕事を退職後、地域の人のために積極的にボランティア活動を行ってきました。神社の総代やお寺檀家の総代、老人会などなど。それゆえ顔も広く、お葬式となるとそれなりに大勢の方が参列するとのこと。
家にも弔問客が訪れるため、それなりの格式を重んじた内容にしたい。という義母の思いをくみ、葬儀一式は200万円ぐらいかかったそうです。お布施は戒名代を含めて30万円。
そのほかに社会福祉協議会へ10万円の寄付。「ご遺志をくんで施しをする」という習慣があるとか。
昔は葬儀場ではなく、自宅でお通夜・告別式を行っていたとのこと。義父の告別式の後、大勢のご近所さんなどが実家に終結。お酒やおつまみなどを用意して故人との思い出話に花が咲きました。
残念ながら福島弁がネイティブではないため、半分ぐらいは聞き取れず。ところどころ娘が通訳してくれます。
お義父さんのおちゃめな一面なども知ることができ、とてもよいご葬儀でした。
福島でのご葬儀・法事には貸切送迎バスは必須!
義実家のお墓は自宅から歩いて10分かからないところ。義父が檀家総代を務める菩提寺は車で10分ぐらいです。
葬儀場・火葬場も決して遠いわけではないですが、車がなければ厳しい距離にあります。
そもそも最寄り駅は1時間に1本ぐらいしか電車がこないローカル線。そこからタクシーで15分ぐらいかかるわけですから、どうやっても車なしでは過ごせません。
参列者のために送迎バスの手配は必須!今回は葬儀社の方が27名乗車できる中型の観光タイプの貸切バス(同じ町内にあるバス会社に依頼)をチャーターしてくれていました。
貸切バスはタクシーとは違う!なんてみんな知らないよね事件
火葬場から葬儀場まで貸切バスで送迎していただいた参列者一同。その後帰宅する際に起きたのが「○○駅まで送って」事件です。
おそらく葬儀社が手配した送迎ルートが「葬儀会場→火葬場→葬儀会場(会食)」終了だった様子。しかし、会食の後に参列者が「個々にタクシーを呼ぶのは無駄だから、このままバスで最寄り駅まで送ってくれ」とバスのドライバーさんに直談判を始めたのです。
貸切バスの法律に熟知した嫁(=私)としては、困り果てる運転手さんに同情。なんとかその場を収められたらと思ったのですが・・・。
結局、運転手さんは運行管理者に電話→とりあえず顧客の要望に沿うことにして終息したようでした。
葬儀社に丸投げでバスをチャーターするとトラブルかもしれない
葬儀の施主やその家族はいっぱいいっぱい。基本、葬儀社の方にすべてお任せするのが通常です。
公共交通機関が不便な地域では貸切バスでの送迎は必須!慣れている(普段からお付き合いのあるバス会社がある)葬儀社の方に一任するのも当然です。
ところが、参列者からすると自分が帰宅しやすい最寄り駅まで送ってほしい(お酒飲んでるし)と思います。葬儀場まで行きはタクシーできたとしても、帰りは目の前にバスがあるんだし「送ってくれてもいいんじゃない?」と考えることでしょう。
葬儀社の所有する無料送迎バスだと、勘違いしている方もいらっしゃったかもしれません。
ところが大勢の人を一度に輸送するバスは、タクシーと違い、運転手が勝手に行き先を変更することができません。あらかじめ決められたルートを時間通り運行するのがルール(法律)。
事情があり、行き先を変更する場合は必ず運行管理者と相談し、判断を仰がなければなりません。また、バス料金は時間・距離で計算され、事前に支払いを済ませてあります。
タクシーのように運賃メーターがついてるわけではありませんので、その場で追加料金を払えばOKというわけにもいかないのです。
もし、葬儀の施主側が自分たちでバスをチャーターしていれば、参列者の要望をくみ取った送迎ルートを準備できたかもしれない。困り果てる運転手さんを見ていてとても心苦く思いました。
葬儀社の方にチャーターしていただくなら、参列者の方の送迎ルートを確認するというのも大切だなと思いました。
自分たちで貸切バスの手配をするのは意外に簡単!費用も抑えられるかも
もちろん、葬儀社の方に送迎バスの要望を伝えて、参列者の方の利便性を考えた送迎ルートをお願いするでもOK。地元のバス会社でいつも利用しているところが必ずあると思います。
しかし個人で貸切バスを運転手付きで借りるのは決して難しくありません。 「貸切バスの達人」なら最寄りのバス会社から見積もりをまとめて取り寄せできます。
せっかく参列していただいたのですから、気持ちよく安心して帰宅していただきたいものですね。
葬儀や納骨、法事(法要)の送迎は貸切バスがおすすめ!
いろいろありましたが、無事葬儀からの納骨、法要を終了。普段目にしない地方独自の慣習に触れる貴重な機会になりました。
葬儀や法事に慣れている人なんていません。特に遺族はやることが多すぎてゆっくりと故人を見送ることもできないもの。
つたない体験談ですが、どなたかの参考になれば幸いです。
ご葬儀や納骨、法要で初めて貸切バスを借りたという方からのアンケートを見ていると「思っていたよりも簡単にチャーターできた」「ドライバーさんの心遣いが温かかった」「すごく便利だった」などの声が寄せられています。
法要のついでに温泉へ1泊して、ゆっくりできたという方も!故人とのつながりや縁を感じる貴重な機会でもありますので、ぜひ貸切バスを有効活用してみてはいかがでしょうか。
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