初めての法事(法要)!準備や心得、マナーは?【会食(お斎)編】
法事で最も気を遣うのは法要を執り行なってくださるお寺(僧侶)への配慮。お布施や当日の進行などです。
次に気を遣うのは、参列してくれた方へのおもてなし。会食(お斎)の内容や場所などをどうやって決めたらいいのか悩む方も多いのでは?
そこで今回は法事の会食(お斎)の内容や場所選びのコツをご紹介。
1回目の法事や法要にまつわる【ことばの意味編】、2回目の法事の流れ・準備編、3回目の葬儀や法事の費用編、4回目の服装・マナー編と合わせて参考にしてください。
法事の料理について
法要の後、参列者へのお礼や供養の気持ちを込めて行われる会食(お斎)。初めて法事の施主を務める場合、どのような料理や場所を提供したらいいのか迷いますよね。
一般的な法事で出すお料理の内容について解説します。
会食(お斎)とはどんな意味?
法事で出す食事のことをお斎(とき)ともいいます。お斎は「斎食(さいじき)」という意味で、もともとは仏教用語。
仏教の戒律では午後食事をしてはならないとされていました。それに従い、午前中に食べ過ぎないように僧侶が食事をとること斎食といいます。
「斎」には神仏をまつる前に飲食や行いを謹んで心身を清めたり、神事を行うことでもあり、現代では個人を忍び、供養を込めて行われる行事の一貫として「お斎」になったそうです。
仏教式での会食は、お通夜で出す料理を「通夜ぶるまい」、告別式の時に出す料理を「精進落とし」、初七日以降の法要後に出す料理を「お斎」と呼んでいます。
会食(お斎)で出す料理(メニュー)はどんなものがふさわしい?
かつては精進料理で僧侶や参列者をもてなすものとして肉食などを避けてきましたが、お目出たい席(慶事)で出される尾頭付きの鯛(めでたいに通じる)や海老、お赤飯などを避ければ問題ありません。
また飾りつけが華やかなもの、紅白になるような色使いは避けましょう。
法事の会食(お斎)でよく出されるメニューは以下の通りです。
- お寿司
- お持ち帰りも可能な仕出し弁当(茶懐石で出されてきた松花堂弁当など)
- 懐石料理(少量の軽食、茶懐石)
- 会席料理(お酒を飲むためにだされる料理のこと)
会食をお願いする会場(お店)で法事であることを告げれば、配慮してもらえるので安心です。故人が好きだったお料理やお店を選ぶのも手。
なじみのお店があれば、思い出話に花が咲きますね。
法事の食事場所の決め方
お斎は法事(法要)の後に行われます。移動距離が長いと参列者も大変ですので、法事を行った場所や墓所の近くなどが便利です。
また時間の決め方としては、お昼ご飯に合わせて2時間程度がおすすめ。お斎の時間から逆算して法要の時間などを決めるのがよいでしょう。
自宅で法要を行った場合
参列者は身内だけ、大きな部屋があるので問題ないというときは自宅にお坊さんを呼んで法要をお願いする場合があります。
そんな時は、法事用の仕出し弁当やケータリングサービスなどをお願いしてゆっくりと故人との思いで話に花を咲かせましょう。
自分たちで用意する場合は、事前に作り置きできるメニューがおすすめ。筑前煮やおこわ、季節の野菜のお浸しなどが喜ばれます。
会食をお店で行う場合
ある程度まとまった人数が参列する場合、食事の準備が大変です。時間に制約はありますが、いろいろなメニューから選べるのが便利。
大きな霊園では、敷地内で会食可能な場所もあります。納骨を兼ねた法事の場合、移動が少なく便利ですね。
遠くからの参列者が多い場合、前泊・後泊することもあることでしょう。そんな場合は、宿泊先のホテルなどの宴会場を利用して会食をするのもおすすめ。
ホテルなら法事用のプランも用意されているので、予算と人数を伝えればお任せできるので施主も楽です。
観光を兼ねて楽しんでもらうなら屋形船もいいですね。揚げたての天ぷらを提供してもらいながら、東京観光もできます。
法事の食事での席順はどうする?
法事での会食、最も上座に座っていただくのはお坊さん。施主は僧侶をもてなす役割を担いますので、その隣に座るのがマナーです。
次に上座に近い席から年長の親族、参列者と座り、遺族は末席に座るのがマナー。上座となるのは入り口から最も遠い席、出入り口に近いのが下座(末席)と覚えておきましょう。
会食の会場には故人の遺影や位牌などを飾ると思います。この際、陰膳を必ずしも用意しなければならないものではありません。故人の好きなものを少し取り分けてお供えしてもOK。
食べ残さずにきちんといただいて帰る方が供養になりますので、すぐに下げても構いません。
また、会食(お斎)では乾杯ではなく献杯(けんぱい)ですので、間違えないようにしましょう。
法事の食事はどのぐらいの金額が相場?返礼品の用意は?
法要の後に出すお食事は、場所によって金額も様々。仕出し弁当であれば3,000円ぐらい。ホテルの宴会場プランなどでは飲み物を含め5,000~10,000円ぐらいが相場のようです。
法事が重なる時期では、お坊さんが会食を断ることもあります。この時は、お布施とは別にお膳代を包みましょう。
お斎の後に返礼品を渡せるように準備しておきます。あらかじめ食事の席に置くのもマナー違反にはなりません。こちらの相場も2,000~5,000円ぐらい。
返礼品は消費するものを選ぶのが一般的。手元に残るものは縁起が良くないといわれています。
荷物にならないよう海苔やお茶、お菓子などを選ぶといいでしょう。
法事で送迎バスの準備は必要?
自宅で家族のみの法要を行い、そのまま会食する場合は特に不要。最寄り駅までの送迎用として貸切タクシーなどを活用するといいでしょう。
法事でよく利用されているお店などでは、自家用に送迎バスを持っているところもあります。法要や墓所に近い場合は便利かもしれません。
お寺やお墓などで法要を行う場合は、貸切バスを運転手付きでチャーターするのがおすすめ。ジャンボタクシーは定員が9名なので、それを超える人数ならマイクロバスが便利です。
自宅や駅まで親族を迎えに行き、お寺・墓所・会食会場・駅とラクラク移動できます。運転手付きならお酒を飲んでも安心ですね。
「貸切バスを借りたことがない」「初めてだからどこに連絡していいかわからない」という方も多いはず。そんな時はぜひ「貸切バスの達人」を活用してみてください。
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初めての法事(法要)!準備や心得、マナーは?【会食(お斎)編】まとめ
故人との思い出を語り合い、供養の意味を込めて行われる会食(お斎)。参列者へのおもてなしという意味合いもあるので、失礼のないように準備したいものです。
どのお店も法事であることをお伝えすれば、メニューなども配慮してもらえるので、故人が好きだったお料理・お店を選ぶというのもいい供養になるのではないでしょうか。
また、参列者に安心して参列していただけるよう、移動手段を用意しておくとスムーズです。初めてでも簡単に予約できる「貸切バスの達人」をぜひご利用くださいね。
■初めての法事(法要)!準備や心得、マナーは?
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