成田空港から福岡まで貸切バスで送迎は可能?料金はいくらかかる?
政府は、「水際対策強化に係る新たな措置(34)」に基づき、2022年9月26日以降、新規入国制限の見直しが図られ、海外との往来に制限はありません。(外務省ホームページより)。
日本語学校への入学が決まっていた留学生や、技術者実習生の受け入れなどが順次再開し、日本へ来日を考えている学校や団体からの「送迎貸切バス」の問合せが増えていました。
その中には「成田空港から福岡まで送迎してほしい」という長距離・長時間移動への問合せも!
この場合、貸切バスを利用した送迎が可能なのかどうか。可能だった場合、料金はいくらぐらいかかるのかについて詳しく解説していきましょう!
空港から貸切タクシーや貸切バスの移動もOK
水際措置制限緩和により、貸切タクシー(ハイヤー)・貸切バスなどの公共交通機関での移動がOKとなりました。
留学生や技能研修生などがまとまって来日した場合、乗用車1台では乗り切れないということがよくあります。空港到着後の移動手段にお困りの場合は、ぜひ貸切バスを活用しましょう。
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ちなみに成田空港から福岡まで、貸切バス送迎をお願いしたい場合の料金は?
貸切バスともに料金は、移動した時間+距離で計算(貸切タクシーも同様)されます。成田空港から仮に博多駅まで大型バスで移動した場合、料金はどのぐらいかかるのでしょうか。
例)成田空港国際線ターミナル(第1もしくは第3ターミナル)から博多駅までバスで移動
■移動時間:約19時間
・所要時間:約17時間(道路事情により前後)
・法律で決まっている休憩時間:約2時間(最低でも2時間ごとに15分以上8回)
■移動距離:約1,170㎞(利用ルートにより異なる)
国土交通省の公示運賃計算方法を基に計算すると、片道(成田空港から博多駅まで)の貸切バス料金は357,918円(税込)~(早朝・深夜運行の割増料金は含まない)です。
しかし、バスはこの後、博多駅から成田空港まで戻らなければなりません。この回送分を含めると料金は約2倍。
さらに1人の運転手が1人で運転してよい距離は昼間の運行で1日500㎞、夜行の場合は400㎞まで。2日間で平均して1日9時間までと決められています。
1,000㎞を超える距離を移動するので、2名体制でも法律違反になってしまう可能性が高くなります。このため、どこかの経由地(通常であれば関西)で運転手が交替するなどの工夫が必要。
また、博多到着後、11時間以上の休息(ホテル等横になって休める)が必要になるので、その宿泊費なども負担する必要があります。
したがって、バス料金そのものは成田空港までの回送分を含めて715,836円(税込)~ですが、実費として高速料金(バスの大きさ・ルートにより異なるので概算ですが往復約150,000円、ドライバー2~4名の宿泊費、深夜・早朝運行割増料金などが加算されますのでご注意ください(ガソリン代や車両保険はバス料金に含まれています)。
深夜・早朝割増料金は約2割増しぐらい、交替運転手1名につき1.5倍ぐらいの加算が目安。おそらく100万円は下らないのではないかと推測されます。
★記事内で紹介した貸切バス料金目安は、2023年8月25日に国土交通省から発表された「新公示運賃額」に基づき計算した最低基準額です。
バス会社ごとに料金を算出する単価が異なりますので、あくまでも目安としてお考えください。
貸切バスをご利用になる場合は必ず見積りを取り寄せて、正確な金額を確認しましょう。
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成田空港から福岡まで、もっと安く移動する手段は?
さすがに100万を超える費用を負担するのは大変ですね。自分たちでレンタカーを使う場合の目安は以下の通りです。
自分たちでレンタカー(自家用車)を使い、成田空港から福岡まで移動する
少ない人数であれば自家用車もしくはレンタカーを借りて送迎するのが最もリーズナブル。レンタカー会社で借りれる車の大きさはマイクロバスまで。
マイクロバスの定員数は20~21名(補助席や助手席を利用すれば27~28名)です。千キロを超える長距離・長時間移動の場合、かなり疲れるので補助席を利用しての移動は避けましょう。
22名以上の場合は、運転手付きで中型バスや大型バスを借りる必要があります。
2020年10月12日現在、マイクロバスのレンタルで現地乗り捨て可能なレンタカー会社は「タイムズカーレンタル」のみの様子(ニッポンレンタカーや日産は乗用車であれば可能)。
タイムズカーレンタルでマイクロバスを1日借りた場合の値段は44,770円(税込)(会員は35,816円)。この値段に別途乗り捨て料金が139,700円(税込)前後必要で、保険等加入、ガソリン代、高速料金の実費を考慮してください。
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成田空港から福岡まで貸切バスで送迎は可能!手配のポイントまとめ
水際措置が緩和されたことにより、ワクチン3回接種を完了し、新型コロナウイルス感染陰性が証明できれば待機が不要になりました。
公共の交通機関(飛行機乗り継ぎや貸切バスを含む)を利用しての移動がスムーズ。
長距離・長時間移動の場合は、飛行機や新幹線などを乗り継いでがおすすめですよ。
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