成田空港は東京?千葉?出発地を間違えると送迎バスを借りることができないので要注意!
2022年3月1日から水際対策が緩和され、海外からの研修生や留学生などの来日が活発になっています。その際、成田空港や羽田空港から滞在先までの送迎用に貸切バスをチャーターしたいという問合せも増えています。
しかし、成田空港出発にもかかわらず、都道府県を「東京都」を選ぶ方が続出中!
成田空港があるのは「千葉県」のため、東京都のバス会社は対応できないのです。
今回はあらためで間違えやすい「出発地」の選び方について解説したいと思います。
貸切バス会社は「出発地」の都道府県で選ぶのが鉄則!
「千葉」と「東京」隣の県なのだから、どちらのバス会社でもよいのでは?と思うかもしれません。
ところが、貸切バスは出発地(もしくは到着地)で借りること、と法律で決められています。ここでいう到着地とは「都道府県」のこと。
貸切バスには「営業区域」というものが決められており、営業区域外からバスを借りることは一部の例外を除き、認められていないのです。
例えば「成田空港出発で岡山にある寮まで送迎してほしい」という送迎内容であった場合、千葉県にあるバス会社もしくは、岡山県にあるバス会社に依頼することが可能。
もし「成田空港出発で東京都の寮まで送迎してほしい」というケースなら、千葉県・東京都のバス会社どちらに依頼してもOK(東京都のバス会社に依頼すると料金は高くなることが多いので注意)。
しかし、成田空港出発で到着地が岡山であれば、「東京都」に営業所のあるバス会社に依頼することはできないのです。
「営業区域」というのは、貸切バス以外でも、路線バス・高速バス・タクシーにも存在しています。
貸切バスは「出発地」と「到着地」どちらで借りた方がお得なの?
よくある問合せの一つに「3泊4日の合宿で中日はバスを使わないからバスをいったん返したい。帰りは合宿で滞在してる都道府県のバス会社を使った方がやすいのでは?」というものがあります。
お客様目線で考えると、行きだけ、帰りだけしか利用しないからその方が安くすみそうに感じます。
しかし、貸切バスには「回送」と呼ばれる運行があります。「回送」というのは、お客様を目的地までお送りして、バスが営業所まで戻るまでの運行のこと。
確かにお客様を乗せていないのでその分は費用が発生しないように思いがちですが、貸切バスを営業所まで回送する分の費用も含めて料金を計算するので、結局いずれの場合でも2往復分かかることになります。
バスの走らせ方にもよりますが、出発地で借りた方が安くすむことがほとんどです。
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貸切バスの見積りを依頼する際に“あるある”の間違え
貸切バスの達人で見積りを依頼されたお客様がよく間違える「出発地」の例を、クイズ形式でご紹介していきましょう。
Q.成田国際空港から東京ディズニーリゾートへ送迎してほしい。この場合「東京都」のバス会社に依頼してもよい。
A.「東京都」のバス会社に依頼できない。
成田国際空港も、東京ディズニーリゾートも「千葉県」なので、千葉県のバス会社にしか依頼できません。
Q.羽田空港から東京ディズニーリゾートへ送迎してほしい。この場合「東京都」のバス会社に依頼してもよい。
A.「東京都」のバス会社に依頼できる。
羽田空港は東京都、東京ディズニーリゾートは千葉県なので問題なし。
Q.町田市にある自宅から成田国際空港まで送迎してほしい。この場合「神奈川県」のバス会社に依頼してもよい。
A.「神奈川県」のバス会社に依頼できない。
町田市は「東京都」なので、東京都のバス会社に依頼するが正解。
いかがでしょうか?一般の方には、ちょっとややこしいですよね。施設の名前などに「東京」とついているのに、住所は千葉県というのはよくあるパターン。
地方の方からすると「ややこしい」ことこの上なしです。面倒ですが見積りを依頼する前に、出発地の都道府県を確認しておくとスムーズですよ。
バス会社の比較がポイント!