観光客も地元の人も重宝する!?「東京→夢の下町」バス【運行終了】
こんにちは! 子連れライターKです。
突然ですが、都営バスに観光路線バスがあるって知ってましたか?
私は今回の取材で初めて知りました。
ちなみに観光ルートを周る「東京→夢の下町」バスは上写真のような形。
特徴的な丸い窓のバスで、今までに何度も見たことがあるのですが
「都営バスにはこんな形のバスもあるんだなー」
くらいに思っていて、まさか観光バスだとは思っていませんでした。
結構びっくりです!
平日は錦糸町と上野松坂屋の間を、
休日は錦糸町から上野松坂屋を通り、
さらに東京駅丸の内北口までの間を往復しています。
ルート上には東京の人気観光地である、
東京スカイツリー、浅草、上野があるので、とても便利そうです。
予約不要で毎日運行していますので、気軽に乗れるのもいいですね!
今回は錦糸町から乗り込んでみることにしました。
ちなみに、錦糸町駅からちょっと歩いたところには大横川親水公園という公園があります。
この辺りだと錦糸公園が有名ですが、
錦糸公園より空いていて、穴場となっています。
この日は紅葉がとてもきれいでした。
娘は水面をのぞきこみたくて、ベビーカーから落っこちそうなほど乗り出しています。
あぶないから、やめて・・・。
さて、錦糸町観光はここまでにして、錦糸町駅北口のバス乗り場に向かいます。
それにしても、錦糸町駅北口はバス乗り場がたくさんあるので、いつも迷ってしまいます。
「東京→夢の下町」乗り場はどこかなー。
そういえば、観光バスが停まるようなところってあったっけ???
うーん、どうみても普通のバス停ですね。
とても観光バスが停まるようには見えませんね。
ん? ちょっと待って、右上に何か書いてあるよ!?
なーんと、ここが乗り場じゃないですか!!
よく見るといろいろなところに「東京→夢の下町」というステッカーが貼ってありますが、
小さい!
なんなの、このわかりにくい・・・じゃなかった、控えめな表示は。
この先、いろいろなバス停で乗り降りしますが、
全てわかりにくい・・・じゃなくて、控えめな表示しかありませんでした。
皆さんもバス停を探すときはご注意くださいね!
「東京→夢の下町」バスは、中もユニーク
待つこと5分ほどで。お目当てのバスがやってきました!
バスの後部座席はこの写真のようになっていて、普通のバスより乗り降りしやすい形です。
前のほうの座席は普通の都営バスに似ていますが、座席のとなりにはこんなものが。
おおお、観光パンフレットがずらり!
日本語だけでなく、英語、中国語、韓国語とそろっています。さすがは観光バス!
また、次の停留所の案内は、天井に2台設置されているデジタルサイネージで表示されます。
英語、中国語、韓国語での表示とともに、
停留所付近の観光地の動画が流されるので、とてもわかりやすいですね!
この日は平日の午前中でしたが、錦糸町から乗り込んだのは10人程度。
しかし、皆さんどうみても地元の人。
観光客ではなさそうです。
カメラを首から下げている私がひとり浮いている感じが。
これ、観光バスだよね・・・?
まあ、気にしてもしかたがないので、とりあえず東京スカイツリーまで向かいます。
「東京→夢の下町」には、「押上」と「とうきょうスカイツリー駅入口」という2つの停留所があるので、
好きなほうで降りられます。
今回は「とうきょうスカイツリー駅入口」まで乗ることにしました。
降りるときには、普通に「止まります」ボタンを押します。
はい、到着しました、東京スカイツリー!
スカイダックのときも、スカイツリーシャトルのときもですが、
毎回似たような写真ばかりですみません。
青空の下の東京スカイツリーが好きなので、どうしても同じような写真になってしまいます。
ちょっと変化をつけるべく、
今回は東京スカイツリーの足元にある「墨田区おしなり公園」で遊ぶことにします。
こちらは東武橋から京成橋までの間にある水辺の公園。
東京スカイツリーの横を流れる北十間川の親水テラスや遊歩道があります。
川には噴水があって、娘はそれを飽きもせず長い間眺めていました。
ようやく噴水を見終わったところで、バス停に戻り、先へ向かいます。
観光客向けだけではなく、地元の人の利便性も・・・?
次のバス停は「リバーピア吾妻橋前」です。
吾妻橋の近くのようですが、はて、あの辺に観光地なんてあったっけ?
ちょっと興味がわいたので、降りてみることにしました。
しかし!!
なにもない!!
まあ、アサヒビールのあの有名な本社ビルと墨田区役所がありますが、
観光客が見るところではありませんね。
でも、私の他にも降りるお客さんがいました。
どうみても地元の人で、観光客ではありません。
この観光バス、実は区役所に行く人とかが路線バスがわりに使ってるんじゃ・・・?
しかし、これでは観光レポにはなりません。
しかたがないので、観光地っぽいところを探して隅田川方面へ向かいます。
お、こんなところにすみだ観光案内所が!
かなり意外な場所にありますが、このために観光バスは停まるのでしょうか?
そして、これが有名な吾妻橋。
向こう岸には隅田川の水上バス乗り場があります。
水上バスに乗るためだったら、この停留所で降りることもあるかな?
あまり見どころがなかったので、吾妻橋散策は終わりにして、浅草へ向かうことにします。
浅草はいつも大賑わいで・・・
浅草には「浅草雷門」と「浅草一丁目」という2つのバス停がありますが、
雷門前で降りることにしました。
「浅草雷門」のバス停は、本当に雷門のすぐ近くで、
前回のスカイツリーシャトルのバス停よりも近かった!
これは便利ですねー。
相変わらず雷門の前は観光客でごったがえしていて写真がうまく撮れないので、
裏に回って仲見世通り側からパチリ。
雷門を裏から見ることって、あまりありませんよね。
こちら側には「風雷神門」と書いてあります。
雷門の正式名称は「風神雷神門」なので、より正式名称に近い書き方になっています。
この後、ベビーカーで仲見世通りを通ってみましたが、相変わらずの混雑ぶりのため、途中で離脱しました。
またバス停に戻り、先に進みます。
ぶらぶらするだけでも楽しい!かっぱ橋
「浅草一丁目」のバス停は通り過ぎ「菊屋橋」停留所で降ります。
菊屋橋というとピンとこないかたも多いと思うので、
かっぱ橋道具街と言ったほうがわかりやすいかも。
飲食店向けの調理道具、食器、包装材、看板、家具などの問屋街ですが、
一般客向けに小売をしているお店が多いので、観光客でいつも混雑しています。
菊屋橋交差点からの眺めです。
かっぱ橋道具街は南北に約800メートルもある長い街なので、ただ歩くだけでも結構な時間がかかります。
ましてや魅力的なお店をいろいろのぞいていたりすると、数時間はあっという間です。
この日はバスの時間もあって、あまり長居はできませんので、いくつかピックアップしてみます。
本格的かつデザインも素晴らしい調理器具のお店「釜浅商店」。
湘南T-SITEにも出店しているおしゃれなお店です。
なぜかキラキラしています。かっぱっぽくないですよね?
すごい、どれも本物みたい!!
美味しくて雰囲気もいいので、いつも大人気のお店です。
このときは残念ながら満席で入れませんでした。
かっぱ橋道具街を往復していたら、だいぶ日が傾いてきました。
先を急ぎます。
菊屋橋の先は、もう上野エリアに入ります。
まずは「上野公園山下」で降りてみることにしましょう!
アメ横いくなら、「東京→夢の下町」が便利!
このバス停は京成線上野駅の斜向かいで、上野動物園や美術館などからはちょっと離れたところにあります。
美術館等に行く人は、前回のスカイツリーシャトルのほうが便利ですね。
でも京成線上野駅を使う方や、アメ横に行きたい方はこちらの「東京→夢の下町」を使うほうが便利です。
上野恩賜公園の南側の入口が近いです。
植栽でできています。かわいいですね。
そうそう、甘味の名店「みはし」の上野本店もすぐそこにあります。
いつ見ても大人気で、混み合っています。
実は終点の「上野松坂屋前」停留所は、ここから見えるくらいに近いのですが、
あえて最後までバスで向かいます。
長かったバスの旅もあと少しと思うと、ちょっとさみしいですが、
感慨にふける間もなく、到着してしまいました。
甘味ネタばかりですが・・・。
この日は水曜日で残念ながら定休日でした。屋根の上のうさぎがかわいいです。
また、近所には今年(2015年)の夏にオープンしたばかりの系列店「うさぎやカフェ」も。
かき氷とチーズ入りのおしるこが話題です。
どちらのお店も定休日以外の日に再訪したいです。
というわけで、半日かけたバスの旅はここで終了です。
なお、半日かかったのは途中下車でぶらぶらしていたためで、
通常ですと錦糸町から上野松坂屋前までにかかる時間は20分程度だそうです。
速いですよね!?
今回、全ルートを通って気づいたのですが、
この「東京→夢の下町」ルートは一部の区間で普通の路線バスのルートと重なっていて、
でも普通の路線バスよりも停まる停留所が少ないんですね。
つまり、急行バスみたいな形になっています。
「乗客が地元の人ばかりで観光客がいないなー」と思っていたのですが、
実は通常の路線バスより早く到着する手段として、地元の人に利用されているのかもしれません。
もちろん、東京スカイツリー、浅草、上野の観光ゴールデンルートを通る観光バスとしてもとっても便利な「東京→夢の下町」バス。一度、乗ってみると楽しいと思いますよ!
■東京都交通局・観光路線バス「東京→夢の下町」<2022年3月で運行終了>
■うさぎや/うさぎやCAFE
※料金やサービスは取材当時のものです。最新の情報は公式ホームページを参照してください。
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