カンボジアをバスが行く⑥ アンコールワットを眺望するプノンバケン山へ
カンボジア観光2日目のハイライト、
夕陽の名所として有名な「プノンバケン」山へ
バスは向かいます。
アンコール・ワットが見下ろせる唯一の場所
標高67mのプノン・バケン山の頂上には寺院があり、
日没近くには多くの人いっぱいになります。
駐車場?には大小さまざまな車が止まっており、
バスの色もカラフルですなー。
通常ルートとしては山道を20分程度登るのですが、
象による送迎もあります。
今回はツアー、集団行動のため
てくてく山道を登って頂上を目指したのでした。
山道を登り切ると目の前に立ちはだかる壁が見えてきます。
でも良く見ると壁じゃなくて、建物。
そう、これがプノン・バケン寺院なのでした。
夕陽が沈むところを見るためには、
この階段を登らなければなりません(涙)。
アンコールワットの急階段もすごかったですが、
こちらはモロに石そのものの階段を登ります。
見学者はみんな慎重に、
這うようにして石段を一段一段登っていきました。
美しい夕陽を見るのも命がけ(!)です・・・
山道を20分、そして急傾斜の石段を登りつめた先にあるものは、
唯一アンコールワットを見下ろす風景。
ここまでの苦労も吹っ飛んでしまうような
壮大な風景が目の前に広がります。
畏敬の念を抱きつつ、寺院を訪れる観光客、地元の人たち。
そして同じ苦労を共にしてきた仲間?たちがこんなにたくさん・・・。
少しづつ日が傾いてきたのですが、案の定曇り空。
登ってきた山道は
日が暮れると真っ暗になってしまうので、
早目に諦めて駐車場に戻ることにしました。
あぁ象タクシーで下りたい・・・
現実は厳しく
そうです、
下りるためには登ってきた石段を下らなければなりません。
下りがまた登りよりも何倍も恐怖だったりして・・・
ようやく山道が始まるところまで下りてきました。
あとはだらだら下るだけです。
駐車場に着くと
さっきプノン・バケンの上から見えていた
象タクシーが到着していました。
乗ってみたかったなぁ~
カンボジア遺跡観光2日目も終わり、
気がつけば残りあと2日の折り返し、
あぁもっと見たいところがあるのに・・・
死者を荼毘に付す「プレループ」に流れる静謐な空気
ツアー3日目は午前がプレループ遺跡、
ニャック・ポアン、午後からプリヤ・カーンの見学です。
今日は見学する遺跡の数が少ないのは、
夜にバイヨン寺院でアプサラダンスショーがあるためです。
シェムリアップ市内からプレループ遺跡までは約15キロ、
30分弱のバス移動になります。
プレループ遺跡のプレは「変化」、
ループは「体」を意味するそうで、
かつて中央伽藍の中段に在る石槽で死者を荼毘に付し、
その灰で死者を描くといった儀式が行われたとのこと。
それがこの遺跡の名の由来になっているそうです。
現在は夕陽のスポットとして観光客も多く
訪れるようになったそうですが、
他の遺跡に比べてその数は少なく、
とても静寂な空間がそこにあり、なにか落ち着ける感じがします。
バスを降りると周囲には静けさが広がります。
遺跡は砂岩とレンガでできた周壁で囲まれていますが、
中の祠堂が遥かに高いく周壁を越えて見えています。
周壁にある門をくぐると、大型ピラミッドのような寺院が目の前に。
砂岩とレンガで造られた赤い塔が林立している風景は異空間のようです。
キタっ~~~。
またも中央祠堂の建つ最上階まで
急傾斜の石段を這うように登ります。
途中振り返り、眼下には
かつで死者を荼毘に付した長方形の石槽が見えています。
この勢いで中央祠堂まで登ります。
ここまで登るとその風景は壮観です。
プレ・ループはラージェンドラヴァルマン王が建てたヒンドゥー寺院。
最上階には中央祠堂を囲うように四隅に4つの祠堂が建っています。
昨日行ったプノンバケンの丘はあいにくの曇りだったので、
どうせならここで夕陽が見られたらと思いますが、
ツアーのため自由行動はできず・・・
名残惜しいですが、今登ってきた石段を再び下り、
プレループを後にしました。
万病を治すといわれた「ニャック・ポアン」
プレ・ループからバスで10分弱で次なる遺跡、
ニャック・ポアン遺跡に到着です。
バスを降り、緑深い道をしばらく進んでいくと、
森が開け、そこに遺跡が見えてきます。
ニャック・ポアンとは「絡み合う蛇」という意味。
12世紀の後半頃、ジャヤーヴァルマン7世の時代に築かれた仏教寺院です。
2匹のナーガ(蛇)が基壇を取り巻いていています。
ニャック・ポアンの名前の由来であるナーガの頭です。
よく見ると頭が7つあるんです。
中央の池は、病を癒す水がたたえられている
伝説の湖「アナヴァタープタ」を表し、
四隅にある祠状の場所に水が流れ出すようになっているそうです。
中央の祠堂の横に人々に支えられた
神馬ヴァラーハ(観世音菩薩の化身)があります。
支えている人の中にヴァラーハ伝説の
シンハラという人物がいるとのことですが・・・わかりません。
ヴァラーハとは、
ヒンドゥー教における猪の姿をしたヴィシュヌ神の
第3のアヴァターラ(化身)のことです。
カンボジアでは、2011年に洪水あり、
駐車場から遺跡へ続く橋が壊れ、
遺跡に全く入れない(見れない)状態になりました。
その後、遺跡手前まで行けるように橋が架けられましたが、
奥まで入ることができなくなりました。
残念ですー。
さて、お次はプリヤ・カーンへ向かいます。
――続く――
(photo by Kota)
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