エディンバラルート22を走る新型バス

バスのロールスロイス!?高級感漂う路線バス、ルート22に乗車してみました!

こんにちは。エディンバラのなこです。

近ごろめっきり秋の深まりを感じるエディンバラ。晴れた日には、真っ青な空と色づいた木々が見事です。

そんなエディンバラの街では、新しい車体のバスを多く見かけます。このバスたち、昨年末にルート22に初めてお目見えしたのですが、ボディが美しいと人気なんです。

その姿は「ロールスロイス」に例えられるほど。今回は、このルート22を走るバスに乗車してみようと思います。

新型バスのオリジナルのHPまで誕生!

ルート22を走るバスは、ボルボのEuro 6 ダブルデッカーシャシーに、ワイトバスのGemini 3のボディ!しかもロジアンバス用の特注モデルだそう。

ラグジュアリーでより快適なバス乗車を提供することを念頭にして作られたとか。内装のいたるところにダークカラーの木目調素材が使われ、座席には従来より少し高めのシートを採用、またダブルデッカーの2階席からはパノラマヴューが望める設計となっているのだそうです。

そしてなんと車内にはUSBの差し込みまで完備。加えてロンドンのダブルデッカーバスもそうですが、2階席へ上がる階段部分はすべてガラス!おかげで、車内は以前のバスよりずっと明るいとのこと。

そんなこだわりポイント多数のこのバス、「your route22」の愛称で、なんとオリジナルHPまで作られているんですよ!

●オリジナルHPはこちら: your route22

では期待に心を弾ませながら、いざ出発です!

見方がわかれば簡単!路線図を確認します

まず、ルート22を路線図で確認です。でもこの路線図、エディンバラの街角で見つけるのは至難の技。なので今回は、あらかじめバスオフィスで路線図をゲットしておきました。もちろんロジアンバスHPからダウンロードも可能です。

そして入手した路線図はこんな感じ。

エディンバラ路線バスのルートマップ

ロンドンほどではないですがルート本数は70以上と多数。その路線すべてが色分けされています。ルート22はピンク。エディンバラ空港近くのショッピングセンターと海沿いのオーシャンターミナルをつなぐ、もっとも乗車率の高い路線のひとつです。

ルートが確認できたら、つぎは現在地から一番近いルート22のバス停を探します。今回はエディンバラの中心に位置するプリンセス・ストリートから乗るので、全体図ではなく中心街用の「city centre map」で確認します。

ルート22に乗れるバス停を確認

プリンセス・ストリートは、一般乗用車乗り入れ禁止地区。なので、通りは右を見ても、左を見てもバス、バス、バスといった感じ。もちろんバス停もたくさんあるんです。この状況で自分が乗るバスとバス停を探し出すのは、とっても大変…。しっかり「city centre map」で確認が必要です!

マップをよく見ると、すべてのルート番号と乗車場所が黄色の丸にアルファベットで書かれています。プリンセス・ストリート通りにあるルート22の乗り場はPTとPZなので、このアルファベットが表示されているバス停を、歩いて探します。

あ、ありました!バス停はどんな感じかというと…。

ルート22が停まるバス停をみつけました

ポールにはバス停名、停車するバスのルート番号とcity centre mapに記されている黄色の丸にアルファベットの記号などが書かれています。

電光掲示板にバス到着を知らせる表示

そしてポールの横には、電光掲示板。どのバスが何分後に到着するかが表示されています。この電光掲示板、概ね正確なのですが、ラッシュ時には「時間になってもバスが来ない」または「来たのに停まらないで通過!」なんてこともあるので、ご注意を。

ルート22のバスが来ました!前方からの眺め、素敵です。

ルート22の新型バスが到着

英国流で乗車してみましょう

ちなみに乗車の仕方ですが、お目当のバスが来たら、英国では手を挙げます。挙げないと、通過してしまうことがあるので…。そしてバスが停まったら、降車する人の波が終わったところで乗車します。

英国流のバスの乗り方

その際、日本だと乗車する方々がきっちりと一列に並んでいますが、こちらはかなり曖昧…。待合の中に並ぶ人もいれば外で並んで待っている人たちも…。周囲を見ながらお年寄りや子ども連れの方を優先しつつ、バスに乗り込みます。

乗車をしたらチケットを購入。

大人ひとりの場合は「one single please」。大人と子どもだったら「one adult and one child please」といえば大丈夫。紙のチケットが出てくるので、自分で機械からビリビリっと千切ります…。

また乗車券購入のとき、かならず小銭を用意します。お釣りは出ないので、紙幣では乗車できないんです。ちょっと不便ですよね。「お釣りが出る機械を取り付ければいいのに」と、いつも思うのですが…。

バス車内は評判通り、ラグジュアリー!

それではさっそく2階席へ!窓からの光で、階段が明るくて上がりやすい!

豪華な内装の車内

そして2階はパノラマヴュー〜。屋根にも窓があるので、2階席は光がたくさん差し込みます。

2階席からの眺め(エディンバラの街)
天井がシースルーの二階席

そしてありましたUSBの差し込み!すべての座席下についています。これはとっても便利!シートも座りやすくて快適です。

座席の下にUSBポートがついてます

車内前方にある、降車を知らせるstopの表示も、従来のものより見やすい気がします。

ちなみに、ほとんどの路線で車内案内はなし。なので、降りる場所がわからない場合は、バスに乗る際にドライバーさんに降りたい場所を伝え、近くまで来たら声をかけてくれるように頼みましょう。

降りる場所を把握している場合は、手すりにあるstopボタンを押します。すると車内にstopが表示され、運転手さんがつぎのバス停で止まってくれるわけです。

降りたいところで降車ボタンをおすとSTOPと表示されます

その他、新しいバスがぞくぞく登場

シングルデッキバスも新型登場

ルート22のほかにもルート26などで、この新モデルを順次走らせているロジアンバス。シングルデッキのバスも、新しい車体です。そして空港と街の中心を結ぶAirlink100のデザインも一新しました。

エアポートバスも新型登場
airlinkバスはボルボ社製

人口が増え続けているエディンバラ。公共交通機関の要であるバスは、ますます進化を遂げる必要があります。バスファンには楽しみです!

エディンバラにお越しの際は、ぜひ乗車してみてくださいね。

この記事を書いた人
バス観光マガジン編集部 編集ライター

バス観光マガジンの中のヒト。貸切バスについての基礎知識やバス旅行のヒント、バスファンのための情報など、バスに関する楽しいコンテンツを日々お届けします。

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