インドで僕も考えてみた③ レッド・フォートへ
バスに揺られること約30分でレッド・フォートに到着です。
旧市街を抜けて行くせいか、
車窓からの風景はインドらしいものが多いです。
人々の活気が伝わってくるような感じがします。
道端には露店が立ち並び、その裏にはゴミ。そして人、人、人・・・
人ゴミなのか、人とゴミなのか、
どっちじゃっ!
と思わず突っ込みを入れたくなる感じですが、
まさにこれが「インドらしさ」なのかもしれません。
程なくしてバスを降り、徒歩でレッド・フォートを目指します。
歩いて数分、広場の向こうに排気ガスに霞むレッド・フォートが見えてきました。
レッド・フォートは、ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、
アグラから遷都して、自らの居城として造ったもので、
赤砂岩で築造された要塞のため、
別名「ラールキラー(赤い城)」とも呼ばれています。
1857年、イギリスの植民地支配に対する民族的反抗運動(インド大反乱)が
起こると、それをイギリス軍が鎮圧、ここは駐屯地として接収されました。
インドの独立後も、近年まで軍の施設として使用。
現在もデリー門周辺と北西部には軍の施設があるため
内部には入ることはできないんです。
なんて解説している間に目の前にホラール門が近づいてきました。
レッド・フォートの内部には入れないため、外周道路を歩きながら外観見学です。
日本のお城と同じように城郭の外側には水路が配され、
外部からの侵入を阻止した造りになっています。
この奥に軍の施設があるそうで、写真も撮ってはいけないそうです。
レッド・フォートの見学が終わり、この後はお決まりのお買い物ツアー。
そして昼食を摂ってから、本日最後の世界遺産クトゥブ・ミナールに向います。
バスから見えるインドの風景、飽きることはありません
バスが走り出してから暫くすると、
1948年暗殺されたインド独立運動の指導者インディラ・ガンジーが
火葬された「ラージガート」の前を通ります。
市街地にあってとても広く静かで綺麗な公園の中にラージガートはあり、
火葬の場所には石碑(見えませんでしたが)が建立されているそうです。
インドを走るバスから見える風景は、飽きることはありません。
何か調理場ようですが、これも食堂なのでしょうか。
こちらは野外テーラーといったところでしょうか。
足踏みミシンが懐かしい。
さてツアーにつきもののお買い物ツアー。
今日は紅茶店と民芸品店。
残念ながら写真はなく・・・実際何も買いませんでしたので、
お店に入る前のカットだけ。
真ん中に移っている髭づらの男性が、現地ガイドさんです。
敬虔なイスラム教徒で、何でもこの春にメッカへ巡礼に行ってきたそうです。
この赤い建物が昼食を摂ったレストラン。こちらも写真がありません。
ちなみに今日の昼食はカレーとタンドリーチキン。
カレーはナンではなくチャパティでいただきました。
(チャパティのイメージ写真です)
ナンはタンドリー釜が必要なため、
インドではチャパティが一般的なんだそうです。美味しかったです。
昼食を済ませ外で一服と思い座ろうと思ったら・・・щ(゚ロ゚щ)
ハエがいっぱいで座れません<(゚ロ゚;)>ノォオオオオオ!!
目の前の道路は大渋滞。インドの市街地は本当に車が多いです。
ようやくバスがやって着ました。
さぁ次なる目的地「クトゥブ・ミナール」に向います。
デリーにある世界最高のミナレット「クロゥブ・ミナール」へ
バスを降り、入口ゲートに向うと
木々の合間からクトゥブ・ミナールが見えてきます。
クトゥブ・ミナールはインドのデリーにある
世界最高のミナレット(イスラム教モスクに付随して建築され、
礼拝時刻の告知を行うのに使われる塔のこと)です。
1200年ごろに奴隷王朝の建国者であるクトゥブッディーン・アイバクによって、
クワットゥル・イスラム・モスクに付属して建設され、
ヒンズー様式とイスラム様式が混在した様式で
とても美しい彫刻が施された尖塔です。
高さは72.5m。何でも世界で最も高いミナレットだそうです。
建設当時は100mほどの高さそうですが、
地震などで崩れ落ちてこの高さになっているとのことです。
クトゥブ・ミナールの周囲は庭園とモスクの遺跡があります。
クトゥブ・ミナールの周囲をモスクが囲んでいます。
中央の広場には模棺が。
また「錆びない鉄柱」があります。
クトゥブ・ミナールは5層になっており、
それぞれの壁面のデザインが異なっています。
地上から1層目は、丸みと角張った壁が交互に。
2層目は丸みのある壁。
3層目は角張った壁になっています。
そして4層、5層目は大理石を使い、
下層とは異なるイメージをかもし出しています。
モスクの門をくぐり、
門越しにクトゥブ・ミナールを。
サリーを纏った、いかにも「インドの女性」という方々と
すれ違いました。
色とりどりで華やかですなー。
こちらはアライ・ミナールです。
ヒルジー王朝の二代目アラウディン帝によって
クトゥブ・ミナールの2倍の高さの塔の建設が着手されたそうですが、
地上24.5mの時点でアラウディン帝が亡くなったために
計画は中断してしまったそうです。
出口ゲート(入口と同じ)近くまで戻ってきました。
リスのお見送りです。
出口付近には海外の観光客だけでなく、
インド人の人たちも多く訪れていてとてもにぎやかでした。
さて、アライ・ミナールの見学を終え、
一路、ジャイプールへ。
これから約6時間もバスに揺られて移動です。
お尻が・・・大丈夫でしょうか・・・。
(--続く--)
(Photo&Text by Kota)
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