信じられない!?運転中のスマホ使用。ローマならではの信じられないバス事情
こんにちは。ほぼ毎日ローマの市バスを数回利用する市バスヘビーユーザーのHです。今回はローマならではの信じられないバス事情をお届けいたします。
それは、「バスの運転手による運転中のスマホの使用」です。ローマ市の市バスの運転手はよく運転中にスマホを使用している人がいます。
日本だったら厳しく禁止されていることですが、残念ながらかなりの確率でそういった運転手に遭遇します(ローマに限らず、イタリアの他の都市でもありうることでしょう)。
バス会社の規則では、運転中の携帯電話は、緊急の時のみイヤホンをすれば短時間使用可能とされているようですが、イヤホンさえすれば私用の電話でも使ってもいいという都合のいい解釈が運転手達の間でなされているようで、ペラペラと大きな声(イタリア人は声が大きいです)でイヤホンをつけた携帯を使って一心にしゃべる運転手さんがかなりいるのは嘆かわしいことです。
公共機関での携帯電話使用はマナー違反ではないイタリア
イタリアは公共交通機関で乗客が携帯電話で話すのはマナー違反ではなく、ひとたびバスや電車に乗ると、どこからでも大きな声で会話が聞こえてきます。
不快に思う人ももちろんいますが、しかめっ面をしたり、うるさいと聞こえるように独り言を言うだけで、よほどのことがない限り注意する人はいません。
基本的に皆「アバウト」なので気にしません。
しかし、バスの運転手のスマホの使用はもってのほかです。
なのですが、結局注意する乗客もいません。
注意されると怒りだす運転手もいるので、触らぬ神に祟りなしの状態です。
イヤホンを使って話すだけの運転手ならまだ可愛いのですが、中には運転中、もしくは停車するごとにチャットアプリを使用してメッセージを打っている運転手やゲームをしている(!?)運転手もいます。
これは乗客の身の危険にもつながりかねません。
ネットで話題になり停職処分を受けたドライバーも
数年前に、走行中に一つの手で携帯電話を持って会話をし、もう一つの手でメッセージを打ち、両方の肘でハンドル操作をするローマの市バス運転手の2名の映像がネットで流れ、話題になりました。
バス会社はこの運転手2名を割り出し、彼らに停職措置をとったそうです。
話題にならなければ、多分ここまでの処置はなされなかったと思います。
といいますのも、筆者も去年、いつもの路線バスに乗った際、運転手が走行中にスマホでゲームをやっている場面に遭遇し、写真を撮り、バス会社ウェブぺージのクレームデスクにクレームを出しました。
これがその時の写真です。
周りのイタリアの友人たちからは、『送っても無視されるだけなので時間の無駄ではないか』と言われました(皆、かなり信用がないですね)。
でも、クレームを送信した20日後に返信メールが来ました。
内容は、運転手の管理を扱う子会社に、該当の職員を割りだしたら、厳重に注意するように要請した.
とあるだけで、お決まりの文句で返答している感は否めず、責任のたらい回しにあきれてしまいましたが・・。
ドライバーも乗客から写真を撮られないよう、ガード!?
バスの運転手も負けてはいません。
乗客に後ろから写真や動画を撮られないよう「プライバシー」を守るために新聞やテープを貼ったりなどして対応している車両がほとんどです。
中には車内広告用のチラシを使用している場合もあります。
この車両は運転席をがっちりガードするように
シートのようなものを貼っています。
こちらはすでに貼ってある紙がはがれてきたので別の紙かシートを貼って・・
ということを繰り返してきたようで、かなり年季が入っています。
こんなことが日常的に起こっているのですが、もちろん、良識ある運転手もいます。
ローマっ子たちにはローマの市バスは色々評判がよくないのですがこういった運転手たちのせいで良識のある運転手が批判されるのは気の毒ですね。
バス会社からの返信メールには、いかに常日頃からプロ意識を持った真摯な運転手の育成に尽力を注いでいるかということが書かれてありましたが、これとはうらはらに実際の状況との差がありすぎて溜息がでてしまいそうになりますが・・。
ローマの市バスのサービスが一刻も早く向上してくれることを願っています。
バス会社の比較がポイント!