さらば無賃乗車?ついに登場!改札機つきローマの路線バス
こんにちは。ローマ在住のHです。
最近悪天候の続くローマ。雨が降ると路線バスがめっきり来なくなります。
なので、普段バス通勤してる人も雨が降るとマイカー通勤にしてしまいます。
すると、渋滞が起こり、バスが来なくなるというわけですが・・・。
悲しい悪循環ですね。
現在財政難のローマの路線バス会社は、新しい車両を購入する資金が不足しているため、
老朽化した車両やメンテナンスの行き届いていない故障の多い車両を使用しています。
路線バスの本数は減らされている状況なので、渋滞がなくてもバスが来ないことが多いです。
財政難は浪費の多い放蕩な経営のせいでもありますが、メインの収入となるはずの乗車券販売による収益があまり見こめないからではないでしょうか。
無賃乗車が横行するローマ路線バス
過去記事(ローマの路線バスと無賃乗車)でもお伝えしたように、ローマの路線バスでは無賃乗車が横行しています。
日本の路線バスのように昇降時に運賃を払うシステムではないローマ。
あらかじめ購入いたバスの乗車券を、乗ってから刻印機で刻印するシステムなので、無賃乗車し放題です。
たまに、乗車券をチェックする職員が乗ってくるので、その時濡れ手に粟のような確率で無賃乗車が摘発されます。
さらに、違反切符を切られた後も実際払う人は10人に1人(!)という統計が出されている、信じられない状況です。
ついに改札機のあるバスがローマにも登場!
でも、やっと今年の6月から試験的に車両内に改札機のあるバスが登場しました!
改札機付きの動画を見たところと、改札のバーが人がいるのに閉じてしまったりなど、一人一人が改札を通るのに時間がかかり、効率が悪かったりと、改善の余地がまだたくさんあります。
でも、日本では当たり前な、運賃を支払わなければ乗れないシステムは導入されるべきだと思います。
実際、改札機付き路線バスに乗った乗客へのインタービューでは、ほぼ皆このシステムに賛成していました。
この路線はいつも満員で、乗れなかったりすることだってあったのに、この改札機が設置されてからは空いているのだそうです。
逆ギレする無賃乗車するつもりだった乗客
無賃乗車常習犯の乗客の中には、この動画(イタリア語)のように「改札なんて聞いていない!」と文句をつける厚顔無恥なキセルの乗客もいるのには驚きです。
周りの乗客も「運賃を払うか、降りるかどっちかにしなさい!」とたしなめていますが、結局切符代を払った無賃乗車をしようとした乗客は憮然としてひたすら文句を言い続けています。
この調子だと、無理やり突破したりする人や降車用の扉から押し入る人も、残念ながら後を絶たないのだと思います。
でも、是非このシステムが全ての路線に導入されることを願っています。
バス会社の比較がポイント!