スペイン・マヨルカ島の乗り物特集

バス・鉄道・路面電車・・・いろいろあります!マヨルカ島・パルマショートトリップ

地中海に浮かぶ、マヨルカ島。バルセロナから飛行機で約1時間半ほどのこの島は、沖縄の約3倍もの面積があり、その大きな島の中を移動する交通手段として、バスネットがしっかりと発達しています。

世界遺産に登録されている山間部、どこまでも広がる平原、そして点在するビーチ。バスは、島のいたるところを網羅して走っているんです。

それだけではありません。首都パルマ市内には地下鉄があり、観光用の歴史ある鉄道も走っているんです。今回は、そんなパルマの公共交通機関を使って家族で観光!の旅をお届けします。

マヨルカ島にはローカルバス会社がたくさん!

まず、マヨルカ島にはかなり多くのローカルバス会社が存在しているとのこと。でもパルマ市内はemtという会社がバスを走らせているようです。そしてemtは市民の足としてのバスだけでなく、観光ルートバスなるものも運行。ビーチ巡り、歴史ある街の中心巡りなど、いろいろなコースが用意されているらしいのです。

パルマ観光ビギナーな私たちには「これは便利!」ということで、さっそくバス発着所を探しにインフォメーションセンターへ!

マヨルカ島パルマ市内の連節バス

パルマ市内北部にあるインフォメーションセンター付近に到着すると、います、います、バスがたくさん!しかも長〜いバスです!ほとんどが連接バス!

マヨルカ島のパルマ市内は連節バスがほとんど

あれあれ?バスの背後に何やらアールヌーボー調のアーケードが見えます。

中に入ってみると、電車の駅! どうもここは、パルマから山間部を抜け、ソーィエルの街まで走るソーィエル鉄道と路面電車の始発駅みたいです。しかも路面電車の終着駅にはステキなビーチがあるということ。

マヨルカ島イチオシのアトラクション路面電車

インフォメーションセンターの人曰く、この鉄道と路面電車は素晴らしい景観を楽しむことのできる、マヨルカ島イチオシのアトラクションだとか。そんなことを言われたら、トライしないわけにはいきません。急遽バス観光をやめ、鉄道と路面電車に挑戦することに!

鉄道と路面電車を使って観光を

チケットは鉄道と路面電車の往復切符で1人30ユーロ。約1時間半の旅。

ソーイェルの路面電車に挑戦

が、しかしっ。

息子くんが突如の体調不良…。よりによってこんな時に…。仕方がなく、1時間の長旅になる電車は断念。ソーイェルの路面電車だけ挑戦することに。家族旅行に突発的なアクシデントはつきもの。でも、鉄道に乗れないのは、ショックです…。

【ソーイェル鉄道についてはHPを参照: http://trendesoller.com/en/train/】

ソーイェル鉄道の内部はこんな感じ
※写真はpixabay.comより(ソーイェル鉄道内部の様子のもの)

ちなみに、乗れなかった鉄道は木製で、車内灯や網棚も昔のまま。レトロな雰囲気が、この鉄道が人気を博している理由のひとつだとか。そして車窓から見る世界遺産の山々は、見応えたっぷりだそうです。あぁ、乗車したかった。

さて、気を取り直して、ソーイェルの街にやって来ました。街は白い壁の家々に光が反射して、キラキラと輝いています。そんな中を乗り場まで歩いていると、何やらガタゴトと背後から音が聞こえます。

ソーイェルの街並み

あ、道の中央を路面電車がやって来ました!しかしなんだか、江ノ電を彷彿させる光景に見えるのは、私だけでしょうか…。

どこか江ノ電を思い起こさせる風景
ソーイェル港までを繋ぐ路面電車

さっそく乗車です。ソーイェル港までの道のりは、ほとんどが街中ということ。ちょっとドキドキ、ワクワク。

トラムに乗っていざ出発
トラムの車窓から・カフェが近い!

な、なんと!広場のカフェが近い!電車からコーヒーでも注文できそうな距離です!

そして広場を抜けたあとも、まだまだ家と家の細い間を、電車はガタンゴトンと走ります。

お店の脇すれすれを走るトラム
トラムからの眺め・自然がいっぱい

車内を見渡してみましょう。パルマ発の鉄道同様に、レトロ調。木製の車内は、なんだか安堵感がたっぷりです。木の温もりには癒しパワーがあるのか、乗客のみなさま、とってもリラックスモードのようですよ。

車内はのんびりリラックスモード

そして運転席も昔のまま。

トラムバスの運転席

車内灯と煙探知機でしょうか。すべてに歴史を感じる路面電車(トラム)。人気があるのも納得です。

車内灯と煙探知機でしょうか

乗車切符は車内で購入。車掌さんが、肩から提げた小さな皮の鞄から、チケットを出してくれます(日本の昔の路線バスみたいですね~)。

車掌さんがチケットを売りに来る
ソーイェルの海岸が見えてきました

と、とつぜん、窓からの風景がパッと変わり、海が見えてきました。ソーイェルの海岸です。地中海らしいビーチに沿ってゆっくり走ります。

地中海らしいきらきらしたビーチ

そして終着駅のソーイェル港に到着。

終焉のソーイェル港
トラムバスを降ります
終点ソーイェル港に到着したトラムバス

ソーイェル港はオレンジ畑に囲まれた、小さな漁港。

その芳醇なオレンジの花の香りと海からの柔らかな潮風は、かつて地中海を渡ってきた海賊をも魅了したそうです。

現在は、海岸に新鮮な魚料理が堪能できるレストランやカフェが並び、素敵な雰囲気。地中海と定期的にやってくる路面電車を眺めながら、ワインを一杯なんて、なんとも贅沢ですよね。

ソーイェル港に停泊するボート
ソーイェル港にはヨットも
ソーイェル海岸の様子

海辺で楽しんだあとは、また路面電車に乗ってソーイェルの街へ。

このトラム・バスは単線なので途中、交換施設で登りと下りで行き違うのを待たなければなりません。そして、待つこと5分…。反対方面からやっと電車が来ました。2つの車体がすれ違うときも、やっぱりスレスレ。

トラムは単線なので行違うのも大変

時の流れがゆっくりと感じられる車内で近隣の方々の庭先を眺めていると、反対側の窓に夕日にに映える大きな山!この辺りの山々は世界遺産に登録されていてるだけあって、遠くから見ても存在感抜群です。

世界遺産に登録されている山々
存在感抜群の山並み

帰りは、多くの方が終着駅の前で下車していきます。電車を降り、線路の上を歩いて帰路に向かう方も!どこに帰るのでしょうか?

途中下車する人々
途中下車する人々

列車に乗れず、ちょっと、否、かなりがっかりしましたが、路面電車だけでも十分楽しめたパルマからの日帰り観光。マヨルカ島に行かれた際は、ぜひ路面電車のみならず、鉄道にも乗車してみて下さいね。

ちなみにパルマ市内観光にはホップオン・ホップオフ・バスも便利だそうです。中世の街並みや歴史ある大聖堂など、見どころたっぷりな街なので、見応えもたっぷりなはず!

この記事を書いた人
バス観光マガジン編集部 編集ライター

バス観光マガジンの中のヒト。貸切バスについての基礎知識やバス旅行のヒント、バスファンのための情報など、バスに関する楽しいコンテンツを日々お届けします。

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